FC2ブログ

『まかない君』の“コーラ入り魯肉飯”を再現!

 先日、久々にモスバーガーへ菜摘バーガーを食べに行ったのですが(←これを頼む時いつも「なつみ 生きとったんかワレ」ネタを思い出します)、そこでモスは毎月29日限定で野菜・焼肉・照り焼きチキンをパンの代わりにハンバーグでサンドした通称にくにくにくバーガーというクレイジーなメニューを出していると知り、衝撃!
 その昔、二十歳そこそこだった夫とまだ百円台だったマッ○のハンバーガーを一人何個まで食べられるかという頭の悪い挑戦をした事がありますが、それでも五~六個も食べればギブアップ状態でしたので、その時よりさらに油の耐性が低い今そんな凄いバーガーを食べたら確実に胃もたれしそうだな~と身震いしました;。
 しかし、ネット上の感想を見た所、マッ○のパテよりも肉汁たっぷりで思ったよりもスルッと食べられるというご意見が多かったので、今月こそ試してみようかな?と考えています。

 どうも、幼い頃「コーラは歯が溶ける」という都市伝説を真に受けていた為、ハンバーガーには必ずオレンジジュースを合わせていた騙されやすい当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が弥生ちゃんから「これ作って!」とお願いされて即興で作った“コーラ入り魯肉飯”です!
コーラ入り魯肉飯図
 ある日、夕食をリクエストする為に浩平君の部屋を訪ねた弥生ちゃんは、襖の横に隠れていた浩平君に不意打ちで「わっ!!」と飛び掛るようなアクション付きで驚かされ、びっくりします(←日頃クールで常識人の浩平君とは思えぬおふざけで珍しいです。例えるなら、『ドラゴンボール超』ですっかりイクメンと化して悟飯の子のベビーシッターをしていたピッコロさんと同レベルの意外さ)。
 浩平君としては、普段弥生ちゃんに振り回されている分これくらいの反撃をするくらい許して欲しいという想いがあったようですが、弥生ちゃんは「ダメ!事前に申請すること!」と、まるでドッキリ番組でヤラセを指示するTVスタッフみたいな事を要求していました;。
 何でも、小学一~二年の夏休みに暗い廊下で弥生ちゃんに「わっ!おばけー」といきなりびっくりさせられたのをずーっと覚えていてやり返したとの事ですが、どこぞのURYYYな吸血鬼同様「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」という感じでピンと来なかった弥生ちゃんは、「おぼえてないよ!しゅーねん深いなー」と呆れていました。

 元々、浩平君は怪談話と文学が好きな母から読書家の遺伝子を受け継いだものの、近所の首なし武者行列が出ると有名な心霊スポットに「古戦場でもないところでそんなの出るわけがない」と突っ込むなど、自称UFO&超常現象研究家である韮澤さんと師走の特番でバトルするオカルトバスター・大槻教授ばりに幽霊を信じない方向に育った、かなりの現実派タイプ(←ヤツメウナギ押し付け合い騒動から察するに、なかなかの理屈屋であろう父の性質がミックスされてこうなったものと推測。血は争えないですね…)。
 その為、弥生ちゃんの無邪気なお化けごっこに「あの夏は、ずっと廊下の曲がり角警戒して過ごしたからね」となるまでショックを受けたのは予想外でしたが、考えてみれば唐突に襲撃されてとっさに把握して対処するなんてプロの格闘家でも難易度マックスの無理ゲーですので、子どもの頃の浩平君が半ばトラウマ状態になったのも無理ない…と苦笑しました。
小学生の時、弥生ちゃんに幽霊のふりをされた事をずっと覚えていた浩平君;
 その後、弥生ちゃんから『世界のご飯図鑑』という本に載っていた魯肉飯を作って欲しいとリクエストされた浩平君は、「本場のものとは似ても似つかないもの」になると事前に宣言し、自分オリジナルのレシピで作り出します。
 それが、この“コーラ入り魯肉飯”です!
 作り方は簡単で、油をしいたフライパンへ長ネギと豚バラ薄切り肉を入れて炒め、コーラ・お酒・醤油・おろし生姜・お水で戻した油麩・ゆで卵を加えて煮込み、くったり煮えたらご飯の上に汁ごと乗せて小松菜の炒め煮を添えたら出来上がりです。
 ポイントは、最初に長ネギをしんなりするまで炒めてから豚バラ肉を入れること、コーラはダイエット系ではなくオーソドックスな物を使うこと、油麩はお水で戻した後水気をきっちり絞っておくことの三点で、こうすると味が全体によく染みてさらに美味しくなるようです。
 台湾料理なのにコーラをつかうなんて、どことなくアメリカチックな工夫だと感じましたが、浩平君としては「砂糖を入れるかわりに元から甘い水で煮る」という理由で使用したそうで、結構アバウトだな~とその度胸に感心しました(『クッキングパパ』の荒岩主任がナウでオシャンティーな女子大生主婦・ユミちゃんに教えていた“ヤング肉じゃが”を思い出します)。
 初めは宮城名物の油麩を魯肉飯と合体させるとは…とあまりピンときませんでしたが、実は上海にも丸い油麩が存在していて中華料理と相性がいい上、現在ベジタリアン向けにお麩の魯肉飯が広まっているとの事で、案外しっくりくる組み合わせなのかもしれない…と思いました。
 実際に食べた佳乃さん達曰く、「うーんおいしい!」「甘辛い肉と米の組み合わせにこそ心ゆさぶられる自分がいるねい」「油と蛋白質と炭水化物の美味しさは、脳の奥底の獣の部分を罪深く刺激する」という、デブエット料理と呼んでいい程の高カロリーに背徳性を感じつつも食べずにはいられない一品だったらしく、あっという間に完食していました。
こっちの水は甘いぞ~♪と歌って蛍を呼びたくなるフレーズ
 こうして食後、浩平君はお風呂に入ってから自分の部屋へ戻るのですが、テーブルの下から弥生ちゃんが捨て身で全身を打ちつけながら飛び出して壮絶に驚かせてきて、たまらずギョッとしていました(←怖いからというより、突拍子がなくて混乱したからっぽいですが…)。
 弥生ちゃんはアクロバティックな脅かし役だった母の身体能力をしっかり引き継いでいる為、ノーモーションでジャンプしたり瞬間的に何かを仕掛ける事は得意なのですが、未登場の父の遺伝子なのか、その後の事を一切考えずに行動するという致命的なドジっ子属性持ちなので、イマイチしまらず失敗しがちなのが弱点だな~と思いました(←世が世ならくノ一になれそうな逸材ですが、この様子だとうっかりミス連発ですぐ破門になりそうです;)。
 弥生ちゃんとしては認めたくないでしょうが、リアクション芸人の方と同じ香りがしますので、大怪我しない内にそろそろ自重した方が…とハラハラしたものです。

 落ち着いた後、「押入れとかもっと隠れやすい場所もあったろうに」と脅かしのレクチャーをした浩平君ですが、弥生ちゃんから「押入れはおばけがいそうでイヤ」と返されていました(←個人的に押入れはドラえもんの寝室というイメージで、入る分にはあまり怖くありません。押入れの隙間を見るのは何かと目が合いそうで怖いですが)。
 浩平君が言うには、納戸婆という妖怪みたいに「ホーッ」と言って押入れから出てきたら怖いのにという事でしたが、初見時は弥生ちゃんと同じく「なにそれ?」と頭がはてなになりました。
 調べた所、納戸婆とは西日本で伝承されている老婆の妖怪で、家の人が納戸を掃除しようとすると中から飛び出して人を脅かす家の守り神的存在だそうですが、何と庭箒で叩いて追い出すことが可能との事で、他の妖怪の退治法に比べてえらく生々しいな~と思いました(←霊の撃退法というよりは、のび太ママのお仕置き方法といった方がしっくりくる印象。普通に人間相手でも通用しそうな実力行使で、霊能者を呼ばなくていい分手間いらずでお財布に優しいのがナイスですね)。
 居所といい、驚かし方といい、追い出し方といい、それ本当は押入れで一休みするのが趣味のただのイタズラ好きなおばあちゃんだったんじゃ…と色々空想が膨らむ妖怪です。
上手に驚かせられた母と違い、イマイチ不器用な娘の弥生ちゃん;
 近所のスーパーで偶然油麩を発見したので再現する事にしました。
 作中には大体のレシピと調味料の比率が詳しく書かれていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。
 サラダ油を入れて熱したお鍋(又は大きいフライパン)へみじん切りにした長ネギを入れて炒め、しんなりしてきたら適当に切った豚バラ薄切り肉を投入し、さらに炒めます。
コーラ入り魯肉飯1
コーラ入り魯肉飯2
 軽く炒まって豚肉の色が変わったら、コーラ、お酒、醤油、おろし生姜、お水で戻してしっかり絞っておいた油麩を加え、ざっと混ぜ合わせます。
※コーラは必ず普通のスタンダードなタイプを使用して下さい。ダイエットコカコーラや他の香料が入ったコーラだと、かなり風味が変わって美味しいとは言い難い仕上がりになりやすいです。
コーラ入り魯肉飯3
コーラ入り魯肉飯4
コーラ入り魯肉飯5
 そこへ、殻をむいたゆで卵を投入してざっと混ぜ、そのまま弱火でくたくたと煮込みます(←水分が飛んでタレが少なくなってきたら、こまめに様子を見て底からかき混ぜるようにした方がいいです)。
 大分煮詰まって豚肉やゆで卵に味が染みこんだら、火を消します。
 その間、小松菜の炒め煮を別のフライパンで作って用意しておきます(←残念ながらレシピがなかった為、一番好きなこちらのレシピで作りました)。
コーラ入り魯肉飯6
コーラ入り魯肉飯7
コーラ入り魯肉飯8
 丼によそった炊き立てご飯の上に先程の具を汁ごとたっぷり乗せ、仕上げに煮えたゆで卵と小松菜の炒め煮を飾り付ければ“コーラ入り魯肉飯”の完成です!
コーラ入り魯肉飯9
 浩平君は本場とは似ても似つかない物と謙遜していましたが、肉のブツ切りの物でない事を除けばなかなか本格的な仕上がりで、即席でここまで再現できるなら充分満足です。
 飴色にツヤツヤと輝く豚肉とゆで卵が見るからに美味しそうで、食べる前からどんな味かワクワクします。
コーラ入り魯肉飯10
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
コーラ入り魯肉飯11


 さて、感想は…八角の香りがする本場の魯肉飯とはまた違った美味さ!コーラ入りだとは信じられない正統派な一品です!
 豚の角煮とすき焼きを足して二で割ったようなガツンと濃厚でジューシーな甘辛い味付けで、例えるなら「中華風のこってりとろける特濃豚丼」というイメージの男飯です。
 通常、ここまでヘビーだとしつこく感じてもおかしくないのですが、ベースが生姜醤油なので甘ったるくならずすっきりとキレがよく、甘いのにあっさりして辛口でもあるという不思議な美味しさが生まれていました。
 コーラの香辛料が隅々まで行き渡っているせいか、特に何もしていないのに豚肉特有の臭みがキレイに消えており、ほんのりとエスニックなスパイスの風味が漂うのがアジアンテイストな印象です。
 油麩は限界ギリギリまで肉のエキスを含んでいて本物の肉っぽい仕上がりになっており、噛むごとにフルフルトロンと淡くほどけて溶けていく食感がとても魅惑的。
 テロテロした舌に沿うような柔らかい舌触りであると同時に、もっちりとした滑らかなコシのある弾力も残っており、まるでよく煮込まれた牛脂や牛すじ肉そっくりな味わいに進化しているのがたまりません。
 豚バラの甘くまったりとした旨味の強い脂分でコーティングされた香ばしいご飯は、ラードがたっぷり絡んだ中華屋の焼き飯を彷彿とさせる中毒性のある味わいで、凝った味付けなのに屋台のジャンクフードのようなワイルドな後口が特徴的でした(←バター醤油ライスのラード版といった感じ)。
 ラーメン屋の煮卵の如く味わい深いホコホコした茹で卵、さっぱりした和風出汁味が染みて爽やかな口当たりの小松菜がいい箸休めになっており、丼物にありがちな単調さなしで最後まで飽きずスルスルと頂けました。


 当管理人も気に入りましたが、肉好き&男飯好きな夫はそれ以上にハマって大好物になっており、「うまい!!!これ、ご飯も具もまだおかわりある?」とすぐに聞いてきました。
 中でも虜になったのは油麩で、これから甘辛い肉の煮込みを作る時は絶対に入れようと心に誓う程独特な旨さで、普段麩に興味がない夫にも好評でした。
 単純な材料しか使っていないのに、色々加えて煮込んだような味つけになっているのが感動物な一品でした。


P.S
 シオサバさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2019.04.10 Wed 21:36  |  No title

コーラと肉といえばクッキングパパのヤング肉じゃがでも使ってましたね(再現も昔されてましたね〜
やっぱりこういうちょっとしたアイテムを有効活用するのが、上手な家庭料理の作り方なんですかねぇ

  • #-
  • URL
(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/1250-3d3b79d4
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ