『華麗なる食卓』の“パンプキンカレー”を再現!

『拳闘暗黒伝セスタス』がようやく新シリーズを連載再開すると知り、飛び上がるくらい嬉しい気持ちになっています。こういう続編が絶望視されている漫画が復活する事は普段あまりないので、喜ばしく感じました。あとは、『鉄鍋のジャンR』の続編を待つのみなんですが…これに関しては依然厳しそうですorz。
どうも、最近ハンバーガー用のたけのこのピクルスを漬けたり、エビフライ用の尾頭付き活き車えびを近所で探しているあんこです。

今回再現する漫画料理は、『華麗なる食卓』にて主人公のカレー料理人・マキトがお店立て直しの為に考案した“パンプキンカレー”です!
パンプキンカレー図
ヒロイン・結維ちゃんのお店「ガネーシャ」の近くには、女子高・女子大・看護学校などが乱立していて女性が多いお土地柄だった為、手っ取り早くお客さんを取り戻そうと女の子ウケを狙って作ったのがこの“パンプキンカレー”。マキトが言うには、女性にとって辛さの中に旨さを見出す地味な定番カレーはあまり好まれないらしく、それよりはもっとオリジナリティーがあって見た目も味もとっつきやすく、何より食べやすいカレーの方が魅力を感じるはずとの事でした。私個人は辛い物好きですのでむしろ本場カレーは大歓迎なのですが、確かに周囲のカレーに対する意見(母、妹、知人)を思い返すとそれに近い感じだったので、非常に的を得た考えだな~と思います。
実際、この“パンプキンカレー”はほんのり甘くてほとんど辛くないのが作中の女性陣に大好評で、完全にお客さんを取り戻した後も長らく看板メニューとして君臨していました。
父のカレーの弱点
スパイスを効果的に調合しているので単に甘いカレーと言うわけでもなく、その上物珍しいだけのキワ物メニューでもないというマキトの説明に、前々から好奇心をかきたてられていました。せっかくレシピも材料も手元にある事ですし、早速挑戦してみようと思います。

そういう訳で、レッツ再現調理!
まずは、かぼちゃの下ごしらえ。かぼちゃの半分は外皮を包丁で完全に取り除いて五ミリ幅の薄切りにし、もう半分はあちこちにうっすら残る程度に外皮を除いて一口大に切って軽く下茹でしておきます。
パンプキンカレー1
次は、ルー作り。バターをしいた鍋で玉ねぎの薄切りを適度に炒め、大体火が通ったら水、固形スープの素、五ミリ幅の薄切りにした方のかぼちゃを加えてコトコト煮込みます。
パンプキンカレー2パンプキンカレー3
かぼちゃが柔らかく煮えたら牛乳、塩、こしょうと一緒にミキサー(又はフードプロセッサー)に入れてなめらかな液体状になるまでかけ、その後漉し器で丁寧に裏ごししながら鍋に戻して再度温めなおします。
パンプキンカレー4パンプキンカレー5
パンプキンカレー6
最後に塩とこしょうで味を微調整し、シナモンを振りかけて混ぜればルーの出来上がりです!
パンプキンカレー7パンプキンカレー8
次は、具作り。別に熱した鍋に油、ローリエ、種を除いた赤唐辛子を投入して香りをつけ、そこへすりおろしたにんにくとしょうが、みじん切りにした玉ねぎを加えてキツネ色になるよう焦げに気をつけながら弱火でよく炒めます。
パンプキンカレー9パンプキンカレー10
パンプキンカレー11パンプキンカレー12
玉ねぎがきれいに炒められたら、パウダー状のクローブ、クミン、カルダモン、コリアンダー、トマトピューレを入れてざっと混ぜます。
それにしても、混ぜるとカレーの匂いがしてびっくり(゜Д゜;)!普段は忘れがちですが、やはりカレーは複数のスパイスが集合する事によって構成されている料理なのだと実感させられました。
クローブ→他のスパイスと比べてやや重厚な感じ。酸味がありそうな香りで、赤身肉にぴったりそうなイメージ。クミン→嗅ぐとすぐにインドカレーが思い浮かんでくる程カレーに近い香り。すっきりしているので、何にでも合いそうです。カルダモン→甘やかで、まるでハーブのような印象を受けるスパイス。カレーというより、お菓子に合いそうなイメージです。コリアンダー→強烈な個性がないので地味に感じますが、嗅いでいる内に安らぐ不思議な香り。ミントっぽい爽やかさを感じます。
パンプキンカレー13パンプキンカレー14
パンプキンカレー15パンプキンカレー16
パンプキンカレー17
スパイスが渾然と混ざったら、一口大に切って軽く茹でた後水気を拭き取っておいたかぼちゃを投入してひと煮立ちさせ、塩、こしょうで味を整えます。かぼちゃがスパイスを染み込ませて柔らかくなったら、具の出来上がりです!
パンプキンカレー18パンプキンカレー19
出来立ての具をスープ皿の中央に乗せ、その回りに温かいルーを静かに注げば“パンプキンカレー”の完成です!
パンプキンカレー20
かぼちゃの甘い匂いと、スパイスの独特な香りが複雑に漂い、見るからに本格的な一品です。初めて食べるカレーなので、どんな味なのか想像も付かない感じでドキドキします。
パンプキンカレー21

最初は、ルーのみをいざ実食!いただきま~す。
パンプキンカレー22
さて、味ですが…かぼちゃの旨味が活きててウマーー!
カレーのルーというよりは本当に「かぼちゃ風味のクリームスープ」といった感じで、かぼちゃ特有のホクホクした素朴な甘味と牛乳のコクが程よく合わさっています。シナモンの品がいいお菓子みたいな香りが全体をうまくまとめており、そのおかげで普通のかぼちゃスープとはひと味違う個性的なおいしさに仕上がっていました。エキゾチックな味わいなのにどこか懐かしく、子どもから大人まで幅広く喜ばれそうな、そんなルーです。

今度は、具と共に実食!いただきますっ!
パンプキンカレー23
味はというと…ようやくカレーらしくなって旨し!これはいいコンビネーションです!
炒め玉ねぎ・にんにく・しょうがの香ばしさに、トマトピューレのほのかな酸味、そしてかぼちゃのほっこりした食感や甘さが見事にマッチしており、なおかつルーともぴったりでした。四種のスパイスの複雑かつ魅惑的な香りと、唐辛子のストレートな辛味がきいているので甘々なルーと合うのか心配でしたが、逆にそれが効を成し、互いが互いの長所を引き立てあってさらに深い旨味を生み出しています。そのまま食べると刺激的なかぼちゃのカレー炒め、スープと一緒だと柔らかい甘辛さが特徴的な中辛カレーといった感じで、どっちにしろとてもよかったです。

見た目もパンプキンイエローできれいですし、来客用に最適な一品だと思いました。

◎追記
作中で「パンにつけるとおいしい」と紹介されてありましたので、途中でつけて食べてみました。確かに、ご飯よりパンの方がよりしっくりくる味でおいしかったです!
パンプキンカレー24

●出典)『華麗なる食卓』 著者:ふなつ一輝 編集: 森枝卓士/集英社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.05.17 Mon 16:18  |  

あんこさん、こんにちは。
甘いカボチャにスパイシーで辛いカレーって合うんですよね。
こっちにもカボチャカレーがあって、結構美味しいんですよ。
でも、激辛ですが・・・
自分は手抜き料理ばかりなので、
再現料理とは言え手間の掛かる料理を作るあんこさんを尊敬してしまいます。
それでは、次回の更新楽しみにしています。
がんばってくださいね。

  • #PooosTlY
  • ぷっり
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2010.05.17 Mon 18:57  |  ぷっりさん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをしてくださり、ありがとうございます。

はい、ぷっりさんのおっしゃる通り甘さと辛さが引き立ってすごく美味でした。
本場の辛いかぼちゃのカレーなんて、もっとスパイシーでおいしいんだろうな~
とうらやましい気持ちで一杯です(^^)。激辛なら、ご飯にも合いそうですね!
そういえば、あまりに辛すぎる時は水よりもバターや牛乳、ヨーグルトを食べると
すぐに辛味が引いていいと本に書いてありました。油脂のおかげだそうです。
私の場合、手元に優れたレシピやいいアイディアが載っている漫画や小説が沢山ある事が
再現料理を作り続ける最大の理由になっていると思います。
「おいしそう!早く食べたい」と思うといても経ってもいられなくて、気がついたら
スーパーやキッチンに足が向いている感じで、我ながら動物並みだとあきれています;。

あ、そういえばご報告です!この間教えて頂いたネギ焼きそば、本当に激ウマでした。
シンプルながらもネギの香り高い旨味とオイスターソースの風味が麺にしっかり絡み、
まさしく絶妙な味わいでした。おいしい料理を教えてくださり、ありがとうございます!
私からすれば、こんなレシピを思いつくぷっりさんの方がすごいと尊敬しちゃいます。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お時間が空いた時にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.05.17 Mon 23:47  |  

あんこさん、こんばんはです。
今回の再現料理の原作マンガは読んだことが無いのですが、焼きたてのアツアツのナンにつけて食べてみたいと思いました。これは本当、お店で出してもおかしくない出来だと思います。

そういえば「ミスター味っ子」の陽一くんも、一馬くんとのカレー勝負でカレーにカボチャを使ってましたよね。私はカレーを作るときはいつも、隠し味に甘味を加えるのですが。カボチャは厚い皮を剥くのが面倒で、使ったことがありませんでした。いずれ自分でも試してみようかと思います。

  • #dZ2c3wmQ
  • 大鳥
  • URL
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2010.05.18 Tue 00:24  |  大鳥さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

確かに、焼きたて熱々のナンにもぴったりそうな味わいでした。
ナンのふっくらカリカリした生地と、甘いようで時折ピリッとくるパンプキンカレーは、なかなかの組み合わせだと思います。
レシピが見事で本格派だと、素人の初心者でもまるでお店みたいに作れちゃうので感謝です。
私も今回、『ミスター味っ子』の陽一流カレーを思い出しました。かぼちゃの甘味が辛さを際立てると書いてありましたが、本当にそんな感じだったので改めて陽一君を見直しました(^^)。
私の場合、普段なら気が向いた時だけ児童書『こまったさんシリーズ』の影響ですりおろしリンゴを隠し味に入れます。
はっきり味はしなくても、ほのかな甘さと酸味が奥行きを出してくれるのでお気に入りです。あとは、野菜ジュースやウスターソース、ガラムマサラ、醤油で微調整って感じです。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お時間が空いた際にまた読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.05.20 Thu 02:12  |  はじめまして

こんにちは。
1ヶ月くらい前から見させていただいております。

料理漫画は美味しんぼと味っ子くらいしか見たことがなく、さらにあまり家で料理しないので、とってもおいしそうな料理画像に釘付け・・・。
ほかにも、的を射たコメントや、料理過程、漫画の紹介などどれも楽しく見てます!

カボチャのカレー美味しそうですね~
カレーにカボチャは考えたことない感じです。
食べたいなぁ・・・( 」´0`)」

これからも頑張ってください!いつも楽しみにしてます!

  • #-
  • 山本
  • URL

2010.05.21 Fri 00:02  |  山本さん、初めまして。

こんばんは、当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

楽しくみて頂いているとのお言葉、大変嬉しかったです(^^*)。
私はかなり食いしん坊な人間な為、読む漫画&本の半分は食べ物に関する物ばかりです。その為、相方・マサル君や家族からはよく「あんこの買ってくる漫画はほとんどが料理漫画だね」と半ば呆れられておりますorz。なので、あまり知りすぎるのもアレかもしれません;。
それにしても、的を得たコメント(?!)と言われた事はあまりなかったので、すごく感動しました。どちらかと言うと、「何を言ってるのか訳分からない」と困惑される体験の方が大半だったのでありがたかったです(^^;)。
かぼちゃとカレーは甘さと辛さが対照的なので、一回食べると病み付きになりますよ~。辛いのが苦手な方でもおすすめです。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お時間が空いた時にまた読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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