『ホットドックの丸かじり』の“一月十四日の鯛茶漬け”を再現!

今朝ニュースで、座敷わらしの宿が復活しつつあると聞き知ってほっとしました。全てのオカルトを信じる訳ではありませんが、この世には説明できない何かがあってもおかしくない(むしろないとつまらない)ので、座敷わらしがまた出没するといいなと思います。
どうも、UMAとかも興味があるあんこです。

今回作ってみる再現料理は、『ホットドックの丸かじり』にて東海林さだお先生が一月十四日に食べる事を提唱している特製の“一月十四日の鯛茶漬け”です!
めでたい鯛茶漬け図
作中で東海林先生は、「一月七日に食べるのが伝統になっている七草粥は淡白で物足りない」と嘆いており、それならいっそ一週間後の一月十四日をお茶漬けの日とし、こってりではなく物足りる程度のボリュームを持つお茶漬けを食べる事にしてみてはどうかと主張していました。確かに、お正月はお雑煮や煮物が何日か連続で出る確率が非常に高く(大量に作るので、一回で全部食べきれないのが原因かとorz。我が家の場合、雑煮・筑前煮・黒豆が四~五日間必ず夕食に出ます。好きなのでいいんですが^^;)、甘辛い味には食傷気味になりがちなんですよね…。
そんな時、豪華過ぎでも所帯じみてもなく、おまけに「めでたい」鯛茶漬けを食べると、東海林先生曰く「そう、そう」「まさに正月二週目のお茶漬け」といった感じで胃にぴったりおさまるのだそうです。ちなみに、味付けはすりゴマ醤油ダレです。
鯛茶たい!
作り方も簡単でしたし、何より私の胃が「お茶漬けを…!」とさっぱりした物を欲していたので、早速再現してみようと思います(一月十四日まで我慢しきれなくてすみません;)!

そういう事で、レッツ再現調理!
まずは、タレの準備。白ゴマをフライパンで軽く炒った後すり鉢に入れ、すりこぎでゴリゴリすりゴマ状になるまですります。すっている時、白ゴマの香りが立ち上ってすごく魅惑的です(´Д`*)。
鯛茶漬け1
ボウルに先程のすりゴマ、醤油、みりん、酒を加えてよくかき混ぜます。これで、タレの出来上がりです。
鯛茶漬け2
このタレに鯛の刺身を漬け込み、五分くらいそのままにしておきます。
鯛茶漬け3鯛茶漬け4
時間がたったら、味が染みた鯛の刺身をお茶碗に盛っておいたご飯(ホカホカに温めておくのを忘れずに)の上に乗せ、真ん中にワサビを飾ります。
鯛茶漬け5鯛茶漬け6
その上に熱いお茶を注いだら、“一月十四日の鯛茶漬け”の完成です!
鯛茶漬け7
もわもわと漂う、ゴマと醤油とお茶の匂いがついた湯気がたまりません…。完成図だけを見たら、とても約十分で出来たとは思えません!
鯛茶漬け8
それでは、いざ実食!いただきまーす!

さて、味の感想は…かなり美味。あまりの旨さに、恍惚となります。
すりゴマの油分と香ばしさが醤油ダレにまんべんなく溶け込んでおり、これがお茶に混ざると何とも形容しがたい複雑なコクと香りが生まれます。この風味豊かなゴマダレ出汁と、熱いお茶によって半生状態にしゃぶしゃぶされた鯛、全体に程よい辛さをきかしているワサビ、そしてそれらの旨味を存分に吸いこんだご飯が絶妙に合っており、たまらず一気にかっこむと得も言われぬような深い味わいが口の中をゆっくり満たしていきます。濃過ぎず薄過ぎずで、「これぞ世界に誇れる日本食」と断言出来る味でした。
あと、鯛の食感がどれ一つとして同じになっていないのが食べていて楽しく、ある物は生っぽくてプリプリと弾力があり、またある物は熱が入ってホロリと崩れ、またまたある物はその中間でしっとりしているという具合でした。これがまたお茶漬けにぴったりで、実に癒されます。
これ以上は私のつたない語彙力では到底語りきれないので、東海林さだお先生の的確な文章を『ホットドックの丸かじり』から引用すると、「熱いお茶によって、胡麻だれ醤油のきつい味がゆるむ。(中略)ゆるんで、そして熱い。熱くて、ときどき忘れていたお茶の香りが顔を出し、そのお茶には刺身に含まれていた胡麻だれ醤油の味が少し溶け出していておいしいスープになっており、そのスープと共に熱いゴハンをすすりこむと、ワサビがツーンとその存在を主張する。白身の刺身としての鯛は、鮪などとちがって少し歯応えがあり、ゴハンの粒といっしょに少し噛まれて口の中を流れていく」といった感じでした。

お雑煮やおせち料理でぐったり、お酒で荒れ気味だった胃がすっきり浄化されました。皆さんも、よろしければ一月十四日の「お茶漬けの日」(東海林先生私設)に是非鯛茶漬けを試してみてください(^^)。

●出典)『ホットドッグの丸かじり』 東海林さだお/朝日新聞社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.01.08 Fri 13:57  |  管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • #

2010.01.08 Fri 14:43  |  非公開コメントの方、初めまして。

こんにちは、当ブログの管理人・あんこです。
早速コメントをして下さり、ありがとうございます。
色んなお褒めの言葉を頂けて、すごく嬉しかったです。

さて、肝心のご質問ですが…実はもう、こちら↓のまとめの方に全て掲載しております!
「再現料理のまとめリンク」http://luckyclover7.blog27.fc2.com/blog-entry-366.html

私自身の考えですと、巻数をお知りになりたいと言うご意見は勝手どころか至極当然の事だと思いますし、ましてや全然不快ではありませんので、どうかご安心して下さい。むしろ、こちらの方が逆に恐縮してしまいます(^^;)。
これからもより楽しんで頂けるよう、様々な再現料理をアップしていきますので、よろしければお時間がある時にご訪問して下さると幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.01.08 Fri 20:25  |  

おおぅ…美味そうっすねぇ☆
あんこさんの味の説明を読んでると想像力がかきたてられます。
現在タスマニアでワーホリ中の身としては時々こういう‘純和風’な味が恋しくなるんですよねぇ。
いかん、よだれが…ジュルリ。

  • #-
  • JACK
  • URL

2010.01.08 Fri 21:00  |  JACKさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます!

おいしそうと言って頂けて、とても嬉しいです。
時々「回りくどい説明になっていたらどうしよう…」とハラハラしながら感想文を書いているので、お褒めの言葉を頂くと思わずほっとします(^^;)。
それにしても、JACKさんは今タスマニアにおられるのですか!そんな遠くから見ていらっしゃる方がいるとは思わなかったので、すごく驚きました。しかも現地でお仕事までしておられるとは…すごいですね(・∀・)。お仕事お疲れさまです。海外へは一回行ったきりの私にとっては、全く想像がつかない世界です…;。
タスマニアは「世界で一番空気と水がきれいな島」「チーズとワインが絶品!」との噂を聞いているので、何とも羨ましいです(^^)。
これからも出来る限り楽しんで頂けるよう色んな再現料理を載せていきますので、お手隙の際にまた見て頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.01.09 Sat 13:45  |  失礼いたしました。

いつもリアルタイムで再現記事の方をチェックしてましたのでそちらのページに気付いておりませんでした。
確認不足で失礼いたしました。
クッキングパパのニラとじ丼の巻は荒岩さんとおじいちゃん達のエピソードが大好きで、手放した後も時々読みたくなっているのですが巻数がわからずそのままになってました。これで買い直し可能です。
本当にありがとうございました。

  • #-
  • みゆう
  • URL

2010.01.10 Sun 02:10  |  茶漬け大好きです、たつです。

ぬはっ、美味そう・・・・・・・・調理師、たつです。
タイ茶漬けはやっぱり美味いですよね・・・・・・・・
自分は職業柄、丸の魚をさばくスキルがあるので、よくまるごと魚を買って下ろして食べていますが、刺身はそう大量には食べられないのでゴマ醤油に漬けて保存して、茶漬けにして食べてます。
大抵の魚はごま醤油につければ一週間は持つし、茶漬けにできるので、応用が広いレシピですよね。
自分のレシピはシンプルにすりゴマと醤油のみですが、みりんと酒を加えるレシピもおいしそうなので、今度早速試してみます。
さて、アレンジをしない主義のあんこさんに対し、これは完全に余計な一言といいますか、蛇足ですが、お茶ではなく、タイのあらで取ったダシをかけて食べても美味しいと思いますよ。
タイの頭とかは2~300円くらいで売ってますから、お湯をかけて水であらって、酒と塩少々を入れたお湯で10分くらい煮て出汁をとります。
このダシで食べる場合、茶漬けのゴマ醤油にみりんと酒を入れない方がタイのうまみが引き立ちます。
是非、お暇な時にでも試してください。
長々と失礼しました! おやすみなさい! これからも応援しています!

  • #HfMzn2gY
  • 職業・調理師 たつ
  • URL
  • Edit

2010.01.10 Sun 02:55  |  コメントして下さり、ありがとうございます!

こんばんは、当ブログの管理人・あんこです。

>>みゆうさん
ご確認された事を教えて下さり、ありがとうございます。
少しでもお力になれたみたいで、よかったです(^^)。ほっとひと安心しました。
私も、クッキングパパに出て来るおじいさん達のお料理教室のエピソードは大好きなので、お気持ちお察しします(特に、ニラとじ丼と同じ巻の「丸天丼」のエピソードはほのぼのさせられます)。
これからも楽しんで頂けるよう色んな料理を更新致しますので、また見に来て下さると幸いです。

>>職業・調理師たつさん
お褒めの言葉を下さり、ありがとうございます。
調理師を生業としていらっしゃるたつさんからそう言って頂けるなんて、とても光栄で嬉しかったです(普段の料理が適当であまり誇れない代物な分、尚更です^^;)。
私の場合、アレンジをしないで再現料理をするのはブログ用のネタとして書く為なのとは別に、料理の独創&応用力が全くないのが原因なので、たつさんのプロとしてのアドバイスは非常に嬉しく興味深いです。
特に、ごまと醤油のみのシンプルな調理法と、鯛のあらでとった出汁で鯛茶漬けを作るというアイディアはすごくおいしそうで、読んでてお腹がすいてきました。骨から良い出汁が出そうでいいですね!
近くのお店では魚が手頃な値段で手に入りやすいので、今度はプライベートで早速作ってみようと思います。詳しいレシピまで丁寧に教えて下さり、ありがとうございました。
これからも楽しんで頂けるよう色んな料理を更新致しますので、また見に来て下さると幸いです。

うっかり夜更かししてしまったので;、今日はこれにて退散致します。

  • #-
  • あんこ
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
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 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
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