『ミスター味っ子』の“堺一馬の特製ハンバーガー”を再現!
- Sat
- 19:18
- 再現料理
どうも、『喧嘩商売』を読んだら何だかんだではまりそうな予感がしているあんこです。
本日再現する漫画料理は、『ミスター味っ子』内にて行われた第二十九回味皇GPコンテスト一回戦で一馬君が出品した“堺一馬の特製ハンバーガー”です!

先進的な一馬君が考えただけあり、なかなかユニークな発想のハンバーガーです。例えばバンズにマカダミアナッツを砕いたものが入っていたり、ハンバーグの中に豚レバーのペーストが加えられていたり、ケチャップの代わりに西洋わさび(ホースラディッシュ)入りのバターが使われていたりなど、変わっていますが結構おいしそうです。
この話では結局出場選手四人が全員合格していますが、陽一君と同じくらいおいしそうだなと思えたのは正直一馬君だけだったのを覚えています(中江君のヨモギ入りバンズにオキアミ入りハンバーグはバランスが悪そうだし、かと言って劉虎峰君のハンバーガーは形を変えたただの肉まんっぽいし…って生意気でしたねすみません)。


実を言うと、ハンバーガーのバンズを作るのは今日が初めて(無謀すぎる…)なので不安ですが、いつも通りの「何とかなるさ~」という能天気さで再現をしてみようと思います。
そういう訳で、レッツ再現調理!
最初はナッツ入りバンズ作り。強力粉、塩、砂糖、バター、ドライイースト、温めた牛乳などをよくこねて表面にツヤが出てくるまでになった生地を準備し、温かい所に約三十分置いて一次発酵させます。二倍くらいの大きさになったらOK。


生地を軽く押してガス抜きをし、三等分します。


生地にマカダミアナッツを包丁で刻んでおいた物を練りこみながら丸く成型します(一個は普通に食べてみたかったので、プレーンのままにしときました^^)。この時、とじ目は下にします。
※極めて個人的な感想ですが、発酵した生地は例えようがないほどやわっこくてフワフワであたたかでした。おかしな話ですが、つい「かわいい、いじらしい、愛しい…(´;ω;`)ホロリ」となってしまいました。もしかしたら、イースト菌にはヒーリングパワーがあるのかも…(キモかったらすみませんorz)。



全て丸め終わったら生地の上に濡れ布巾をかぶせ、約十分放置します(ベンチタイムという洒落たネーミングがついているそうです)。


ベンチタイムが終わったら再度温かい場所に置き、二次発酵をさせます。ちなみに、下の画像は二次発酵がすんだ生地です。少しふっくらしていました。

この生地に、照りを出させる為に刷毛で卵黄を塗ります。


まんべんなく塗り終わったらオーブンに入れ、190度で十五分程度焼きます。

表面にこんがりした焼き色がついたら、バンズの出来上がりです!相当いい香りが漂っていたので、既に期待大でした。

次は、豚レバー入りハンバーグ作り。
流水や牛乳を使って丁寧に血抜きをすませた豚レバーを包丁で細かく叩き、ペースト状にしてボウルに入れておきます。


このボウルに合びき肉、牛乳で湿らせたパン粉、塩、こしょう、オールスパイス、みじん切りの玉ねぎを投入し、粘りが出るまでよく練ります。



ハンバーグのタネが手にもったりと重くなってきたら丸く形作り、油をしいたフライパンで焼きます。中まで火が通ったら、レバー入りハンバーグの出来上がり。


今度は、西洋わさび入りバター作り。
今回、残念ながら実物のホースラディッシュを手に入れられなかったので、100%西洋わさびで出来ている粉わさびを使って作ります。


お皿に粉わさびを適量取り、水を加えて練ったらバターを入れて一体化するまでよく混ぜます。なめてみて辛さがちょうどよかったらバターの出来上がりです。


その間、オーブントースターに付け合せ野菜の玉ねぎとピーマンを入れて焼いておきます。表面に少し焦げ目がついたら出来上がり。


ここまできたら、いよいよ総仕上げ!
バンズを二つに切り分け、切り分けた側の両面に西洋わさび入りバターを塗ります。


塗れたら下側のバンズの上にハンバーグ、玉ねぎ、ピーマンをのせます。


上側のバンズで具を挟み込み、お皿に乗せたら“堺一馬の特製ハンバーガー”の完成です!

野菜が少ないので色味がちょっと寂しい事になっていますが、香りはなかなかによさそうです。

では、いざ実食!いっただっきまーす!

さて、味の感想ですが…意外なほどおいしい(゜Д゜;)ビックリ!

まず、バンズ自体がすごく美味です。ふっくらと柔らかくてほのかに甘く、噛むごとに滋味を感じます。手作りというだけでここまでおいしい物かと、内心舌を巻きました(はまりそうで怖い…)。生地に練りこんでいたマカダミアナッツもザクザクしていて香ばしく、絶妙な歯触りを楽しめます。
レバー入りのハンバーグも程よいコクがあり、普通のハンバーグとは一味違ったまろやかな風味を堪能できました。濃厚な旨さというよりも淡白で繊細な旨さで、ご飯よりもパンのほうが合うように思います。そのせいかバンズと相性ピッタリで、チグハグさを感じる事なくおいしく食べられました(^^)。
西洋わさびが入ったバターのピリッとした辛さや、軽く火を通した玉ねぎの甘さとピーマンのほろ苦さがいいアクセントになっていて、軽すぎず重すぎず見事に調和しています。作中で言われているように、「最高のバランス感覚」を持つハンバーガーでした。ここへさらにレタスやトマトを足してフレッシュな食感も加えたら、ほぼ完璧な味になると思います。
味もさる事ながら、パン作りの過程がとても癒されました(´∀`*)。あまりに面白かったので、「こうなったら陽一君のハンバーガーも再現してみようか…」などとちょっと真剣に考えています。
●出典)『ミスター味っ子』 寺沢大介/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
Comment
2015.02.10 Tue 21:29 |
ホースラディッシュは無理でも、山わさびは手に入りませんか?
まぁ自分は北海道の人間なのでスーパーに山わさびを売っているのですが…
- #CPXNej/2
- 再現するほど金も道具もない(泣)
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