『美味しんぼ』の“牡蠣どんぶり”を再現!

何年か前、石原良純さんがとある番組に出ていた際に「何で天気予報当たらないんですか?」「結局統計ってあてにならないんですか?」とチクチク突っ込まれるという出来事がありました(残念な事に、番組名は失念)。良純さんも最初のうちは冗談っぽく応じていたのですが、四度目くらいにとうとう少し怒り、こう言いました。「じゃあ見るな!」と。…何というか、一つの真理を教えられた気がしました。
こんにちは、それ以来天気予報に文句を言わなくなったあんこです。

今回再現する漫画料理は、『美味しんぼ』にて山岡さんたちが年越しの夜におチヨさんが作った“牡蠣どんぶり”です!
牡蠣どんぶり図
山岡さん一家が唐山陶人先生の忘年会におよばれさせた際、生の牡蠣を陽士君に与えて拒否されている山岡さんを見た海原雄山氏が「愚かな事を。生牡蠣の潮の香りは子供には強すぎる。いったん火を通して与えれば、潮の香りも強すぎず、旨味も膨らんで子供に食べやすくなるものを」とツンデレ心満載で注意した事があったのですが、その出来事を覚えていた雄山氏が年の暮れに山岡家へおチヨさんを派遣して、模範解答として作ってもらったのがこの“牡蠣どんぶり”です。
子育ての大先輩子育ての大先輩・雄山タン
むすっ。まだ子育て初心者な山岡さん
作り方は、意外と簡単。牡蠣を中が硬くならないよう表面だけ炙り、お酒と醤油のタレをぬってさらに軽く炙ったものを、かつお節と昆布のお出汁をご飯へ薄く張った丼の上へ乗せておろししょうがとすりゴマを飾り付ければ出来上がりです。火を通しているので、子供には最適だと栗田さんは大喜びしていました(山岡さんは「フン」とすねてましたが…^^;)。
実はこの牡蠣どんぶり、場所自体は山岡家・美食倶楽部と異なっていたものの、同じ日の同じ時刻に同じ産地の材料で作った牡蠣どんぶりを海原雄山氏は中川さんと一緒に食べていました。普段は素直になれないものの、時折こういった粋な計らいの交流を持とうと努力する雄山氏に、個人的にちょっとホロリとしてしまいます(´;ω;`)。
中川さんと
このエピソードが心に残っていたため、ずっと前から再現したいと思っていました。

という事で、レッツ再現調理!
まずは、牡蠣の調理。生牡蠣を用意して流水でさっと洗い、余分な水気を切ったらグリルで中が硬くならないように表面だけ炙ります(本当は炭火焼がいいのだそうですが、都合により用意できませんでした。相変わらず再現度が低くてすみませんorz)。
牡蠣どんぶり1牡蠣どんぶり2
この牡蠣に、お酒と醤油で作ったタレを刷毛でぬり、軽く炙ります。これで、牡蠣は準備万端です。
牡蠣どんぶり3牡蠣どんぶり4
その間、小鍋で昆布とかつお節で出汁を取って醤油で味付けして作ったおつゆ、おろししょうが、すりゴマを用意しておきます。
牡蠣どんぶり5牡蠣どんぶり6
牡蠣どんぶり7牡蠣どんぶり8
牡蠣どんぶり9
炊き立てのご飯を半分くらいに盛った丼へ、おつゆをご飯の三分の一ほどが顔を出す程度注ぎ、その上へ炙り牡蠣、おろししょうがを乗せ、仕上げにたっぷりのすりゴマをかければ“牡蠣どんぶり”の完成です!
牡蠣どんぶり10
牡蠣とおつゆの香りがふうわりと漂い、とても落ち着きます…。年越しそばの代わりに出されていただけあって、胃に優しそうな感じがしました。
牡蠣どんぶり11
それでは、おチヨさんの勧め通りよく混ぜ合わせていざ実食!いただきまーす!
牡蠣どんぶり12

さて、味の感想ですが…ほんわか癒されてすごくウマー(´Д`*)。
大喜び
昆布とかつお節の風味豊かなおつゆや甘味の強いご飯が、半熟状にプリプリと焼き上がっている牡蠣とびっくりするくらいよく合っていて、熱々で火傷しそうなのに次から次へとサラサラいけます。まるで海鮮出汁茶漬けみたいな感じで、重過ぎず軽過ぎず頂く事が出来ました。潮の香りがいい具合に和らいでいるのでさっぱりとしており、牡蠣も焼いてある分旨味が濃縮されていて味わい深かったです。山岡さんが作中で「生で食べるより生臭さが消え、眠っていた味が立ってきていいぜ」と言っていましたが、食べていて頷けました。
すりゴマのコクや香ばしさと、しょうがのキリッとした爽やかさがおつゆにいいアクセントを与えており、単におつゆだけでご飯にかけるよりも、さらに旨さの輪郭がくっきりと際立つように思います。生牡蠣もツルリとしておいしいですが、こういう半熟牡蠣もフワッとジューシーでいいな~と感じました。

温かいお出汁と一緒に頂くせいか、体がぬくまる一品でした。あまりお腹がいっぱいになりすぎませんし、これなら年越しに食べてもちょうどよさそうです(^^)。
ちなみに、このお話が載っている『美味しんぼ』91巻は、「魯山人のお茶漬け三種」や「卵料理アラカルト」など、多くのおいしそうな漫画料理が描かれている巻でもあります。せっかくですので、近いうちにこれらも再現してみようと思います!

●出典)『美味しんぼ』 原作:雁屋哲 作画:花咲アキラ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.03.02 Tue 20:02  |  

「じゃあ見るな!」と。…何というか、一つの真理を教えられた気がしました。

なんだか、↑こちらの一文に共感いたしまして、初めてコメントしました。
料理を綴るマンガが大好きなので、楽しく読んでます。
マンガの料理でありえないだろと作った『美味しんぼ』の脂身丼とか
機会があって作ったら、案外美味しかったり
でも、揃える食材や作る手順の気分とか違うと
ガッツリまずくなる危険なレシピかなあと。

天気予報もそれに似てると思います。
ただ真似したらまずかったとか
統計の意味も考えずに、違ったとか文句言われたら切ないですね。

2010.03.02 Tue 22:36  |  イオニさん、初めまして。

こんばんは、当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

石原良純さんは普段は天然ボケなんですが、時折こういった名言がでてくるので好きです(^^)。
確かに、『美味しんぼ』の「脂身丼」は材料次第で味わいが変わってきそうな料理ですね~。実を言うと、最近再現に苦戦している「鶏皮鍋」もそんな料理の内の一つです。
私自身、『美味しんぼ』の「簡単うどん」を筆頭に、いくつかの漫画料理をおいしくないと書いてしまっていますので(ちなみに、「簡単うどん」は今週中にまたかつお節を変えて再現しようと思っています)、石原さんの言う「じゃあ見るな!」という人達と同じかもしれないと心苦しく思っております。
私が取り組んでいる再現料理の分野でしたら、まずくなったのは料理をした人間の責任(=管理人・あんこのせい)になりますが、天気予報は本当お空の機嫌次第という他ないので、天気予報士というのは大変なお仕事なんだな~と感じています。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お時間が空いた際にまた見て頂けると幸いです。

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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