『華麗なる食卓』の“キーマ・マタール”を再現!

ふと、今から五年位前にヤングアニマルで読みきりとして載っていた作品『弾丸餓鬼』が気になった為、「本格的に連載決定とかしないのかな~」と諦め半分でネット検索をしてみると、何と今月の十五日に発売された短編集の中に収録されていると知ってかなりびっくりしました。不思議な引力を感じたので、明日にでも購入する予定です。
どうも、久慈光久先生の描く戦闘シーンが大好きなあんこです。

今回再現した漫画料理は、『華麗なる食卓』にて主人公・高円寺マキトがもう一人の主人公的存在・曽根崎結維ちゃんと初めて出会った時に作った“キーマ・マタール”です!
キーマ・マタール図
『華麗なる食卓』とは、幅広い料理漫画界の中でも珍しい事にカレーやカレーに関する料理を題材としている漫画で、事実あちこちで「世界初のカレー漫画」と呼ばれている作品です。潰れかけているカレー屋「ガネーシャ」の店主の娘・曽根崎結維ちゃん(初期は女子高生)と、そのカレー屋の店主に恩義を感じていてお店を建て直すために奮闘する生粋のカレー料理人・高円寺マキトの二人が、ドタバタしつつもおいしいカレーを作って周囲の人達の力になっていくという、人情コメディ仕立てのストーリーが特徴的です。
料理漫画につきものな料理対決も頻繁に行われている上、巻末には詳細なカレーレシピもついているので飽きずに楽しめます。最初は「カレーばかりだとネタが尽きるんじゃ…」とハラハラしながら読んだのですが、実際に読み進めていくとカレーの世界が予想以上に奥深いという事に気づかされ、どんどん引き寄せられていきました。サービスシーンやラブコメ風味な部分もあって面白いので、多くの方に是非読んでいただきたい漫画です。
そんな『華麗なる食卓』の記念すべき第一回目に、主人公のマキトが結維ちゃんに「快心の一食をお見舞いしたるわ!」と言って作ったのがこの“キーマ・マタール”。何でも「キーマ」はひき肉、「マタール」はグリンピースを指す言葉らしく、インドでもっともポピュラーなカレーなのだそうです。ローリエと唐辛子で香りや辛味を出したオイルで香辛料・玉ねぎ・ひき肉(本場では羊ですが、牛でも豚でもいいそうです)を炒めて作る本格派な味で、結維ちゃんも「辛いんだよぉ~~!」と泣きつつも喜んで食べていました。
キーマ・マタールの説明
辛すぎるー!
その様子が本当においしそうだったので大分前から再現したかったのですが、庭に植えているローリエの木の根っこが虫の被害にあって枯れかけていた為、それが直るまでは…とずっと我慢していました(どうせなら新鮮な材料で作りたかったので…^^;)。数ヶ月前に別の場所へ植え替えて様子見をしていたところ、最近ようやく回復してきたので、早速収穫をして再現してみようと思います!

そういう事で、レッツ再現調理!
まずは、炒め作業。鍋に油をひいてローリエと唐辛子(縦に切れ目を入れて種を取っておく)を丸ごと入れて炒め、油に香りをつけます。いい匂いがしてきたらみじん切りの玉ねぎを投入して最初は中火で混ぜ、徐々にグツグツと熱させてきたら弱火にして焦がさないように気をつけながら丁寧に炒めます。
キーマ・マタール1キーマ・マタール2
玉ねぎがきつね色になったら牛ひき肉、カレー粉(S&Bのカレー粉が好きなのでそれを使用しました^^)を加え、弱火~中火の火加減でさらに炒めます。
キーマ・マタール3キーマ・マタール4
キーマ・マタール5キーマ・マタール6
肉の色が変わり、全体に火が通りきったらトマトピューレ、解凍した冷凍グリンピースを投入し、続けて水をひたひたになるまで注いで弱火で約三十分煮込みます。
キーマ・マタール7キーマ・マタール8
水気がいい具合に飛んでやや煮詰まってきたら、すりおろしたにんにくとしょうが、塩、ガラムマサラを加えて混ぜ、もうひと煮立ちさせます。私の場合、辛い物好きなのでガラムマサラは多めに入れました。
キーマ・マタール9キーマ・マタール10
自分好みになるまで煮込んだら火からおろして器に盛り、傍らに白ご飯をよそっておいたお皿を添えれば“キーマ・マタール”の完成です!
キーマ・マタール11
とにかく、匂いがすさまじくいいです…!机の上だけインドに行ったみたいで、普段あまり嗅ぐ事のない香りでした。どんな味なのが、激しく楽しみです。
キーマ・マタール12
それでは、ルーをご飯の上にかけていざ実食!いただきまーす!
キーマ・マタール13キーマ・マタール14

さて、味の感想はというと…本格的で旨し!これぞ本場の味って感じです!
お父さんとそっくりのカレー
たっぷり使った唐辛子のせいで、一口目は強い辛味が舌へ容赦なくビリビリッとくるのですが、辛い中にも複雑な旨味や甘味がある為病み付きになります。ガラムマサラやカレー粉に含まれている風味豊かで多種多様なスパイスが隅々まで効いており、口と鼻の両方で鮮烈な刺激が楽しめるのが高ポイントでした。その中でも特に香りが素晴らしく、鼻の奥を突き抜けて脳へ直接ガツンと伝わってくるような鮮やかさと衝撃だったので、かなり印象的でよかったです。
牛ひき肉の濃い旨味やグリンピースのホコホコした食感、そして炒め玉ねぎの深いコクが全体に何とも言えないような統一感を与えており、食べれば食べる程ひきつけられるおいしさって感じでした。トマトピューレの爽やかな甘さが辛さを出来る限りカバーしていましたし、よく考えられたレシピだな~と感心させられます。ご飯との相性もばっちりで、まさに言う事なしなカレーでした。

結構気軽に出来るのに味はインド風なので、すっかり気に入りました!これからも積極的に『華麗なる食卓』の再現を続けていきたいと思います(^^)。

●出典)『華麗なる食卓』 著者:ふなつ一輝 編集: 森枝卓士/集英社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.04.30 Fri 16:32  |  華麗なる食卓・・・

自分も全巻集めてますよ。
カレー料理等でここまで話が作れるのがスゴイです!

あんこさんが再現された「キーマ・マタール」も
以前にハウス食品とのコラボで、レトルトカレーの形でコンビニ発売もされてたみたいですね。

再現予定の他の漫画も楽しみにしてます(^^)

  • #-
  • ミトナリ
  • URL

2010.04.30 Fri 19:32  |  ミトナリさん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

ミトナリさんも『華麗なる食卓』を全巻集められているとの事を知り、あまりの奇遇さにびっくりしました。やはり、メジャーな料理漫画なのだと実感です。
インド風、タイ風、和風など、色々なカレーを知る事が出来て面白い作品なので、積極的に楽しみながら再現したいと思っています(^^)。
それにしても、コンビニで関連商品が発売されていたとは…!完全に出遅れてしまいましたorz。『華麗なる食卓』の名前で出される市販バージョンのキーマ・マタールも、一度は食べてみたかったです;。
もしまた出る機会があったら、それは絶対食べてみますね。

これからも、今やっている再現料理シリーズはもちろん、再現予定の漫画の料理もどんどん再現していきますので、また読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.05.01 Sat 10:01  |  

華麗なるレシピ集っていうのも出てたような・・・
この漫画って料理おいしそうなのに加えて、意味のないお色気シーンで笑っちゃうんですよねー。
まだやってくれるなら和風カレー再現期待してます!
あ、あと築地魚河岸三代目は再現する気ないですか?コミックの最後にレシピついててなんとかなりそうなカンジがしますよ。おお・・・ウニのゼリーよせ・・・

  • #-
  • URL

2010.05.01 Sat 11:10  |  名無しさん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

名無しさんのおっしゃる通り、『華麗なる食卓』には作中のレシピ・カレーの歴史・裏事情のみをまとめたレシピ集も存在します。
なので、レシピだけにご興味がおありの方にも気軽におすすめ出来る作品ですね(^^)。
確かに、すぐに意味もなく女性キャラ達のポロリと際どい(というかモロ出しw)シーン満載ですので、つい笑ってしまいます。「何でそこで覗き行為をー!って役得だからいいですがーっ!」と突っ込む事もしばしばありました;。料理の絵も上手でおいしそうですし、料理漫画にしては色んな要素が詰まっているので面白いです。
もちろん、和風カレー勝負のカレー二種と豚バラ肉カレーの方も再現予定ですので、長い目で見て下さると嬉しいです!
それにしても、築地魚河岸三代目…今までノーチェックでした。早速GWの間に古本屋さんでチェックしてみようと思います。

これからも様々な漫画料理を再現していきますので、お手隙の際にまた読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.05.01 Sat 12:57  |  

このまえ立ち読みしてひっくり返りそうになりましたけどね。
悪いマンガ家はなんでも描けるんだぜカカカカーッ という幻聴を聞きました。

  • #2YawTmIQ
  • 甚六
  • URL
  • Edit

2010.05.01 Sat 15:11  |  甚六さん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。

コメントをして下さり、ありがとうございます。
まあ、悪は悪でも、必要悪だと考えて割り切って読んでおります(^^;)。
この広い漫画界、こういう漫画があってもいいんじゃないかなって思いますw。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.05.02 Sun 20:23  |  

『築地魚河岸三代目』は私も好きなマンガなので再現して欲しいと思います。ただ、材料費が掛かりそうな料理が多かった記憶があったりもします。魚は高いですからね。それでも、あんこさんは福岡(だったですよね?)ですから東京よりは安いかも知れませんけれど。マンガは面白いですから再現料理とは関係無く呼んで欲しいと思います。

  • #-
  • oguogu
  • URL

2010.05.02 Sun 21:43  |  oguoguさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

先日、早速『築地魚河岸三代目』を立ち読みしてきましたが、魚好きな私には大変興奮して楽しめる内容のお話ばかりで、一気に好きになりました(かつて「月見さんま」を再現した身としては嬉しかったです)。
現在、その場にあった巻を飛び飛びにですが購入し、読んでいる最中です。
特に、秋刀魚のお刺身を語るくだりはお腹がグーグーすいてきました;。
残念ながら福岡も魚の値段はなかなか高いのですが、近い内に単行本を今出ている分を全巻揃えて何品か再現をしてみようと思います!

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お手隙の際にまた読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL
(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/545-4d1f1b5d
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ