『風流つまみ道場』の“スパコン丼”を再現!

旬が急速に過ぎ去っているせいかスイカの皮が段々薄くなって来ており、漬物になる部分がちょこっとだけしか取れない為落ち込んでいます(´・ω・`)。我が家流の場合は実の赤い部分や皮は完全にそぎ落として白い部分のみの「吟醸」状態にしてから薄く切って塩もみしてから食べるんですが、これが瓜の漬物みたいでなかなかいいおかずになります。ピリ辛風に味付けしたらおつまみにもナイスなので、まだスイカが残っている九月末まで堪能しまくるつもりです。
こんばんは、そぎ落としたナスの皮の漬物も同様に好きでよく笑われているあんこです。

本日再現する漫画料理は、『風流つまみ道場』にて主人公・錦之介さんが会社の後輩二人に飲みのシメとして振舞おうとした“スパコン丼”です!
スパコン丼図
ひょんな事から錦之介さんが料理上手だと知って以来、半ば確信犯的に錦之介さんのお手製おつまみを食べにちょくちょくやって来る後輩二人組がいるんですが、錦之介さんはその度に苦笑しつつもお酒にあう様々な創作料理を作ってあげています。話している内容から推測するに、どうやら二人共材料費はほとんど出していないらしいので、錦之介さんは『クッキングパパ』の荒岩主任並に心が広い先輩だと思います(^^;)。
ある日、そんな具合で会社の帰り道にフラリとやって来た後輩二人組に錦之介さんは「今日はちょっと手抜きのつまみでカンベンしてもらおうかな」と言いつつ、スパム&コンビーフを使った料理を二~三品作って食べてもらいます。作者であるラズウェル細木先生が言うには「コンビーフというのはアメリカ生まれの牛肉の缶詰で、塩漬けにした牛肉を香辛料を効かせた調味液で煮込んだものです。あの独特の風味と食感はたまに食べるとなかなかおいしいものです」「スパムは、これまたアメリカ生まれの豚肉の缶詰で、豚肉の塩漬けをそのまま調味液で煮たものです」との事で、これらを使用した料理はどれもビール・チューハイ・ハイボールが合うのが特徴なんだそうです。正直、コンビーフもスパムも単に肉をほぐして塩漬けしただけだと予想していた為、香辛料や調味液でちゃんと味付けしていたと知った時は相当に驚きました(無知ですみません;)。
その内の一つが、今回再現する“スパコン丼”。この料理は贅沢な事に、スパムとコンビーフの両方をふんだんに使うのが味のポイントになっています。麺つゆなどの調味料でスパム・長ネギ・しめじを程よく煮た所へコンビーフ入りの溶き卵をとろ~とかけて半熟に仕上げ、ご飯にのせるだけなんですが、その描写がどの料理よりも美味しそうだったので前からかなり気になっていました。何より、スパムもコンビーフも全部火が通っている食材ですので、卵の火の通り加減だけを気にしていればいいというのが料理初心者には非常に分かりやすくて素敵です(´∀`)。
スパムとコンビーフを贅沢に使用した一品
ちょうど両方ともセールで安く仕入れられましたので、早速再現してみようと思います!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、缶詰類の用意。スパムは上のプルトップを掴んで「パッカン!」と軽快な音を立てて開けた後(コンビーフのキリキリ巻く作業と同じくらい好きな瞬間です^^)、一口大の短冊状に切り分けます。
スパコン丼1スパコン丼2
スパコン丼3
コンビーフは付属のカギみたいな道具でキリキリと慎重に巻いて開けた後に塊を大雑把に切り、菜箸や包丁の背を使用してバラバラになるまでほぐします。結構簡単にほぐれてくれるので、想像以上に楽な作業です。
スパコン丼4スパコン丼5
スパコン丼6
このコンビーフを溶き卵の中へ投入し、さっくり混ぜておきます(コンビーフが調味代わりになりますので、塩とかこしょうは一切不要です。私も最初は「とりあえず塩を入れとくか」の誘惑に負けそうになりましたが堪え、最終的に「この味なら入れなくて良かった~!」という結論に至りました)。
スパコン丼7スパコン丼8
次は、煮る作業。小さめのフライパンに水、お酒、みりん、砂糖、麺つゆを入れて熱し、段々グラグラ沸騰し出してきたら斜め切りにした長ネギ、軸を切り落としてほぐしたしめじ、先程のスパムを加えて煮ます。
スパコン丼9スパコン丼10
スパコン丼11スパコン丼12
野菜類にあらかた火が通ってきたらコンビーフ入り卵液をゆっくりと回しかけ、フタをして少し煮たら火を止めて三十秒前後放置します。この時、生っぽいフルフル状態の方がお好きな方は放置しない方がいいと思います。
スパコン丼13スパコン丼14
フタを開けて卵が半熟状になったのを確認したら丼ご飯の上へ滑らせるようにして乗せ、仕上げに刻んだ三つ葉ともみ海苔を散らせば“スパコン丼”の完成です!
スパコン丼15
完成予想図よりも和風な見た目に出来上がったので、少々意外でした。香りの方も牛とじ丼系というよりは親子丼系の匂いで、ほんわかした気分にさせられます。シメにしてはずっしりそうに見えますが、メインとしてなら個人的に十分アリです。
スパコン丼16
それでは、まだ湯気が立っている内にいざ実食!いただきまーす!
スパコン丼17

さて、味ですが…拍子抜けするくらい優しくて穏やかな味!ほんわか口の中でとろけていくのがいい感じです…。
後輩達にも好評だった丼
意外な事に、濃ゆそうな見た目とは正反対な程あっさりした味わいでした。決して脂っこくないのに二種類の肉の旨味はおつゆへしっかり溶け込んでいて、それを染み込ませたご飯と一緒に口の中へ入れるとしっとり上品な甘辛味がじんわり広がっていきます。しめじの深みある出汁と、コンビーフの何とも言えないコクや塩気がトロトロジュワッとした煮卵にがっちり絡んでいおり、おつゆやご飯と完全に調和しているのがたまりませんでした。具は洋風、味は和風で、ボリュームがある割にはさっぱり後味なのが特徴的です。
実はスパムを食べるのは初めてだったんですが、第一印象は「魚肉ソーセージをもっと柔らかくしたような噛み応えのハム」といった感じで、おつゆが中にまで浸透していて噛めば噛む程肉々したエキスがにじみ出てくるのが煮卵やご飯にぴったりでした。しめじのシコシコした歯触りや長ネギの甘味が程よいアクセントになっているのといい、三つ葉の爽やかな風味や海苔の磯の香りがうまく単調さを防いでいるのといい、なかなかよく出来た丼です。単品としてはもちろん、ミニサイズならシメとしてもいけそうでした。

スパムとコンビーフを組み合わせると聞いた時は「え~?!ちょっとくどいのでは…」と思っていましたが、実際に食べてみるとそこまで重くなかったのでびっくりしました。缶詰だけで作れる丼はどうしても一癖ある味がするので好き嫌いが分かれがちですが、これはあまり缶詰料理という感じがしないので万人に受けそうです。

●出典)『風流つまみ道場』 ラズウェル細木/芳文社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.09.16 Thu 23:31  |  ダブルで来るとは!

スパムもコンビーフも好きですが、両方使うとは驚きですね~。食べた感想を読むとお腹が減ります!試したいですけどスパムって割りと高いんですよね・・・

  • #1n9Tsjm2
  • ぱぴぴ発狂食品
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2010.09.17 Fri 21:23  |  ぱぴぴ発狂食品さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

私も両方好きですので、最初見た時は「うわ~、濃ゆそうだけどおいしそう!」とワクワクしました。
ただ、実際に食べてみると意外にあっさりした味なのでびっくりしました(^^;)。
確かに、スパムって高いですよね。
こっちの地域ではコンビーフは158円、スパムは298円なので、結構な贅沢丼になっちゃいました;。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際にまた読んで頂けますと幸いです。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
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