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『花のズボラ飯』の“ブタキム島ラッキョ炒め”を再現!

 先日、実に十数年ぶりにちょっとした山登りをしたのですが、思っていた以上に体力が低下しているのを実感してショックを受けましたorz。
 歩くのは苦にならないタイプなので少し自信があったのですが、「登る」は「歩く」と違って太ももと腹筋に非常に負担がかかる全身運動で、ちょっとした地獄を見ました。
 「そういえば、小学校の頃ある山登りでビリになって、最後方の先生から半ギレされながら登った事があったなぁ…鬼に見えたなぁ…」と切ない記憶が蘇りつつも何とか頂上まで辿りつきましたが、ゲンキンなもので、さっきまではきつくてしょうがなかったのに上からの景色を見た途端、疲れは全て爽快感に変わりました。
 下山する時も背中に羽が生えたようにひょいっと下りられ、このランナーズハイみたいな高揚感はクセになるかも…と思いました(←帰宅後の全身筋肉痛でその考えは吹っ飛びましたが)。

 どうも、身長が高い方なのでバスケ部に勧誘されて入部したものの、すぐ運動音痴なのが露呈して空気部員になった過去がある当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんが空腹に負けずお隣さんからおすそ分けされた食材を使って作った“ブタキム島ラッキョ炒め”です!
ブタキム島ラッキョ炒め図
 ある日、健康診断を受ける為に病院へ来た花さんは検査着に着替え、何と一番最初に採血をされる事になります。
 病院や地域によって違いはあると思いますが、当管理人が行っていた病院では身体測定・視力&聴力検査・血圧測定等で徐々に盛り上げてから迎える中盤のボス的位置だったので、出だしから「採血でーす」とか言われたら怖すぎて心臓バクバクになりそうです;『ドラゴンボール』で天下一武道会後、クリリンがいきなりタンバリンに殺されていたのを初めて見た時と同じ心臓のざわめきが訪れる予感)。
 花さんの方も実は採血は苦手だそうで、「いくつになっても…何度やられても、採血って全然慣れない」「見れない…見れないからなお恐怖。恐ろしい針が突き刺されて生き血が、抜かれているなんて。オソロシ過ぎる」と、まるでギャンブル中に窮地に陥るカイジ並に冷や汗をダラダラ流していました。
 二十年近く血液を賭けて麻雀する漫画を読んでいたせいで感覚が麻痺しがちですが、よくよく考えれば人間は1/3の血液を失うと死に直面する脆い生き物、花さんが感じる恐怖は本能的に正しい反応だと思います…。

 やっと採血が終了した後もまだまだ検査は続き、身体測定→視力&聴力検査→心電図検査→腹部超音波検査→X線検査など、一階から三階まで歩き回って様々な検査を受けた花さんですが、最終的には歩き疲れてぐったりしていました(←当管理人の場合、病院ですれ違う大勢の方が同じ検査着を着て所在なさげにウロウロしているのを見る度、どこか巨大な実験施設に収容されている被験者みたいな気分になり、昔のSF系少女漫画の世界にいるような非日常感に浸って少しワクワクしますが…え、そんな変態当管理人だけですか?)。
 大きい病院だと、移動範囲が広すぎてちょっとしたトライアスロンをしている気分になりますので、日頃車やバスを多用しているズボラさんにはきついのが難点ですね;。
 それにしても、このお話に出てくる看護師さんは若くて魅力的な美人さんばかりで、一コマだけの登場でもキャラ属性が透けて見えるのが萌えた為、水沢悦子先生監修の病院を舞台にした恋愛シュミレーションゲームがあったら面白そうだな…と感じました。
子どもの頃から血を抜く時は恐ろしすぎて直視できない花さん;美人看護師さんがめまぐるしく入れ替わる健康診断…これは天国ですね!
 その後、花さんはお昼頃に検査を終えてようやく自由の身になるのですが、昨日の夜八時から絶食して極限の空腹状態だった為ふらふらになっており、そのまま食料を買いにスーパーへ直行していました;。
 二ヶ月も断食するという超上級者コースで骨と皮の状態になったブッダに比べれば大した苦行ではないのかもしれませんが、当管理人含めデリケートな現代人は一日抜くだけでも食の煩悩が『もののけ姫』タタリ神の如く暴れだしますので、花さんの行動に激しく共感したものです。
 むしろ、トンカツ定食とか鰻重といった胃袋にガツンとくる外食をせず、わざわざ家に帰ってからの自炊を選んだだけでもズボラ主婦とは信じがたい偉業だと尊敬したのを覚えています←人間ドッグ後、「玄米茶さえ飲んでおけば何をどれだけ食おうと大丈夫!」を合言葉に居酒屋で暴食していたつの丸先生のレポ漫画を読んだ後だと、余計そう感じます)。

 とはいえ、無意識の内に胃が限界を迎えていたのかレジ前で魔が差して桜餅を追加し、帰り道に冬の肉まん感覚で歩き食いをするという部活帰りの中学生みたいな行動をしてしまっていましたが、花さん曰く「でも空腹は心を荒ませるわ」「そうよ!!くじけそうな心を桜餅で繋いだのよ」との事で、ちょっと元気になっていました。
 お菓子一つでそこまで体力回復できるのかと突っ込まれそうですが、あんな小さな江崎グリコのキャラメルすら「一粒300メートル」走れるエネルギーが含まれていますので、その約十四倍のカロリーを持つ桜餅だったら、帰宅&調理するエネルギーをチャージするくらい楽勝だったろうと推測されますむしろオーバー気味かと
胃袋がきれいにすっからかん状態で、不覚にも涙が出そうになる花さんレジ前にあった桜餅を買い食いすることにより、ちょっと元気が出てきました
 こうして何とか帰宅した花さんは、お隣に住んでいる一昔前のヒッピー風な自由人カップル・高円寺さんと小野さんから偶然沖縄の島らっきょうをお土産に頂き、そちらも飛び入り参加させてある料理を作ることにします。
 それが、この“ブタキム島ラッキョ炒め”です!
 作り方は簡単で、ごま油をしいて熱したフライパンへ豚バラ肉・玉ねぎ・キャベツ・島らっきょう・キムチを入れてよく炒め、全体にキムチが行き渡った所でニラを投入し、手早く混ぜ合わせたらもう出来上がりです。
 ポイントは、キムチは豚肉に火が通った後に入れること、ニラは最後に軽くさっと炒める程度に留めることの二点で、こうすると全体に味がなじみ程良い食感に仕上がるようです。
 花さんが言うには、「この島ちゃんがいい味出してる!!」「豚肉とキムチとガッチリ手を結んで…新しい味を作り出している!!」「もはや狂気のウマさ!!」との事で、予想以上の活躍っぷりに驚いていました。
 調べた所、島らっきょうは本州のらっきょうに比べて小ぶりで辛いのが特徴だそうで、本場ではチャンプルーや甘酢漬けにしたり、そのままお味噌をつけて食べるのがスタンダードな食べ方なのだとか。
 チャンプルーと聞くとゴーヤ・スパム・素麺などを真っ先に連想しますが、巷には豚キムチチャンプルーというレシピもちゃんとあるらしいので、島らっきょうを足しても案外合うかも知れない…と俄然興味が湧いたものです。
お隣さんカップルから沖縄の島ラッキョウをおすそ分けされるという嬉しいイベントが!
 島らっきょうの旬は春で、当管理人の近所にあるスーパーも早々と取り扱いを始めていた為、これ幸いとばかりに再現する事にしました。
 作中には大体の作り方が書かれていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。
 ごま油を入れて熱したフライパンへ、食べやすい大きさに切った豚バラ肉のスライスを投入し、表面に軽い焦げ目がつくまでざっと炒めます。
 そこへくし形地切りにした玉ねぎと、ザク切りにしたキャベツを加え、混ぜ合わせます。
ブタキム島ラッキョ炒め1
ブタキム島ラッキョ炒め2
 全体が油が回ってしんなりしてきたら、上の長い軸部分を切り取っておいた島らっきょうを入れ、手早く炒め合わせます。
※軸部分はそのまま味噌をつけてかじったり、浅漬けにするとおいしいです。
ブタキム島ラッキョ炒め3
ブタキム島ラッキョ炒め4
 豚バラ肉に完全に火が通ったら本格キムチを投入してしっかり混ぜ合わせ、最後に適当に切ったニラを加えて軽く炒めます。
ブタキム島ラッキョ炒め5
ブタキム島ラッキョ炒め6
 ニラがしなっとしてきたらすぐに火を止めてお皿へ盛り付け、お茶碗によそった白ご飯と一緒にテーブルへ運べば“ブタキム島ラッキョ炒め”の完成です!
ブタキム島ラッキョ炒め7
 キムチの汁で染め上がった野菜と豚肉、そしてにんにくの胃袋をかきむしるような香りが激しく食欲をそそり、一刻も早く食したい衝動に駆られます。
 豚キムチ自体は数え切れないくらい食べてきましたが、島らっきょうを入れるという選択肢はこれまでに一度もなかった為、一体どういう味になっているのか楽しみです。
ブタキム島ラッキョ炒め8
 それでは、熱々の内にご飯へたっぷり乗せていざ実食!
 いただきまーすっ!
ブタキム島ラッキョ炒め9


 さて、感想は…こんなに色んな具が入っているのに、島らっきょうの存在感が一際強くて美味し!ご飯が進んでしょうがない絶品おかずです!
幸せのあまり、空想の世界で豚さんとくるくると回っておかわりする花さん
 キムチの海鮮系の旨味が効いた熟成出汁と、練れてまろやかになった辛酸っぱさはそのままでもご飯によく合いますが、ここへ炒めて活性化した豚バラ肉の濃厚な脂分とごま油の香ばしさが加わると、もはや天文学的な相性の良さへと昇華します。
 肉と野菜のエキスが溶け込んでコクが倍増したキムチの汁で焼きしゃぶ状態になり、わずかにとろみがついてつゆだくになった豚バラ肉は、それだけできもうおかわり必至な仕上がりでした。
 生のままだと臭いも癖も結構きついキムチのにんにく風味ですが、加熱したおかげでそれらが和らぎ食欲をくすぐる力強い旨味のみが残っており、ややマイルドながっつり系ともいうべきちょうどいい塩梅になっています。
 調味料なしだと薄味にならないか心配でしたが、キムチオンリーでも塩気はバシッと決まっていて、旨辛いともいうべきにんにく塩辛味でキャベツや玉ねぎの甘味をぐっと増すのに役立っていました(←不思議ですが、塩や醤油で味を濃くするとこの繊細な旨塩味は逆に弱まる気がします)。
 島らっきょうはパリパリしゃっきりした歯応え、ツンと鼻を抜ける野性的で鮮烈な香気、ピリリとくるさっぱりした辛さが特徴的で、食感だけはか細いらっきょうに似ているイメージですが、その他は全くの別物。
 野趣溢れる島らっきょうの瑞々しい汁気は、豚バラ肉の甘やかでこってりしたジューシーな肉汁を何倍にも引き立てつつ脂のしつこさを抑えており、例えるならねぎま串みたいな組み合わせだな~と思いました。


 ニラもキムチの汁でしなっとしたニラキムチ状態になっているのがご飯にピッタリで、個人的にカレーと匹敵する程ご飯がないと困る料理だと感じました。
 前回の再現「このきざわさアボカドがあるなら、肉のおかずなくてもいいよ」という衝撃発言をした夫も、この豚キムチは大層気に入ったようでご飯をお代わりしまくり、二人で三合炊いたお米をあっという間に食べ尽くしました;。
 一見目立たちませんが、島らっきょうの食感があるのとないのとでは本当に味ががらりと違ってきますので、食べていて面白かったです。


P.S.
 AKHさん、ほーりーさん、kawajunさん、コメントとご質問を下さりありがとうございます。
 当管理人の推しである梅が枝餅のお店は、「やす武」さんです。
 餡子の甘さが舌にべっとり残らない上品かつ後口のいい甘さで、お餅は表面はパリッと、中はモチッとした対比が効いてて香ばしいのが好みです(←店内が甘味兼お食事処になってます。定番の甘い物はもちろん、お蕎麦も天ぷらも誠実な美味しさで嬉しくなるので、おすすめです)。

○AKHさん→唐辛子をコショウと呼ぶ方、いらっしゃったんですね!身近な例だけでいい加減な情報を書いてしまい、申し訳ございませんorz。周囲にちょっと聞いてみたんですが、農家の方や、柚子胡椒発祥の地・筑豊地方や山間部にお住まいの方は一部そうやって呼ぶ事もあるとの事で、興味深かったです。
○ほーりーさん→はい、北海道乳業株式会社さんのフルーツサラダヨーグルトと、ダノンヨーグルトのいちご味をブレンドして使いました。福岡は美味しい蕎麦屋はかなり限られる&それなりのお値段になる事が多いので、蕎麦の名店がいっぱいある茨城は個人的にすごく羨ましいです…。
○kawajunさん→何と、ぶら○モリでも取り上げられたんですね!地元民でも樹齢数百年のクスノキ群を見過ごす方が多いので、目に留めて頂けて嬉しいです。目の前にすると、圧倒されます。仰るとおり、梅が枝餅は小腹がすいた時に程よいサイズなので冷凍すると渉ります。


●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2019.04.25 Thu 23:40  |  ありがとうございます!

あんこさん、お礼が遅くなりましたがオススメの情報ありがとうございます!!お餅も蕎麦も絶対に食べに行きます。今から楽しみです!

もうひとつ、私も山岡さんと同じく「九州の人はみんな唐辛子をコショウと呼ぶ」と思い込んでしまっていたので、あんこさんのおかげで「九州には地域により唐辛子をコショウと呼ぶ人もいる」という事を学びました。この事を友人と話し合った事はないですが、もし話題にあがったら危うく山岡さんと同じ事言っちゃう所でした!あんこさん、この事についても情報感謝します。ありがとうございます!

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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