『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”を再現!

 先日、夫が海外で買ってきたインディアンカレーキットを使ってカレーを作ったのですが、これがとんでもない辛さで、お互いひっくり返りそうになりました(←汗が滝のように流れ、動悸がひどくなるレベルでした…)。
 一応箱の裏にある説明通りに作ったので、これが標準的な辛さだとは思うのですが…当管理人一家が辛さに弱いだけなのか、それとも辛さに強いお国柄なのか、未だに謎となっています;。
 この時、辛さを和らげるのにかなり有効だったのはプレーンヨーグルトで、火を通さずそのままお皿で混ぜて食べるとびっくりするほど辛味がマイルドになった為、今後未知のメニューを作る時は必ず用意しようと思いました。

 どうも、あまりに辛すぎる物を食べた後は全力でマラソンをした後のようにぐったり疲れるという豆知識を得た当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ごほうびごはん』にて青柳主任が残ったビールを使って初めて作った“炊き込み鶏ビールご飯”です!
炊き込み鶏ビールご飯図
 それは、主人公・咲子さんの上司であるクールビューティな青柳主任が、ある夜に一人で飲んでいたときのこと。
 枝豆とビールという黄金の組み合わせで飲んでいたのですが、夜中で小腹がすいていたのもあり、他に何かおつまみ兼締めの一品的な物を作れないかどうか思案します。
 いつもだったら青柳主任は、おつまみにしてもお酒にしても抜かりなく準備済なパターンが多かったので、こういう「何のプランもないけど、何作ろう?」的な話は珍しく、初見時は意外だったのを覚えています←仕事がデキる方は日常からして既に手際がよく、一つの作業でいくつもの目的をスピーディーに達成してしまうのがお見事!)。
 
 実はこの話より少し前、同じ秋田出身で昔からの付き合いである女友達・安藤さんから黒ビールの差し入れを受けていたのですが、その時にびっくりなレシピも教わっていたようで、いっそのことそれを作ってみようかどうか迷いだします。
 ちなみに、お酒が強くて大好きな青柳主任ですが、意外にも黒ビールを飲んだことはほとんどなかったそうで、日頃博識な分これには驚きでした←黒ビールは味わいが濃厚で独特な分、合うおつまみと合わないおつまみがくっきり分かれやすいのが敬遠していた理由なのかな?と予想。あと、刺身などのシンプル系和食や白ご飯との相性が悪いのも、とっつきにくく思われた原因の一つかもしれませんね)。
 これまで全く親しみがなかった食材でも、友達や知り合いの「おいしいから試してみて!」という何気ない一言によって思いがけず開拓し、その後大好物になった経験は当管理人も何度もある為、やっぱり人の意見は一度は素直に聞いてみるべきものだなと改めて思います。
お友達の安藤さんから以前教わったビールご飯を作ってみようかと考えます
 青柳主任は料理に関して比較的大胆な方なものの、日頃は試す勇気がなくずっとためらっていたそうなのですが、酔いも手伝い、とうとう安藤さんおすすめの黒ビール料理を作ることにします…!
 それが、この“炊き込み鶏ビールご飯”です!
 作り方はとても簡単で、炊飯器へ研いだお米・普通の生ビール・黒ビール・お塩・出汁の素・鶏もも肉・枝豆を入れ、そのままいつも通り炊いたらもう出来上がりです。
 ポイントは、生ビールと黒ビールの配合を半々にし、どちらかの量が極端に多くならないよう気をつけることだそうで、ビールだけでご飯を炊くという大胆不敵さにドキドキしました;。

 ビールでお肉を煮込むと、ビール酵母や炭酸の効用で臭みが抜ける上にやわらかくジューシーになるのは知っていましたが、まさかご飯を炊くときに入れてもおいしくなるとは知らず、読んでしばらくは青柳主任のように「大丈夫かしら…」と心配で、失礼ながらなかなか信じきることができませんでした。
 しかし、大分前に『クッキングパパ』でもビールで炊いたご飯のお話(43巻の423話「カンビールライスで乾杯!!」というお話に出てきます。但し、こちらでは黒ビールは使わず生ビールのみで、ビーフジャーキーやポテトチップスが具になってます)があったことを思い出し、案外いけるのかも…と興味がわいてきたものです。
ビールしか水分を入れない炊き込みご飯ですので、はらはらドキドキします
 その後、青柳主任は「あああ…水分がビールしかないなんて、なんてキケンな…色すごいけど大丈夫かしら…」とハラハラして炊き上がりを待つのですが、実際に炊けてみると香ばしい湯気が漂い、なんだかいい予感(←個人的に、炊き込みご飯を炊いている時に炊飯器から立ち上る蒸気は、餃子を蒸し焼きにしている時に聞くパチパチ音並に破壊力があると思います…一種のアトラクションだと呼んでも差し支えないです。地味ですがorz
 一口食べてみると…一瞬、真夏の麦畑が脳裏に浮かぶほどのすごい麦の香りが!(←こんなに爽やかな絵なのに、よく見ると「ざわ…ざわ…」の字体が『カイジ』そっくりで吹いてしまいます;)
 青柳主任曰く、「お醤油に似た香りがするわ」「ビールご飯の具が枝豆って、合わないわけないわよね」「これはリピートしちゃうわね!!」な旨さだったそうで、翌日会社へお弁当につめて持って行くほどお気に入りになったみたいでした。
 けれども、こちらのご飯は何と冷めるとビール臭がより強くなるという特性があったそうで、会社で真っ昼間からビールをのんでいるような背徳感に冷や汗ダラダラ流していました(゜д゜;)。
 アルコール分は完全に飛んでいるので気にすることはないと思うのですが、以前当管理人も職場で洋酒の香りがきつめのお菓子を差し入れで頂いて食べた時、思ったよりもブランデーの匂いがきつくて「飲酒してるも同然なんじゃ…!?」とハラハラしたことがあった為、確かにスリリングな気分になるよな~と苦笑しました。
麦の香りがすごいらしく、麦畑にたたずむイメージ絵が出ていました
 いまいち味の想像がつかず、ずっーーと躊躇していましたが、いい加減悩むのにも疲れてきたので「失敗してもいい経験になる!」と思い再現することにしました。
 作中には詳細な分量つきのレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の準備。
 枝豆は塩茹でした後さやから取り出しておき、鶏もも肉は余分な黄色い脂肪を切り取ってから小さめの一口大に切っておきます。
 その間、お米は通常通り研いで水気をきります。
『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”1
『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”2
 次は、炊き込み作業。
 先ほどのお米が入っている炊飯器へ、普通の生ビールと黒ビールを注ぎ、お塩と出汁の素も加えてざっと混ぜます。
 …分かってはいましたが、生米に生ビールの泡がシュワシュワ立っている様子は一見毒々しく異様な光景で、このドキドキ感はコーラを使った肉じゃが以来だな~と遠い目になりました;。
『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”3
『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”4
 そこへ、下ごしらえしておいた枝豆と鶏もも肉を乗せていつも通りご飯を炊き(←炊き込みご飯モードを選択できるんでしたら、そちらがおすすめです)、炊けたらしゃもじでさっくり混ぜます。 
『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”5
『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”6
 再度ふたをして少し蒸らしたらご飯茶碗へよそい、そのままテーブルへ運べば“炊き込み鶏ビールご飯”の完成です!
『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”7
 思ったよりも麦っぽい香りは抑えられており、その代わりに醤油に似たようななんとも香ばしい匂いがたっています。
 ずっと嗅いでいるとビールっぽいしっかりした麦の風味がするのですが、言われなければ気づかないかもしれないくらいの香りですので、抵抗感はあまり感じませんでした。
『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”8
 それでは、炊きたて熱々のうちにいざ実食!
 いただきま~すっ!
『ごほうびごはん』の“炊き込み鶏ビールご飯”9



 さて、味の感想は…あの材料からは想像できない美味しさ!見た目は洋風ですが、びっくりする程和風に仕上がってます!
 最初は「塩味系かな?」と予想していたのですが、実際は黒ビールの効果なのか鶏五目ご飯風の馴染みあるしっかりあっさりした出汁醤油系の味付けになっており、抵抗感なく頂けました。
 それも、普通の醤油というよりはたまり醤油っぽいこっくりとした風味と奥深いコクが効いたご飯というイメージで、凝っているなーと感心しました(系統としてはザラメ系の複雑な味わいに近いですが甘ったるさは一切なく、あくまでもさりげなく効いているのがみそです)。
  唯一ビールらしさを感じるのが後味で、最後に僅かなほろ苦さを残して奥行きを演出しつつも、飲み込む時にはサラッと消えているのが特徴的でした。
 また、枝豆の優しい甘さとほのかな塩気、ホクホクした食感がいいアクセントになっており、癖になります。
 鶏肉の方も、ビールのおかげでさっくりと噛みきれる柔らかさになり、臭みもさっぱり消えていた為、まるで予め煮込むなど一手間かけたような垢抜けた出来栄えになっていました。
 旨味は濃いのですが決してくどくないので、他のおかずとも意外に合わせやすいです。
 不思議なことに、ご飯は炊き込みご飯らしいもっちり感を持ちつつ、ピラフみたいなパラリとした口当たりでもあり、双方のいい所取りをしたような独特の食感になっているのが印象に残りました。


 青柳主任の言う通り、冷めてからのほうがかえって麦の香りがぐっと強くなっており、お弁当にして持っていくには少々危険な感じになります;(←そこまできつく漂う訳ではなく、意識してにおわない限りは大丈夫そうですが…)。
 冷めてもおいしいのでもったいないようですが、基本的には外では温め直してから頂いた方がよさげだと思いました。


P.S.
 おもちさん、kawajunさん、西村順二さん、ゆゆさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『ごほうびごはん』 こもとも子/芳文社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2018.05.15 Tue 22:52  |  ビールの料理

 あんこさん、こんばんは(^^)
 ここ一ヶ月、更新をされているのを見て、なんだか嬉しい気持ちになっています(^^)

 ビールで炊き込みご飯といえば、『クッキングパパ』でもありましたね!
 カツ代さんが、夫の吉岡さんと一緒に釣りに出かけた時に、一緒の船で釣りに来ていた男性陣に作ってあげていたメニューです。
 ビールの空き缶で炊飯をするのですが、とっさに思いついたのかどうかはわかりませんが、
 『カツ代さん、すごい!』
 と思いましたよ。
 あのビールのご飯では、「ビールの風味が最高!」と言われていたのですが、こちらも後味でビールの風味が感じられるのですね。
 下戸な私には、口に合うのかどうかがわからず、冒険してみてみたいような、怖いような……(^^;
 ちなみに、使っていたのはエビスビールでしたね。
 その人の好みによって、ビールを代えてもいいのかな? と少し考えちゃいますね(^^)

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2018.05.17 Thu 05:14  |  十人十色のごほうびごはん!

あんこさん、おはようございます。いつも楽しく拝見しています。
「ごほうびごはん」も巻数を重ねて、様々な登場人物達のプライベートごはんが描かれて、作品の奥行きが増していますね。8巻のゴーヤチャンプルーはお気に入りで、実は昨日も作って食べました(*≧∀≦*)
主任さんはアルゼンチンタンゴ→銭湯→アジフライとレモンチューハイという黄金コンボを楽しむ、独り酒に全力投球な様が会社でのクールな様子と落差があって魅力的ですね。今回のビールご飯も締めにもつまみにも格好のアテだと思います。タコ焼き機でアヒージョとかもすごいですね。あと、個人的に滝さんののり塩ポテチ風レンコンチップスやなんちゃって明太子パスタとかジャンクなアイデアレシピに心惹かれます。
それと、料理に関係ないのですが度々出てくる犬のエピソードに「それは卑怯だよ〜」と思いながら涙腺を刺激されまくっております。ワタクシ単純デスヨ(*´ー`*)
色々脱線してすみません。これからも再現料理記事、楽しみにしています。では、また〜。

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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