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『じったんの時短レシピ』の“長芋の寒天寄せ”を再現!

 先日、プリンの新しい食べ方はないかな~と思って調べてみたのですが、プッチンプリンの公式サイトにあるレシピ一覧に「スライスプッチン」という、一見ただプリンをスライスしただけの一品があり、衝撃を受けました。
 慌ててレシピを確認したところ、さすがにただスライスするだけなのではなく、何と凍らせてから切って羊羹風にして食べるというおやつで、ほっとしました;。
 その昔、期間限定で出ていた甘くない冷奴プッチンプリンというのがありましたが、それを凍らせたら高野豆腐っぽい味になったんだろうか…と妄想が膨らみます。

 どうも、プリンに醤油というベタなネタは子どもの頃に一回試したっきり二度としていない当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『じったんの時短レシピ』にて珠里さんが決戦の時に備えて美肌を手に入れようとして作った“長芋の寒天寄せ”です!
長芋の寒天寄せ図
 前回、栃木県での失恋傷心旅行を経て完全復活した珠里さんですが、新しい出会いは意外にもすぐに訪れます。
 その男性とは、年上のサラリーマン・水野彰さん(←関係ないですが、「水野」という苗字を目にすると必ず『美少女戦士セーラームーン』水野亜美ちゃんを思い出します。1990年代アニメが直撃していた幼少期を過ごしていたので…)!
 出会った場所は親友・光恵さんの結婚式で、珠里さんは新婦側の友人、水野さんは新郎側の友人という、お見合いの次くらいに手堅いシチュエーション。
 こういう場合、結婚式の後の二次会がきっかけで知り合うパターンが多いのですが、水野さんの場合はブーケトスの際に勢いあまった珠里さんに偶然ぶつかられて以来気になり、式の最中ずっと目で追ってしまうという、一目惚れの一歩手前のような状態になった模様(←食パンをくわえて「遅刻、遅刻~!」と言いながら走る美少女とぶつかったらその子が運命の子だったという、少女漫画界では親の顔よりよく見るトラディショナルな恋の始まりですね)。

 普段はいい男探しに余念がないものの、親友の結婚に感動するあまり水野さんの事は眼中になかった珠里さんですが、帰り際に雨が降り出して困っていた時に「わぁ!!式のとき晴れててよかったねぇ!!」「傘ないの?だめじゃん、梅雨なのに」と水野さんとエンカウントして話しかけられるという、恋愛ゲーム界では定番過ぎて安心感すら覚える雨宿りイベントが勃発。
 このまま相合傘かと思いきや、「はい。今度返して!」と傘と名刺を素早く渡してそのまま友達の傘に入っていくという、確実に次に繋げる高度テクを披露して去っていました。
 三十代主婦としては、女性の扱い方やら誘い方やらに妙なこなれ感を感じて逆に警戒してしまいますが、珠里さんはまだ若くて初々しい女性なので、素直にドキドキワクワクしていました(←「これが若さか…」とかつて自分も持っていた若さを懐かしんで泣いていたクワトロ大尉みたいな気分です)。
光恵さんの結婚式に参加した時、偶然であった新郎側の出席者に彼が!
 その後、光恵さんが夫から聞き出した情報によると、水野さんは三十二歳独身で会社役員の次男、中高とバスケ部に所属してキャプテンを経験している爽やかスポーツマン、身長も高く甘いマスクで物腰も優しい為ついたあだ名が「王子」、一流製薬会社の営業マンで正社員という、今時おとぎ話でも登場しないくらい現実離れした高嶺の花である事が判明←これに対抗できる漫画界の高スペック女子は、『ドラゴンボール』のブルマさんくらいだと思います)。
 女性にモテる事必至なので、本来ならスターリングラードの戦いを彷彿とさせる激戦をライバルと繰り広げる覚悟が必要な相手でしたが、珠里さんは幸運にも水野さんの方から積極的にアタックされるという、まさに白馬の王子様が鴨鍋セットとガスコンロを担いで自らやって来るかの如き夢の展開を迎えていました。
 しかし肝心の珠里さんはそれを嬉しく思いつつも、変化が怖くて逃げ腰になるという事態に。
 その為、同じく親友の菜月さんは「あんたねぇ、ピュアな中高生じゃないのよ。相手は積極的な大の大人、じったんが夢見てた展開じゃない」と発破をかけ、光恵さんは「不安は期待の裏返しでしょ?今さら傷つくのが怖いんだろうけど…いつまでも恋に臆病になってちゃダメ」と優しく背中を押してしました。

 ちなみに、菜月さんは彼氏持ちのモテ女子で珠里さんよりも経験豊富なせいか、「勝負下着をつけなさい!!」「見せる見せないの問題じゃないの、自分の気合の問題よ!」という含蓄溢れるアドバイスをしており、珠里さんを圧倒していました;。
 一見奇策に見えますが、漢の中の漢である『花の慶次』の慶さんも、「褌だけはいつもきれいにしておけ」という名言を残していますし、意外と効果絶大なのかもしれません。
 なお、慶さんは「褌は男の最後の着衣だ!紫や金の褌なんかあるか!! これこそ、己の心の様に輝く白であるべきだ!!」とも言っていますが、何とゼクシィの調査でも白の勝負下着はベスト3入りしており、その慧眼には感心しました。
この上なく爽やかなスポーツマンで、あだ名は王子と言う超優良物件親友はそれぞれ違った立場から恋のアドバイスをしていました
 その後、色々はっきりさせる為に水野さんに会いに行こうと決心した珠里さんは、自分に自信をつけようとある料理を晩御飯に作ります。
 それが、この“長芋の寒天寄せ”です!
 作り方は非常に簡単で、煮溶かした寒天にすりおろした長芋を加えてよく混ぜ、ラップを敷いた型に入れて粗熱を取ってから冷蔵庫に入れて冷やし固め、最後にわさびと白だしをかけたらもう出来上がりです。
 ポイントは、寒天は事前に水でふやかして細かく千切ってから使うこと、長芋と寒天はなかなか混ざりにくいのでしっかりかき混ぜることの二点で、こうすると舌触りよく仕上がるそうです。
 何でも、寒天の成分はほぼ食物繊維でゼロカロリーに近く、ダイエットしつつ肌をツルツルにするにはうってつけのヘルシーフードとの事で、女性の味方と言っても過言ではないな~と感心しました。
 動物性の食材は一切使わないので、お寺では精進料理として作られる事も多いようです(←珠里さんはわさびを使用してますが、梅肉・きゅうりの緑酢・粒ウニを乗せても合うのだとか)。
 珠里さん曰く、「ん~!!プルプルすぎないこの食感♡」「長芋のザクザク感が最高」な一品らしく、それなりに日持ちがするので常備菜にも出来ると喜んでいました。
寒天はゼロカロリーでほとんどが食物繊維という、女性の味方みたいな食材!
 先日棚の整理をしていると、ひょっこり寒天が出てきたのでこれ幸いに再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、固める液作り。
 棒寒天を小鍋に入れた水に浸してなじませながら細かくちぎり、火にかけて煮溶かします。
 二分くらい沸騰させて寒天が完全に溶けたのを確認したら、皮を剥いてすりおろしておいた長芋を投入し、ゴムベラを使ってしっかり混ぜ合わせます。
長芋の寒天寄せ1
長芋の寒天寄せ2
長芋の寒天寄せ3
 寒天液と長芋がよく混ざりきったら、熱い内にラップを敷いておいた型へ流しこんで粗熱が取れるまで放置し、そのまま冷蔵庫に入れて冷やし固めます。
※型の底を氷水につけるとすぐ粗熱が取れますので、時短になります。
長芋の寒天寄せ4
長芋の寒天寄せ5
 寒天が完全に冷えて固まったのを確認したら取り出し、食べやすいサイズに切って上に練りわさびをちょこんと乗せ、仕上げに白だしをかければ“長芋の寒天寄せ”の完成です!
長芋の寒天寄せ6
 予想していた以上に「ちゃんとしてます」感のある佇まいで、ぱっと見ではとてもあんな短時間で作ったとは思えない料理です。
 寒天と長芋の組み合わせはもちろん、寒天にわさびや白だしをかけるのも初めてですので、どういう感じの味なのか分からずドキドキします。
長芋の寒天寄せ7
 それでは、ひんやり冷たい内ににいざ実食!
 いただきまーすっ!
長芋の寒天寄せ8


 さて、感想は…見た目以上に色んな味がする不思議な美味しさ!日本人に生まれてよかったと思う乙な一品です!
 艶やかで涼しげな舌触りの寒天に、すりおろしてもなおザクザクとした歯触りの長芋が一体化して不思議な二重奏になっており、こういう料理にしては珍しくどの部分を食べてもまんべんなくアクセントが効いてて食感が楽しいです。
 プルプルと柔らかく細かくとろけるゼリーとは違い、寒天は杏仁豆腐のようにブルルンと滑らかな口当たりと、さっくりとした歯切れのいい噛み応えが特徴的で、見た目よりも意外に食べ応えがありました。
 ただ、普通の寒天と異なるのは長芋によって全体についた粘りで、噛むごとにとろみが出てどことなくあたりの柔らかい旨さになっていたのが優しい感じでよかったです。
 長芋のあっさりとして素朴ながらも滋味深い味わいを、白だしの濃い出汁の旨味と強めの塩気が上品に引き出しており、まるで気のきいた小料理屋に出てくる突き出しみたいな粋な仕上がりになっていました。
 不思議な事に、すりおろすと強くなりがちな長芋のアルカリっぽい匂いや独特の癖が、寒天で封じ込められたのか全く感じられず、するっと爽やかに頂けるのが個人的に嬉しかったです。
 例えるなら「長芋のわさび漬け風寒天寄せ」というイメージで、そのままだとやや単調になるのを、わさびのツンとくる鮮やかな風味とピリリとした辛味が一段上の和食にランクアップさせ、味を引き締めているのがナイスでした。


 これまで寒天と聞くと、あんみつに入っている甘い味ばかり連想していたのですが、こちらを食べてすぐ「おかず系も断然あり!」と鞍替えしました。
 簡単で材料費もかからないのになかなか凝った味がしますので、忙しいけれど本格的な副菜を一品付け足したい時とかにおすすめです。


●出典)『じったんの時短レシピ』2巻 岡村みのり/講談社
     『じったんの時短レシピ』3巻 岡村みのり/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2019.04.28 Sun 19:39  |  水野さん笑

あんこさんこんばんは。

とっても簡単でこれからの梅雨の時期に美味しそうな再現ですね(´∀`*)長芋を梅肉ソースで食べるのが好きなので、寒天にして作ってみたいです。ぷるぷるな食べ物も大好きだし。
じったんは漫画では読んだことないのですが、あんこさんの再現でちらほらエピソードを読むと面白そうなので読んでみたいです。
あんこさんのブログは漫画のレビューとしてもかなり秀逸と思います、お世辞ではなく。

そして水野さんという名前の件!!笑笑
かなり共感しました。
それと同じで火野とか木野とかもセーラー戦士しか連想出来ないんですよね(´;ω;`)
余計な話、昔はセーラー戦士は◯◯野という名前でないといけないのか、と思ってまして。月野、水野、火野、木野、愛野ってきましたからね。
けどその後は天王とか海王とか野じゃない人が出てきてびっくりしました笑


次回も楽しみにしております。次は令和になるでしょうか(*´-`)

  • #-
  • ほーりー
  • URL

2019.04.28 Sun 21:21  |  火野に木野

あんこさん、こんばんは。いつも楽しく拝見しています、
平成から令和へとまたぐゴールデンウイーク、あんこさんは如何お過ごしでしょう。ウチは伊勢より帰省してきた兄をむかえて、徒歩圏内にあるイタリアンレストランで外食などをしております。コースの順番とか気にせず好き放題に注文できるイタリアンは、日本人向けのありがたい料理です。
セーラー戦士の苗字って、太陽系の惑星になぞらえていますが「水野」以外は全く一般的でないのが面白いですね。「愛野」とかすごい(^_^;) じったんの水野くんの話からすごい飛躍です。水野くんは、色々こじらせた挙句に強面のお父さんがいる実家に引きこもってしまった珠里さん(じったん)とお付き合いするために乗り込んでいった剛の者。珠里さんに想いを寄せる他の男性陣が気遣い上手で強引さをおさえている中で、逃げ腰だった珠里さんに最後まであきらめずにしアタックてゴールイン。地元食材への愛が強い珠里さんのアピールも楽しげに受け止めている水野くんに、幸せな未来を想像せずにはいられません。
鍋の季節になったら、珠里さんお手製のポン酢の再現もぜひ! これからも再現料理記事、楽しみにしています。では、また〜。

  • #jkZ6tFIc
  • kawajun
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  • Edit

2019.05.05 Sun 18:19  |  

侘び寂びを感じる一品ですね

  • #-
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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