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『紺田照の合法レシピ』の“モツの入った味噌焼きほうとう”を再現!

 以前、大好きなこちらの漫画で「生キャラメル信玄もちロールケーキ」というお菓子が登場したのを発見し、「すごい斬新なお菓子を考えついたな~」とすっかり架空のお菓子と決め付けていたのですが、後日本当に実在している事がわかりびっくりしました。
 さすがに生キャラメルソースはかかっていないですが、プレーンの「信玄もち生ロールケーキ」はちゃんと売られており、どんな味か激しく気になりました。
 生キャラメルソースを作れるようになったら、お取り寄せして再現してみようと思います。

 どうも、グリコのキャラメルの歯にくっついて取れそうで取れない、あの何ともいえない歯がゆさが時々妙に恋しくなる当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『紺田照の合法レシピ』にて紺田君が新人研修中の風景を参考にして作った夕食・“モツの入った味噌焼きほうとう”です!
モツの入った味噌焼きほうとう図
 ある日、霜降肉組へ原木豪君という新人組員が入ってきます。
 彼は外見がピコ太郎似の暴走族「バラン」の元総長で、狼須さんに憧れてこの世界に入ったそうなんですが、狼須さんがいなくなるなり「下っ端のパシリなんてまっぴらごめんっすね」というぶっちゃけ発言をして先輩に逆らいまくった為、一気に険悪なムードになります(←男性には甘く、女性には厳しくと態度を使い分けるお局系女子みたいな性格ですね;)。
 上下関係の厳しい極道界でこんな真似をしたら『ベルセルク』の蝕の如く血の雨が降りそうですが、幸か不幸かこの場にはイマイチ威厳がない丸長さんや美濃さんくらいしかおらず、キレても逆に「やれるもんならどうぞ、先輩」「オレ手加減出来ないタチなんでよろしくっす。この間も3人病院送りにしちまいました」という地獄のミサワ臭がぷんぷんする脅しをされ、一触即発状態になっていました。
 手っ取り早く上位に立とうとする為なのか、こういう相手に噛み付くような煽りをする人物は昔から一定数存在しますが、そういうのを聞くたび「…あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ」という『BLEACH』の藍染惣右介のセリフが頭に蘇ります。

 結局、これ以上揉め事が大きくならぬようにと判断した美濃さんから「お前が教育係だ」と言われて紺田君は原木君を押し付けられ、一緒に薬の売人を特定しに外出する事になってしまいました(←絵面だけだと「毒を以て毒を制する」風に見えますが、紺田君は至って真面目で心優しい優秀な組員ですので、非常に気の毒でした…)。
 敵対組織の幹部からも恐れられる程凄みがある紺田君の姿を見ても、「頼みますよ先輩。足引っ張らないで下さいね」と原木君はドヤ顔をしており、怖い物知らずって恐ろしいな~と苦笑しました(←大航海時代、銃が何なのか分からずいきなりベタベタ触ってクック船長に射殺された、名もなきポリネシア人先住民くらい危機察知能力が欠如しています)。
 こういう未熟なのに強気な発言をするキャラは、後々余計な事をしまくって捕まるという足手まとい系ヒロインになり、涙目で助けられる確率がスカウターが爆発するレベルで急上昇しますので、気をつけた方がいいと思います。
入ってきたばかりでなかなかの煽りをしてくる元暴走族の頭・原木君
 数時間後、紺田君は持ち前の鋭い勘と深い洞察力で薬の売人らしき人物を発見して尾行し、とうとう薬の隠し場所である寂れた神社を発見します。
 仲間がいたら危険なので慎重に動こうとする紺田君ですが、「なんか腰引けてないっすか?」「こりゃ~ちょろい仕事だぜ~」と謎のポジティブシンキング状態になった原木君が突っ走って中へ踏み込んでしまい、その結果あっさり銃を突きつけられたお二人は神社の裏手に連行されます←ゲーテはかつて「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」と言っていましたが、心底そう思います)。
 原木君は「ひ…1人ずつオレとタイマン勝負しろコラ!」という売人側には一ミリもメリットがない提案を無謀にもしますが、案の定売人は呆れて「何ほざいてんだテメェ…ガキの喧嘩じゃないんだぞ。これはなぁ…処刑なんだよ」『キル・ビル』風にジャージ姿で日本刀を突きつけた為、半泣き状態になっていました(←「道場は芝居をするところではござらぬ」と言われてネゴシエーションに失敗した『シグルイ』の伊良子清玄を思い出します。考えてみれば、ゲームや漫画に出てくる悪の組織は律儀に一人ずつ刺客を差し向け、複数で待ち構える主人公サイドと戦わせますのでかなり良心的ですね。部下にとってはすごいブラック派遣企業)。

 こうして五ページもしない内に全てのフラグを回収した原木君ですが、紺田君は「諦めろ。極道は往生際が肝心だ」と言って相手を油断させながら刀を真剣白刃取りで取り上げ、一気に売人集団を捕まえるというヒーローのような活躍をしていました。
 帰り道、さすがの原木君も反省して紺田君に謝るのですが、紺田君は「恐怖は生きる上で必要な感情だ。飲み込んで糧にする事だな」とまるでこの道ウン十年の親分のような含蓄のある励ましをしており、「狼須さんに匹敵する大きな人だ。この人に…ついて行こう…!!」と男惚れされていました。
 女性のみならず男性をも虜にするこのイケメン力、バトル漫画風に数字化してみたら『封神演義』の妲己ちゃん並に高い数値がはじき出されそうです。
相手を油断させて真剣白刃取りを成功させ、見事形勢逆転したすごいお人器が大きすぎて地平線が見えそうなレベルの紺田君に、原木くんはすっかり心服
 その後、帰宅した紺田君は「いささかトラブルの多い新人研修になってしまったな…」とお疲れな様子を見せつつも、冷蔵庫に合った食材である料理を作り出します。
 それが、この“モツの入った味噌焼きほうとう”!
 作り方は簡単で、シマチョウ・玉ねぎ・にんじん・キャベツをしんなりするまで炒め、茹で立てのほうとうを加えて混ぜたら味噌・お酒・オイスターソース・醤油を混ぜて作ったタレを入れ、全体にしっかりなじませたら出来上がりです。
 ポイントは、野菜を入れる前にシマチョウだけでこんがりするまで焼くこと、その際に出てくる余分な脂はきっちりふき取ること、ほうとうは必ず生タイプの温かい物を使うことの三点で、こうすると臭みのないツルッとした仕上がりになると書かれていました。
 調べた所、どうやら焼きほうとうはご当地グルメとして複数の地域に存在するらしく、味も味噌味以外にも梅味・醤油味・やきそば味など色々あるみたいですが、さすがにホルモンをあわせた大胆なレシピは存在しませんでした(←何でも、銃を突きつけられてプルプル震えていた原木君を見てホルモンを連想したようで、なかなかドSな発想力です;)。
 紺田君曰く、「野菜の威勢のいい歯触り」「ほうとう麺のモチモチした食感が良い」「俺の胃を完全に制している!!伝説に残る味だ」だそうで、一気に平らげていました。
あれだけの修羅場を新人研修と言い、刀でほうとうを連想する紺田君強すぎです煮ても焼いてもおいしいホルモンを見て原木君を連想する紺田君
 大手スーパーでシマチョウをお得に購入することが出来ましたので再現する事にしました。
 作中には大体の工程とコツが記載されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、シマチョウの下ごしらえ。
 フライパンへシマチョウを並べ、弱火で肉側の方に適度な焦げ目がつくまでじっくり焼き、臭みの元となる余分な油をキッチンペーパー等でこまめに取り除いていきます。
※あんまり焼きすぎると、脂がなくなりすぎてスカスカになりますので、ちょうどいい頃合を見極めて下さい。
モツの入った味噌焼きほうとう1
モツの入った味噌焼きほうとう2
 次は、炒め作業。
 シマチョウに焼き目がついて臭みが消えたら、スライスした玉ねぎと薄い短冊切りにしたにんじんを入れて炒め、しんなりしてきたらザク切りにしたキャベツを投入して炒め合わせます。
モツの入った味噌焼きほうとう3
モツの入った味噌焼きほうとう4
 キャベツに油が回って火が通ってきたら、茹で立ての温かいほうとうを加えてさっと混ぜます。
 そこへ、味噌、お酒、オイスターソース、醤油をよく混ぜ合わせて作った味噌ダレを加え、全体になじむまでしっかりと和えながら炒めます。
モツの入った味噌焼きほうとう5
モツの入った味噌焼きほうとう6
 ほうとうや野菜類に味噌ダレが絡みきったら火からおろし、そのまま手早くお皿へ盛り付ければ“モツの入った味噌焼きほうとう”の完成です!
モツの入った味噌焼きほうとう7
 焼けた味噌の芳しい香りと、キャベツの緑やにんじんのオレンジといった色鮮やかな色彩が激しく食欲に揺さぶりをかける幹事で、空腹時にはたまりません。
 モツもほうとうも味噌とはゴールデンカップルなので心配無用ですが、全部一緒に炒めちゃうのは初めてですので、一体どんな味になるのか楽しみです。
モツの入った味噌焼きほうとう8
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
モツの入った味噌焼きほうとう9


 さて、感想は…こ○っちゃん系のパンチが効いた旨さ!モツ特有の癖がある味わいを、強すぎず柔すぎない穏やかなコシを持つごん太麺ががっちり受け止めています!
紺田くんの胃を完全に制するという偉業を達成した、武田信玄公
 シマチョウのこってり甘い脂のコクが溶け込んだ辛口の焼き味噌ダレは、正肉を使った時よりもガツンと肉出汁が効いた奥行きのある仕上がりで、砂糖やみりんは一切使っていないのに脂分の力で後口が甘いです。
 B級グルメ風のワイルドで濃厚な味付けは本場のほんわかした味噌ほうとうとは正反対ですが、それが少し焼き目がついて香ばしいほうとうによく合っていました。
 オイスターソースが入っているせいか、中華料理店の焼きそばを彷彿とさせる旨味エキスがたっぷり絡んだ病み付きになる麺の味が印象的で、牡蠣醤油系の熟成された塩気が全体をほんのりエスニック風にまとめて上げていました。
 表面は水沢うどんみたいな艶と透明感のあるツルツル感、内側は生のフェットチーネのようなムチムチモチモチとした噛み応えのほうとうはなかなかボリューム満点で、きしめんよりやや厚みがある分、濃いめの味噌味が染み込ても小麦粉本来の素朴な風味がしっかり生き残っていました。
 シマチョウは肉側はコリコリした弾力のある歯応え、外側はふわふわとろけるような舌触りと表裏でかなり味が異なる為一度で二度おいしく、同じく重厚な食べ味のほうとうとぴったりでよかったです。
 さっくりと優しい口当たりのにんじんと玉ねぎ、ザクザクした食感とミルキーな甘味がたまらないキャベツが味噌ダレと相性抜群で、日本版回鍋肉ともいうべき甘さ控えめでまったりした味わいがシンプルなほうとうとマッチしていました。


 個性の強い味噌ダレなので細い中華麺には合いませんが、ほうとうみたいな太麺系にはすごく合う感じで、何なら麺を抜いてご飯に合わせてもいけそうです。
 ビールやハイボールにぴったりなおつまみ系の食事でもありますので、お昼ご飯としてではなく晩御飯として食べるのに向いている料理だな~と思いました(←そもそも、味噌味のモツという時点でお酒を我慢するのは酷な旨さです;)。


P.S.
 ほーりーさん、コメントをしてくださりありがとうございます。
 コメントはスマホで一読したのですが、どうやら隣り合っている承認ボタンと削除ボタンを間違って押してしまったらしく、再度読もうとした時にコメントが消えているのに、今気がつきました…。
 大変嬉しい内容でしたので、自分自身ショックを受けております。
 杜撰な管理でご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。


●出典)『紺田照の合法レシピ』 馬田イスケ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2019.04.28 Sun 03:57  |  No title

あんこさん、こんばんは(おはようございます)
もう4月も終わりとは早いものです

紺田レシピは料理を思いつくキッカケのネタがよく切れませんね~ しかもどれもとても美味しそう
巷で一時流行った過剰な食事リアクションとは違う所も魅力だと思います

GWに突入しましたが特に遠出をする予定も無いのでこのモツ炒めや、少し前にあんこさんが再現されたハンチョウのオムレツライスなど気になってたレレシピを作ってみます~

これからも楽しみにしています

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プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
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