『華中華』の“オムチャーハン”を再現!

 最近、巻きすに似ている木製の敷物を撮影時に多用していますが、実は母と妹が選んで贈ってくれた物です(新調した茶色いお箸も、その際にプレゼントされました)。
 「姉ちゃん頑張ってるから、二人で買ってみた」「私は東京に行くけど、料理絶対続けてね」と言われた事を、つい昨日の事のように思い出します。

 こんにちは、何だかしんみりしてしまったあんこです。


 今回再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが昔を思い出しながら作った懐かしの一品“オムチャーハン”です!
オムチャーハン図
 『華中華』の主人公・ハナちゃんの実家は徳島にある食堂で、そこにはお父さんとお母さんと妹が一人います。妹さんの名前は紀子さんで、年齢は残念ながら作中では詳しく語られていませんが、おそらく中学二年~高校二年くらいと推測されます(仮に中学二年生だとしたら、私と妹の歳の差と同じなので親近感が湧きます^^)。
 このお話は、その紀子ちゃんが徳島から修学旅行ではるばる横浜中華街まで遊びにやって来、姉であるハナちゃんと再会してチャーハンをご馳走してもらうという内容なんですが、紀子ちゃん達が帰っていく後姿を見ながらハナちゃんが「姉ちゃんもっともっと頑張って、一人前の料理人になるからね!!」と思いながら泣いてしまうシーンは、『華中華』で一、二を争う名シーンだと思います。
 そんなハナちゃんが、紀子ちゃんや、恐らくお姉ちゃんに本当に会えるかどうか心配して着いて来たお友達三人組に作ったのがこの“オムチャーハン”。
 二人がまだ小さかった頃、ハナちゃんがせっかくチャーハンを作ったのにオムライスがいいとおねだりをした紀子ちゃんの為に作り直した思い出の料理で、チャーハンに卵を加えて混ぜ、そのままオムレツ状に焼いて上から甘酢あんをかけちゃえば出来上がりです。
 一方的に怒ったり宥めて押し付けたりするのではなく、そして元の材料を無駄にするのではなく、紀子さんの気持ちも食材にもちゃんと折り合いがつくように料理をするハナちゃんの優しさと臨機応変さが印象に残るエピソードで、読んでいるとこちらの心まで和んだのを覚えています。
 ちなみに、ポイントは中を半熟状に焼く事だそうです。
小さい頃の思い出
 ふわんふわんした卵と甘酢の組み合わせがとってもおいしそうで、前々からずっと憧れていました。レシピも材料もありますし、早速再現してみます!

 そういう訳で、レッツ再現調理!
 最初は、基本のチャーハン作り。実はハナちゃんは、大量に余ってしまった満点大飯店のチャーハンを再利用してこの料理を作り上げたので、私もそれに倣って満点大飯店風の基本チャーハンを作ります(作中に作り方が書いてありました)。
 まず、豚ばら肉の塊を程よい大きさのブロックに切り分け、六面全てを中火以下で丁寧にゆっくりと焼きます。
 油が十分出たら火を消し、豚肉を取り出せばチャーハン用ラードの出来上がりです。
※ “美肌チャーハン”では書き忘れてしまいましたが、基本チャーハンのレシピによると、油はこのような手作りラードか市販のラードを使う方がもっとおいしくなるのだそうです。ただ、ない時は油は普通の物でも構わないとの事でした。
オムチャーハン1オムチャーハン2
 取り出した豚ばら肉は一センチ角のサイコロ状に切り、塩こしょうで下味をつけてチャーハンの具にする為にスタンバイさせておきます。
 正直、チャーシューっぽく切った時は「このまま食べたい…ゴクリ」と喉を鳴らしましたが、頑張って我慢しました(ただ、やはり一番大きい塊の方はスライスして食べちゃいました;。ジューシーでコクがあり、おいしかったです!)。
オムチャーハン3オムチャーハン4
オムチャーハン5
 中華鍋(又はフライパン)に先程のラードをひいて熱し、そこへ溶き卵→冷ご飯の順に入れてざっとあおり、ほぐし混ぜながら塩で味付けします。
オムチャーハン6オムチャーハン7
 ご飯と卵が混ざって塩加減もちょうど良くなったら刻みネギ、こしょう、先程の豚ばら肉を加えてさらに炒めます。
オムチャーハン8オムチャーハン9
 仕上げに鍋肌にそわせるようにして醤油を投入してなじませれば、満点大飯店の基本チャーハンの出来上がりです(ちなみに、ハナちゃんの作る基本チャーハンもほぼ同じ作り方です)!
 全部使ってしまうのも何だったので少し味見をしてみると、初心者の私でもお店の物っぽく作れていて満足しました。
 手作りラードの香ばしさと豚肉の旨味が一粒一粒にまで染みこんでおり、「基本でこの味なら、“オムチャーハン”は絶対おいしいに違いない!」と確信しました(^^)。
オムチャーハン10
オムチャーハン12オムチャーハン13
 次は、いよいよ“オムチャーハン”作り。
 ボウルに生卵、牛乳を入れてさっと混ぜ、黄身と白身の境目がなくなったら基本チャーハンも加えてお箸でよく混ぜ合わせます。
オムチャーハン11オムチャーハン14
 油を入れて熱したフライパン(油分が気になる方は、マーブルコーティングのフライパンで油なしで作るのもありだと思います)にさっきのチャーハン入り卵液を投入してかき混ぜ、オムレツ状に形を整えて中が半熟になるように焼きます。
 その間、あらかじめ鶏がらスープ、醤油、砂糖、酢、水溶き片栗粉で作っておいた甘酢あんを温め直しておきます。
オムチャーハン15オムチャーハン16
 外はしっかり、中はトロトロになったらお皿へ盛り付け、最後に甘酢あんを上からたっぷりかければ“オムチャーハン”の完成です!
オムチャーハン17
 甘酢あんのほんのり酸っぱい香りが立ち上り、何だ幸せな気持ちになります。
 ちょっと不恰好になってしまいましたが、中を割ってみると卵の状態は上々でしたので、ほっとしました。
 甘酢あんのツヤツヤした照りが食欲をそそります。
オムチャーハン18オムチャーハン19
 それでは、いざ実食!いただきま~す!
オムチャーハン20

 さて、味の感想は…フワフワ卵が最高にウマーーー(´Д`*)!
 味わいは天津飯とチャーハンが半々、食感は半熟オムライスといった感じで、なかなか面白いおいしさになっています。
 チャーハンと卵の一体感が半端ないくらいすごく、双方の旨味がどこまでも優しく柔らかくぷわわ~っと舌の上で広がってゆくので、何だかくせになりそうです。
 その上、そこへ甘酢あんのトロリとした甘酸っぱいとろみが加わるとさらに味に深みが出る感じでたまらない後口になる為、思わず頬がゆるみました。
 牛乳が入っているおかげで卵がふっくらとした口当たりになっているのもよかったですし、基本チャーハンに含まれていた鮮やかな香りのネギと肉汁たっぷりの豚ばら肉が全体にいい風味を与えていたのもおいしかったです。
 白ご飯やチキンライスを卵に混ぜて作るオムライスもあるにはありますが、このオムチャーハンの方がしっかり下味がついている割にくどくなくてより美味に感じました。
 洋食と中華がうまい具合に調和していて、万人に受けそうな料理です!


 卵を三~四個も消費してしまうレシピなので毎日食べる事は難しいですが、チャーハンを卵抜きにしたり、ミニサイズに作り上げて食べたりする価値は十二分にあると思います。
 何より、卵好きには垂涎の一品でしたので、おいしい卵料理を食べたい方にはおすすめです!

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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