FC2ブログ

『紺田照の合法レシピ』の“お茶漬け風親子丼”を再現!

 最近、友達丼というメニューがあると聞いて「何をもって友達だと認定するんだろう…」と疑問に思っていたのですが、先日いとこ丼というのもあると知り、「友達丼以上に食材の組み合わせが面倒かも…」と苦笑いしました。
 定義づけは地域ごとによって違うらしく、北海道ではサーモンといくら丼の俗称、大阪では鴨肉を卵でとじた丼の別称、東京の某地区ではうな丼とアナゴ丼のハーフ&ハーフなど、結構混沌としてて余計混乱しました;。
 改めて、親子丼ってシンプルで分かりやすくていいな~としみじみ思います。

 どうも、タコの卵がいくらそっくりの味と聞いてものすごく食べたくなっている当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『紺田照の合法レシピ』にて紺田君がコンビニ強盗を落ち着かせる為に店内の食料を使って作った“お茶漬け風親子丼”です!
お茶漬け風親子丼図
 紺田君はトレーニングの一環として、ほぼ毎日新宿区の某公園でランニングに勤しんでいるのですが、数ヶ月前からとても癖の強い男性と激闘するようになっており、内心燃えていました。
 その男性とは、霜降肉組とライバル関係にある桃嘉十組直営のバーで働いているオネエ系ホステス・豊野華一吾さん!
 ランニングで抜きつ抜かれつのデットヒートを繰り広げ合うようになってから徐々に親しくなったようで、紺田君としては主に外見が理由でなかなか親しくなれる相手がいない中、気にせず競い合ってくれる相手が出来た事を内心感謝していました←とはいえ、紺田君は初期の綾波レイに匹敵する無表情キャラで滅多に感情が表に出ない為、そういう気持ちは見た目から全く伝わりませんでしたが;)。
 見た目はエイリアン3の坊主頭版リプリーさんにもう少し髪を生やさせた感じ、内面はIKKOさん似で、面倒見のいい姐御キャラなせいか紺田君を放っておけないみたいでした(←IKKOさんの本名・豊田一幸と豊野華一吾って漢字も響きも似ていますが、恐らくわざとですね;)。
 紺田君一人で深夜にトレーニングすると、連続バラバラ殺人のニュースが流れた直後に「あいつ…何か怪しくね?」と誤解されたり、おまわりさん達からも「…声掛けときますか?」「いや…ありゃあマルボウの仕事だ」と怯えられたりと、周囲から無駄に警戒されてやり辛そうでしたが、賑やかな豊野華さんが一緒だとお笑いコンビっぽくなって犯罪者予備軍のような扱いをされなくなっていましたので、よかったな~と思ったものです。
 ただ、名古屋の魔境と呼ばれる喫茶マウンテンの甘口スパシリーズ並に強烈な組み合わせのコンビなので、遠くからでも非常に目立つようにはなりましたが;。
夜中に日課であるランニングの特訓中、偶然知り合った癖の強い男性;
 ある日、紺田君は豊野華さんに連れられてコンビニに入るのですが、そこで偶然若い女性店員を人質にとり、中華包丁片手に立てこもる犯人と鉢合わせします(←幼い頃母を強盗の人質にとられたり、車に止まったら爆発する仕掛けをされたり、黒い組織に監禁されたり殺されかけられたりなど、コナン君ばりにスリリングな事件のエンカウント率が高くて気の毒です;)。
 当初はいつ人質に危害を加えてもおかしくない程犯人は興奮しており、紺田君は隙を見て取り押さえようとしていたのですが、そんな中豊野華さんは意外な特技で犯人と交渉しだします。
 その特技とは、心理学!
 豊野華さん曰く、実はまだ学生(!?)の身で学校では心理学を専攻しているらしく、知り合い相手には警戒心が薄くなりやすい心理を狙ってやや強引に故郷の親戚を装って油断させたり、「ドア・イン・ザ・フェイス」というテクニックを使って人質の女の子を解放させる一歩手前まで導いたりと大活躍しており、紺田君を感心させていました。
 交渉人というと、クールで硬派な元外交官が冷静かつ地道に交渉していくシリアスな作品・『ゴタ消し -示談交渉人 白井虎次郎-』を真っ先に思い出す為、のらりくらりと軽いノリでサクサク交渉しちゃう豊野華さんの様子を初めて見た時は「大丈夫かな~?」とハラハラしましたが、その陽気なキャラクターがかえって犯人を油断させている節がありましたので、こういう型破りな交渉人もありかもしれない…と後々考え直したものです。
 ちなみに、これらの心理学知識を紺田君に教えてくれたのは隣にいたコンビニの男性店員で、「知っているのか雷電」と思わず口を挟みたくなるくらい絶妙なタイミングで専門的な解説をしていた為、個人的に一番何者なのか気になりました。
心理学を専攻していることから交渉が得意で、犯人を少しずつ軟化させていました
 その後、単に交渉に応じるだけでは癪だと考えた犯人は、丼タイプのお弁当が売り切れなのを承知の上で「飯だ!いますぐ丼飯を持ってこい!!」と無茶な要求をしてきます(←最近のコンビニはカツ丼みたいな定番物の他にも、チーズソースダッカルビ丼台湾丼みたいな流行を取り入れた最新メニューもありますので、なかなか面白いですよね)。
 これにはさすがの豊野華さんも「丼だけぇ~?」とお手上げだったのですが、そんな時紺田君がコンビニ内にある材料だけで作り上げた丼が、この“お茶漬け風親子丼”です!
 作り方はとても簡単で、海苔を外した昆布おにぎりを丼に入れて温め、その上に焼き鳥のネギマを串から抜いて盛り付けて温泉卵を落とし、おでんつゆを注いで海苔をちぎってかけたらもう出来上がりです。 
 ポイントは、昆布おにぎりは海苔とご飯が別々のタイプを使うことくらいで、包丁やまな板がなくても電子レンジさえあれば三分もかからず用意できるのに衝撃を受けました。
 老舗のおでん屋さんの中には、おでんつゆをご飯にかけて薬味を散らしただけのシンプルなお茶漬けが〆として出される所もあるらしいのですが、さすがに焼き鳥や温泉卵まで載せて親子丼風に仕立てたお茶漬けは聞いた事がありませんので、相変わらず紺田君の柔軟な発想力はすごいと思います。
 実際に食べた犯人が言うには「こっ…こいつは、たましぽろぎ(驚愕)した!!」「香ばしい焼き鳥と…昆布と出汁の染みたご飯が合う…!」「こいつは懲役モノの一品だ…!」との事で我を忘れてかっこんでしまい、ハッとした時にはとっくに武器や人質を奪われており、あっさり逮捕されていました;。
紺ちゃんが「やる」って言うと、洒落にならない雰囲気に見えますね…
 コンビニで揃えた食品のみ使用&調理器具も使わないという条件下で、本当にちゃんとした丼が出来るのだろうか?という好奇心に抗えず、再現する事にしました。
 作中には大体の手順と材料がきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、ご飯の準備。
 コンビニの昆布おにぎりから海苔をはずして丼に入れてラップをかけ、電子レンジで全体を程よく温め、先っちょをさっと濡らしておいた菜箸で優しく軽くほぐします。
※海苔とご飯部分が別々になっているタイプのおにぎりがいいです。
親子丼風お茶漬け1
親子丼風お茶漬け2
親子丼風お茶漬け3
 この上に、オーブントースターで熱々に温め直して串から外しておいたネギマを乗せます(←調べた所、ローソンしかネギマを扱っていませんでした。塩味でもタレ味でも可です)。
※残念ながら近所の店全てでネギマが売り切れていた為、上部分にネギマがささっている4種串と、ももタレ串からもも肉とネギのみ取り出して使用する事にしました。残った焼き鳥は夫と晩酌タイム時に頂きましたが、ビールに合って美味でした。
親子丼風お茶漬け4
親子丼風お茶漬け5
 焼き鳥を全部乗せ終えたら真ん中に温泉卵を慎重に割り入れ、お鍋に移して温め直しておいたおでんつゆをそっと注ぎます(←おでんの具は使いませんので、そのまま美味しく頂いて下さい;)。
親子丼風お茶漬け6
親子丼風お茶漬け7
 ご飯が沈むくらいまでおでんつゆをかけたら、おにぎりから外しておいた海苔を手で千切って振りかけ、急いでテーブルへ運べば“お茶漬け風親子丼”の完成です! 
親子丼風お茶漬け8
 コンビニ商品を使って再現する事はたまにあったものの、100%コンビニ商品のみという再現は初めてだった為内心おっかなびっくりでしたが、結構まともな見た目でほっとしました(←こちらこちらみたいに、材料の大半がコンビニ商品というパターンはありましたが…)。
 おにぎり茶漬けはおいしかったですが、おでんつゆでお茶漬けとは果たしていけるのか…食べて確かめてみようと思います!
親子丼風お茶漬け9
 それでは、冷めない内に温泉卵にスプーンを入れていざ実食!
 いっただきま~す!
親子丼風お茶漬け10


 さて、味ですが…乗せてかけるだけという超高速料理なのに、お店っぽい立派な一品になっているのにちょっと感激!意外にも海苔と昆布の磯の風味がいい仕事してます!
 コンビニの焼鳥は屋台の焼鳥とやや味が違い、塩分がまんべんなく行き渡って少し引き締まった肉質と、それでいて筋張った所がまるでないやんわりした弾力が印象的で、それが出汁でさらさらになったご飯に自然と馴染んでいてするっと頂けます。
 炭火焼き風の香ばしい香りや鶏もも肉の旨味たっぷりな肉汁、そして昆布の甘やかな出汁がおつゆに溶け込んで即席とは思えぬ複雑な味わいを作り出しており、「焼き鳥屋さんの少し甘めなあっさり〆出汁茶漬け」ともいうべき本格的な味付けになっていました。
 ねっとり濃厚で甘い温泉卵の黄身が焼き鳥に絡み、おつゆに溶け込むと何とも優しいまろやかなコクが生まれ、ほっと癒される気持ちになります。
 こんがり焼けたネギのしゃっきりトロリとした歯触りと、白身のツルンとした舌触りや淡白な味わいもいいアクセントになっており、親子丼と鍋の残り汁で作った雑炊を足して二で割ったような旨さになるのがたまりません。
 色んな具材の旨味が溶け込んだ和風コンソメスープともいうべきおでんつゆは、一口ごとに癒されて内側からじんわり温まる遠赤外線スープと呼びたくなるような醍醐味があり、冬の時期には格別な一杯でした。
 一番重要な役割を果たしていたのが昆布おにぎりで、おでんつゆは普通の出汁と違ってみりんの上品な甘味と、大根から出た滋味深い風味が効いた癒し系の味わいが特徴的ですが、そのままご飯に合わせるとやや単調になる所を、昆布佃煮のこっくり濃い甘辛出汁醤油味が控えめかつくっきりと全体を引き締めており、そのバランスのよさに感心したものです。


 見た目的にも味的にも目立たないイメージの昆布おにぎりですが、お茶漬けにするとここまで有能感溢れる立場になるとは…ポテンシャルの高さにびっくりです。
 ネギマは鉄板ですが、つくねや皮を足してみてもおいしそうなので、また試してみるつもりです。


P.S.
 kawajunさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『紺田照の合法レシピ』 馬田イスケ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/1227-3e89a92f
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ