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『花のズボラ飯』の“きざわさアボカ丼”を再現!

 先日、昨年末に入籍して一足先に新婚生活を送っていた妹の披露宴が東京で行われた為、両親や夫と共に出席してきました(←今回は夫の仕事の関係もあり、翌日すぐ帰りました)。
 披露宴の会場は某一流ホテルを使用しており、普段こういった華やかな場に縁がない当管理人一行はひたすら圧倒されていました;。
 妹の心遣いで宿泊もそのホテルでする事になったのですが、披露宴が終わってルームサービスでも頼もうかとメニューを見た所、「マッシュポテト¥1,300」「ギリシャ風サラダ¥2,700」「サーモンソテー¥4,000」「寿司セット(1人前)¥18,000」など、ゼロの単位が一つ違うバブリーな世界がそこにあり、衝撃でしばらく固まった後静かにメニューを閉じました…。
 一階にあるレストランも、ロビーの真ん中に位置して様々な植物で周囲をエデンの楽園風に飾り立てているという、リア充最高位の天上人がいそうなシャレオツ天国ここに極まれりといった外観で、あまりに浮き世離れしていたせいか「マッチ売りの少女がマッチの炎で見た幻覚ってこんな感じだったのかな?」と思いました。

 どうも、メニューで「ヘルシースープ¥1,350」を見つけ、「値段がヘルシーじゃない…(´ཀ`;)」と感じた小市民な当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんが運動疲れでクタクタの体を何とか奮い立たせて作った“きざわさアボカ丼”です!
きざわさアボカ丼図
 しばらくダイエットに乗り気でなかった花さんですが、久々に体脂肪を引き締めたいと思い立ち、実に三年ぶり(!?)にジョギングをしようと決意して近所の公園へ走り出します。
 大分前からジョギングをする美女は「美ジョガー」としてスポーツ界で注目されており、恐らく花さんも三年前はその影響を受けてやる気十分だったと思われるのですが、いかんせんジョギングは継続力と忍耐が最も要求される、ズボラ女子とは間逆に位置する過酷なスポーツ!
 間隔を空けて通ってもそこそこ効果がある水泳クラブですらサボりまくって退会してしまった花さんには、荷が重過ぎるのでは…と激しく不安になったのを覚えています;(←最近はバトル漫画でも修行シーンが長引くと明らかに人気が下がる為、大幅にカットorなろう系主人公で最初から強い設定にする事が多いと聞きますし、コツコツした運動が好きで続く方自体が減少しているのかもしれません。いっその事、『スラムダンク』の集中強化合宿みたいに期間を限定し、一種の軟禁逃げられない環境でガーッと運動する方が飽き性向きなのでしょうか?断食道場とか、ダイエット・ブートキャンプとか)。
 案の定、公園にたどり着いた花さんは筋肉痛予防の為にストレッチを始めるのですが、体を動かすだけで「みし…ぎし…めき…めき…」という、まるで『シグルイ』の藤木源之助が伊良子清玄を鍔迫りで押し切ろうとして軋んでいる音っぽいというか、どう考えても人体から出たらマズい音が出ており、すぐに寝転がって運動を中断していました;。
 花さん曰く、「家でも外でもスキあらば寝っ転がってるアタシ。祖先はイモムシじゃないかしら…いや、はらぺこあおむし!!」だそうで、人間だろうが虫だろうがズボラで食いしん坊な性格は変わらないと確信している姿に、いっそ清々しいポリシーを感じたものです(←当管理人も隙あらば猫たちと一緒にのび太君スタイルで寝転び、背中で味わう床の感触で季節の移り変わりを楽しむダメ人間ですので、気持ちは分かります)。
ジョギングの後ストレッチをするものの、体がギッシギシで悲鳴があがります;すきあらば寝転がるというフレーズ、自分にも当てはまってぎくり
 その後、帰宅した花さんはシャワーを浴びて一段落つくのですが、日頃し慣れていない運動をしたせいか体が米袋のように重くなり、身動きが取れなくなってしまいます←運動した直後にシャワーを浴びると、『ドラゴンボール』に出てくる重力100倍の部屋に入ったかの如く、浴びる前よりも確実に体がずっしり重くなるのは何故なんでしょう…不思議です)。
 おまけに、胃の中が燃え尽きたぜ…真っ白にな…状態になってぐったりし、「ヤバイ!!本当にお腹減ってきた」と危機感が出てきた花さんは、最後の気力を振り絞って冷蔵庫を開けます。
 すると間の悪いことに、たまたま買い物前の状態で見事なくらい何もなく、「イナゴの大群に襲われた中国の村ね。まいったなぁ…」とぼやいていました(←余談ですが、『はだしのゲン』で主人公のゲン一家が飢饉でお米が手に入らず苦しかった時、代わりにイナゴ串を食べていたのを思い出しました。食料を奪われてしまったのなら、食べた奴等の体で返してもらう…実に合理的で妙に感心したシーンです;)。
 しかし、野菜室に辛うじてアボカドが一個だけ残っており、白ご飯と塩のみで食事するという一昔前のお寺みたいな夕食になるのを防いでいました(←もしくは、『美味しんぼ』の「恥ずかしい料理」回に出てきたソーライスやバター醤油ご飯)。
 どうやら、追熟させようと寝かせていたのをそのまますっかり忘却していたようで、まるでどんぐりの実を埋めたまま忘れてしまう冬眠前のリスみたいだな~とほのぼのしました。
久々の運動疲れで真っ白に燃えつきつつもお腹がすくはなさん;
 こうして、奇跡的に見つかったアボカドで花さんが手早く用意したのが、この“きざわさアボカ丼”です!
 作り方はものすごく簡単で、アボカド・きざみわさび・醤油をよく混ぜ合わせてご飯に乗せ、上から千切った焼き海苔をかけたらもう出来上がりです。
 ポイントは、S&Bの本生刻みわさびを使うこと、普通のわさびよりもやや多めに入れること、わさびと醤油をあらかじめよく混ぜ合わせておいてからアボカドを加えることの三点で、たったこれだけでびっくりするくらい美味しくなると語られていました。
 何でも、きざみわさびにすると何ともいえない食感のアクセントがつき、普通のわさび醤油とはがらりと変わった味付けになるのだそうで、非常に興味をそそられます。
 ちなみに、二杯目はさらにこの上へマヨネーズと白ゴマをふりかけて食べる変化球にしており、「ウマ過ぎる!!」とダイエットを忘れた花さんは夢中でかっこんでいました;。
 この「一杯だけで終わらせるつもりが、気が付けば二杯目突入」展開は、『孤独のグルメ』の五郎さんで言えば「しまった、また○○がダブってしまった」展開と同じくらい鉄板のお約束ネタですので、「やっぱりな~」と苦笑しつつも心のどこかで安心しました。
S&B本生きざみわさびを使うのが最大のポイント!美味しすぎてブレーキがきかなくなり、とうとう味変で二杯目突入!
 熟したアボカドが安く手に入ったので再現する事にしました。
 作中には大体のレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、具の準備。
 完全に熟した柔らかめのアボカドを用意し、真っ二つに割って皮をむき、小さめのサイコロ状に切ります(←皮についているペースト状の実もこそげ取って一緒に使います)。
 このアボカドを、S&Bのきざみわさびと醤油を入れてよくかき混ぜておいたボウルへ投入し、全体に調味料が絡むまでしっかり混ぜ合わせます。
きざわさアボカ丼1
きざわさアボカ丼2
きざわさアボカ丼3
 炊き立て熱々のご飯を二つのお茶碗によそい、一方は先程の具を乗せてからちぎった焼き海苔を散らし、もう一方は具を乗せてマヨネーズと白ゴマをトッピングした後にちぎった焼き海苔を散らせば“きざわさアボカ丼”の完成です!
きざわさアボカ丼4
 材料はほぼ一緒ですが、マヨネーズがあるかないかでは結構見た目が違っていて驚きました(←下のアボカドがよく見えないせいか、二杯目は辛子高菜マヨ丼っぽく見えました;)。
 これ程までに単純明快なアボカド丼を食べた事はないので、果たして書くべきことがあるのかどうか心配になりますが、花さんを信じて食べてみようと思います!
きざわさアボカ丼5
きざわさアボカ丼6
 それでは、出来立ての内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
きざわさアボカ丼7
きざわさアボカ丼8


 さて、感想は…きざみわさびと海苔がいい仕事をしている満足度が高い丼!たったあれだけの工程なのに、気分的に海鮮丼の代用になるくらい深い味になってます!
 一杯目は、アボカドのこってりしたコクと醤油の熟成された塩気が入り交じって生まれる、あの「なんちゃってトロ」な味付けをストレートに楽しめる味わいで、見た目によらず正統派な和の旨さ。
 よく熟した柔らかいアボカドなので、刺身丼風というよりはネギトロ丼風のねっとりとろける優しい舌触りで、本物のトロと違って醤油が完全に馴染んでいる為渾然一体とした調和感がある上に食べやすいです。
 完熟アボカドだからこそ出せるまろやかな甘さ、サラッとした口溶け、上質なバターのようでありつつもくどさは一片もない爽やかな脂分をしみじみ堪能できる、シンプル・イズ・ザ・ベストな美味しさの丼で、青臭さがわさび醤油の清涼な香気で消えて純粋な旨味のみになっており、より本物のトロに似た後口になっていました。
 きざみわさびのシャリシャリシャキッとした小気味良い歯触りと、普通のわさびに比べてマイルドでツンとし過ぎる感じがない程よい辛さが絶妙なアクセントになってて、病み付きになります(←水気を極限まで絞ってみじん切りにした野沢菜の茎の食感に近いと思いました)。
 二杯目は、一杯目よりもさらに濃厚でガツンとくるジャンクな味わいで、もっとクリーミーでとろとろな口当たりに変化!
 こちらは一変して洋風なアボカドマヨ味で、マヨネーズのお酢と海苔が組み合わさったせいなのか、不思議と回転寿司の創作マヨ寿司を彷彿とさせる美味しさになってました。
 白ゴマのプチプチ弾ける食感ときざみわさびの相性がよく、口の中がさらに賑やかになる感じで、わさびの香りと共に香ばしい風味が鼻を抜けていくのが意外と上品でよかったです。
 残念な事にトロっぽさはなくなっていましたが、普通のマヨご飯にはない複雑な旨味成分がプラスされ、リッチな味わいになっていたのがナイスでした。


 花さんの言う通り、マグロなしでも充分納得できる旨さで、わさび一つでここまで味変できるものなんだな~と感心しました。
 意外にも夫がものすごく気に入っており、お肉のおかずがないと絶対嫌だというくらいの熱心な肉信者だというのに、「このきざわさアボカドがあるなら、肉のおかずなくてもいいよ」という爆弾発言をしていてびっくりしました。
 『孤独のグルメ』でわさび丼が出た事がありますが、醤油とわさびだけの味つけなせいかそちらを彷彿とさせる感じで、単純に見えて奥深いな~と思いました。


P.S.
 kawajunさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2019.04.04 Thu 00:24  |  No title

あんこさん、こんばんは。
関西ではもう4月というのにまだまだ寒い日がありますが、九州はどうですか?

「みし…ぎし…めき…めき…」という擬音でシグルイが出てくるとは、あんこさんはやっぱりかなりの漫画通ですね~ 。シグルイでは退場してからの話の方が長いのに、強烈なインパクトが残り続ける虎眼先生が大好きです。

アボカドは遠い国の野菜なのに日本で割と受け入れられていますが、その大きな理由は醤油との相性がバツグンというとこにあると思います。
今回の料理、造ってみてご飯とのマッチングを楽しみます!

長文失礼しました。次回も楽しみにしてますが、無理をなさらないペースで…。

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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