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『紺田照の合法レシピ』の“あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-”を再現!

 実は現在、今年の秋に結婚する妹から誘われ、母と一緒に東京の妹の家へ遊びにきています(←夫は仕事を休む訳にいかず、猫たちとお留守番をしています)。
 妹が東京の学校へ進学した頃から、毎年泊まりにこないかとお誘いは受けていたのですが、何やかんやでバタバタしている内に年月は過ぎ、ようやく一人暮らし最後の年に遊びに行く事が出来ました;。
 とりあえず、約十五年ぶりくらいにディズニーシーへ行ってみる予定です(「海底2万マイル」や「インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー」が好きですが、母からは「タートル・トーク」を勧められています)。

 どうも、空港から目的地に向かうまでのリムジンバスの乗車後30分後のムードが完全に「遠足の帰りのバス(みんな疲れて寝て静か)」でノスタルジーに浸った当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『紺田照の合法レシピ』にて紺田君がある雀荘での出来事をヒントに生み出した“あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-”です!
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-図
 ある日、組の経営する雀荘の店長から「厄介な客が連日バカ勝ちしている」「絶対にイカサマしてますよ」と報告を受けた紺田君達は現場に急行するのですが、そこには明らかにヤバイ感じの男がおり一同をびびらせます。
 その男の名前は蛍烏賊 正…今までに一度もサマを見破られたことがない凄腕で名の通ったイカサマ雀士で、挑んだ者を必ず破滅するまで徹底的に破滅させる事から、ついたあだ名は「搾り鬼」。
 この日は手術器具一式まで持参し、「君達が勝てばチャラの大チャンス!そして負けたらこコレで臓器を摘出していく!まずは肝臓あたりから…これでとことんまで搾り合えるって訳♪」と危ない提案までしており、その場の人間を完全にドン引きさせていました(全く関係ないですが、名前の響き的に『男坂』の喧嘩鬼を思い出しました。まあ、あちらも山中を通る人に喧嘩をしかけては敗者の生首を引きちぎって食べてしまう伝説を持つなかなかの猟奇キャラですので、ある意味似たようなものかもしれません!←雑すぎるまとめ方)
 しかし、紺田君は冷や汗一つかかずに「俺にやらせてください」「火中の栗は早く拾わねば…店と彼らの破滅は避けられないかと…」(←どんな緊迫したシーンでも毎回食べ物を絡めた決めセリフを言う料理好きの紺田君、余裕ありすぎです)と勝負を受け、早々に席についていました。
 正直、会長・組長・若頭から非常に可愛がられている紺田君を鶏みたいにさくっと壺抜きしようものなら、いくら同意の上での勝負でもただでは済まされないと思うのですが…知らないって恐ろしいことですね…((((;゜Д゜)))。
見るからにヤバイ勝負師・蛍烏賊氏の顔は、某賭博漫画の某社長に似ています
 こうしてお互い絶対に負けられない麻雀対決が開始されるのですが、何と紺田君、麻雀を打つのは実は今回がほぼ初めてだと読者だけに暴露(←その時、あんこに電流走るっ…!)。
 とはいえ、かの有名な麻雀漫画『アカギ ~闇に降り立った天才~』に出てくる天才博徒・アカギも13歳で初勝負に挑んだ時は同じく素人で、知っているのは簡単なルールのみで役など一切知らない状態でも悪魔的頭脳で勝てていましたので、「冷静な性格もチートな能力も二人は似ているし、もしかしたらいけるかも…!?」と当初は思ったのですが、次のコマで普通に大負け寸前まで追い込まれており、ずっこけました;。
 料理に関しては狂気の沙汰じゃない才能があるんですが、どうやらそれと博打とは別問題だったみたいですね(←当たり前)。
 考えてみれば、紺田君は後々ゲームも歌も壊滅的に下手なことが判明していますし、遊びにまつわることは軒並み相性が悪いのかもしれません…。

 けれども、紺田君は持ち前の洞察力で一緒に麻雀を打っていたお客さんが蛍烏賊さんとグルであることを見抜き、当たり牌を大量に手に隠しているのを発見して見事イカサマを破ります。 
 何故分かったかといえば、それは指の不自然さ!
 この時、蛍烏賊さんの仲間は板前風の変装をしていたのですが、水と火を多用する料理人にしては手荒れがなく爪も異様に長かったのが気になったそうで、何故そんな指をしているのか考えたらおのずと答えは出たのだとか…まさに、圧倒的閃きっ…!!
 おかげで雀荘は守られ、霜降肉組も面目を保ち、蛍烏賊さん達も別の場所にいなくなり(きっと「めっ!」って軽く怒られるだけですよね☆)、紺田君はまた一つ手柄を立てるのでした。
 それにしても、ギャンブルの知識がなくて麻雀も弱い主人公が料理の知識を活かしてイカサマを見破るなんて前代未聞な事件、後にも先にもこの漫画だけだと思います;。
決め手は、料理人の割につめが長く手あれがない手が不自然だったこと…手だけに
 その後、紺田君は蛍烏賊さんの「まずは肝臓あたりから…」という言葉であん肝を、「麻雀牌を見ていたら食べたくなってしまった」という理由で押し寿司を連想し、夕食に新作創作料理を作ります(←発想が小学生男子みたいに無邪気で和みます)。
 それが、この“あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-”です!
 作り方はそこそこ手が込んでおり、ラップを敷いた型へ汁気を切った水煮のあん肝を入れ、その上からカボス果汁・刻んだみょうが・塩もみしたきゅうりをを混ぜてさっぱり仕立てた酢飯を詰めて形を整え、仕上げにカボスの果汁・醤油・みりん・出汁・ゼラチンで作ったカボスジュレを乗せたら出来上がりです。
 ポイントは、あん肝水煮は缶詰使用というイカサマで失敗を極力避けること、酢飯の形を整えるときはラップ越しに上からそっと押さえ決して力任せにしないこと(←拷問成型は強引にするより、一見ソフトな方が人も寿司もかえって効果的だそうです)の二点で、美味しさの為ならどんな手でも使う紺田君の理念が反映されているな~と思いました。
 酢飯にもジュレにもカボスを使って味に統一感を出す工夫をしているのも流石で、毎度ながら紺田君が若干18歳で現役高校生であることを忘れてしまいそうになります。

 実際に食べた紺田君曰く、「濃厚なあん肝と爽やかなカボスの風味がベストマッチ」「やはりレバー界で一 二を争う旨さという噂は本当だったようだ」「この男…肝麻雀の雀鬼…!!」な出来だったとの事で、あん肝のポテンシャルの高さに感動したようでした。
 当管理人にとって、あん肝といえば『美味しんぼ』の山岡さんが「フォワ・グラよりうまい」と言ったシーンが印象強いのですが(黒歴史ゲームの「アンキモ、アンキモ、アンキモ!」の迷呪文も同時に思い出します;)、紺田君も『美味しんぼ』で予習していたのでしょうか…何だか親近感がわいてきます。
この男…どこまでいっても料理好き…っ!圧倒的食べ物好き…っ!!
 紺田君の言う通りあん肝は生も缶詰も結構いいお値段だったので躊躇していたのですが、どうしても食べてみたかったので思い切って再現することにしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、酢飯の準備。
 炊飯器へ研いで水気をきったお米、お酒、昆布、規定量より少なめのお水を入れ、数十分放置してお米に水分を吸わせた後に炊きます。
 炊けたら昆布を取り出し、すぐにカボス果汁、塩、砂糖、お酢を電子レンジにかけて混ぜて作った合わせ酢を回しかけ、うちわで風を送りながらしゃもじで切るように混ぜます。
 お酢がお米になじんで荒熱が取れたら、いちょう切りにして塩もみしたきゅうりと千切りにしたみょうがを投入してざっくり混ぜ、そのまま人肌くらいの温度になるまで落ち着かせます(←濡らした後に絞った手ぬぐいかラップを被せて保存します)。
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-1
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-2
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-3
 次は、カボスジュレ作り。
 小鍋へカボスの果汁、醤油、みりん、出汁を入れて一煮立ちさせ、火から降ろして粉ゼラチンを加えてかき混ぜたらバットへ流し込み、そのまま冷蔵庫で冷やし固めます(←熱い内に入れると他の食材が腐りやすくなりますので、必ずある程度冷ましてからしまってください)。
 ジュレが固まったら、スプーンなどで小さく刻むようにして砕いておきます。
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-4
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-5
 ここまできたら、いよいよ成型作業。
 ラップを敷いた型(パウンドケーキ型が使いやすいです)へ、缶から出して汁気を軽くきったあん肝を並べ、その上に酢飯を乗せてさらにラップを被せ、手でそっと押さえつけてなじませます。
 あん肝と酢飯がくっついてうまく成型できたらひっくり返し、ラップごと切り分けてお寿司だけ取り出します(←このほうが形が崩れにくかったです)。
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-6
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-7
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-8
 お寿司を数切れお皿へ移し、その上から砕いておいたカボスジュレを飾りつければ“あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-”の完成です!
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-9
 こっくりした色合いのあん肝を、キュウリの緑色とみょうがの紅色が美しく引き立てており、見た目でも楽しめるお寿司に仕上がっています(←色が似ているせいか、一瞬ウニの押し寿司に見間違えました;)。
 少量だけならまだしもこんなに大きいサイズのあん肝を食べたことはなく、それもジュレで味付けしたものは初めてな為、どんな感じのお寿司になっているのか非常に楽しみです。
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-10
 それでは、お寿司にジュレを絡ませつついざ実食!
 いただきま~すっ!
あん肝の押し寿司-カボスジュレをのせて-11


 さて、味の感想は…舌の味蕾がガツンと花開く贅沢な美味さの寿司で衝撃!さすが味にうるさい山岡さんに贔屓されるだけのことはある食材です!
 フォアグラに匹敵するほど猛烈に重厚なコクと、鶏の白レバーに引けをとらない甘味を帯びた気品ある脂分を兼ね備えており、確かにレバー界の大御所といった風格があります。
 この強烈にこってりした味わいのあん肝に、意外にもカボスの和を感じさせるさっぱりした酸味の料亭風酢飯が相性ぴったりで、存在が食われる事なくきっちり両立していました。
 きゅうりのパリパリ感、みょうがのシャリシャリ感が小気味いいアクセントをプラスしているのがナイスです。
 初めは何故タレをジュレ状にするのかわかりませんでしたが、液体だとすぐに滴り落ちてあん肝に十分な味がつかないところを、ジュレはプリプリねっとりトロリジュワ~ッと徐々に官能的にとろけ、あん肝に力負けせずしっかり味付けしてバランスがよかった為、なるほどと納得しました。
 カボスのキリッと爽やかな風味が生きたポン酢味ジュレとあん肝が組合わさると、まるで「高級感溢れる夏向け冷製あん肝ポン酢蒸し」というイメージで、はまりそうです。
 正直そのままだと缶独特の酸化したような癖があるのですが、カボスジュレがまんべんなく絡み付いて臭みと苦味を消し、香味野菜の清涼な香気が効いた酢飯が後口をさっぱり洗い流すので極力旨味だけが残るようになっており、よく考えられた料理だなーと感心しました。


 今まで色々食べてきたジュレ料理の中で、一番ジュレの形状である必要性を実感させられた一品でした。
 このカボスジュレはお寿司には勿論、お刺身、サラダ、冷奴の味付けにも使えそうですので、今後も使っていきたいな~と思いました(←カボスを除いて醤油味オンリーにするなら、トロとかハマチとか脂が濃くて液体をはじくお刺身にすごく合いそうです!)。


P.S.
 おにぎりさん、らむねさん、拍手コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『紺田照の合法レシピ』 馬田イスケ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2018.07.06 Fri 22:24  |  お大事に…

あんこさん、こんばんは。いつも楽しく拝見しています。
東京から戻られたかどうか、わかりませんが…。福岡県に大雨特別警報が発令されていますね。西日本各地で豪雨の被害が連日報道されています。ご無事をお祈りしています。

  • #-
  • kawajun
  • URL

2018.07.07 Sat 22:59  |  

あんこさん、こんばんは。西日本は全体的に連日雨で大変ですね…。

今回のレシピは紺田レシピの中では手の込んだ一品ですが、キュウリとみょうがの入った酢飯とカボスがこってりとしたあんきもにとても良くマッチしているのが伝わります!
押し寿司には握り寿司とは違った魅力がありますね~。

それでは、これからも無理をなさらずに。
楽しみにしています。

  • #-
  • キンメ
  • URL

2018.07.08 Sun 18:51  |  

 あんこさん、こんにちは。

 まずは、妹さんのご結婚、おめでとうございます!
 秋とのことですので、まだ間がありますが、色々と準備がたいへんな時期なのでしょうが、お母様との小旅行、楽しく過ごせたでしょうか。
 ともあれ、ディズニーシーは楽しめたでしょうか?
 「タートル・トーク」は、確かに楽しいので、私からもお勧め致します(^^)(遅いでしょうが(^^; )

 また、西日本の豪雨、どうでしたでしょうか?
 被害がないことと被害がこれ以上出ないこと、お祈りいたします。
 皆さんの生活が、普段通りに過ごせますように……

  • #LOLorWpQ
  • 銀猫
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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