『華麗なる食卓』の“きのこのカレー”を再現!

近頃、新しく通るようになった道があるのですが、その通りにある家の秋田犬が私を見ても吠えなくなりました。前は「む、知らない奴!お前は誰だ~!」という感じで怒りながらワンワン言っていたのですが、おとといくらいから「何だ、またお前か…」とでも言いたげに目を伏せ、二度寝体勢に入るようになりました(^^;)。
どうも、懐かれたわけでもないのに内心嬉しいあんこです。

今回再現する漫画料理は、『華麗なる食卓』にて主人公・マキトが女性でも抵抗なく食べられるカレーとして開発した“きのこのカレー”です!
きのこカレー図
「ガネーシャ」をリニューアルオープンさせた時、マキトが“パンプキンカレー”と一緒に「あなたのカレーの常識をブチ破る」と太鼓判を押しながらお客さんに提供したカレーです。
一見ごく普通のカレーに見えますが、ルーを作る際にトマトやヨーグルトをたくさん使って軽く仕上げていたり、使用する油は最小限に抑えていたり、具は数種類のきのこと玉ねぎのみにしていたりと、徹底的にヘルシーな味へと仕上げる工夫をしています。さすが女性の顧客を掴む事を第一目標にしたメニュー、なかなか女性心をくすぐる仕掛けです(もっとも、私はカロリーを気にせずご飯を食べる人間なので、偉そうに言える立場ではないですがorz)。
女性向きの低カロリー料理というと、「カロリーは低いけど、その代わり味もイマイチ」か、「実物から味も見た目も程遠い、なんちゃって料理」の多いイメージがありますが、この“きのこのカレー”は単にカロリーが低めというだけでなく、ちゃんとした本格派カレーとして楽しめるよう作り上げられているので感心です。
きのこカレー開発裏事情
実際、このカレーは新規でやって来た女性のお客さんに絶賛され、「評判の悪いカレー屋」というイメージを打ち消す事に成功するのでした。
大好評な新カレー
最近『華麗なる食卓』を読み直した際、「私もヒロインの結維ちゃん達を見習って、(少しは)一日の摂取カロリーを気にしないといけないかもしれないな…」と反省いたしましたので、その第一歩として早速再現してみます!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、ルー作り。油少々をひいたフライパンを熱し、みじんぎりの玉ねぎを投入して飴色になるまでよく炒めます(テフロン加工のフライパンなら、油はなくてもOKです)。
きのこカレー1きのこカレー2
玉ねぎがいい具合に炒められたら、すりおろしておいたにんにくとしょうが、そしてカレー粉を加え、さらに炒めます。ちなみに、カレー粉は全体がそれっぽく染まるくらいで大丈夫です。
きのこカレー3きのこカレー4
カレー粉と玉ねぎがなじんでいい香りがしてきたら、さいの目に刻んだ生トマト(完熟の方が甘味が出ておいしいです)、無糖ヨーグルトを入れて混ぜ合わせ、生トマトの水気が出てくるまで煮ます。
きのこカレー5きのこカレー6
※実を言いますと、この時点で私は「トマトの皮や種が食感を邪魔するのでは…」と案じておりましたので、トマトが煮崩れてから急遽フードプロセッサーにかけてペースト状にしました。この手順は原作には全く書いてない事なので悩んだのですが、予想以上に目立ったのでやむなく実行しました。原作に忠実な再現をしなくて、申し訳ございません。
後々再現する方の為に付記致しますと、トマトの皮と実の境目や種には結構な甘味がありますので、湯剥きして種を取り除くよりは、そのまま入れておいてミキサーにかけて粉々にした方がおいしさが凝縮されると思います。
きのこカレー7きのこカレー8
ルーが少し煮詰まってきたら、ゴミと石づきを取り除いて適当な形に切った生しいたけ、しめじ、えのき、舞茸を投入して中火で煮込み、途中で塩を加えて味を整えます。
きのこカレー9
きのこに火が通ってしんなりし、ルーにきのこの旨味が隅々まで溶け出したら器に盛り付け、傍らに白ご飯をよそっておたお皿を添えれば“きのこのカレー”の完成です!
きのこカレー10
トマトとヨーグルトの甘酸っぱい香りがカレーの刺激的な匂いと共に漂い、この香りだけでも食欲が湧いてきます。色の方も茶色というよりは黄色とオレンジの中間といった感じで、パッと見が明るいのも好印象です。
きのこカレー11
それでは、ルーをご飯の上にかけていざ実食!いっただっきまーす!
きのこカレー12きのこカレー13

さて、味の感想ですが…珍しいおいしさのカレーでびっくり!なかなか美味です!
いわゆる日本風カレーはこってりと濃厚な味がしますが(これもまた旨し!)、このキノコのカレーはかなりさっぱりとしており、煮込み料理とは思えないくらいの軽い後口が特徴的です。ヨーグルトの爽やかな酸味と、生トマトの強い甘味がカレー粉のキレのある辛味といい具合に調和しており、そのおかげで油分がほとんどないというのに全く物足りなくありませんでした。サラサラしているようでもったりしたルーがご飯とよく絡み、食欲がない時や夏場にでもペロリと平らげられそうな感じです。
しいたけのプリプリ、えのきのツルツル、舞茸のシコシコ、そしてしめじのキュッとした歯触りとコクある旨味エキスが全体へさらなる深みを与えており、そこに炒め玉ねぎの香ばしさが加わる事によって、お肉で重厚感を付け足した一般的なカレーとはまた違った旨さを演出していました。辛さよりは優しい甘酸っぱさの方が際立つ味わいで、子どもからお年寄りの方まで広く愛されそうなカレーだと思います。

トマトの皮や種はフードプロセッサーのおかげで全然気になりませんでしたし、満点な出来です。正直、お肉を一切使わなくてもここまでちゃんとした味に仕上がるなんて驚き物でした。内心「野菜カレーって物足りなさそう…」と考えていましたが、これからははまっちゃいそうです。

●出典)『華麗なる食卓』 著者:ふなつ一輝 編集: 森枝卓士/集英社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.06.02 Wed 14:26  |  管理人のみ閲覧できます

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  • #

2010.06.02 Wed 23:00  |  kairiさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
非公開コメントをして下さり、ありがとうございます。

おいしそうと言って頂けて、とても嬉しかったです(^^)。
正直当初は、豚ばら肉カレーや海軍風ビーフカレーをこよなく愛する身として「野菜だけのカレー…う~ん。物足りないだろうな」と残念な印象しか持っていませんでしたが、実際に食べると案外不思議な旨さがあって美味だったです。
何というか、きのこの持つコクを最高レベルまで活かしたカレーって感じでした。夏や食欲がない時にいいと思います。
それにしても、「低アレルゲンカレー」も良さげですね!今までに聞いた事がない事がないカレーなので、興味深いです。
単行本に載り次第、早速再現リストに加えますね。
肉だけのカレーというのも、個人的にどんな感じなのか気になりますが…ここはkairiさんのアドバイスを受け入れ、素直に諦めようと思います(^^;)。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お手隙の際にまた読んで頂けると幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.06.06 Sun 03:41  |  

失敗しました~。
多分、全ての分量配分が悪かったかと...
玉ねぎトマトが少な過ぎて、ヨーグルトが多過ぎて...みたいに。
きのこ類も、こっちではこの時期余り手に入らないので、
マッシュルームともう一つ(日本語名不明)だけで作りました。
後日リベンジです!←懲りない性格

  • #-
  • 千代丸
  • URL

2010.06.06 Sun 09:34  |  千代丸さん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

う~む、失敗されましたか…。
何だか、書いた張本人として大変責任を感じました。すみません。
単行本に載っている元のレシピには分量が書かれてあるのですが、以前に当ブログに書いたとある決意の為に詳細を書けない為、何も出来ずに歯がゆい状態です…。

しかし、私になりに感じたポイントを羅列しますと、以下のようになります。
①きのこは、何気にえのきとしめじがいい仕事をしていましたので、それに似たきのこが合うと思います(マッシュルームは舞茸代わりになって美味だと思います!)。
②飴色玉ねぎも地味~に重要なポイントなので、なるべく多めに作った方がよりおいしくなりそうです。
③トマトとヨーグルトは入れ過ぎると水分過多でなかなかまとまらなくなりますので、双方共に全体の半分以下が目安だと感じています。

私などよりもずっと料理の腕も主婦としての経験も上の千代丸さんに、偉そうなコメントをしてしまって申し訳ございませんm(__;)m。
とっくにご存じでしたら、忘れて頂けると幸いです。
これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お手隙の時にまた読んで下さると嬉しいです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.06.06 Sun 20:32  |  

いやん、責任なんて感じないで下さい~。
こうしてアドバイス頂けたので、次回のリベンジで上手く行くかと。
主婦業長いけど料理暦は短いんですよ、ははは~。
今後とも色々参考にさせて頂きますので、どぞヨロシク!

  • #-
  • 千代丸
  • URL

2010.06.06 Sun 20:55  |  千代丸さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

お気遣いのコメントをして下さり、ありがとうございます(^^)。
私自身も料理歴が短いので(約四年くらいです;)、勝手ながら共感を覚えました。
再現料理をするたび沢山の事を学べるので、内心「料理修行が出来る上に勉強にもなるなんて一石二鳥!」とホクホクしております。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お時間が空いた際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
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 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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