FC2ブログ

『どんぶり委員長』の“くん製づくしの香り高きネオ親子丼”を再現!

 先日、ふと思い立ってスマホで過去に撮った写真をずーっとさかのぼって見直してみたのですが、ごく一部のイベント写真を除くとほとんどが食べ物と猫とネタ画像ばかりで、恥ずかしくなりましたorz。
 我ながら食い意地が張っていて情けないのですが、一見するとただの料理写真でも「これを食べてる時、こんな番組をみてたな」「このお店では、あんな出来事があったな」など、意外と細かい事を連鎖して覚えている感じで、文章なしでもここまで記憶って残るものなんだな~と人間の脳の仕組みに感心しました。

 どうも、時々全然撮った覚えがない謎の画像が残っているのを発見しては推理に没頭している当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『どんぶり委員長』にて吉田君が林間学校へ行った際に委員長の為に作った“くん製づくしの香り高きネオ親子丼”です!
くん製づくしの香り高きネオ親子丼図
 ある夏の日、吉田君と委員長は林間学校に参加します。
 自由行動の際、ほとんどの生徒は周囲の探索へとアグレッシブに出かけたようでしたが、委員長は大自然の中で静かに読書、吉田君は炊事場で燻製作りとバリバリインドアな過ごし方をしており、一見正反対でも本質的には似たもの同士だな~と苦笑しました;。
 通常、こういう時学校側は「登山だ!」「カヌーで川下りだ!」「天体観測だ!」「キャンプファイアーだ!」とパリピやリア充ばりにを賑やかなスケジュールを詰め込んで生徒に息つく暇も与えないのがデフォなはずなのですが、よくも悪くも吉田君達の高校はのんびりしているみたいで、こういう生徒の個性に特化した遊びをさせる林間学校もありかも…と感じたものです。

 それにしても、燻製器があるなんて珍しい宿泊施設だと思いましたが、何とこの燻製器は吉田君がお父さんから誕生日にプレゼントしてもらった自前の物で、林間学校で思いっきり試したいと考えてわざわざ持参したとの事(←小学三年生にして都々逸が得意なちびまる子ちゃん並に渋い高校生ですね)。
 おかげで当初は引いていた委員長ですが、出来立てのスモークチーズを食べた途端、 「な…何これ!?すっごく美味しい…!!」「アタシが今まで食べてたあのチーズと全然違う…!!」と一気に燻製の虜になり、熱い手の平返しをしていました;。
 普段は自他共に学校の規則に厳しいクールキャラなのに、おいしい料理を食べると「ふああああ!」とすぐに食欲の暗黒面落ちするその様は、さながらバイクに乗ると人格が変わる『こち亀』本田速人さんのようです。
誕生日に買ってもらった燻製器を使い、スモークチーズやスモークチキンを作る吉田君
 実を言いますと、吉田君は自分用にスモークチキンを作っている最中だったのですが、それを聞いた委員長は「チキンもさっきのチーズのように美味しく進化するというのかしら…!?」ロマンティックが止まらない状態になり、燻煙が立ち上る中「アタシのためにスモークチキンでどんぶり作ってくれる!?」喪黒福造ばりのドーン!なポーズをして依頼していました(←関係ないですが、煙の中から登場するキャラって強キャラ感が凄い気がします。例えば『ドラゴンボール』のギニュー特戦隊編で、ベジータが連続エネルギー弾を山程食らわせても、爆煙の中から「ハーイ!」とかわいいポーズで現れたリクームさんとか)。
 とはいえ、丼に必要なお米も器もないので難しいと吉田君は断りかけるのですが、何でも委員長はお米もマイどんぶりももしもの時の為に持ってきていたそうで、あまりの準備のよさに今度は吉田君が引いていました;。
 「聞くな! 俺は文具屋だ」と言ってセロテープ・特殊ワイヤー・スタンガン・豚肉・味噌をドラえもんの如くポッケから取り出していた『彼岸島』の西山君かと心の中で突っ込んだものです。

 ちなみに、この時吉田君は「これで作りたいどんぶりには卵が必要なんだ~」と言って尚も断ろうとしていたのですが、「さっきここに来る途中に養鶏場があったからお願いしてもらってくる!!その間に飯盒でお米炊いといて!!」とさっきまで日焼けを嫌がって室内にいたのが嘘みたいに行動的になっており、吉田君を呆れさせていました。
 食にこだわる事では定評のある『ミスター味っ子』の陽一君ですら、林間学校中は周囲からせっつかれるまで大人しくしていましたので、ある意味委員長の丼愛は陽一君を超えるものがあるな~と妙に感心させられました;。
燻製器の煙で燻されつつも、いつも通り丼作成の依頼を出す委員長;
 こうして、委員長がわざわざ養鶏場で分けてもらった(←作中の様子から察するに、こっそり盗んだ疑惑が濃厚ですが)卵とスモークチキンを使って吉田君が作ったのが、この“くん製づくしの香り高きネオ親子丼”です!
 作り方はとても簡単で、サクラチップで鶏もも肉を燻して作ったスモークチキンを食べやすい大きさに切って丼ご飯の上に乗せ、同じくサクラチップで燻製にした生卵と醤油をトッピングしたら出来上がりです。
 ポイントは、鶏もも肉はなるべく水分をきっちり拭き取ってから燻すこと、卵は半熟状に仕上げる為燻しすぎないよう注意する事の二点で、こうするとジューシーで香り高い燻製に仕上がると書かれていました。
 鶏肉や卵ならともかく、醤油を燻すなんて初耳でしたが、仕上げの際にちょっと使うだけで味が激変する魔法の調味料として前から有名だそうで、スモーキーな香り付けが出来る上、味醂のような甘みや照りを料理につけられて便利なのだとか。
 事実、このオール燻製尽くしの丼は今までに類を見ない味わいだったようで、感動のあまり委員長は「芳醇な香りと、濃厚な旨みが加わった至極の味に!!」「そして、このじっくりといぶされたたまごと醤油が、ごはんとチキンを丸ごとくん製の香ばしさで包み込んでくれる架け橋になっている…!!」「アタシはこの味に…どんぶりの未来を感じずにはいられないっ…!!」『孤独のグルメ』の五郎さんみたいなナレーションで絶賛していました。
丼欲に支配された委員長の目には、吉田君がすっかり王子様に見えていました
 近所のホームセンターへ行った際、燻製用のサクラチップを発見して再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、鶏肉の燻製作業。
 中華鍋の底にアルミホイルを敷いてサクラチップを乗せ、その上にアルミホイルを空気の逃げ道ができるよう適度に隙間を作りながらかぶせ、さらに網をセットします(←生の肉類を燻す時、下に肉汁等が滴って非常に焦げ臭い匂いがつきやすいので、アルミホイルでガードする作業は不可欠です)。
 この網の上へ、塩を軽く振って水分を少し抜いた後に水気をしっかり拭いておいた鶏もも肉を乗せ、一旦強火で煙をおこしてすぐにフタをして弱火にし、二十分以上かけて燻します。
くん製づくしの香り高きネオ親子丼1
くん製づくしの香り高きネオ親子丼2
くん製づくしの香り高きネオ親子丼3
 時間が経ち、肉の内部まで熱が通ってしっかり燻せたら取り出し、包丁で鶏もも肉を食べやすい大きさにカットします。
くん製づくしの香り高きネオ親子丼4
くん製づくしの香り高きネオ親子丼5
 次は、醤油と卵の燻製作業。
 中華鍋に新しくアルミホイルとサクラチップと網をセットし直したら(←今度は上にアルミホイルをかぶせなくてOKです)、それぞれ小皿に入れた醤油と生卵をこぼさぬようそっと乗せます。
 材料を乗せ終えたら、さっきと同じように一旦強火で煙をおこしてフタをし、弱火で約二十分かけてじっくり燻します。
 燻し終えたらすぐに取り出し、熱が通り過ぎないようにします。
※下の画像だとプロセスチーズが一緒にのってますが、これは自分達の晩酌のつまみ用今回の再現に全く関係ないのでスルーして下さい;。
くん製づくしの香り高きネオ親子丼6
くん製づくしの香り高きネオ親子丼7
 炊き立てご飯を丼容器によそったらその上に先程のスモークチキンを並べ、真ん中に燻製した半熟卵を落として燻製醤油を回しかければ“くん製づくしの香り高きネオ親子丼”の完成です!
くん製づくしの香り高きネオ親子丼8
 部屋中に色濃く漂う燻製特有の芳しい香りがたまらなく、この空間が既に料理の一部となっているな~と感じました。
 具は鶏肉と卵のみ、味つけも醤油だけという硬派さですが、果たして本当に親子丼として成り立つのか…早速食べて確認してみようと思います!
くん製づくしの香り高きネオ親子丼9
 それでは、半熟卵を絡めていざ実食!
 いっただっきまーす!
くん製づくしの香り高きネオ親子丼10


 さて、感想は…予想の斜め上を行く美味しさで感動!燻すという一手間だけでここまで味がガラリと変化するとは、びっくりです!
じっくりと燻された醤油と卵が、本っ当にいい仕事をしてるんです!
 鶏皮はコリコリシコシコとした歯触り、肉はふっくら柔らかでさっくりと簡単に噛みきれる食感で、まるで醤油系の下味をつけて蒸し焼きにしたようなこってり濃厚な味わい。
 ある程度油分が落ちているので基本あっさりとしているのに、濃厚な脂が舌の上でじゅわっと溢れ出すのがワイルドな印象で、肉の回りにほんのり燻しのベールをまとっているせいか、蒸した時よりも肉の旨味が濃く封じ込められているように思いました。
 市販のスモークチキンだと、保存の問題かどうしても水分が抜けて硬い食感になりがちですが、こちらはチキンステーキばりに肉汁が残ってジューシーでよかったです。
 噛むごとにスモークチーズにそっくりな深みのある香ばしい旨さがじわじわとにじみ出てくるのが酒の肴っぽく、ご飯にもビールにももってこいな仕上がりでした。
 燻製醤油は火を通す前よりもぐっと甘さが増し、塩気は大分抜けてまろやかになっているのが特徴的で、たまり醤油や刺身醤油に近い熟成されたコクのある甘味と、燻香の香り漂うほろ苦さが合体して生まれた複雑な塩気が絶品です。
 燻製卵は、白身トロトロで黄身ねっとりのちょっとやわめの温泉卵で、卵自体にがっつり匂いが染み込んでいる訳ではないのですが、後口でふわりと優しく香る程度なのが上品な感じで、燻製の風味が強い食材の中、ほっと癒される箸休め的な存在になっていました。
 例えるとするなら「焼き鳥屋さんが作った醤油ベースの燻製照り焼き風親子丼」というイメージで、炭火で焼いた鶏肉に近い香ばしさが出ているのにうっとりです。


 想像していたよりも燻製するのは簡単だった上、味も市販品を越える美味しさだったので大満足しました(←個人的には、醤油でもちゃんと燻すことができるのにびっくり)。
 夫も「お、ちゃんと燻製になってる!味が深い!」とパクパク食べながら感心していました。
 下味はせいぜい軽く塩を振るくらいなのに、燻すだけで調味料ではつかない複雑な奥行きが生まれるのが衝撃で、しばらくハマりそうです。


P.S.
 ねこさん、kawajunさん、ご指摘とご説明のコメントをして下さり感謝です。
 当管理人は未だ料理や食材の事は勉強中で知識不足な為、教えて頂けて大変ありがたいです。
 いつもありがとうございますm(_ _)m。


●出典)『どんぶり委員長』 市川ヒロシ/双葉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2019.02.16 Sat 19:28  |  No title

こんにちは、コメント失礼します。
今回の再現料理も美味しそうですね!私自身燻製が大好きなので、途中経過のスモークチキンだけでも垂涎モノです(^^
燻製醤油はお刺身にも合うんですが、私はクリームチーズにちょっと垂らしたり、魚をソテーして燻製醤油×バター味にしたり、
カレーやミートソースに加えるのも好きです!

燻製というと『いぶりぐらし』という漫画がありますが、もし未読でしたら是非ご覧下さい(pixivコミックで何話か読めたと思います)!

  • #-
  • ましろ
  • URL
(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/1240-3e384f0b
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ