『華中華』の“きらきら黄金チャーハン”を再現!

 福岡で育ったせいか、「餡子をまぶした餅菓子」と聞くと真っ先に「博多ぶらぶら」が思い浮かぶます。
 なかなかローカルな商品なので知名度は低いのですが、仮に例えるなら餡子と甘さが控え目の赤福って感じのお菓子です(正直、似過ぎかと)。
 小さい頃から結構な頻度でCMを見ていたのですが、テレビの中で怪しげに踊る奇怪な生き物と、「博多~ぶらぶら、ぶらさげてぇ♪」「餡にたっぷり包まれたぁ~♪」「一口食べれば、忘られぬぅ♪」(ロング版CM動画はこちらで、ショート版CM動画はこちら。なお、初めて見る方には少々刺激的な映像かもしれませんので、食事中の閲覧にはご注意を!)というフレーズは、子ども心に「……?」と感じたのを覚えています。
 思い返せば、この時の衝撃もハンドルネームを「あんこ」にさせた要因の一つかもしれません…(←最大のきっかけは、小さい頃から親しんできたあんパン&アンパンマンですが;)。

 どうも、ネタ抜きでいいと思うCMは「にわかせんべい」な当管理人・あんこです。


 今日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが淡い恋心を抱いた男性からもらった高品質の卵で作った“きらきら黄金チャーハン”です!
きらきら黄金チャーハン図
 後に単行本七巻で、三島半島にある農家の跡取り息子・斉藤康彦さんと結婚するハナちゃんですが、実を言うとかなり初期に一回だけ儚い恋をした事があります。
 そのお相手は、花山農園の好青年・花山太一さん。
 放し飼いでこだわりながら育てている鶏が産む自然卵に力を入れている方なのですが、近辺で鶏インフルエンザが流行った影響で全く注文がこなくなり、何とか注文を得ようとして各方面へ訪問販売をしまくっている時にハナちゃんと出会っていました(←花山さんの鶏は安全という検査結果が出ていたのですが、風評被害でいっしょくたにされたのだとか。とはいえ、そうと言われていても躊躇される方の気持ちも分かる分、やるせないです…)。
 ハナちゃんは花山さんの話を聞いている内、その真面目で誠実な人柄にどんどん惹かれ、最終的には「よかったらその卵、全部私に売ってくれませんか?」とお願いするまでになるのですが、本当にいい人な花山さんは「差し上げますよ、見習いのあなたからお金はもらえません」「うちの卵がお気に召しましたら…あなたが一人前になった時買って下さい」と言って、かなりの量の卵をそっくりそのままハナちゃんに提供して立ち去っていってました。
 花山さんはハナちゃんがわずか三万円のお給料で過ごしている事は知らないものの、満点大飯店で下っ端として冷たく当たられている姿は目撃している様子でしたので、もしかしたら「今はきついだろうけど、頑張って」と励ますつもりで卵を譲ったのかもしれない…と想像すると、何だか泣けてきます(つД`)。
ハナちゃんの最初の恋
 そんな花山さんの優しさに触れ、何とか力になりたいと思ったハナちゃんは、上海亭で中華の基本である“きらきら黄金チャーハン”を作り、花山さんの卵を宣伝する事にします。
 この時、ハナちゃんが作った黄金チャーハンは一般的なレシピと少し違っており、基本チャーハンへさらに溶き卵をたらし、ご飯粒を半熟状の卵でふわっと封じこめるというダブルコーディング方式を採用しています。
 こうすると、普通に炒めるのとは違ってさらに卵の旨味が増幅するみたいで、見た目的にも味的にも魅力的なチャーハンだな~と感心したものです。

 ちょうどその時、一部始終を見ていて二人をくっつけようとした楊貴妃さんがグルメ番組ご一行様を上海亭に来るよう足取りを誘導したおかげで、花山さんの自然卵は全国のお茶の前へその安全性と美味しさを宣伝する事に成功し、花山農園はめでたく経営難から脱出する事に成功していました(←ただ、ハナちゃんが上海亭でチャーハンを作っていることは秘密ですので、残念ながらおじいさんとおばあさんしかTVに出られませんでした;)。
 その為、初見時は「これがきっかけで二人の仲も進展するのでは…」とワクワクしたものでしたが、残念ながら花山さんには既に婚約者の女性がいた為、ハナちゃんの恋は惜しくも終わっていました(´・ω・`)。
 この展開は楊貴妃さんからも予測不可能だったようで、心底がっくりきていた表情でしたが(←とはいえ、うまくいったらうまくいったで「ハナちゃんったら、私の事忘れてない?」と後に拗ねているシーンがありましたので、第二の母の心は複雑だな~と苦笑です;)、ハナちゃんはまだ深い仲になる前だった上に修行や先輩たちのいじめで忙しい時期だったせいかそこまで傷は深くない感じで、ちょっと安心したのを覚えています;。
 リアルタイムで見ていた時は「ハナちゃん気の毒に…」と残念でしたが、考えてみれば後々斉藤康彦さんという素敵な旦那さんと出会いますので、これでよかったのかもしれません。
卵のダブルコーディング
 せっかくレシピも材料も手元にある事ですし、早速再現してみます!


 という訳で、レッツ再現調理!
 まずは、卵の準備。今回、卵は植物性飼料のみを使用して臭みを減らしたという特別な卵を使う事にしました。
 試しに卵黄をお箸でつまんでみるとかなり頑丈で、ちゃんと潰れずに持ち上がったので期待大です(前日に卵かけご飯として食べてみてもおいしかったです^^)!
 この卵を数個常温に戻し、チャーハン用とコーディング用とに分けてボウルに入れ、泡だて器でそれぞれをよく混ぜておきます。
きらきら黄金チャーハン1
きらきら黄金チャーハン2
きらきら黄金チャーハン3
 次は、チャーハン作り。
 フライパン(又は中華鍋)に油としょうがを入れていい匂いが立ち上るまで弱火で熱し、香味油を作っておきます。
きらきら黄金チャーハン4
 香味油が出来たらしょうがを取り出してすぐに強火にし、そこへチャーハン用の溶き卵と冷ご飯を入れて塊をほぐしつつざっと炒め、自然塩を濃い目に振って味付けします。
きらきら黄金チャーハン5きらきら黄金チャーハン6
 ご飯と卵が混ざって塩加減がいい具合になってきたら、フライパンを細かく揺らしながらコーディング用の溶き卵を高い位置から糸のように注ぎ落とし、卵でチャーハンをダブルコーディングしていきます(画像を撮りながらだったので、なかなか思うように出来ませんでしたorz)。
 この時、火が通り過ぎると見た目も味も損なわれてしまうので要注意です。
きらきら黄金チャーハン7
 チャーハンに卵液が絡んで半熟っぽくなってきたら火を消し、お皿へ盛り付けて周囲に刻みネギをたくさん飾り付ければ“きらきら黄金チャーハン”の完成です!
きらきら黄金チャーハン8
 まぶしいくらいの黄金色で、ついつい見とれてしまいます。
 それもこれも、卵がいい物だからだと思います(^^)。
 ぷるぷるの卵が見るからにおいしそうで、一刻も早く食べてしまいたい衝動に駆られます…。
きらきら黄金チャーハン9
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきま~す!
きらきら黄金チャーハン10


 さて、味の感想ですが…シンプルなのにかなりウマーーーッ!卵好きにはたまらない味です!!
 作中で「噛めば噛む程卵の美味しさが口の中で広がって…」と表現されていた通り、卵黄のまろやかなコクがご飯と一体になり、ほんわりと優しく舌の上を満たしていきます…。
 良質な卵を使用した上、しょうがの風味がきいている香味油で調理したせいか生臭い匂いが一切せず、それどころか卵の純粋な旨味とコクが100%活かされていて非常に美味でした。
 口当たりの方も、半熟状のスクランブルエッグみたいになっているたっぷりの炒り卵のおかげですごくふんわりしていましたし、熱が入っている為生よりもさらに旨味成分が活性化されていたのが個人的にお気に入りだったです。
 また、彩りとばかり思っていた生の刻みネギも、シャッキリした鮮やかな食感とわずかな辛味が、黄金チャーハン独特の自然な甘味や絶妙な塩っ気をさらに引き立たせていたので、感嘆しました。
 見た目の綺麗さといい味わいの対比といい、まさに完璧と言わざるを得ないチャーハンで、単純でありながら全く飽きない、卵・ネギ・ご飯が三位一体となった素晴らしい一品でした。

 名前通り、きらきらと黄金色に仕上がったので嬉しかったです(^^)。
 いい卵が入ったら、また作ってみようと思いました(『美味しんぼ』に出てくる初卵とかを使うと、すごい味になりそうです)。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.04.18 Sun 23:29  |  

毎回思うんですが、あんこさんが作っているのは一人分だけなのでしょうか。
それとも複数分作っており相方の人もご相伴に預かっているのでしょうか。
だとしたら毎回ユニークで美味しい料理を食べられるマサルさんが羨ましいです。

  • #LkZag.iM
  • ( ´・ω・`)
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2010.04.19 Mon 18:15  |  ( ´・ω・`)さん、初めまして。

こんにちは、当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

作る分量ですが、本当にその時々によって大幅に変わってきます。
普段は一人前が多いですが、多く作ったほうがいいときは多めに作っています。
その時は、相方マサル君というより、家族(父や母など)が食べる事がほとんどです。
実家にいるので、どうしても家族に料理を食べてもらう機会の方が多いです(^^;)。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.04.21 Wed 00:09  |  いやぁ

CMの動画最高です!
北海道在住なんで、九州のCMは初めて見たんですがグッと来ますね
どちらもまずは食べてみたいと思いました。
あと、卵炒飯旨そうですね
これからも楽しみにしてます。

2010.04.21 Wed 00:33  |  ほくほくさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

北海道出身であるほくほくさんから我が故郷のCMを褒められて、嬉しい気持ちでいっぱいです(^^*)。
私自身、小さい頃からテレビでひんぱんに見てきて愛着がある為、今回ちょっとドキドキしながらネタにしました;。博多ぶらぶらの生き物も見慣れればそこそこかわいい(?!)ですし、にわかせんべい(サクサクと香ばしくて甘いです^^)の少年もお気に入りですので、ほっと一安心です。
また、卵チャーハンも「ウマー(゜Д゜)!」なだけに、旨そうと言われて喜ばしく感じました。卵がよければよい程おいしくなりますし、意外と簡単に作れちゃうのでおすすめです!

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お時間が空いた時にまた読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2012.09.17 Mon 22:08  |  普通に美味そう


この炒飯も美味そうです(・∀・)

華中華は最近読み始めましたが、探して初めから読んでみようかな

読み始めた時に掲載されてた、横浜中華街炒飯対決の掲載されてる炒飯も、いつか再現されるだろうかと楽しみにしてます(^w^)

  • #-
  • URL

2013.01.22 Tue 19:27  |  博多ぶらぶらのCMに衝撃を受けました☆

あんこさん、こんばんは。遅ればせながらの時差コメントです。
私は、鹿児島出身なので、福岡に遊びに行き、お土産を買って帰る事は多かったです。
陣太鼓、ひよこ饅頭、明太子、明太子ポッキー、博多ぶらぶら、にわかせんべいなどなど。もちろん、赤◯より、博多ぶらぶら派ですよ!
博多ぶらぶらがまさか、こんなCMだったなんて!知らなかったです。
…これはインパクトありすぎ!
…一目みたら、忘れられませんね。
…なんだか、なんだかすごい馬鹿げてるのに、憎めない、この、乾いたそれなのに生暖かい笑みはなんだ!
…芸能人やロケなどのコストはかかってなさそうなのも、素敵です。
鹿児島だとうたのすけさんや若かりし浜崎あゆみさんなどのCMでお金はかけてそうな無難にまとまったCMなのでこのネタは羨ましいですね。
きっとこのCMて、一生懸命かんがえて、恥ずかしがったら負けと言わんばかりに頑張ったんだろうなぁー。ご当地ネタ、愛を感じます(*^_^*)
あんこさんて、博多ぶらぶらさんだったんですね(笑)

私はあんこさんと華ちゃんのおかげで、最近、チャーハンレシピが増えました( ´ ▽ ` )ノ
永谷園のチャーハンの元以外でチャーハンて、どう作るの?と言ってた私は成長しましたね(笑)
玉子使いも色々ありますね、はなのずぼら飯のはなさんのキムチチャーハンのように、玉子をご飯に混ぜて作るのも、以外とチャーハンが無難にパラパラになってくれるのを手伝ってくれるし、固い冷やご飯を使用してチャーハンを作る時に助かっています。
この黄金チャーハンもご飯と玉子のバリエーションがまた増えそう(*^_^*)

  • #-
  • ふじちぃ
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
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 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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