『旬~味彩の匠~』の“おろし蒸し豚の蒲焼き丼”を再現!

そろそろ身辺整理をしなければならない時期になってきました。社会人って面倒です。
最近三十代の自殺者が過去トップになったそうですが、「誠実に頑張れば認められる」「めげずに会社に勤め続けていれば未来がある」という考えが幻想に過ぎない事が如実になってきたからではと思う今日この頃。
重くてすみません、あんこです。

本日再現する漫画料理は、『旬~味彩の匠~』五巻での豚丼勝負の際に、主人公が出そうとしたものの料理の盗作疑惑で結局出せなかった“おろし蒸し豚の蒲焼き丼”です。
おろし蒸し豚の蒲焼き図
豚肉を鰻の蒲焼きのように蒸してタレに浸しながら焼いて作る、温故知新の料理です。
何で盗作疑惑をかけられたかというと、豚丼大会に同じく出場していたライバルの本田純ちゃんがキウイやパパイヤに豚肉を漬けすぎてダメにしてしまい、痛んだ手で新しい豚肉を無理矢理叩こうとしたのを止める為に自分の下処理した豚肉を分けたからです(この大会では、対戦相手を手伝うのは失格行為)。そして間の悪いことに、その現場を大会責任者のおじさんに中途半端に見られてしまって誤解をさせてしまい、後に失格になってしまったのです。本当に運の悪い主人公…(´・ω・`)。
ちなみに、この時主人公が豚肉を柔らかくするためにとった下処理法がとても個性的。というのも、普通なら果物・重曹・お酒など使って柔らかくさせる所を、何と旬君は大根おろしで豚肉を蒸す事によって柔らかくする日本料理の技法「おろし蒸し」の方法を採用したからです。
「これは面白そうだ!」と思い、即・再現を決意しました。
おろし蒸しの説明

と言う訳で、調理開始!
まずは大量の大根おろしを用意し、底の深い器に盛っておきます。
蒸し豚の蒲焼き1蒸し豚の蒲焼き2
そこに三百グラムくらいの豚ロースの塊をうずめ、さらにその上からも大根おろしをかぶせておきます(本当は豚バラを使いたかったのですが、トンカツを作ろうとしていたライバルに「これなら作れる」と分けたくらいなのでそれはないだろうと思い、ロースにしました…)。
蒸し豚の蒲焼き3蒸し豚の蒲焼き4
この器を蒸し器に入れ、約二時間かけてゆっくり蒸します。
蒸し豚の蒲焼き5
豚肉が蒸しあがったら大根おろしを流水で少しずつ洗い流して荒熱を取ります。キッチンペーパーで残りの大根おろしをふき取ったら、「おろし蒸し」の下処理終了です。
蒸し豚の蒲焼き6
蒸し豚の蒲焼き7
豚肉を冷まして肉汁をとじこめたら、五ミリから一センチくらいの厚さに切り分けておきます。
蒸し豚の蒲焼き8
次に、焼地鶏丼の記事でも使用した甘辛醤油タレを豚肉につけていきます。何でも、焼き鳥のタレは蒲焼のタレとしても使用可能だそうです。継ぎ足しながら使うとお店の味わいに近くなるそうなので、期待大。
蒸し豚の蒲焼き9蒸し豚の蒲焼き10
全ての肉にタレをつけ終えたら、網で焼いていきます。100円ショップで遠赤外線効果のある焼き網を見つけたので、炭の代用として使ってみました。
蒸し豚の蒲焼き11蒸し豚の蒲焼き12
鰻の蒲焼きのように何度もタレに浸しながら、程よい焦げ目がつくまでじっくり焼きます。最終的には焼き鳥屋さんみたいにいい煙が台所に充満して目がしみました(^^;)。
蒸し豚の蒲焼き13蒸し豚の蒲焼き14
タレの色で豚肉がいい具合に染まったら、焼き上がり。脂身がカリッとなった上に全体が照り照りしており、いかにもご飯に合いそうな感じに仕上がりました!
蒸し豚の蒲焼き15
この豚肉をタレかけご飯に盛り付けたら、“おろし蒸し豚の蒲焼き丼”の完成です!
蒸し豚の蒲焼き16蒸し豚の蒲焼き17
いざ実食!いただきます!!

味の感想ですが、お肉が柔らかくて甘くて香ばしくて最高です。ご飯がかなりすすみます。
見た目はちょっと硬そうですが、食べてみるとホロッと崩れるほど柔らかく香ばしかったです。脂身も最初がカリッ、後はトロトロと溶け、豚の脂が溶け込んだタレのかかったご飯によく合っていました。
噛み締めれば噛み締めるほど下処理で使った大根おろしの味が染み出てきたため、深い味に仕上がっていました。濃いコクの割にはしつこくなく後を引く味になっていた為、食べれば食べるほどクセになる感じですぐに完食しました。
ただ一つ残念だった点は、使用した豚肉の部位がロースだったせいか脂の旨みが今一つ足りなかったところです。豚ばら肉のかたまりで作ったらそれは極上の味になると思うので、またいつか挑戦したいと思います!

※追記(2009.5.29)…五月末に、豚ばら肉の塊で再挑戦してみました。結果は大成功!大根の風味が染み込んで柔らかく甘く仕上がっており、ご飯がかなりすすみました。特に、脂は濃厚な上とろけるようでした。マサル君にも試食してもらったら「うまい!これでもう少しタレが多かったら満点だった、また食べたい」と言われました。やはり、“おろし蒸し豚の蒲焼き”は豚のばら肉を使用して作るのがベストなようです。

●出典)『旬~味彩の匠~』 高倉みどり/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
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