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『紺田照の合法レシピ』の“豚肩ロースの炭火焼き-桃色タルタルを添えて-”を再現!

 先日、値段がリーズナブルなのに意外性があって美味しいと評判の和食店に行ったのですが、デザートのスイカ寒天ゼリーに何とスイカの皮をコンポートしたものが入っており、「確かにこれは面白い!ちゃんとおいしい!」といい刺激を受けました。
 他にも、皮が極限までパリッと香ばしいのに何故か身だけはトロトロにやわらかい焼き鮭や、すっぱ甘い不思議な和風マリネにされた鯛のお刺身、鮭か何かの練り物を肉汁たっぷりな天ぷら状に仕立てたものなど、日頃出会えないお料理ばかりで、こんなユニークなお料理を作れるなんてどんな方なんだろうと興味をそそられました。

 どうも、これで900円以下なんて利益が出るんだろうかとつい余計なお世話な事を考えてしまった当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『紺田照の合法レシピ』にて紺田君がBBQ会場で作った“豚肩ロースの炭火焼き-桃色タルタルを添えて-”です!
豚肩ロースの炭火焼き 桃色タルタル添え図
 それは、紺田君殺害未遂事件から少し立った頃のこと。
 ようやく一段落ついた霜降肉組は、とあるBBQ会場で懇親会を開くのですが、いかんせん普段はこういうアウトドアとなれ親しんでいないせいか、周囲から浮きまくります(←夜間登山やフリーすぎるダイビングなど、上級者向けな野外活動は得意なのですが)。
 というのも、一般客はTシャツにGパンなどラフな服装の家族連ればかりなのに対し、紺田君を始めとする組の皆さんはド派手なスーツにエナメル靴をかっちり着込んだニコリともしない強面軍団で、一目で分かるほど異様な空気に包まれていた為;。
 おまけに、食べ物を粗末にすることを何よりも嫌う幹部・狼須さんが「焦がしたらお前も黒焦げだからな~」ガチの脅しブラックジョークを飛ばしているのですから、他のお客さんがくわばらとばかりに避けてしまうのも詮なき事なのかな~と苦笑しました(←焼き土下座マシーンならぬ焼き布団と焼き枕が霜降組にはありますので、簡単に丸焼きにされそうなのがまたリアルな恐怖心をあおります)。

 暦の上ではまだ春とはいえ、日差しも強く炭火の熱がガンガンくる中長袖のスーツで黙々と肉を焼く皆さんの姿はかなり暑そうで、近い将来霜降肉組にもクールビズな服装が認められるよう祈らずにはいられません(^^;)。
 ちなみに、こんなにスリリングなBBQだというのに先輩方は高級牛タンの解凍を雑に行っていたみたいで、味はガチガチのゴムのようで今ひとつだった模様…。
 幸い、狼須さんはいい焼き具合のお肉しか食べてなかったみたいで、お咎めは何もなかったようですが…組の方が鉄板で熱いんだか冷や汗で寒いんだかよく分からない目にあわなくて本当に良かったです(←注:料理漫画の感想です)!
BBQ自体はいいアイディアだと思うのですが、雰囲気が異様;
 なお、その際お肉や野菜の焼き加減について鋭い指摘をしてきたのは、一見食べ物の匂いにつられてやってきたただのホームレスに見える怪しげなおじいさん。
 承諾を取らず勝手に焼肉を食べるという不審者一歩手前の行動を取るのですが、「(牛タンを食べながら)常温に戻して焼かないからぁ~」「この玉ねぎも枯れ葉みたいです。皮ごとホイルに包んで炭の中で焼くと美味しいのに…」「ピーマンも丸ごと焼いた方が美味しいのに」など料理のアドバイスは素人とは思えないほど的確で、その上紺田君がとっておきのタレに漬けておいた豚肉を振るまった時も「醤油、酒、ハチミツ…それにおろしリンゴも入っていますかぁ?」「しかし、いささかパンチにかけますねぇ…豚肉の臭みもわずかですが残ってます」「香り付けにローズマリーを埋め込むとか…ナラの小枝を炭火に入れて燻すとか方法は色々あったはずですが…」と鋭い指摘を入れた為、紺田君は只者ではないと気を引き締めます(←料理のお話のはずなのに、二人の気合がすさまじいせいかスタンド使い同士の戦闘前みたいな効果音が入っているのが何とも…。正直、紺田君が料理系のスタンド使いでも特に驚きませんが;)。

 実を言いますと、このおじいさんは霜降肉組が所属している肉食会総本部の会長・鰭中幻一郎さんで、ロシアでの大きい取引に参加できるような骨のある人間を探すためにわざわざ潜入していたそうですが(←日本古来からある王道的伏線・「実は偉い人だった」ですね!)、最初読んだ時は「どこかの伝説的料理人が見所のある新人をスカウトしに来たとか?」とトンチンカンな想像をしていました。
 まあ確かに作った本人と大勢の観客を目の前にし、料理の欠点をずけずけと遠慮なく言い並べるなんていう悪魔超人並の残虐ファイト、その筋の人みたいに度胸がないとそうそう出来ないよね…と思いましたが、よくよく考えてみれば料理漫画は普通にそんな掟破りの方々だらけでした(この方とかこの方とかこの方とか)。
 本当、紺田君は料理漫画界でも一、二を争うほど礼儀正しくて常識人な主人公だな~と改めて実感します(顔も一、二を争うほど怖いですが)。
ただのホームレスおじさんと思いきや、かなり料理に詳しく紺田君びっくり!
 その後、紺田君は鰭中さんに「この豚肩ロースはこれをつけて完成です」と桃色をしたタルタルソースをかけて差し出し、再度試食をお願いします。
 それが、この“豚肩ロースの炭火焼き-桃色タルタルを添えて-”です!
 作り方は簡単で、醤油・お酒・蜂蜜・すりおろしたりんごを合わせたタレにつけて二時間くらい寝かせた豚肩ロース肉を炭火で両面をこんがり焼き、仕上げに細かく刻んだ玉ねぎ・ゆで卵の白身・紅しょうが・マヨネーズ・お酢をよく混ぜて作ったタルタルソースをかけたら出来上がりです。
 ポイントは、炭火が難しいなら魚焼きグリルみたいな一気に強火で網焼きできる調理器具で豚肩ロースを焼くこと、タルタルソースにはゆで卵の白身だけで黄身は使わないことの二点で、こうすることによってお肉はよりジューシーに、ソースはよりさっぱりして見た目も美しくなるとの事で、相変わらず細やかな心配りがきいた料理をするな~と感心しました。

 食べる前はタルタルソースの変わった色を気にしていた鰭中さんでしたが、一口食べた途端「豚の生姜焼きからもわかるように、豚と生姜の相性は抜群!!」「豚肩ロースと合わさり、口の中で最高のパフォーマンスが繰り広げられている…!」「タルタルソース込みの味付けだった訳ですね!!」と絶賛していました(←あまりに美味しすぎて、鰭中さんの脳裏にはももいろクローバーZをモデルにしたらしき五人の凶器を持った物騒なおっさん女子アイドルがポーズを決めていました。百歩譲って銃や刀はOKでも、札束とタバコはアイドルとして完全にアウトでしょ!と突っ込みたくなります;)。
 そして、「良い腕です…」「愛情と策略が無ければ旨い料理は出来ません。霜降肉組の若い衆にもまだまだ骨のある男がいたもんです」と安心した鰭中さんはそのまま帰り、数日後に組を通してロシア出張を指名していました。
 料理によってどんどん出世していく紺田君…最終的にどんな立ち位置になるのか、ワクワクします!
桃色の不思議なタルタルに入っていたのは、何と紅しょうがでした!
 実は等管理人、紅生姜がやや苦手でしたので少し躊躇していたのですが、紺田君のレシピだといつもおいしく食べられるので「紅生姜も好きになりたい!」と思い再現することにしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、豚肉の下ごしらえ。
 ジップロックに醤油、お酒、蜂蜜、すりおろしたりんごを入れてよく混ぜ、豚肩ロース肉を入れてしっかり揉み込んでから約二~三時間ほど冷蔵庫で寝かせます。
豚肩ロースの炭火焼き 桃色タルタル添え1
豚肩ロースの炭火焼き 桃色タルタル添え2
 時間がたって豚肉を取り出したら汁気をキッチンペーパー等でふき取ってから油を塗った魚焼きグリルへ並べ、表裏をひっくり返しながら全体に火を通します。
 ※今回の調理法は、本家レシピの応用版を試してみました。魚焼きグリルだと手軽に作れるのが嬉しいです。
豚肩ロースの炭火焼き 桃色タルタル添え3
豚肩ロースの炭火焼き 桃色タルタル添え4
 その間、ボウルへみじん切りにした玉ねぎとゆで卵の白身、細かく刻んだ紅しょうが、マヨネーズ、お酢を和えて作ったタルタルソースを準備しておきます。
豚肩ロースの炭火焼き 桃色タルタル添え5
 焼きあがった豚肉を食べやすい大きさに切り分けてお皿へ盛り付け、その上へ先ほどのタルタルソースをたっぷりかければ“豚肩ロースの炭火焼き-桃色タルタルを添えて-”の完成です!
豚肩ロースの炭火焼き 桃色タルタル添え6
 焦げた醤油の香りもそうですが、おいしそうなタレ色に焼きあがった豚肉に、桃色と白色が入り混じった可愛らしい桃色タルタルが映え、視覚的にも食欲をそそります。
 紅しょうがとマヨネーズの組み合わせ自体は焼きそばなどにありますが、果たしてしょうゆ味の焼肉に合うのか…食べて確認しようと思います!
豚肩ロースの炭火焼き 桃色タルタル添え7
 それでは、焼き立て熱々の内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
豚肩ロースの炭火焼き 桃色タルタル添え8


 さて、味の感想は…滅茶苦茶洗練された豚料理で美味し!見た目よりもずっとさっぱりした味わいで繊細な一品です!
 魚焼きグリルによって両面を高温で一気に焼き上げたおかげで、外はカリッと香ばしく中はふっくら柔らかく仕上がった豚肉はフライパンで焼いた物とは一味違い、まるで本当にBBQや炭火焼きしたような本格的かつ理想的な焼き上がりになっています。
 りんごのフルーティーで瑞々しい風味と、蜂蜜の濃密で複雑な甘味が効いた肩ロースは奥行きがありつつも優しい甘辛醤油味で、正直これだけでも結構ハイレベルな出来だと思いました。
 しかし、そこにタルタルソースが加わると一変!
 素朴な焼き肉料理が、さらに垢抜けた華やかな創作料理に変身します。

 黄身がない分プリプリサクサクした軽やかな食感と、あっさりした甘酸っぱい後口に仕上がったタルタルソースは、豚肉の僅かな癖を消しつつ旨味の輪郭をくっきり浮き上がらせる感じで、そのまま食べるよりもかえって下味や豚肉のジューシーさが際立つのが特徴的でした。
 紅しょうがはそのままだと酸っぱくてが舌に障りやすいですが、マヨネーズにより酸味も辛味もまろやかになって爽やかに調和するのがよかったです。
 材料が似ているので生姜焼きっぽく感じなくもないのですが、紅しょうがからにじみ出た梅酢の香味が効いたタルタルソースはがっつり系で骨太な味わいの生姜焼きにはない、女性的な淡い上品さを感じましたので、全く新しいおいしさだと強く印象に残りました。


 作るのが簡単な割には凝った味わいになりますので、すごく助かるソースです。
 この紅しょうがタルタルソースはしょうがに合うものでしたら何でもかけちゃって大丈夫だと思いますので、色々試してみる予定です(鶏の照り焼きやから揚げにも合いそうな予感)!


P.S.
 かべさん、なおかたさん、自由人さん、デスだよ姉ちゃんさん、銀猫さん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『紺田照の合法レシピ』 馬田イスケ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2018.06.24 Sun 22:12  |  

実においしそうですね。紺田照の合法レシピでは、鶏手羽元と蕪のオーブン焼きが安い上に超お手軽で、よくお世話になってます。

>紺田君は料理漫画界でも一、二を争うほど礼儀正しくて常識人な主人公
まさかそんなはずないと思いましたが、本当にその通りで料理漫画の闇に気づかされてしまいました。(笑)あとは倉田旬君とダシマスターくらいしか思いつかない…。

  • #IU0mGnA6
  • あめふらし
  • URL
  • Edit

2018.06.25 Mon 21:20  |  

いつも再現料理を参考にしたり、楽しく読ませていただいています。
さて、あんこさんは沢山の素敵な料理漫画をご存じですが
いつも楽しませてもらっている感謝をこめて
とっておきの料理漫画を紹介させてください。

「海の見える台所」福丸やすこ著

「赤毛のアンの食卓から」胡原おみ著

は知っていますか?
前作は至ってフツーの料理ですし
後作は昔の料理法なので手間がかかるし、再現しづらいかも知れませんが
私的には料理漫画のなかでベストを争うほどの傑作なので
ぜひ一読して再現料理について一考してくださると嬉しいです。

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  • ゆゆ
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
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