『ミックスベジタブル』の“豚肉の煮物豆腐添え”を再現!

最近、函館の侵略を目論んでいるという謎の宇宙生物・イカール星人が気になって仕方がありません。何でも、「函館市民め、イカばっかり食べやがって~!」という理由でえらくご立腹なのだとか(^^;)。個人的に、動画vol3で出てきた臨時市役所に爆笑しました。こういう地元PR作品は大好きなので、もっと盛り上がって欲しいです。
どうも、とっさにイカ娘を思い出してしまったあんこです。

今日再現する漫画料理は、『ミックスベジタブル』にて主人公・花柚ちゃんが修行先でまかない料理として作った“豚肉の煮物豆腐添え”です!
豚肉の煮物豆腐添え図
漫画『ミックスベジタブル』とは、実家がケーキ屋さんであるにも関わらず寿司職人を目指す女子高生・明日葉花柚ちゃんと、その同級生で実家が寿司屋なものの夢はパティシエという男の子・日向隼人君の二人が主人公で、お互い夢を叶えようと頑張りあうラブコメディ風料理漫画です。
最初は「寿司屋の息子と結婚すれば、自動的に寿司職人の道を許されるはず!」という単純な理由で隼人君の元へ嫁入りしようとアタックする花柚ちゃんですが、段々本気で惹かれあっていくまでの細やかな過程が読んでいて微笑ましいです(^^)。二人を取り巻く人間関係の描き方はもちろん、製菓の豆知識や個性的な創作料理などもちょこちょこ挟まれているので、なかなか面白いです。何より、登場人物みんなが形は違えどもまっすぐな人ばかりなので、読後感が爽やかなのがいい所です(普段はもう少しヘビーな漫画ばかり読むので、余計にそう感じます;)。
ミックスベジタブル主人公のお二人
今回作るのは、そんな花柚ちゃんが隼人君の実家である寿司屋・「寿司処日向」へ修行に行った際に自由な発想で作った“豚肉の煮物豆腐添え”。実は、豚肉の煮物を作ったのはおかみさん(=隼人君の母)の方なのですが、何故か毎回とんでもない量を作ってしまうという困った奇癖の持ち主な為、何とか味に変化を持たせて大量消費しようと花柚ちゃんが手を加えたのがこの料理です(それにしても、業務用の寸胴鍋いっぱいの煮物とは…圧巻です;)。
おかみさんの料理は炊き出し級です。
煮物はそのままですが、横に添えられている豆腐に地味ながらも一工夫してあり、何とつぶして絞った後に刻みネギと醤油をあわせて混ぜるという仕事が施されています。一見少し変わった冷や奴風ですが、これを豚肉で巻いて食べると結構味が違うのだとか。
丸い豆腐の正体
詳しいレシピは書かれていないので大部分が空想になりますが、出来る限り作中での調理風景を参考にして再現してみようと思います!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、豚肉の煮物作り。小鍋に水、醤油、みりん、酒、しょうがの薄切りを入れてさっと混ぜ、一旦沸騰させます。グラグラ煮立ったら、豚ロース肉の薄切りを一枚ずつ泳がせるようにして入れ、数十秒強火で煮た後、弱火~中火にして約三十分くらいアクを取りながら煮ます。
※これは味付けについて何も記述がなかった為、一番オーソドックスでシンプルな調味にしてみました。 
豚肉の煮物豆腐添え1豚肉の煮物豆腐添え2
豚肉の煮物豆腐添え3
あらかたアクが出なくなったら落し蓋(もしくは、穴を開けたクッキングシート)をかぶせ、コトコト煮ます。大体煮えてきたら火を消し、自然に味を染みこませたら豚肉の煮物の出来上がりです。
豚肉の煮物豆腐添え4
次は、豆腐の用意。絹ごし豆腐をザルにあけてちょっと水気をきり、布巾に包んでギュ~ッと水分を絞りながら細かくつぶします。ちなみに、豆腐の種類はお好みで変更してもOKですが、硬い豆腐だと舌触りのなめらかさが半減してしまうので柔らかめの豆腐がオススメです。
豚肉の煮物豆腐添え5豚肉の煮物豆腐添え6
絞っても水分がほとんど出なくなったら、刻んだネギ(作中の描写だとあさつき)と醤油を適量加え、よく混ぜ合わせます。その際、醤油は色が付かない程度にしておいた方がいいと思います。
豚肉の煮物豆腐添え7豚肉の煮物豆腐添え8
この豆腐をスプーンで丸く成型してお皿に盛り、その傍に温めなおした豚肉の煮物と煮汁を入れれば“豚肉の煮物豆腐添え”の完成です!
豚肉の煮物豆腐添え9
豚肉の煮物の方は普通な感じですが、豆腐の方はパッと見がバニラアイスみたいなので最初は戸惑います(^^;)。私の場合は豆腐だと分かっているのですぐに混乱はとけましたが、作るところを見せずにいきなり出したらお客人は「?」となる可能性大です。
豚肉の煮物豆腐添え11豚肉の煮物豆腐添え12
それでは、作中での説明通りに豚肉で豆腐をまきまきしていざ実食!いただきます!
豚肉の煮物豆腐添え10豚肉の煮物豆腐添え13

さて、味の感想ですが…確かに印象がかなり変わります!これは美味(´Д`*)。
しょうが醤油味がしっかり染み込んだ薄切り豚ロース肉に、淡白でまろやかな豆腐がよく合っています。豚ロース肉は脂身も肉も結構こってりした味わいなので、そのまま食べ続けているとどうしても胃にズシッと重くのしかかってくるのが難点な部位ですが、柔らかいペースト状にした豆腐を巻いて一緒に食べるとうまい具合に中和されました。十分に水分を絞りきった豆腐を使用している為味がぼける事もないですし、豚肉のコクを活かす事だけに特化した素晴らしい添え物だと思います。むしろ、単品で食べるよりもさらに旨味が膨らむ感じで、不思議な事にまるでご飯に乗っけて食べているような錯覚に陥りました(恐らく、あまりにも癖がなかったからだと思います)。
豆腐の中に入っている刻みネギがまたいい仕事をしており、シャキッとした食感が程よいアクセントをつけている上、キレのある後味をもプラスしています。材料は冷や奴そのものですが、食べるとそんな感じはしないので驚きました。熱い煮物と冷たい豆腐という組み合わせも意外と相性がよく、舌の温度が目まぐるしく変化するのが面白くてよかったです。

作中で大将が言っているように、お酒にぴったりだと思います(本日は戒めとして飲みませんでした;)。この調子だと、もう一つのまかない料理“魚ムライス”にもかなり期待が持てますので、今度早速材料である鯛のアラをスーパーで探してこようと思います。

●出典)『ミックスベジタブル』 小村あゆみ/集英社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.06.08 Tue 15:10  |  初カキコです。

アラタ流シュー・ア・ラ・クレームから飛んできました。てぃーぬと申します。

所見です。最初に写真を見たときは、豆腐がポテトサラダに見えてしまいました^^;
非常においしそうですね。僕はお酒と一緒よりもご飯と一緒に食べたいです(笑)

ギョムライスも楽しみにしております。

リクエストというのは受け付けているのでしょうか??
あんこさんに作っていただきたいものがたくさんあります。

キングスウヰーツなら水饅頭もそうですけど甜菜糖を使ったミルフィーユなども作ってほしいですね^^
後は、ミスター味っ子、クッキングパパがあるのになぜに中華一番がないのか疑問に思ってしまいました。中華一番のひき肉の代わりに大豆を使ったマーボー豆腐などもやってほしいです。
後は焼きたてジャパンあたりでしょうか?

この世の中に料理漫画がこれほど存在するということにびっくりしています。あんこさんのプロフィールに書いてあって僕が知らない漫画がたくさんあったので、今度一気に漫画喫茶で読んでみます^^

  • #-
  • てぃーぬ
  • URL

2010.06.08 Tue 19:18  |  てぃーぬさん、初めまして。

こんにちは、当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

なるほど、確かに一見ポテトサラダにも見えますね~。ご指摘されて初めて気付きました(^^;)。
もちろん、これはご飯と一緒に食べてもおいしいですよー!
お行儀悪いですが、豆腐や豚肉のかけらだけになった煮汁をご飯にかけ、仕上げに刻んだあさつきをふりかけて食べる猫まんまもおいしくておすすめです。
はい、リクエストは基本的に出来る限りお受けする方針です(^^)。
私も、キングスウヰーツの甜菜糖のミルフィーユは絶対おいしそうだな~と憬れておりました(作中では、矢田亜希子さんみたいな上品さと喩えられてましたね)。
「魚ムライス」共々、時間が出来次第再現しますね!
ちなみに『中華一番!』ですが、結構前に少しだけ再現しておりました;。
実を言いますと、「大豆の麻婆豆腐」もその際に作っちゃっております。下記のURLがその記事ですので、よろしければ読んで下さると幸いです(ただ、初期記事は画像が汚く文章も雑ですので、無視なさっても全然結構ですorz)。
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/blog-entry-286.html
また、その他の再現料理は料理記事の最後尾にある「再現料理のまとめリンク」に全部載っておりますので、お気が向きましたらお立ち寄りして頂けますとすごく嬉しいです。
あと、焼きたてジャぱんですが…すみません、大分前に名前を聞いただけで詳細は一切分かりません;。なので、一度読んでみようと思います。

私自身、料理漫画やグルメ漫画がこんなにも世の中に溢れかえっているとは知らなかった為、毎日が新発見の嵐で楽しいです。
それもこれも、当ブログにいらっしゃる方々が様々な情報をご親切に教えて下さるからこそであり、心から感謝の気持ちを抱いております。
これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お時間が空いた際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.06.08 Tue 23:05  |  

この『ミックスベジタブル』というマンガは知りませんでした。知らない料理マンガがある事に少しショックを受けています。それだけ料理マンガが増えたという事
なのかも知れませんけれど。
申し訳ありませんけれど、原作のマンガを知らないので味を想像できませんでした。
ただ、あんこさんには、これからも私の知らない料理マンガを知らせて貰えたら幸いです。

  • #-
  • oguogu
  • URL

2010.06.08 Tue 23:19  |  oguoguさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

私も、当ブログのコメント欄にてご紹介されてから初めて知りました(^^)。
かわいい絵なので、見ていて癒されます。普段はあまり現代版少女漫画を読まないので(どちらかと言うと『ガラスの仮面』などといった古風な少女漫画を好んで読んでいます)、すごく新鮮な気持ちで読めました。
世の中には本当に多種多様な料理漫画やグルメ漫画があるものだな~と感心です。
いえいえ、味を想像して頂けなかったのは、私の文章がまだまだ未熟だからだと思います!
これ以後は、たとえ知らない方が見てもすぐにご理解して頂けるような文を目指し、さらに精進しようと思います。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お手隙の際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.06.09 Wed 20:50  |  

ツワリ以来豚が苦手なので、
ワサビ醤油と麺汁少量加えて、冷たいお蕎麦で頂いてみました。
すでに夏日和のこっちの気候にぴったりで、
しかも妊婦好みのサッパリ優しいお味でした。

  • #-
  • 千代丸
  • URL

2010.06.09 Wed 22:36  |  千代丸さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

わさび醤油で味付けしてもおいしそうですね~!
おそばで食べたら、豚南蛮って感じになって確かに合いそうです。
千代丸さんにおいしく食べて頂けたと知り、ほっとすると同時に嬉しくなりました(^^*)。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お手隙の時にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.06.10 Thu 15:23  |  原作では。

リクエストした「ミックスベジタブル」再現お疲れ様です。
マーガレット連載時に読んで酒(もちポン酒)をちびちびやりながら、つつきたいなぁ。と思ったものです。(最も今はめっきり酒に弱くなってしまいましたが・・。缶ビール1本でえらくなってしまうので今は。)
原作では、「日向の突き出し」になってますね。
そういえば、作者の小村先生は、柱頁などを読んでみると
「調理に関する学科のある高校にいっていた。」というようなことが
書いてあります。
「魚ムライス」と「豆腐添え」は実際に作られたのだろうか?
(豆腐添えは、学校の課題で提出したみたいなことが書いてありましたが。)と思ってしまいました。では。

  • #-
  • 波多野鵡鯨
  • URL

2010.06.10 Thu 19:01  |  波多野鵡鯨さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

はい、早速「ミックスベジタブル」を再現させて頂きました(^^)。
私も今回は内心、「ああ…に、日本酒欲しい~!」と溜め息をつきましたが、お酒による失敗は懲りていたのでやめておきました;。
これ以後も、飲み過ぎには注意しようと思います(実を言いますと、再現中何度も「飲まぬ阿呆と飲む阿呆、同じ阿呆なら飲まなきゃ損、損~♪」という歌が頭を駆け巡っていましたが、ぐっとくらえました^^;。おつまみがないと打ち止めしやすいビールやワインと違い、日本酒ってついついグラスが進むんですよね~)。
正直、名前は最後まで「日向の突き出し」か「豚肉の煮物豆腐添え」か迷いましたが、分かり易さの点で後者に分配があがりました…すみません。
再現してみた感想では、小村先生は双方ともに作ってみた事があるのでは?と思いました。
あまった酢飯の使い道にはどこのお寿司屋さんも苦心をなさっているらしいので、リアルだなと感じたのを覚えています。
前、お寿司屋さんのおかみさんが書かれたエッセイを読んだ事があるのですが、やはり海鮮丼を筆頭に、チキンライス、酢チャーハン、タコカレー(タコの頭のぶつ切りのみを具にし、酢飯にかけるというカレー。味は「…」な模様;)などがあげられており、感心しました。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、お手隙の際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL
(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/569-6114dbca
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ