『華中華』の“木の芽風味の豚味噌チャーハン”を再現!

『クレヨンしんちゃん』という漫画を読んでいらっしゃる方の中で、しんちゃんが蚊になりきって来客用のシュークリームにストローを突き刺し、クリームだけを「ずぞぞぞ~」と吸い尽くすというシーンを覚えている方はいますでしょうか?実は先日、相方・マサル君から幼い頃にそれを実際に試してみた事があるというカミングアウトをされました;。結果は、「カスタードクリームは意外と硬く、途中で止まったまま動かなかった。ストローではとても吸いきれない代物。生クリームだったら大丈夫かもしれないけど…」だそうです。…何と言うか、私に負けず劣らずネタ精神のある人だなと改めて思いました。
こんにちは、コメント欄にて波多野鵡鯨さんからおすすめされ買ってきた『レモンハート』『酒の細道』『風流つまみ道場』を読み、再現する事を決めたあんこです。

今日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが「日本の味のチャーハンにしたい」と言って作った“木の芽風味の豚味噌チャーハン”です!
木の芽風味の豚味噌チャーハン図
このチャーハンを作るキッカケとなったのは、とある梅雨の時期にハナちゃんが楊貴妃さんから聞かされた「私が成仏できない理由」にあります。何でも、昔から食べる事が大好きだった楊貴妃さんは千年以上も前から美食を求めて世界中を旅し、ありとあらゆるおいしい物を食べきってから成仏しようと考えていたそうです。しかしその結果、「この日本にこそ世界で一番美味しいものがあるんだな!」という結論に至り、その上ハナちゃんに出会って毎日新しくてウマーなチャーハンを食べさせてもらうようになってからはちっとも成仏する気になれないのだとか(^^;)。確かに、斬新でおいしい料理って年々すごい勢いで増幅している気がするので、千年かそこらでは食べきった気にはなれないだろうな~と思います。
楊貴妃さんが成仏できない訳
そんな楊貴妃さんから「日本らしい味のチャーハンを食べたいな!」とリクエストされ、上海亭にたまたま作り置きされてあった木の芽味噌を見てハナちゃんがピンときて作ったのが今回再現する“木の芽風味の豚味噌チャーハン”です!作り方はと言うと、木の芽味噌と豚挽き肉を合わせて作る豚味噌に卵なしのチャーハンを混ぜて炒め、その上に砂糖で甘く味付けしたふわふわの炒り卵を乗せれば出来上がりで、まさに和の食材尽くしで構成されている日本らしいチャーハンです。
おいしそうな木の芽味噌
せっかく家に山椒の木が植えてある事ですし、早速レシピ通り再現してみようと思います!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、チャーハンのミソとなる木の芽味噌作り。すり鉢によく洗って水気をきった木の芽(山椒の葉ともいいます)を入れて細かくすりつぶし、ペースト状になったら砂糖、みりん、清酒を加えてさらにすり混ぜます。
木の芽風味の豚味噌チャーハン1木の芽風味の豚味噌チャーハン2
木の芽風味の豚味噌チャーハン3
木の芽と調味料がなじんだら味噌を入れ、なめらかになるまですったら木の芽味噌の出来上がりです。
※使う味噌は何でもいいのですが、作中の色合いから察するに赤味噌っぽかったので、今回は八丁味噌を使用しました。ちなみに、木の芽味噌はチャーハン以外にも田楽やたけのこの味噌焼きにしたり、鶏肉につけて焼いてもおいしいです。
木の芽風味の豚味噌チャーハン4
次は、豚味噌作り。熱したフライパン(又は中華鍋)に油をひいて豚挽き肉を投入し、ほぐしながら炒めてそぼろ状にします。ポロポロッとしてきたら木の芽味噌を加えて軽く煮詰め、全体的に味が染みたら豚味噌の出来上がりです。これは一旦、フライパンから小皿に移して粗熱を取ります。
木の芽風味の豚味噌チャーハン5木の芽風味の豚味噌チャーハン6
木の芽風味の豚味噌チャーハン7
その間、油をやや多めにひいた別のフライパンで砂糖の味付けをした溶き卵を流し入れてふわっとかき混ぜ、炒り卵を作っておきます。これも、別の容器で待機させます。
木の芽風味の豚味噌チャーハン8木の芽風味の豚味噌チャーハン9
ここまできたら、急いでチャーハン作り。フライパン(又は中華鍋)に油と刻みネギを入れて弱火で熱し、いい香りがしてきたら火を中火~強火に切り替えて冷ご飯を投入してざっと混ぜます。
木の芽風味の豚味噌チャーハン10木の芽風味の豚味噌チャーハン11
ご飯がパラッとしてきたら先程の豚味噌を加えて混ぜ合わせ、さらに炒めます。この時他に調味料を一切入れないのがポイントで、味付けは全て豚味噌にお任せし、塩気は豚味噌の量で調節するのがコツなのだそうです。
木の芽風味の豚味噌チャーハン12
豚味噌とチャーハンが隅々まで混ざったらお皿に盛り付け、仕上げに上から甘い炒り卵をたっぷり乗せれば“木の芽風味の豚味噌チャーハン”の完成です!
木の芽風味の豚味噌チャーハン13
炒り卵の目にまぶしい黄色加減といい、味噌ならではの焦げ茶色といい、チャーハンの所々に顔を覗かせる木の芽の美しい緑色といい、見るからにおいしそうです。香りの方も、熱が入る事によって活性化した味噌の香味が湯気と共にブワッと鼻腔に流れ込み、味噌好きにはたまらない出来上がりになっています。
木の芽風味の豚味噌チャーハン14
それでは、炒り卵と一緒にチャーハンをすくいあげていざ実食!いただきます!
木の芽風味の豚味噌チャーハン15

さて、味はというと…全くの新境地な味噌味チャーハンでウマママーーー!!
とにかく、自家製木の芽味噌がすごくいい仕事をしていました!爽やかな風味で気品溢れる香りがたまらない山椒の葉と、ジューシーなコクが出ている豚ひき肉、そして独特の力強い旨味を持つ赤味噌とがチャーハンによく合っており、類い稀な相性の良さを舌の上で見せつけてくれます。うまく言えませんが、まるで「味噌焼きおにぎり風チャーハン」といった感じの味わいで、それも表面にしか味噌が塗られていない普通の焼きおにぎりとは違い、こちらの方が一粒一粒にちょっと焦げて香ばしくなった味噌がまんべんなくまぶされている分、もっと美味だと思いました。和と中華が違和感なく両立しており、かなり至福の味わいです…。
また、ふくよかな甘味の炒り卵が塩気の濃いチャーハンと合わさると味に膨らみとメリハリがつき、同時に後味が単調になるのをビシッと防いでいました。山椒の葉のおかげかガツンとボリュームがある割には不思議とさっぱり感覚で食べられますし、本当に言う事なしなおいしさです!

木の芽味噌を食べるのは初めての経験だったのですが、これは色々な料理に応用できる優れものな調味料だと思いました。実家の庭にまだたくさんあるので、これからもいっぱい使おうと思います。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.05.24 Mon 16:34  |  クレヨンしんちゃんについて

初めまして、いつも楽しく記事を読ませていただき且つ料理の参考にさせていただいてます。

今回の記事を読んでびっくりです、まさかあれを本当に行った人がいるとは(笑)
私もあのシーンを読んで以来ずっと実験してみたいなぁとは思っていたのですが、いざシュークリームを前にすると食べたい欲求が先に来てぺろりと平らげてしまっていたのですが、やはりストローで吸うのは無理なのですね。

最近はクリームがやたらゆるいシュークリームが多いので可能かとも思うのですが、これは是非今度試してみねば、という気持ちになりました(笑)

これからも再現料理がんばってくださいね、楽しみにしています!

追伸。
私は最近ひき肉のチャーハンが好きです。ネギ・卵・ひき肉(合挽きか牛が好み)だけのチャーハンなのですが、ぽろぽろのひき肉が噛むごとにお肉の味をがつんと伝えてくれる感じが好きです。

  • #9ijzMFLM
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2010.05.24 Mon 18:19  |  調べてみたら。

夕飯前に読んでいるので、腹がなりそうです。
華中華、今月は「フライドオニオンの炒飯」でした。
さてさて、酒のほそ道ですが、調べてみたら
「酒のほそ道おつまみレシピ」という本がでていました。
「今まで作品で出した、おつまみの中から「151品」をレシピ本化」
したもので「戻りカツオのタルタル」も入ってました。
(鰹関係では、「初カツオのサラダ」というのもありました。))
ただ、書店では、漫画では無く「料理本」扱いになっているようです。
(漫画単行本のコーナーになかったので、料理本のコーナーを
みたら、沢山ある「おつまみ本」のなかに入ってました。)では。

  • #-
  • 波多野鵡鯨
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2010.05.24 Mon 20:33  |  麻さん、初めまして。

こんばんは、当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

いつも楽しく読んで頂いているとのお言葉、大変嬉しかったです。
まだまだ未熟なので恐縮ですが、少しでも何らかのご助力になれているのでしたら光栄です。
はい、相方・マサル君は小学生の時に本当にやってしまっていました;。それも、お姉さんや妹さんと一緒にだそうです。
正直、私もスーパーのシュークリームを見るたび「…やるか?」と魔がさしそうになった事は何回かありますが、最終的に「いやいや、やっぱりだめだ」と思いとどまっていました。その為、カミングアウトされた時は変な話、「やりおった~!」と何だか抜け駆けされた気分になりました;。
私も近い内、生クリームオンリーのシュークリームで実験してみようと思いますw。
それにしても、ひき肉・卵・ネギのみのシンプルチャーハンもおいしそうですね!私の場合、いつも具をたくさん入れがちなので一度初心に戻って試してみたいです。
ひき肉だと、ご飯粒とお肉の一体感が高まるので私も大好きです(^^)。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お手隙の際にまた読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
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2010.05.24 Mon 21:15  |  波多野鵡鯨さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

今月号のフライドオニオンのチャーハンもなかなかおいしそうでしたね(^^)。
結婚してからもなお毎日の新しいチャーハン作りに余念がないハナちゃんを見ると、私も頑張らなきゃな~と元気が湧いてきます。
それにしても、そんなに便利で助かる本が出ていたとは知りませんでした;。
私としては、ストーリーも取り上げつつ料理を紹介していきたいのでどっちにしろ単行本も必要になってくると思いますが、手元にそういう手引き書があるとすごく助かりそうですので、今度もう一回本屋さんへ行って探してみようと思います。
情報提供をして下さり、ありがとうございます。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お時間が空いた時にまた読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
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2010.05.26 Wed 00:16  |  酒のほそ道

いつも楽しく拝見させてもらっています。
シュークリームといえば、前に再現されてた出来立てシューが忘れられません。
ラズウェル好きのワタクシ、酒ほその再現には大賛成デス!! 楽しみに待ってます。

  • #JUGsyThY
  • ほくほく
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2010.05.26 Wed 11:17  |  ほくほくさん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

楽しく読んで頂いているとのお言葉、非常に励みとなっております(^^)。
私自身、あの出来たてシュークリームは衝撃でした!
生地を焼いている時、大型ショッピングモールか何かでよく嗅ぐあの独特なバター臭がフワッと漂ってきたり、あたたかいカスタードクリームのなめらかな口どけにびっくりしたりと、色々と感動的な体験でした。作るのは大変ですが、またいつか挑戦したいです。
『酒の細道』は、作り方が手軽な割に見た目はそうと思えないくらい凝って見えるウマーおつまみがたくさん出て来るのが魅力ですね(´Д`*)。
読み進めていくたびに虜になっているので、近々再現してみようと思います。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お時間が空いた際にまた読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
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 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
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