『旬~味彩の匠~』の“赤玉菜飯の澄まし汁”を再現!

今週の土曜日、映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観てきました。新キャラやオリジナル展開に不安を抱きながらの観賞でしたが、予想以上に面白かったので満足しました。不覚にもラストにウルッときて感慨深かったです。マリさんいいよ、マリさん(←変態)。
どうも、あんこです。

本日再現する漫画料理は、『旬~味彩の匠~』三巻にて主人公・旬君と「味彩の匠」の座をかけて勝負した対戦相手・森光君が作った“赤玉菜飯の澄まし汁”です!
赤玉菜飯の澄まし汁図
珍しい事に、このロールキャベツは完全な和風仕立てです。使用されているキャベツは赤キャベツというマニアックなキャベツですし、巻かれている具も鶏ひき肉ともち米。さすが「スープのプロ」森光君、発想が一風変わっています(少なくとも、一般人な上に料理初心者の私には出来ない発想です…)。
ロールキャベツの秘密1ロールキャベツの秘密2
ついでに言うとスープもかなり変わっていて、何と炒った大豆だけで取った精進だしに赤味噌をといたお味噌汁の上澄み液のみを使っているんです(味噌汁を放置すると透き通ってくる部分です)。こういう技法で取った出汁を「隠し味噌仕立て」というみたいなんですが…いやはや、その手の込みようには脱帽します(^-^;)。
ロールキャベツの秘密3
ロールキャベツの秘密4
どんな味になるのか気になっていたので、怖いもの見たさで再現してみる事にしました。

そんなこんなで、レッツ再現調理!
最初は、一番手がかかりそうな出汁作りから。まず、大豆を焼き色がつくまでフライパンで香ばしく炒ります。段々いい香りがしてきたら火を止め、すぐに水を注ぎ込んでそのまま一晩放置しておきます。
赤玉菜飯の澄まし汁1赤玉菜飯の澄まし汁2
翌日、鍋のフタを開けて水に出汁が出てきているのを確認したらそのまま火にかけ、弱火で煮立つまで熱します。ちなみにこの間、何とも言えない豆の香ばしい香りが漂ってきてうっとりしました。
表面がふつふつしてきたら火を消し、出汁を漉したら精進だしの出来上がりです(大豆は常備菜の煮物にして家族でおいしく頂きました)。
赤玉菜飯の澄まし汁3赤玉菜飯の澄まし汁4
この精進だしを小鍋に入れてさらに熱し、赤味噌を溶いて味噌汁を作ります。しばらくは撹拌していてにごっている状態なので静まるまで待ち、出汁と味噌の部分の二層にきっかり分かれたらそっと上澄み液をすくい取ります。
これでロールキャベツの出汁の出来上がりです。完全に透き通るという訳にはいきませんでしたが、豆を主体として出来ている赤味噌はどうしても上澄みがにごりやすいと母から聞いたので、これでよしとします。
赤玉菜飯の澄まし汁5
赤玉菜飯の澄まし汁6赤玉菜飯の澄まし汁7
次は、ご飯の用意。本来ならもち米を準備すべきだったんですが、「もち米は苦手だからあまり使いたくない(もちは好きです)」という思いと「だからと言って普通の米を使うのはつまらない」という思いの板ばさみにあって悩み、直前まで何も用意していませんでした。
が、その内「じゃあ、もち米に限りなく近い米・ミルキークイーンを使えばいいや!」という折衷案を思いつき、家にあったのを早速炊きました。炊けたのを一口食べると、もち米っぽいツヤと粘りがあるのにクセがなく、普通のお米っぽい感じだったのでミルキークイーンを使用することに決定。
赤玉菜飯の澄まし汁8赤玉菜飯の澄まし汁9
このミルキークイーンを鶏ひき肉、塩、醤油、酒、しょうがのすりおろしを練っておいたボウルの中に入れ、よく混ぜます。これで、ロールキャベツのタネの出来上がりです。
赤玉菜飯の澄まし汁10
その間に赤キャベツの葉を破らないように一枚一枚丁寧にはがし、電子レンジにかけて少し柔らかくなる程度にまで熱を通しておきます(お湯で茹でたらお湯がコバルトブルーになってキャベツの色が抜けかけたので、慌てて中止しました^^;。赤キャベツ恐るべし!)。
赤玉菜飯の澄まし汁11赤玉菜飯の澄まし汁12
この赤キャベツに先程のタネを包み込み、かんぴょうで結びます。…残念ながら、「胴がくびれてまるで和鼓のよう」には包めませんでしたorz。作った本人のように、でっぷりとした見事な太鼓腹のロールキャベツです。
赤玉菜飯の澄まし汁13
全てのタネを包み終えたら、小鍋で熱しておいた澄まし汁に並べて全体に火が通るまで煮ます。
赤玉菜飯の澄まし汁14
二十分くらいたったら火からおろし、器に澄まし汁と一緒にロールキャベツを盛ったら“赤玉菜飯の澄まし汁”の完成です!
赤玉菜飯の澄まし汁15
かんぴょうがグチャグチャで、雑な仕上がりになってしまいましたorz。赤キャベツのせいか、どこか不気味なロールキャベツです(´Д`;)。うーん…作中で言われているように「高貴な印象」には、やっぱり見えません。
赤玉菜飯の澄まし汁16
では、いざ実食!いただきまーす。

さて、味の感想ですが…意外とまともな味!なかなかおいしいです。
赤玉菜飯の澄まし汁17
大豆三昧の澄まし汁は、淡泊ながらもしっかり豆味噌の味がして香ばしかったです。味噌の濃い部分を除いても、ここまで味噌っぽい味が残るものなんだなーと感心しました。ただ、やはり味が薄すぎるのが弱点ですね。大豆のみで出汁をとったせいか、ちょっと物足りない印象。甘茶系の風味が好きな人にはたまらないかと思います。
ロールキャベツは、優しく甘い赤キャベツがふっくらもちもちした食感のミルキークイーンと、噛み締めれば噛み締めるほど旨味が滲み出る鶏ひき肉をまるごと包み込んでいてかなりウマー(゜Д゜)な仕上がりになってました。和風でもロールキャベツは合うんだなと新発見です。
上品で滋味溢れるおいしさがあり、懐石料理風な印象を受けました。味噌澄まし汁の風味がロールキャベツの隅々まで行き渡っていて、味わい深い一品です。

出汁さえ改良したら、もっとおいしくなる料理だと思いました。

●出典)『旬~味彩の匠~』 高倉みどり/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
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