『クッキングパパ』の“荒岩流豚角煮”を再現!

先日、めでたく第一巻が発売された『波打際のむろみさん』が、面白くてたまりません!一話一話が楽しくて外れがないのはもちろん、普段から使っていてなじみのある博多弁をしゃべりまくる女の子が主人公ですのでくせになります(中には、ディープすぎて「?」となる方言もありますが…)。特に、語尾の「~してくると?」「~やったけど」「~とよー」「~しよるけど」とか、「そ~やん」「いいっちゃ」「そおっちゃん?!」という単語には親近感を覚えまくりで萌えます(´∀`)。アラサーどころかアラ億いってそうですし、嫉妬心丸出しで執念深いですし、恋をしたら間違いなく重たそうなむろみさんですが、それでも好きになってくれた男性読者の方々に感謝です(安心の涙)!
どうも、父と母の影響で博多弁と山口弁がミックスされているあんこです。

今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任の妹・味知さんの恋人である根子田さんが、荒岩主任から教わりながら作った“荒岩流豚角煮”です!
荒岩流豚角煮図
根子田さんが初めてもらった≪博多屋台の写真を撮りまくる≫というお仕事を荒岩主任が手伝うことになり、あちこち回った翌日に昼食として用意されていた料理で、まだ昨日の余韻でお腹がパンパンだった根子田さんはみっちゃんの大好物だから持ち帰ると言うのですが、荒岩主任は「だめだ」(!)と一刀両断します。
戸惑う根子田さんに荒岩主任は豚バラ肉の塊を手渡し、「味知の大好物なら作ってやるぐらいしろよ。俺がコーチしてやるぞ!」と、表情はにこやかでありつつも確固に宣言し、細かく指示をして根子田さんにレシピを叩き込みながら新しく作ってもらいました…。う~む、漢ですね(^^;)。
根子田さん、びっくり
あまり料理をしない為手際はまずまずだった根子田さんですが何とか作り終え、早速お土産として味知さんの待つ東京のアパートへ持ち帰ります。実はこの頃、味知さんは割の合わない仕事で疲れていた時期だったのですが、根子田さんとお兄ちゃんの合作である懐かしの“荒岩流豚角煮”を食べ、すぐに元気を復活させるのでした(・∀・*)。
義兄弟の合作!
荒岩流の豚角煮は一般的な豚の角煮と違ってキャラメルソースっぽい照りが少なく、その代わり甘過ぎない為豚肉の旨味をシンプルに堪能できるのだそうです。作り方を詳しく読んでみると、確かに普通の豚角煮のレシピとはちょこちょこっとした相違点がありましたので、どんな味なのか興味津々になりました。
せっかく単行本が手元にあることですし、そのまま忠実に再現してみようと思います!

という訳で、レッツ再現調理!
まずは、豚ばら肉の下ごしらえ。大鍋に多量の水、米ぬか、香味野菜(冷蔵庫の隅に転がっているにんじん・大根・しょうが・太ネギ・ピーマンなどの切れ端でOK)、そして真っ二つに切った豚ばら肉の塊を入れて火にかけます。途中で沸騰したら弱火にし、約二~三時間下茹でします。
※茹でている最中にお水が減りすぎた時は、水をもう一回足した方がいいとの事でした。
荒岩流豚角煮2荒岩流豚角煮3
荒岩流豚角煮1荒岩流豚角煮4
やがて、豚ばら肉に竹串が楽に刺さるようになったら取り出し、水道のぬるま湯で米ぬかをそっと洗い流します。
ちなみに、作中ではこの茹で汁は捨てるべしと書かれてありましたが、私の場合米ぬかの量が少なかったせいかそんなに汚れていませんでしたので、恐る恐る少量だけキッチンペーパーで漉して市販のラーメンスープに入れるお湯の代わりとして使用してみました。すると、いつもよりおいしいラーメンになったのでほっと一安心;。
荒岩流豚角煮5
米ぬかがお肉からきれいに取れたら、崩れないよう気をつけて好きな形と厚さに切っておきます。その際、分厚いと味が染みにくくなるみたいですので要注意です!…実際にやってみると、想像以上に難しい作業で苦戦しましたので、お気をつけ下さいorz。
荒岩流豚角煮6
無事に切り終えたら、今度はブイヨンで薄く作ったスープ、お酒、砂糖、醤油を混ぜて準備しておいた煮汁へ静かに加え、煮汁が半分の量になるまで弱火でクツクツと煮込みます。この時、豚肉にお玉で煮汁を絡ませながら煮る(or鍋より小さいサイズの落し蓋をして煮る)のがポイントだそうです。
荒岩流豚角煮7
その間、アサツキは細かく刻み、玉ねぎは薄くスライスして冷水にさらした後水気をきっておきます。
荒岩流豚角煮9荒岩流豚角煮8
豚ばら肉に味が大体染みたら火からおろし、先程のさらし玉ねぎをしいたお皿へ盛って仕上げにアサツキを上に散らせば“荒岩流豚角煮”の完成です!
荒岩流豚角煮10
お箸でつまんで持ち上げようとすると、お肉が耐え切れずにちぎれてしまったのでびっくりしましたΣ(゜Д゜;)!香りも香味野菜の風味がきいていますし、これは期待が持てます。
荒岩流豚角煮11
それでは、いざ実食!いっただっきまーす!
荒岩流豚角煮12

さて、味の感想ですが…極上。こんなにとろける豚ばら肉を食べるのは、初めてかもしれません。
やっとの所で原形を止めている豚ばら肉を口の中に含んだ瞬間、まず脂肪のみがあっという間にスーッと溶けていきます…。下茹での際に余分な脂分を落としたせいか、その脂は旨味がギュッと詰まっていてどこまでも甘く、濃厚なコクを感じさせつつもしつこくなるギリギリ手前であっさりとしており、まさに恍惚とする味わいです…。それに加えて、赤身肉の方もお箸で簡単にきれてほぐせちゃう程柔らかくて弾力があり、肉汁が溢れんばかりでした。
やや薄めな甘辛味しかついていない分豚の旨さがよりダイレクトに伝わってきますし、お酒で臭みが完全に消えているのもよかったです。また、さらし玉ねぎの小気味良い食感と僅かな辛味、アサツキの鮮やかな香りも豚ばら肉をうまく引き立てていたのも好印象でした。
正直、「豚の角煮」というよりは「豚の角煮風煮物」という感じですが、それでも本家に十分対抗出来るくらい相当においしかったです。おつゆも、豚ばらエキスが濃縮されている割にはそのまま飲んで大丈夫そうな濃さでしたので、試しにご飯へたっぷりかけて猫まんまにして食べてみるとかなりウマーでした(後に調味しなおしてつゆダク豚丼を作りましたが、それも最高でした)。個人的に、もっと多くの方に広まって欲しい料理です。

時間はかかりますが、食べた途端その苦労が報われる豚角煮です。よろしければ、是非お試し下さい。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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2010.03.11 Thu 11:48  |  管理人のみ閲覧できます

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  • #

2016.02.15 Mon 07:57  |  むろみさん、

あんこさん、おはようございます。こんな時間にお酒を飲みながらコメントして、社会人的にアレな生活を送っています(´Д` )
「波打ち際のむろみさん」大好きな作品です。アニメも面白かったですね。主題歌、ベリーグー。異種族間の恋愛は寿命の問題がよく取り立たされますが(古い話だと「ロードス島戦記」のディードリッドとか)、むろみさんの場合、たっくんとの年齢差を無視しても女として恋愛に重過ぎるスタンスなのが、男性ドン引きで気の毒ですね。重過ぎる女を前にして、たっくんの対応が神がかっていてライトな読後感でした( ´ ▽ ` )ノ
話は戻り…。この話は博多の屋台巡りがとても美味しそうで食欲をそそりますね。この回の豚角煮は僕も何度か作りましたが、見た目はあっさり風なのに食べるとトロトロで甘辛味もしっかりしていてウマーですね。書いてたら食べたくなりました。久々に作ろうかな…。
長々と失礼しました。またコメントします。では〜(≧∇≦)

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
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 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
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