『美味しんぼ』の“生ウニとイクラのスパゲティ”を再現!

昨日、新刊として出たばかりの漫画『だぶるじぇい』を買いに近所の本屋さんに行ったんですが、「スミマセーン、入荷していません。何か(売れる)見込みなかったみたいで…」と店員さんに言われました(´・ω・`)。
こんにちは、ちょっとショックだったあんこです。

今日再現する漫画料理は、『美味しんぼ』の「日本人好みのスパゲティ対決」にて山岡さんが自信満々に出して勝負をかけた“生ウニとイクラのスパゲティ”です!
生ウニとイクラのスパゲティ図
栗田さんとちょっとした事ですれ違い、ケンカしてしまった山岡さんが二木まり子さんと協力し合いながら考え出したスパゲティなんですが、大金持ちのお嬢様のまり子さんが手伝っただけあって生ウニ、イクラ、純生クリーム(もう一皿のスパゲティなんか、アワビ!)と、高くて豪華な材料をふんだんに使っています。
作り方はというと、生クリームと白ワインで溶いた生ウニをソース状になめらかに練って火を通し、そこへ茹でたスパゲティを入れて絡め、仕上げに日本酒と醤油に漬け込んだイクラを上にトッピングするというもの。素人なので専門的な事は言えませんが、素材を活かしつつもさらに高める事を目的にした、無難な調理法だと思いました。
事実、その完成度の高さに審査員だけではなく、普段は山岡さんに厳しい大原社主と小泉局長までもが感嘆をあげて褒めたほどです。
一時は大好評だったスパゲティですが…。
最終的には、審査員から「日本人好みをテーマにしたからといって、日本の食材を使って作ればいいかと思ったら大間違い」「日本料理の真髄は、素材の味を十分に引き出すこと。しかし、究極のメニュー側のスパゲティにはそれが欠けていた」と評価されて惨敗してしまいましたが、私自身は大分前からおいしそうだなと気になっていました(海原雄山のスパゲティも好きですが;)。材料費が高いのがネックですが、勇気を出してレシピを忠実に再現してみます!

という訳で、レッツ再現調理開始!
まずは、ベースのソース作り。刺身用の生ウニ(一舟八百円以上しました…orz)、白ワイン、純生クリームをボウルに入れ、泡だて器でよく混ぜます。
生ウニとイクラのスパゲティ1
生ウニとイクラのスパゲティ2生ウニとイクラのスパゲティ3
生ウニとイクラのスパゲティ4生ウニとイクラのスパゲティ5
このソース状になった生ウニをフライパンに入れて火にかけ、ワインのアルコール分を飛ばします。その際、生ウニは木べらで細かくつぶします。
生ウニとイクラのスパゲティ6
少し煮詰まってきたら、塩、こしょう、醤油、白だし、少量の昆布茶を加えて混ぜます。味見をして塩味がちょうどよかったら、これでソースは出来上がりです。
味付けは作中で一切言及されていなかったので想像するしかないんですが、山岡さんは「日本風」という事を強調していましたし、もう一方のアワビのスパゲティでは醤油など和風の味付けがなされていたので、今回は和をモチーフにした調味をしてみました。
生ウニとイクラのスパゲティ7生ウニとイクラのスパゲティ8
その間に茹でておいたスパゲティを、茹で汁少々と共に先程のソースが入っているフライパンへ投入し、ソースと麺をざっと混ぜます。
生ウニとイクラのスパゲティ9生ウニとイクラのスパゲティ10
全体にソースが行き渡ったらお皿に盛り付け、仕上げに醤油漬けのイクラを乗せたら“生ウニとイクラのスパゲティ”の完成です!
生ウニとイクラのスパゲティ11
黄金色に染まったスパゲティと、赤くきらきらと輝くイクラの対比が美しく、見るからにおいしそうです。材料がいいと、作る人間の技量とは関係なしにうまく出来上がるのでありがたいです。
生ウニとイクラのスパゲティ12
それでは、スパゲティが伸びてしまわないうちにいざ実食!いただきま~す!
生ウニとイクラのスパゲティ13

さて、味の感想ですが…贅沢この上なし。口の中で爆発するような美味で、たまりませんっ…!
アルデンテに茹で上がってシコシコした食感のスパゲティに、ウニ独特の磯の風味や潮の旨味、生クリームの豊かなコク、白ワインの爽やかに甘い香り、そしてほのかにきいている醤油などの隠し味が複雑に絡み合い、思わず絶句するようなおいしさです。途中、イクラがプチプチと弾け、上質な鶏卵を思わせる濃い旨さがトロリと流れ出てくるのも、スパゲティに新たな魅力を付け加えていてかなり高得点でした。煮詰められている分、味がギュッと凝縮されていて濃厚でボリュームがあり、おかげで最後まで満足したまま完食出来ました。
何と言うか、「ここまで豪華絢爛な役者が揃っていて、まずい訳がないだろっ!」とスパゲティから得意気に胸を張られているみたいな、そんな味でした(意味不明ですみません^^;)。作中では海原雄山から「スパゲティの旨さよりソースの旨さの方が大きい」「麺の味を十全に引き出した物ではない」と指摘されていましたが、確かにそう言われても仕方がない感じです。ソースがあまりにもすごすぎる為、麺が完全に引き立て役へと転化しているのです。ただそれだけに、本質からズレていたという点では失格でも、ワンランク上の美食の境地を開いたという点では満点合格でした(たとえ独創性がなかったとしても)。

はっきり言って、作った人間の腕よりも材料のおかげでおいしくなったスパゲティでした。華やかさといい存在感と言い、お祝い事があった時のご馳走にぴったりです(^^)。

●出典)『美味しんぼ』 原作:雁屋哲 作画:花咲アキラ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.01.19 Tue 19:28  |  にゃ、にゃんと贅沢な・・・・

ちょ・・・・・・これは・・・・・・マズイワケがない・・・・・・
濃厚で美味そうですね・・・・・・・・・
チャーハンよりもパスタを作った回数&食べた回数が多い調理師、たつです。
美味しんぼ、パスタ対決は自分が好きな話の一つ。
ひょっとして他のパスタも再現予定ですか? もしそうなら本当に嬉しいです!

さて、今回ですが、味付けに関しては昆布茶、白ダシなどは加えず、シンプルにウニのうまみを引き立てて、塩、コショウ、醤油のみでも良かったと思います。
美味しんぼからの引用になりますが、ウニと磯の香りはケンカしやすいとのこと。
昆布茶の昆布の風味が若干ウニとぶつかってしまうのでは無いかと思います。
後は使った白ワインは辛口でしたか? 
甘口だと、若干甘みが料理についてしまうので、調理に使う白ワインは主に辛口を使います。
でも、元のソースの完成度とレベルがすごく高いので、この程度はほとんど誤差の範囲だと思います。

 あとはスパゲティの細さでしょうかか? 
 普通ので大体1.4mm~1.6㎜くらいですが、このソースの濃厚さに対し、麺の存在をはっきりさせたいならば1.8㎜~2.0㎜までの太いスパゲティを使ってみてはどうでしょうか?
 逆に、濃厚なソースをしっかり味わいたいのならば、ソースが絡みやすい極細のパスタを使うのがオススメです。(これはとんこつラーメンに極細めんを使うのと同じ原理ですね)
 自分のオススメは『ディ・チェコ NO.9 カッペリーニ』と言う0,9mmのパスタ、別名『天使の髪の毛』と呼ばれる極細麺です。
 濃厚なクリームソースとかを食べる時は自分はもっぱらこのパスタで食ってます。
 ちょっと大きなスーパーとかに売ってますので、ヒマな時にでも是非お試しを。(アマゾンでも買えます)

 では、毎回毎回長々と失礼しました。
 これからも再現料理を頑張ってください!
 

  • #HfMzn2gY
  • 職業・調理師 たつ
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2010.01.19 Tue 20:28  |  たつさん、こんばんは~。

朝はパンよりも納豆ご飯を食べる回数の多い管理人・あんこです。
今回もお褒めの言葉とアドバイスを下さり、ありがとうございます(^^)。
てっきりチャーハンの方が多いと思っていましたので、少し意外でした;。

実を言いますと、たつさんのご推察通りパスタ対決再現目論んでいました。今度は海原雄山側のソースに挑戦する予定です(ついでに言ってしまうと、おかし自慢大会の品もですw)。
あっさりばれてしまいましたので、白状しますね(^^;)。

ウニと磯の風味が喧嘩するお話、読んでいたはずなのにうっかり忘れていました…orz。普段、明太子スパに隠し味としてよく使っていたので、無意識のうちに入れちゃってました。少量だったせいか、それともウニがつよかったせいかあまり味に影響していませんでしたが、次回からは省いて作ります。
あと、白ワインの方は「調理用」と書いてある安価なものでしたので、おそらく大丈夫だと思いますが、辛口と甘口の違いについてまでは全く考えが及んでいませんでした…未熟者ですみません。これから精進します!

それにしても、スパゲティについてお詳しいですね~!
やけにスパゲティの存在感がなさ過ぎるなと不思議に思っていたのですが、やっと疑問が解決しました。今回使用したパスタは「バリラ」の1.4ミリだったので、どおりで…と納得しました。
私は普段用に「ママー」の1.4ミリ、いいのを使ってせいぜい「バリラ」1.4ミリと1.7ミリを適当に使うという人間ですので、お恥ずかしいです;。
今度スパゲティを補充する時は、早速クリームスパゲティ用に「ディ・チェコ」のカッペリーニを試しに購入してみますね(天使の髪の毛…きれいな名称ですね)!こうして理論で料理を考えていくと、わかりやすくて勉強になります。

これからも様々な漫画料理を再現していきますので、また見てくださると幸いです。
毎回、本当に丁寧に色んな知識を教えてくださる事、感謝しております。
お忙しい時に、ありがとうございました。

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『美味しんぼ』の“生ウニとイクラのスパゲティ”を再現!

ウニとイクラの素材ですべてが決まりそう。安モンは苦まずいですからね。昨日、新刊として出たばかりの漫画『だぶるじぇい』を買いに近所の...

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  • 2010.01.20 09:30

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
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 …『夢色パティシエール』


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