『旬~味彩の匠~』の“両手に花おにぎり”を再現!

こんにちは、あんこです。
南の地・九州に住んでいるので、周りの桜の半分以上が早くも葉桜となってきています。せっかくのピンク色に緑色が少々混じり、正直寂しい思いで眺めております(´・ω・`)。
この分だと四月半ばにはもう桜並木が見れなくなると予想しましたので、いい機会だと思い『旬~味彩の匠~』四巻で主人公・旬君が春のハイキング客向けに作ったおにぎりセット“両手に花おにぎり”を作ってみました。
両手に花おにぎり図
見るからに春らしくっておいしそうで、前々から是非試してみたいと考えていました。

今回作るおにぎりは三角形の「お姫様おにぎり」、俵型の「殿方おにぎり」の二種類。二つとも具はもちろん、お米の種類や配合が全く異なるので、別々に炊いて用意しておきます。
作中の記述によると、「お姫様おにぎり」に使われたお米の銘柄と割合は「ひのひかり:あきたこまち:ミルキークイーン=4:3:3」で、その配合が一番おにぎりに向いているという記述がありましたので通販でお取り寄せしました。
おにぎり用ご飯のブレンド1
おにぎり用ご飯のブレンド2
ひのひかり
あきたこまちミルキークイーン
このお米を上記の割合に合わせ、最初の一回だけ昆布だしでとぎます。これは、作中にて「米が最も吸う水は一番初めに触れるとぎ汁」「海の風味がほのかに米から漂う」と昆布だしを惜しげもなく使っていたからです。正直、本当かな(^^;)?と半信半疑になりながら実行しました(主人公達はそのとぎ汁を捨てていましたが、私はもったいなく感じたので、夕食の大根の煮物の下茹でに再利用しました)。
昆布だしでとぎ終えたら、今度は普通の水で普通にとぎ、炊飯器に入れて水に浸した後炊きます。
昆布だし。とぎます
次は「殿方おにぎり」のお米の準備ですが、これは特に品種が記されてない玄米との事でしたので、近所のお米屋さんで玄米を七分つきの状態まで精米してもらいました。何でも、七分つきだと冷めてもかたくなりにくいのだそうです。
これも同じく最初だけ昆布だしでといだ後に普通の水でとぎ、やや大目の水と一緒に土鍋に入れて三十分ほど浸してから焦げないよう注意して炊きます。
殿方おにぎり図
玄米玄米2

お米を炊いている間、今度はおにぎりの具やトッピングを作ります。
まずは「お姫様おにぎり」の具となる魚の天ぷら作り。主人公の旬君が言うには、店で売り物にならない刺身や肉をまとめて唐揚げにする「賄い」をヒントにした天ぷらで、色んな魚を刻み合わせて揚げるのがポイントだそうです。
お姫様おにぎりの具
作中では「タイやマグロやカツオ」などとありましたが、さしみはまとめて買おうとすると結構高かったので;、赤身はマグロ、白身はキス、その他はハマチとイカを買ってきました。これらをそれぞれ適度な大きさに切り、水気をふき取った後塩を振ってなじませておきます(緑が足りないと思ったので、さしみについていたシソもついでに使ってみました)。
さしみ
さしみ2
全体的に塩味がついたら薄力粉を振り、冷やしておいた天ぷらの衣を入れて混ぜ合わせます。
かきあげ1かきあげ2
これらのタネを適温で程よく揚げ、キッチンペーパーで油をきり塩を振っておきます。
天ぷらを揚げる揚がった天ぷら
天ぷらを冷ましている間に、「殿方おにぎり」のトッピング作り。
煎りごまとしらすの入った玄米ご飯との事でしたので、ごまとしらすをフライパンで炒って醤油で味付けし、これも同じく冷ましておきます。
煎りゴマしらす

ご飯が炊き上がったら、いよいよ仕上げのおにぎり作り!
「お姫様おにぎり」は、ご飯に梅干しを刻んで作っておいた練り梅を混ぜるとの記述だったのでその通りにご飯を味付けしておき、中に魚の天ぷらを入れて三角に握ります。「殿方おにぎり」の方は、玄米に煎りゴマやしらすを混ぜて俵型に握ります(残念ながらおにぎりを作っている間は手がベタベタで、画像を撮れませんでした)。
お姫様おにぎり図
最後に、それぞれのおにぎりに海苔を巻き、「お姫様おにぎり」に梅干とたくあんのトッピングを飾り、竹の皮の上に二種類のおにぎりを飾って完成!
両手に花おにぎり完成
海苔を着物に似せて巻くのがかなり難しく、そのせいか少々いびつになってしまいましたorz。こういう時、不器用な自分が情けなくなります…。

それでは、気を取り直して実食!いただきまーす。
まずは「お姫様」おにぎりですが、これはいい!おいしいです!
食べかけが苦手な方すみません。
よく考えたら天むすなので合うのは当たり前ですが、その点を除いてもこのおにぎりはよく出来ていると思います。ほんのり塩味がして色んな魚の風味がする天ぷらがいいおかずになり、天ぷら特有のしつこさも練り梅ご飯が抑えてくれているので最後までさっぱりと食べられました。トッピングの梅干やたくあんもいいアクセントになってよかったです。
あっさり和風なおにぎりなのにボリュームがあるので、個人的にすごく気に入りました。ただ、天ぷらは赤身と白身が一種類ずつとイカの三種(あればシソなどの葉物も)だけでも十分じゃないかなと思います。
一方の「殿方おにぎり」もおいしかったです。玄米と煎りゴマの香ばしさ、しらすの塩味、焦げた醤油の匂いが一体となって噛めば噛むほど奥深い味に仕上がっていました。煎りゴマとしらすのプチプチした食感が心地よくていいです。磯の風味が濃い、粋なおにぎりでした。


さて、本来ならここで終わっているのですが、今回の目的はおにぎり再現だけでなくお花見も含まれていますので、翌日おにぎりを持って近所の桜が咲いている公園まで行ってきました。
桜公園
画像が良くないので暗いですが、この日はとても晴れていていい陽気でした。桜も心配したほど散ってはおらず、まさに絶好の花見日和。
いいベンチがあったので、いそいそと竹皮の包みを取り出しました。
竹皮つつみ
実は、前日の夕飯に天ぷらや玄米ご飯を家族と一緒に全部食べてしまっていたので、お花見の為に残しておいた「お姫様おにぎり」一個と、新しく握った鮭おにぎりを持ってきました。竹皮はご飯粒がこびりつきやすいので全面に海苔を巻いて作ってきたのですが…改めて見るとごつい感じであんまりおいしそうじゃないですね。反省。
お花見おにぎり
う~ん、春です。作中でもハイキングのお客さんがおにぎりを見て「春らしくてかわいいわ!」と言って盛り上がっていましたが、その気持ちが分かる気がします。
桜とおにぎり2
では、桜を見ながらいただきまーす。
桜とおにぎり
再度食べてみて思いましたが、一日たってもおにぎりがほとんどかたくなっていない事に驚きました。恐らく、これはミルキークイーンのおかげだと思います。ミルキークイーンは半もち米型質のモチモチしたお米で、おにぎりがかたくなるのを防ぐ効果があるからです。「お米を三種類も用意するのはちょっと…」という方は、せめてミルキークイーンを普段のお米に混ぜてみる事をオススメします。
あと、これは鮭のおにぎりを食べてみて感じたことですが、昆布だしで米とぎをする必要性は全くありません(キッパリ)。贅沢に昆布だしを使った割には、昆布の存在感があまりにも希薄すぎです…。むしろ、一緒に炊き込む方がよりはっきりと海の風味が漂うと思います。白飯で食べてみて、痛感しました。

“両手に花おにぎり”を食べた後、しばらく公園内を散歩してお花見をしながら「簡素化出来るところは簡素にして、また作ってみたいなあ。おいしかった~」と思いました。

●出典)『旬~味彩の匠~』 高倉みどり/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
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