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『どんぶり委員長』の“お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼”を再現!

 少し前、黒猫はあんこ猫と呼ばれ、古くは幸福の象徴だったということを初めて知りました。
 元々、黒猫が横切ると不吉というジンクスは、「福猫に素通りされる=縁起が悪い」という考えが基になっており、それがいつの間にか「黒猫が目の前を通ったらついてない」という言い伝えになったそうで、そのあまりの理不尽さに唖然としました。
 同じ「あんこ」なだけに不憫さ倍増で、黒猫を見るたび声援をおくりたい気持ちになります。
 日本では本来、黒猫は「魔除け」「幸運」「商売繁盛」の象徴だったようなので、もっとあんこ猫に優しい世の中になってほしいと思います。

 どうも、その昔『トリビアの種』で放送された「どら猫は最大約何キロまでの魚をくわえることができるか?」というネタが好きな当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、 『どんぶり委員長』にて吉田君が安いマグロでもおいしく食べられるように考えて作った“お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼”です!
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼図
 午前中だけ学校のテストがあり、午後は休みとなった吉田君は、さっさと帰って昼寝しようとするのですが、委員長からチケットが余っていたからという理由で水族館に誘われます(←「半ドン」と表現したかったですが、若者にはもう通用しない死語と聞いていたのでぐっと堪えました)。
 委員長は「海洋生物の生態系が特に詳しく展示されてるから、前から来てみたかったのよね~」と勉強目当てで行った為、全然意識していなかったようですが、吉田君は「これって…もしかして…デートなのでは!!?」と内心焦っており、「どうすんだこの後…」「水族館を出ておしゃれなカフェ行っておしゃべりか!?何なら晩メシも2人でとか…」とかなり先走った発想をしていました(←あまりの慌てように、「落ち着け…<素数>を数えて落ち着くんだ…」というプッチ神父の言葉が頭をよぎったものです)。
 けれども、委員長はそんな吉田君の懊悩に気づかず「何してんのよ。立ち止まってないで、さっさと歩きなさいよ」とせかし、この水族館で一番人気だというマグロの群泳展示コーナー前に行きます。
 今作には関係ないですが、こちらのシーンを見るたび、『ろくでなしBLUES』の葛西君の名シーン「止まれねーんだよ」を思い出します(←そして、スクリーントーンの剥がれがないかマグロを細かくチェックしてしまいます。毎回、「オレでなきゃ見逃しちゃうね」的な発見があればと注意深く見ますが、全くありません)。
突如降ってわいた水族館デートイベントに、吉田君混乱!このシーンを見ると、『ろくでなしブルース』の葛西君を思い出します
 大迫力な水槽を前にさすがの吉田君も絶句し、素直に水族館を楽しもうとするのですが、委員長は学習意欲よりも食欲が刺激されたそうで、「アタシのためにマグロでどんぶり作ってくれる!?」と生きたマグロの目の前で依頼していました(´Д`;)。
 『リトルマーメイド』セバスチャンのように、人間の言葉が分かるマグロがいなくてよかったと思う瞬間です。
 水族館の方々には不快な考え方なんだろうか…とヒヤヒヤしましたが、青森県営浅虫水族館様の答えを引用すると、「おいしそうに見えるということは、<魚たちの見た目が良く、健康に飼育できている>という証拠であり、私たち飼育員としてはとても嬉しい褒め言葉だからです」という理由でOKされている為、ほっとしました(←その昔、丸々と太ったアジやサバをやイワシを水族館で発見し、つい欲望に満ちた視線を送ってしまった当管理人も、これには救われにっこり)。
 こうして、善は急げとばかりに早々と水族館を出てしまった委員長と吉田君ですが、滞在時間は何とわずか10分…。
 どちらかと言えば、水族館の方はそちらの方に衝撃を受けるかもしれません(←当管理人が職員なら、「喧嘩したのか?!」と思わず二度見してしまいそうな案件です)。
水族館の滞在時間、わずか10分…係員さんもびっくりです。
 その後、スーパーで特売品のメバチマグロのサクを購入した吉田君は、いつものように学校の家庭科室で委員長のリクエストに応えるべく料理の腕を振るいます。
 こうしてできたのが、この“お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼”です!
 作り方はとても簡単で、にんにくと玉ねぎをオリーブ油でじっくり炒め、サイコロ状に切ったマグロ・日本酒・塩・醤油を投入して手早く混ぜ、最後にご飯の上へ乗せてパセリをかけたらもう出来上がりです。
 ポイントは、にんにくと玉ねぎは弱火でゆっくり火を通しておくこと、マグロは少し大きめのサイコロ状に切っておくこと、マグロを入れたら軽く絡める程度ですぐに火からおろしレアに仕上げること、ご飯の上へは最初に玉ねぎとにんにくを乗せてなじませてからマグロを乗せることの4点で、こうすると甘い玉ねぎと調味料がご飯によく染みこんでマグロの味を引き立てるとの事でした。
 委員長としては生のマグロ丼が食べたかったようですが、吉田君曰く「安いマグロはヘタに生で食うより焼いた方がウマいの!!」だそうで、軽く火を通すことによって解凍したマグロにありがちな生臭さや水っぽさを消したと話していました。
 和風に味付けして加熱するマグロ料理はよく見かけますが、玉ねぎやにんにくを使って洋風かつ半生に炒めるレシピは今まで見たことがなかった為、初見時は驚いたものです(←日本同様マグロがポピュラーなハワイなら、半生のカツやハーブソテーがありますが、生の魚肉を嫌いがちな海外では珍しく生のアヒ・ポケの方がより愛されているらしく、不思議だな~と思いました)。
マグロは火を通し過ぎると命取りなので、強火でさっと炒めるのが鉄則!半生なので、中はしっとりとレアに仕上がっています。
 先日、スーパーで冷凍マグロのサクを思った以上に安く買えたので、これはぜひ試してみたいと思い再現することにしました(←普段は漬けや刺身で頂くことが多いです)。
 単行本には分量付きの詳細なレシピが記載されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、具の準備。
 フライパンへみじん切りにしたにんにくとオリーブ油を入れて弱火にかけ、いい香りが漂うまでゆっくり炒めます(←火にかけてからにんにくを入れると焦げやすいので、火をつける前に入れておいた方がいいです)。
 にんにくの風味が十分に出たら、みじん切りにした玉ねぎを投入し、こちらも弱火のままじっくりと炒め合わせていきます。
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼1
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼2
 やがて、玉ねぎが透明がかってしんなりしてきたら、やや大きめのサイコロ状に切った刺身用マグロの赤身を加え、強火にして一気に炒めます。
 この時、塩、日本酒、醤油を入れて手早く味付けし、ざっと軽く絡めるようにして混ぜてすぐに火からおろします(←レシピ通り、気持ち薄めの味付けにした方がマグロの味がよくわかります)。
※今回、残念ながら作中で使用されていたメバチマグロは手に入らなかったため、近い味だと言われているキハダマグロを使用しました。
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼3
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼4
 マグロはかなり早い段階で中心まで火が通りやすいので、余熱の事も考えて十数秒くらいしか火にかけない方がいいです(←全面を焼くのは意外に難しかったので、お箸も使いつつ迅速に作業した方がいいです)。
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼5
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼6
 丼にご飯をよそって先に炒め玉ねぎとにんにくのみ乗せて味をなじませ、最後にマグロをどっさり乗せて上から刻みパセリを散らせば“お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼”の完成です!
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼7
 香ばしいガーリック醤油の風味が食欲をそそる感じで、ゴロゴロっと大ぶりにカットされたサイコロ状のマグロの塊が迫力満点な仕上がりです。
 マグロの丼というと、生の漬け丼のイメージが強いのでいまいち味の想像がつきにくいですが、吉田君を信じて食べてみようと思います!
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼8
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
お値打ちマグロのガーリックマグタマ丼9


 さて、感想ですが…ある程度予想していた味を遥かに越える美味しさで感動!コスパ最高の本格丼です!
中が半生なので、ふんわり柔らかい食感!
 キハダマグロもメバチマグロ同様、脂が少なくて比較的さっぱりした味だと言われているマグロですが、オリーブオイルと合わさることで程よいコクが生まれ、ボリューム感のある食べ応えになっています。
 表面だけ軽く火が通り、にんにく醤油の香ばしい塩気がプラスされる事によって魚特有の生臭さがなくなっている為、まるでレアでものすごく柔らかい上質な牛の赤身のステーキを食べているような気分になりました。
 本物の牛赤身だとある程度硬さがありますが、こちらはマグロなので、どこにも筋はなく繊維に沿ってすぐにホロッとほどけ、ご飯にさっとなじんでいくのがたまりません。
 ご飯はガーリックライスにそっくりな味わいですが、あちらと違ってご飯とにんにくは完全に混ざっておらず、口の中で初めて一体化するのが食べてて飽きない感じで、ちゃんと白ご飯の味が残っているのがあっさりしたマグロによく合っています。
 時間をかけて炒めた玉ねぎはじんわり甘く、醤油の塩気と入り混じって全体に自然な甘辛い味付けを施しており、ご飯とマグロにぴったりな洋風味に仕上げていました。
 外は程よく水分が抜けて引き締まったしっかりした口当たり、中はしっとりふんわりした食感の半生マグロはとても贅沢な仕上がりで、かつおのたたきに少し似ている気もしますが、噛むごとににじみ出る肉感の濃い旨味エキスは、さすが魚の王者とも言うべき貫禄があります。
 肉っぽいものの、後口爽やかでくどくないのがマグロの赤身のいいところで、ギトギトしていない純粋な旨味の塊みたいな和風ステーキ丼だと思いました。

 正直、本マグロでもトロでもない安いマグロの赤身を使ったらパサパサになるのではと心配していたのですが、全くそんなことはありませんでした。
 吉田君の言う通り、安いマグロは生のまま食べるより、半生にする方が絶対おすすめです。
 パセリのすっきりした香気が不思議とマグロに合っていいアクセントになっていましたし、これはいろんな方にお勧めしたい新しいマグロの赤身の食べ方です。


P.S.
 ほーりーさん、kawajunさん、コメントと情報を下さりありがとうございます。
 実は、件の漫画は当管理人も題名や作者名をすっかり忘れていたので、先日やる気を出して探したところ、おそらく渡辺 直美先生の『Heaven’s door』の可能性が高いというところまで突き止めました…今度、実際に読んで確かめてみるつもりです。
 また、猫もドイツ料理も好きな当管理人とって、教えていただいた『猫と私とドイッチェラント』には興味津々ですので、早速探して読んでみようと思います!
 あと、『裏の家の魔女先生』2巻、とうとう発売されましたね!
 1巻のラストはいろいろと気になる終わり方をしていた為、待ち遠しかったです。
 個人的感想ですが、お米やパンのお粥よりも喉の通りがいい気がしました…キャッサバを使ったお粥は初耳なので、一度食べてみたいな~と感じました!世界は広いですね!


●出典)『どんぶり委員長』 市川ヒロシ/双葉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

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2021.04.05 Mon 17:08  |  No title

簡単なのに美味しそう!明日の昼はこれに決定です!!

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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