『華中華』の“横浜中華街ソースチャーハン”を再現!

「焼き鳥を頼めば、必ず無料でキャベツのザク切りがついてくる。そして、ダルム(牛の腸)も馬肉も、焼き鳥屋では割とメジャーな一品」―――。そんなふうに考えていた時期が、私にもありました(by漫画『バキ』かぶれの福岡県民)。
こんにちは、いきなりローカルな独り言を呟いてしまってすみません、あんこです。

今回再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが人助けの為に屋台向けのチャーハンとして発明した“横浜中華街ソースチャーハン”です!
ソースチャーハン図
ハナちゃんが横浜中華街へ修行にやって来て二年目の夏、実家から手縫いの浴衣を送られてきても仕事に没頭してなかなか夏祭りに行けないハナちゃんを気の毒がった楊貴妃さんは、ハナちゃんの修行になると同時に夏祭りも楽しめるという一石二鳥な課題はないものかと町中を飛び回ります。すると、お祭りの準備で忙しい雰囲気の神社で「焼きそばは新人にやらせるから、お前さんには任せられない」「どうしてもって言うんなら、鉄板を使った新しい屋台のメニューを考えな」と言われて途方にくれている焼きそば売りの女性・おトシさんを見つけます。
まさにこれこそハナちゃんにうってつけの修行だと考えた楊貴妃さんは、早速おトシさんを上海亭へと導き、ハナちゃんに新しい鉄板メニューを考えるように仕向けるのでした(^^)。いつもの事ながら、ハナちゃんの成長の為となるとつい一生懸命になる楊貴妃さんにほのぼのさせられます。
娘さんの嫁入り支度の為に何とかしたいお母さん
その時、常に高温を保つ屋台の鉄板でもおいしく作れるチャーハンとしてハナちゃんが考案したのがこの“横浜中華街ソースチャーハン”。
どんなチャーハンなのかざっくり説明すると、キャベツ・刻みネギ・豚こま肉・特製ソースを材料にして作る焼きそば風チャーハンで、要は「薄焼き卵で包んだソース味のチャーハン」です。ハナちゃん曰く、これならむしろ鉄板でカリカリになるくらい炒めた方が味が向上する上、屋台といえばやっぱりソースの匂いが最高だからという理由で考え出したとの事でした。確かに、屋台近くを歩いている時に嗅ぐ焦げたソースの匂いには、抗しがたい物があります(´Д`*)。
屋台と言えば、やっぱりソースの香りが一番
そして夏祭り当日、ハナちゃんが満点大飯店の人達にバレないようお面をかぶってお手伝いした事もあっておトシさんの屋台は大成功し、楊貴妃さんはハナちゃんの修行とお祭りの空気を楽しんでもらうという二つの目的を達成して上機嫌になるのでした。
実を言うとこの“横浜中華街ソースチャーハン”、たまたま夏祭りに来ていたマダム奈可子さんが一つ買っていったのがキッカケで、その後満点大飯店の夏限定・海の家のオリジナルメニューとして勝手に売り出されてしまいます;。それでもハナちゃんは一切文句を言わずに頑張って働いているので、少々切ない気持ちになりつつも偉いな~と思いました(´・ω・`)。
お店のみんなにばれたら、即クビの危険!
詳しいレシピも材料も手元にありますし、それにあと一ヶ月もすれば夏祭りの時期が到来するので、一足先にお祭り気分を盛り上げておく為にも再現してみようと思います!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、特製ソース作り。小鍋であらかじめコンソメスープを作って温めておき、そこへウスターソース、とんかつソース、ケチャップ、醤油を入れ、混ぜてひと煮立ちさせます。これで、特製ソースは出来上がりです。
ソースチャーハン1ソースチャーハン2
ソースチャーハン3ソースチャーハン4
ソースチャーハン5ソースチャーハン6
次は、材料の準備。キャベツは小さめのザク切り、豚こま肉は一口大に切り、長ネギは小口切りにします。この時、生卵も冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。
ソースチャーハン7ソースチャーハン8
ここまできたら、いよいよソースチャーハン作り。鉄板、又はホットプレートかフライパンを用意して熱し、油をひいてから豚こま肉を炒めます。豚こま肉に火が通ったらキャベツを投入し、さらに炒めます。
ソースチャーハン9ソースチャーハン10
キャベツが少々シナッとしてきたら、ちょっと硬めに炊いておいた冷ご飯を加え、最初はヘラで押しつぶしながら炒めます。ご飯の塊が段々ほぐれてきたら、あとは普通に混ぜ合わせます。
ソースチャーハン11ソースチャーハン12
ご飯と具が大体混ざったら、特製ソースを三回に分けながらかけ回し、ヘラ二刀流で一気に切るようにしながら手早く炒め合わせます。チャーハンにムラが出ないよう、スピーディーに思い切りよく行う事がポイントです。
ソースチャーハン13ソースチャーハン14
チャーハンにソースがまんべんなく行き渡ってパラッと仕上がったら隅っこに寄せ、空いた所に生卵を割り落とします。この卵をヘラで黄身を崩しながら薄く伸ばして即席薄焼き卵を作り、すぐにチャーハンを片側に一人前乗せます。
ソースチャーハン15ソースチャーハン16
ソースチャーハン17
薄焼き卵に乗せたチャーハンの上に刻みネギを散らしてトッピングし、片側の開いた薄焼き卵でチャーハンを包んでお皿へ移せば“横浜中華街ソースチャーハン”の完成です!
ソースチャーハン18
思っていた以上に簡単に出来たので、ちょっと驚きました。焦げて香ばしくなった特製ソースの香りが鼻に心地よく、お祭りの屋台を自然と連想させられます。薄焼き卵の黄色とソースチャーハンの茶色が如何にもおいしそうで、見ているだけでも早く食べたいと口が欲します。
ソースチャーハン19
それでは、熱々の内にいざ実食!いただきま~すっ!
ソースチャーハン20
ソースチャーハン21

さて、味の感想は…こりゃすごくウマーーー(゜Д゜)!夏場にはもってこいなおいしさです!
甘辛くて香ばしいソースチャーハンと、しっとりほどける薄焼き卵とが口の中で合わさると相性抜群で、まさに絶品です。チャーハンのちょっと濃いめでソースがきいたスパイシーな味わいを、卵がふんわりまろやかに包み込んでいる為見た目程くどくありませんし、おまけに不思議と懐かしい味なので最後まで飽きませんでした。仮に例えるとするならば「ソース焼きそばのご飯版」「ソバメシからソバを抜いてもう少し複雑にした味」といった感じで、本当にお祭りの屋台で売られていてもおかしくないような見事な出来栄えです。
強火で一気に炒めたおかげでパリッとしたお焦げがついているチャーハンはもちろん、瑞々しい甘さが嬉しいキャベツ、ジューシーなコクがたまらない豚肉、シャキシャキした食感が爽やかな刻みネギなどの具も美味で、これらを一緒に頬張ると舌の上がとてもにぎやかでした(^^)。ウスターソースととんかつソースの配合がやや多めだったせいか結構フルーティーで、果物っぽい風味が余韻として残るのが印象的です。また、ご飯粒の中心にまでソースがじわっと染みている割にはパラリとした歯触りで、全くべちゃつかないのがよかったです。

それにしても、縁日に屋台がたつのは夏真っ盛りの熱くてジメジメした時期なのに、不思議と食欲が減退するという事がありません。それどころか、あの独特の熱気にあてられ、気が付けば吸い寄せられるようにして定番メニューを注文している事も珍しくないです。少し夢見がちな発想になってしまいますが、やはり夏の夜のお祭りには何らかの魔力が存在するのかもしれません…。
ハナちゃんと屋台風景

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.06.19 Sat 13:54  |  ソースの匂いを思い浮かべてしまいそう

満点大飯店にムカついたりしないハナちゃん、器がでかいなあと思いながら読んでます。
一読者としては、天誅落ちろーと思いつつなのですが(笑)
華中華はチャーハンだけでも、こんなにアレンジがあるんだーと驚きの料理コミックです。
しかも美味しそうーサツマイモのチャーハンを真似して作ったことがありましたが、本当に美味しかったですし。
こちらも、ソースの香りが読んでいて漂ってきそう~
お祭りにはやっぱり、あのソースの匂いって盛り上がりますよね。
お弁当にもよさそうだなあと思いました。

2010.06.19 Sat 18:50  |  イオニさん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

私も正直、少し前までは「満点大飯店も先輩三人衆もひどすぎる!」と天誅を願っていました(^^;)。
ただ、最近本誌の方では段々両方とも改善の兆しがあるので、内心「ハナちゃんのあったかい人柄が幸運を呼んだのかも…」と感慨深い気持ちになっています。
確かに、チャーハンだけで十一巻以上のお話やレシピを生み出せる漫画なんて、この『華中華』以外には存在しないと思います。
単行本を読み返したり、本誌を見たりするたび「おいしそう…」と感心させられます。
鳴門金時のサツマイモチャーハンも前々からすごくウマーそうだと思っていましたが、イオニさんの再現感想を聞いてさらに興味が湧いてきました!
今年の秋に、是非再現しようと思います(^^)。
ちなみに、このソースチャーハンも香ばしくて結構美味ですよ~。
香りといい見た目といい、ちょっとしたお祭り気分を楽しめます。
イオニさんのおっしゃる通り、冷めても十分おいしいので、確かにお弁当にしてもいけそうな感じでした。

これからも色々な漫画料理を再現しますので、お手隙の際にまた読んで頂けますと幸いです。

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  • あんこ
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2010.06.19 Sat 20:14  |  14から16まで祭でした

昔は凄い沢山屋台並んでましたが今はすっかり減ってしまいました
みんな札幌の方に行くのかな
そういえばご飯ものの屋台が出てましたよ
流石にチャーハンではないですが。
肉巻きおにぎり350円というのです
中中美味しかったです

現在、野菜嫌いの野球投手に食わせた人参ジャム作ってます

2010.06.19 Sat 20:32  |  ギンさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

6月14日~16日頃のお祭りと言いますと…もしかして、ギンさんは北海道の方でしょうか(違っていたらすみません)?
瞬時に、札幌まつりを思い出しました。
女子高時代、北海道の方から引っ越してきた女の子から何度か話には聞いていた為、懐かしかったです。
人通りがすごくて、賑やかなお祭りだそうですね(^^)。いつか参加してみたいです。
それにしても、屋台が減ったとは悲しいですね。
実を言いますと、私の近くでも屋台は減少傾向にあり、中には祭りの存在自体が消えてしまった物もあります(幸い、博多どんたくはまだ健在です)。
縁日の屋台はたまらない魅力があって、見掛けると「わ~っ!」と楽しい気持ちになってテンションがあがる為、以後も栄え続けて欲しい物です。
肉巻きおにぎりはおいしいですねー!私も去年、ちょっと遠出した際に初めて食べました。
肉汁がご飯に染みててボリュームもあり、未だに記憶に残る味わいです。
野菜嫌いな野球部員が喜んで食べたにんじんジャム、私もかなり興味があります!
完成次第、早速記事を読ませて頂きますね。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の時にまた読んで頂けますと幸いです。

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2010.06.19 Sat 22:30  |  できました

UPしましたよ

そうです、富良野ですよ、北海道の真ん中付近に私はいます

時期的に札幌の祭とかぶるのか、富良野にはあまり来なくなったようで・・

今はおめん屋もペットショップもなくなりましたね、あとスーパーボールとか亀すくいとかも。。

寂しい

2010.06.19 Sat 23:03  |  ギンさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
早速お知らせして下さり、ありがとうございます(^^)。

鮮やかなオレンジ色がキレイなジャムでした!
やはり、レモンや砂糖がうまく癖を和らげさせてくれるんだろうなと思います。
しかし、ザラザラとした食感は…確かに野菜嫌いにはきつい物がありそうです。
蒸して裏漉ししたにんじんを煮詰めたら解決するかもしれませんが、それだと原作の記述とは違ってしまうので難しい所ですね…。

それにしても、ギンさんは富良野にお住まいでしたか~。観光地として有名な場所ですね!
単純な私は、一瞬「北の国から」とラベンダー畑を連想しました(^^;)。
私のいる地域はあまり観光名所が見当たらないごく普通の場所なので、羨ましいです。
私の近くのお祭りも似た感じで、おめん屋さんを筆頭に輪投げ、クジ引き、花飾り売り、スーパーボールなどが姿を消しました。
代わりに増えたのは、ブラジル焼き肉といった新興の高い食べ物屋さんばかりで…正直寂しいです。

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  • あんこ
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2010.06.20 Sun 02:24  |  管理人のみ閲覧できます

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
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 …『夢色パティシエール』


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