『喰いタン』の“レンジステーキ”を再現!

ステーキというと、『ミスター味っ子』のステーキ勝負がすぐに頭に浮かびます。陽一君のも小西さんのもおいしそうだと思うんですが、正直その他のラ・シャイや杉屋のステーキも同じくらいおいしそうに見えました。作中では「だめだね」と一刀両断にされていますが…。
こんにちは、あんこです。

今回試してみるのは『喰いタン』十巻のFile.076「死体の横でステーキを喰う!!」というお話の中で、犯人が被害者の部屋でコンロを使わずにレンジで作った“レンジステーキ”です。
レンジステーキ図
この話では、何と電子レンジでステーキに焼き目をつける方法を発表しています。主人公の高野先生が言うには、普通にレンジで肉をチンしても(この表現、あと十年もしたら忘れられるんでしょうね…チンと鳴るレンジなんて絶滅しつつありますし)煮えるだけで焼き目はつかないが、表裏側面に念入りに塩こしょうを擦り付けてからレンジにかけると、電磁波の働きで焦げ目のあるステーキが焼けるそうなのです。
原理の説明
本当にそうなのか気になって仕方なかったので、早速再現してみます。

という訳で、実験…もとい、調理を始めます!
作中の説明によると、レンジにかけてステーキにする牛肉はあらかじめマリネにして下準備がされているとありましたので、書かれているレシピ通りにマリネ液を作ります。何でも、かたい赤身肉でもマリネにすると柔らかくおいしく焼けるのだそうです。勉強になりますね。
マリネの効用
マリネに使う野菜はたまねぎ、にんじん、にんにくの三種類をすりおろしたものという表記があったので、それらを準備し器に入れておきます。
マリネステーキ1マリネステーキ2
そしてそこに残りの材料である赤ワイン、白ワインビネガー、サラダ油を適量入れてよく混ぜます。全体によく混ざったら、マリネ液の出来上がりです。
マリネステーキ3
次はお肉の準備ですが、残念ながらステーキ用の赤身肉が見つからなかったので牛もも肉をそれらしい大きさに切ったものを用意しました。これらを包丁で叩いてから、作中にあった記述通り三十分漬けておきます。ただ、今回お肉がかたすぎるように感じましたので、念のためにもう一枚の肉は一時間漬けておきました。
マリネステーキ4
マリネステーキ5
肉をマリネ液につけている間、何も手を加えていない肉のかたさを確かめる為、普通に塩こしょうしてフライパンで焼いて食べてみました。
食べてみた感想ですが、予想通り赤身肉はそのままだと結構かたくて食べにくかったです。
マリネステーキ6
マリネステーキ7

三十分経過したら肉の油や水分をふき取り、表裏側面に入念に塩こしょうを多めにすりつけます。塩こしょうがお肉になじんだら、いよいよレンジにかけます。ちなみに、二分にセットしました。
マリネステーキ8
三十秒たったとき、レンジから早くも塩が飛び散るような音や湯気が確認できました。かなり激しい音だったのでハラハラしました。
マリネステーキ9
これが焼き上がりです。どういうわけか肉が膨らんでおり、しかも焦げ目がついていませんでしたorz。あと、肉汁がかなり流出していたり、塩こしょうが広範囲に飛び散っているのが気になりました。
マリネステーキ10
肉を切って中を見てみると、二分だけしかレンジにかけていなかったのにウェルダンっぽくやけていたのに驚きました。匂いは普通のステーキと変わりません。
では、実食!いただきます。
マリネステーキ11
…うん。表面が香ばしくないのを除いたら、味も普通のステーキです。マリネにしていない肉と比べたら若干柔らかくなっているような気がしましたが、正直まだかたいままでした。

もしかしたらレンジにかける時間がおかしかったのかなと思い、今度は一時間マリネに漬けておいた肉で再挑戦してみました。これも念入りにキッチンペーパーで水気をとり、かなりの塩こしょうをまぶしてすりつけ、今度は三分レンジにかけてみました(ちなみにワット数は、一回目も二回目も500Wです)。
マリネステーキ12
中に火が通りきっている事以外は一回目と同じ焼き上がりで、焦げ目も全然ついていません…。
では、またいただきまーす。
マリネステーキ13
ふむ、味は今までの中で一番おいしいです。これはおそらく、マリネ液に長く漬けていたからだと思います。赤ワインの風味や野菜の甘さが肉によく染みており、とても柔らかくなっていました。ただ、肉汁がほとんど抜けていたのが残念です。電子レンジにかけるより、普通にフライパンで焼いた方がもっとおいしいんだろうなと思いました。

結論。
念入りに塩こしょうをすりつけた肉をレンジでチンしても、焦げ目をつけさせるのは難しい。
もしかしたら私のやり方がおかしかったのかもしれませんが、リベンジはないと思います…。
以上、“レンジステーキ”失敗談でした(´・ω・`)。

●出典)『喰いタン』 寺沢大介/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2009.12.30 Wed 23:41  |  

ワット数が足らないんじゃないでしょうか?

2009.12.31 Thu 01:30  |  名無しさん、初めまして。

こんばんは、当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

ワット数については、当時も「もしかしたら低すぎなのかも…」という疑念を持っていたので、十分有りうる事と思います。
牛ステーキ肉が手に入ったら、是非また再現したい料理です。
アドバイスをして頂き、感謝致します。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.01.03 Sun 20:38  |  

投稿失礼します。

電子レンジで肉に焦げ目は多分↓これと同じ現象が起こってると思います。
http://www.seikatsu.city.nagoya.jp/test/h17/08.htm

粒の粗い岩塩を使い、塩が溶ける前にレンジに入れたらうまくいくんじゃないかな、と考えてみたり。

  • #-
  • 矢代
  • URL

2010.01.04 Mon 00:47  |  矢代さん、初めまして。

こんばんは、当ブログの管理人・あんこです。
コメントを下さり、ありがとうございます。

早速誘導先のサイトを見て参りましたが、とても分かりやすくて参考になりました。失敗原因が、ようやくはっきりと見えてきた気がします。
恐らく矢代さんがおっしゃった通り、粒の粗い岩塩を使わず、ベタベタしたまま(作中の記述通りマリネしたので、どんなに注意深く拭いてもやや水分が多めの状態のお肉でした)レンジにかけたのがいけなかったのだと思います。
機会と材料がそろったら、是非リベンジしたいと思います。
詳しい情報提供、感謝致します。

  • #-
  • あんこ
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Author:あんこ
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・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
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 …『花のズボラ飯』
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 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
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・再現料理を予定中の漫画:
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