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『クロと僕の幸せまんま』の“パチパチカミナリまんま”を再現!

 旅先でお土産を選ぶ時、最近増えてきたペット用お土産フードコーナーを必ず見るようにしているのですが、ほぼほぼ犬用で猫用がなく、(´・ω・`)な顔になっています。
 犬用お土産は結構手厚く、せんべい・クッキー・サーターアンダギー・紫芋タルト味のビスケット・きび団子・卵ボーロ・うどん・ヌードル・ちゃんぽんなどバリエーション豊富なのですが、猫用となると全く見かけず、しょうがないので海外では猫用ドラッグだと呼ばれているちゃおちゅ~るを買って帰っています(←ネットで探すと全然ない訳ではないみたいですが、残念ながら実際に見た事はないです…)。
 もしかしたら、犬はグルメで色んな食べ物を受け入れやすいタイプが多いのに対し、猫は偏食家で決まったものしか食べないタイプが多いとか、そんな理由で開発が難航しているんだろうか?と近頃考えるようになってきています。

 どうも、その昔「イ○ン」で買ったお高い猫用誕生日ケーキをうちのキジ白猫にあげた所、リアルに猫またぎされた上に砂をかける動作をされ、膝から崩れ落ちそうになった当ブログの管理人・あんこです(←そのくせ、ツナ缶の空き缶やアイスのフタは興味津々で舐めようと狙う意味の分からなさ)。


 本日再現する漫画料理は、『クロと僕の幸せまんま』にて主人公・丹後公平さんが昔の記憶を手繰りながら作った“パチパチカミナリまんま”です!
パチパチカミナリ飯図
 『クロと僕の幸せまんま』とは、漫画家志望で二十三歳の主人公・丹後公平さんと、取材先で偶然助けたのをきっかけに一緒に暮らすことになった化け猫少女・クロさんが、すったもんだありつつもおいしいご飯を食べて幸せに暮らす日常を描いた、ほんのりファンタジー風味の猫系料理漫画です。
 最初に出会った時のクロさんは一見ごく普通の黒猫で、獣用の罠にかかっていたのを解放してご飯を食べさせている時も、化け猫らしき兆候は一切ありませんでした。
 きび団子一つで命がけの討伐戦争に参加させた桃太郎と違い、丹後さんは完全に見返りを求めない100%善意での行動だったのですが、「あんたのまんまおいしいなー」と完全に胃袋をつかまれたクロさんはお礼として同居を提案し、一緒について行く事になったのでした。
 現代版『鶴の恩返し』と言えなくもないものの、恋人というよりはまだ友達寄りの仲良しという感じなので、どちらかといえばドラえもん的な立ち位置に近いかな?と思います←丹後さんはのび太君と違いしっかり者で、クロさんは人間の姿に化ける以外特技はないですが;)。

 ちなみに、クロさんは人間形態だと十代のかわいい女の子に見えますが、実は江戸時代初期から生きている推定年齢四百歳以上の超長生きさん(←『ジョジョ』のリサリサ先生『HUNTER×HUNTER』のビスケさんのような、いわゆるロリババアジャンルのキャラですね)!
 仔猫の時に若き日の沢庵和尚と出会って共に暮らした事があるようで、何百年経った今でもどうやら空から見守られているご様子。
 徳川家光を唸らせたという伝承が残る沢庵漬けを食べた事があるのかどうか、気になるところです。
助けた猫は、実はかわいい女の子に変化できる化け猫でした猫形態と人間形態の二種類ありますが、猫の時は逃げ足速いです;
 丹後さんは十八歳の頃から漫画家を目指してずっと出版社に持込みをしていますが、なかなか結果が出ず、今は古本屋さんのアルバイトで生計をたてています(←打ち合わせのダメ出しシーンがリアル過ぎで、作者のおやまごう先生の実体験かな?と思わせます。作中に「新超社」というそのまんまな社名が出てますし)。
 その為、毎月生活費がギリギリの貧乏暮らしですが、丹後さんは限られた食材でも絶品ご飯が作れる料理上手で、毎話おいしそうなレシピが登場します。
 出てくる料理はほとんどが丼で、材料費が安くすむ身近な食材ばかりで気軽に試しやすそうなのが特徴的(←通常スーパーにはない謎食材が出てくる「MOCO'Sキッチン」や、スケールが大きすぎて真似できない「マーサの楽しい料理教室」とは真逆です)。
 正直あっと驚くような奇抜な丼が載っている訳ではないのですが、普通のレシピにちょっと手を加えただけでこんなにオリジナリティーのある料理になるんだな~と感心させられる丼が多い為、いつもの定番丼に飽きた時にすごく助かる、かなり実践的なレシピ漫画。
 きっちり節約をしつつ目先の変わった手軽に作れる丼を食べたい方、そしてかわいい猫娘と心優しい青年とのやり取りにほのぼの癒されたい方におすすめしたい作品です。
丹後さんは料理上手な漫画家志望で、よく丼料理を作っています
 今回ご紹介するのは、第七話で登場した“パチパチカミナリまんま”!
 作り方はとても簡単で、熱したフライパンへ天かす・豆腐・ニラ・しめじ・ツナ缶を入れて炒め、出汁と醤油を入れて混ぜた溶き卵を加えて半熟状になるまで火を通し、ご飯の上へ乗せたら出来上がりです。
 ポイントは、事前に天かすだけフライパンで炒めて油をしっかり浮き出させること、豆腐は電子レンジにかけて水切りした物を使用すること、天かすと豆腐だけで炒めて水分が飛んでから他の食材を入れることの三点で、こうすると口当たりがよくなるみたいです。
 本当にカミナリを食べているみたいに口の中をパチパチさせたい時は、七味唐辛子(又は一味唐辛子)をかけるとそれらしくなるようです…ちょっと麻婆豆腐チックですね。

 何故“パチパチカミナリまんま”かと言うと、フライパンで天かすと豆腐を炒める時、天かすの油分と豆腐の水分が反発しあって「パチパチ!!」と激しい音が鳴るからで、作中でもクロさんが「カミナリが鳴ってる!!」と驚いていました(←栃木県の“雷汁”や、『豆腐百珍』“雷豆腐”と同じ由来です)。
 家の外で大きなカミナリが鳴ってすごく怖がっているクロさんに、丹後さんが「カミナリ様を退治しちゃおうよ!」と茶化して言いながら作ってあげた丼で、あまりの旨さに食べ終わる頃には「へいへーいカミナリー!!食ってやったで~!!」とすっかり元気モードのクロさんに戻っていました;。
 何でも、少年時代の丹後さんがカミナリに怯えていた時におばあちゃんが作ってくれた丼だそうで、心の中で「おばあちゃんありがとう」と感謝していました。
熱した天かすと一緒に豆腐をいためると、カミナリみたいな音が鳴ります!
 先日、天ぷらを大量に揚げた際にいい天かすが作れたので再現する事にしました。
 作中には詳細な作り方が絵付きで記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。
 中火に熱したフライパンへ天かすを入れ、時々混ぜながら火を通します。
 段々天かすから油がにじみ出てきたら、電子レンジで水切りしておいた豆腐(←木綿でも絹でもOK!)を手でざっくり崩しながら加え、よく炒め合わせます。
※天かすが熱々ジュージューで、豆腐の水気がほのかに残っていると、本当にカミナリみたいにパチパチ鳴って面白いです!但し、油が大変飛びやすいので火傷にご注意ください。
パチパチカミナリまんま1
パチパチカミナリまんま2
パチパチカミナリまんま3
 次は、炒め煮作業。
 豆腐の水分がなくなったのを確認したら、短いサイズにザク切りしたニラ、石突きを切り取ってほぐしたしめじ、油をきったツナ缶を投入し、さっと混ぜながら炒めます。
 ニラがしんなりしてきたら、合わせ出汁と醤油を入れてかき混ぜた溶き卵を回しかけ、半熟状態になるまで火を通します(←豆腐に卵がよく絡むよう、途中菜箸で軽く混ぜた方がいいです)。
パチパチカミナリまんま4
パチパチカミナリまんま5
パチパチカミナリまんま6
 全体がトロトロになってきたらすぐ火からおろし、そのまま丼によそっておいた熱々ご飯の上へ移せば“パチパチカミナリまんま”の完成です!
パチパチカミナリまんま7
 カミナリのご飯という恐ろしい名称の割には優しい雰囲気の丼で、黄色く染まってふんわりした豆腐は、まるで悟空が乗っていた筋斗雲みたいだな~と思いました。
 天かすの丼、豆腐の丼、ツナの丼なら食べた事はありますが、それらを全部一緒にした丼はまだ試した事がないので、どんな味になるのか楽しみです!
パチパチカミナリまんま8
 それでは、冷めないうちにいざ実食!
 いただきまーすっ!
パチパチカミナリまんま9


 さて、味の感想は…はんなりそうな見た目を裏切る濃い美味しさ!がっつりとさっぱりという相反する要素が、見事に両立しながら共存してます!
最初は怖がっていたクロさんも、このまんまにはご満悦
 味付けのベースはあっさりした薄口出汁醤油味なのですが、ツナの凝縮した魚肉のエキスと、天かすの力強い脂のコクが効いているせいか、しっかりとした旨味のある丼に仕上がっています。
 こういう卵とじ系の丼は甘辛い味付けが多いのですが、こちらは醤油のみのシンプルな塩気だけで味がビシッと決まっており、後口がとてもすっきりして上品なのが特徴的でした。
 卵豆腐と炒り豆腐を足して二で割ったようなふわふわ食感と、穏やかかつはっきりと主張してくる奥深い出汁のハーモニーが地味ながらも完成度が高いです(←より柔らかく淡白になった鶏胸肉のひき肉っぽい印象で、精進料理に使えそうだと思いました)。
 意外だったのは天かすで、出汁が染みた後でもそれなりにカリッとしたままの口当たりの物がたまにあったのですが、それは一瞬本物の肉かすだと間違えそうなくらい肉々しく、侮れないな~と感心しました。
 例えるなら「貧むすならぬ貧とじ丼~具沢山バージョン~」というイメージで、天とじ丼と玉子丼のいい所取りな料理だと感じました。
 しんなりジャクジャクした歯触りと、強い甘味を持ったニラがいいアクセントになっており、全体にほんのりにんにくっぽい香りをつけている為、後から徐々にカァ~ッと力強い風味が効いてスタミナがつきそうな旨さに変化していくのが面白かったです。
 七味唐辛子や一味唐辛子を振りかけてもよく合い、かみなりまんまの名に恥じないピリピリパチパチ弾ける辛さが、豆腐や卵の甘さをさらに引き立てていました。


 しめじのシコシコ感が単調感を防いでおり、簡単で特別な材料も使っていないのに、よく練られたレシピだと思いました(←エリンギやえのきみたいに甘味の強いきのこは合わなさそうですが、椎茸や舞茸なら合うかもしれません)。
 天かすの出来によって味がかなり左右されそうだと感じたので、これは市販の天かすより、色んな味を吸った自家製の天かすを使った方が絶対にいいです。
 夫は肉好きな為、肉料理ほど派手に「うまい」と言ってはいませんでしたが、気が付けば全部食べ切っていたくらい自然と箸が進む丼だったようですので、男性の方にもおすすめしたい一品です。
パチパチカミナリまんま10


P.S.
 銀猫さん、ゆゆさん、たきあさん、kawajunさん、コメントを下さりありがとうございます。
 ありがたいお言葉ばかりで、いつも感謝しながら読んでいます。
 あの西川先生が料理漫画をまた連載されていたとは、迂闊ながらも知りませんでした…早速『裏の家の魔女先生』を読んでみようと思います!


●出典)『クロと僕の幸せまんま』 おやまごう/新潮社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2020.03.02 Mon 00:46  |  

更新お疲れさまです。
天かすと豆腐って合いますよね~今も天かす乗っけてめんつゆかけただけのたぬき豆腐をつまみにしてます。
安いからしょっちゅう天かす買うんですけど、豆腐か味噌汁に入れる以外に使うことがなかったんで、このレシピは是非作ってみたいです!

そういや今日、地元に低山を縦走したんですが、ある山の山頂で飼い主とはぐれたらしか狩猟犬と出くわしました(その後飼い主さんの笛?で下山しました。)
昼飯に持ってきてたおにぎりの米、鮭、卵焼き、いくら、唐揚げを少しずつあげてみたら見事に全部食べ尽くして、そのあとおにぎり持ってた自分の手をずっとペロペロされてました。
本当に犬って何でも食べるんだなぁ…と妙に感心してしまいました。

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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