『クッキングパパ』の“ユミちゃん自慢のつみれ鍋”を再現!

おととい、母が「今年は餃子鍋が流行るってTVで特集があったから、その中のレシピを自分流にアレンジして作ってみたよ~」と言って餃子鍋を振舞ってくれました。餃子自体は母が手作りしたごく普通のものなんですが、お鍋に入っている具は珍しく大根とにんじんの千切りのみだった為、最初は少し意外でした。しかしこれが相当に美味で、柔らかく口の中で甘くとろける大量の千切り根菜は餃子をさっぱり食べさせるのに一役かってました。ここにあさつき・ポン酢・食べるラー油をかけて食べると、たまりません。
こんにちは、毎年色んなお鍋のブームがくるのを見ては日本人の鍋料理好きに心底感心させられる管理人・あんこです。

今日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて梅田君の愛妻・ユミちゃんが営業第二課おなじみのメンバーに作った“ユミちゃん自慢のつみれ鍋”です!
ユミちゃん自慢のつみれ鍋図
ず~っと博多の本社で勤務しているように見える梅田君ですが、実は一度だけ約一年半ほど東京支社へ転勤していた時期がありました。田中君曰く「出世優良株はみんな東京へ経験を積みに行かされる」との事で、そう考えると当初は結構頼りなかった梅田君も大分有能な社員に成長した物だと『クッキングパパ』界の確実な時の流れを実感させられます(こちらの世界に比べるとややゆっくりめなので、つい見過ごしがちですが^^;)。
今回作ってみるのは、そんな梅田君が久々に博多本社の荒岩班に戻ってきた事を祝う飲み会の二次会として自宅へみんなを呼んだ際に、梅田君同様成長しつつもラブラブっぷりは2010年の現在も相変わらずな奥さん・ユミちゃんが虹子さんと一緒に用意していた“ユミちゃん自慢のつみれ鍋”!
元はと言うとこのレシピ、梅田君夫妻がまだ東京にいた頃に、金欠で困っていたユミちゃんへある八百屋さんが「このごぼうを使って、すっごく安上がりでおいし~い料理をボクが教えてあげるよ」と親切にも特別に教えたくれたもの。何でも、この料理は八百屋さんが偶然独自に編み出したオリジナル料理だそうで、ユミちゃんに教える前から回りで好評だったとの事でした(ちなみに、そんなとっておきの料理の作り方を教えてくれた理由は、ユミちゃんが「この界隈で一番かわいい若奥さん」だった為;。結婚前だというのに既に老けまくっている当管理人には、到底頂けないような褒め言葉ですorz)。
元はといえば、東京の八百屋さんのレシピ
作り方は八百屋さんが自慢するのもさもありなんという簡単&格安さで、下処理したイワシ・卵黄・赤味噌・ひき肉を合わせてペースト状にした特製つみれの素を、アク抜きしたごぼうを水から煮た土鍋へ丸めながら投入して火を通したら出来上がりです。
ポイントはとにかくごぼうを「嘘?!」と言いたくなるくらい大量に入れる事だそうで、作中でもちょっとやそっとの事では動じないけいこちゃんが「まあ、そんなにごぼうを!?」とびっくりする程気前よくごぼうを使っていました。さすが荒岩主任がレシピ欄で「つみれ鍋という名前だが、これは実はごぼうを食べる料理だ」と言っていただけの事はあります;。
このくらいごぼうを入れるのがこのお鍋のポイント
そろそろ鍋が恋しくなる時期ですし、早速活きのいいイワシを使って再現してみます!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、材料の下ごしらえ。イワシはとびきり新鮮な物を頭・骨・皮・内臓等を取り除いて適当なザク切り→段々みじん切りにし、ごぼうはタワシで泥を洗い流してから薄いささがきにして、ボウルに入れた水へ約三十分程さらしてアクを抜いておきます。ごぼうの量は、イワシをはるかに圧倒するくらいがむしろちょうどいいです。
ユミちゃん自慢のつみれ鍋1ユミちゃん自慢のつみれ鍋2
次は、特製つみれ作り。すり鉢に先程下処理したイワシを投入して細かくなるまですり、やがて徐々にねっとりしてきたら赤味噌(『美味しんぼ』の“初卵の黄身の味噌漬け”を再現した時に使ったお味噌と同じ物です^^)、牛豚合挽き肉、卵黄を加え、さらによくすります。これで、特製つみれの準備はOKです。
※荒岩主任が言うには、「ほとんど味付けなしで材料そのものを味わう料理なので、いいものを使おう」がより美味に作りあげるコツみたいですので、出来れば素材にこだわってお作りすることを推奨いたします。
ユミちゃん自慢のつみれ鍋3ユミちゃん自慢のつみれ鍋4
ユミちゃん自慢のつみれ鍋5ユミちゃん自慢のつみれ鍋6
今度は、いよいよお鍋作り。土鍋へきっちりアク抜きしたごぼうと水をたっぷり入れ、やや強めの火にかけます。沸騰してきたらドワッとまたアクが表面に泡となって溢れてきますので、丁寧に取ります。個人的に、この作業をいかに根気強くするかで後々出汁のおいしさがほぼ決定するように思いました。
ユミちゃん自慢のつみれ鍋7ユミちゃん自慢のつみれ鍋8
ユミちゃん自慢のつみれ鍋9
時間が経つにつれてアクが出なくなってきたら、さっき作っておいたつみれの素をスプーン二刀流で丸めながらドンドン投入し(大きさは一口大がおすすめ)、そのまま煮込みます。
ユミちゃん自慢のつみれ鍋10ユミちゃん自慢のつみれ鍋11
全てのつみれに火が通り、自然とお鍋の上の方へプカプカと浮ぶようになってきたら“ユミちゃん自慢のつみれ鍋”の完成です!
ユミちゃん自慢のつみれ鍋12
どう表現していいかわからない程、ごぼうの香りが凄まじくいいです。正直、何の調味もしていないのにここまでいいお出汁になるとは予想もしていませんでした。つみれに赤味噌を入れたせいか味噌特有の懐かしい匂いも湯気に幾分か混じっており、一体どんな味がするのか食べる前からドキドキします。
ユミちゃん自慢のつみれ鍋13
それでは、つみれとごぼうを汁ごとお椀に取り分けていざ実食。いっただきまーすっ!
ユミちゃん自慢のつみれ鍋14
ユミちゃん自慢のつみれ鍋15

さて、味ですが…つみれ・ごぼう・おつゆがそれぞれ独立したおいしさで、かなり旨しっ!イワシを心行くまで堪能出来ます!
荒岩主任も唸るほどおいしかったイワシの鍋
以前、『築地魚河岸三代目』流のつみれ汁を再現して食べた事があるんですが(味噌の他に長ネギ・しょうが・全卵などをたっぷり入れて練り、醤油味のシンプルなおつゆに入れて煮るやり方)、このユミちゃん流つみれはそれよりもずっと赤味噌が効いてガッツリした味わいです。前者が「上品な料亭風つみれ汁」とするなら後者は「ワイルドな漁師風つみれ鍋」って感じで、イワシ本来の力強い旨味をより豪快な方法で引きずり出した料理のように感じました。しっとりフワフワというよりはしっかりポロポロと存在感のある食感で、ザクザクした歯触りのごぼうと一緒に頬張ると口の中が大変騒がしくてとても食べ応えがありました。
クタクタになるまで煮えたごぼうのあの何とも言えない土っぽくて香り高い風味がすごく美味で、おかげでおつゆがイワシから出た濃厚な物とあいまって極上の仕上がりになっているのが感動的です。ただ、おつゆの方はつみれやごぼうと正反対なくらい品がよくて凛とした味わいで、あっさりして薄味なのにじんわり奥深い味噌味が美味でした。不思議な事に、一切入れていないはずのに醤油味の出汁と非常に似通った味になったのが驚きでした。とにかく信じられない程大量のごぼうが食べられるので健康的ですし、何よりすっきりした後味なので鍋の割にサラッと頂けるのがよかったです。

鍋をあらかた食べ終えたら、今度は〆でもあり最大のお楽しみである雑炊!作中でもみんなに大好評で、田中君を始めとする営業第二課のみんなを狂喜させていました。
お鍋の後は雑炊…宇宙の真理ですね。
作り方はお鍋同様お手軽で、残り汁に塩とご飯を入れて煮立てた所に溶き卵をたら~りと回しかけ、仕上げに刻んだ三つ葉をふんだんに散らせば完成です。う~ん、つみれでもうお腹いっぱいなはずなのに、ついフラフラと手が伸びてしまう魔力があります…;。
ユミちゃん自慢のつみれ鍋16
ユミちゃん自慢のつみれ鍋17
それでは、これも〆として実食!いただきま~す!
ユミちゃん自慢のつみれ鍋18

味はと言うと…すっごくウマーーーーー(゜Д゜)!胃にスルスルと収まります。
ユミちゃん自慢のつみれ鍋19
とき卵のふんわりした口当たり、三つ葉の鮮やかな香り、イワシとごぼうの濃い出汁をご飯が全部吸収しており、気がついたらふーふー言いつつ二~三杯もおかわりしてしまうくらい魅惑的な味でした。いわしやごほうの旨味がご飯粒の中で凝縮している感じで、一食の価値ありです!やはり、お鍋の〆は雑炊に限ります(^^*)。

難を言うならイワシの臭味が完全には消え去らないことですが、イワシは新鮮な物を使用し、その上でお酒を隠し味にすれば簡単に防げる物ですので十分改善出来ます。ごぼうとイワシだけでこんなに豊かな味になるとは、驚きの連続な再現でした!この冬、大いに作りまくろうと思います。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.11.01 Mon 19:37  |  (^∀^)

見るからに美味しそうですね~!

昔どこかでイワシとゴボウは食い合わせが悪いと聞いたんですが、どうやらガセネタだったみたいですね(^_^;)

イワシもゴボウも好きなので試してみます!

  • #1n9Tsjm2
  • ぱぴぴ発狂食品
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  • Edit

2010.11.02 Tue 07:40  |  ぱぴぴ発狂食品さん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

おいしそうと言って頂けて、とても嬉しいです(^^)。
それにしても、イワシとごぼうの食い合わせが悪いとは知りませんでした~!
てっきり、体にいい取り合わせだとずっと勘違いしていましたorz。
この料理のポイントはごぼうをたっぷり使うのはもちろん、
ごぼうのアクをあの二段階でしっかり取る事、とにかく新鮮でよい食材を使う事の三点だと今回作ってみて思いました。
ぱぴぴ発狂食品さんのお口にも合うとありがたいです。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の時にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.11.02 Tue 23:20  |  つみれはおいしいですよねぇ。

もう、鍋の季節になるのですねぇ。
余ったつみれと牛蒡を「柳川」にするというのもいいかも知れません。
しかし、おいしそうだなぁ。
コンビニのおでんのつみれも「鰯」ならいいのに・・。
(大抵、鶏肉ですものね、あれは。)

鰯というと、「食キング(極では無いほう。)」に
「鰯ハンバーグ」というのがあったなぁ・・。では。

  • #-
  • 波多野鵡鯨
  • URL

2010.11.03 Wed 11:20  |  波多野鵡鯨さん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

本当、冬の時期に食べるつみれはたまらないものがありますね~。
何と、柳川風という発想はうっかり見落としていました!
確かに、それもご飯により合いそうでよさ気です。
コンビニは鶏のつみれがほとんどなので、私も同感です。
高カロリーな食品が多いコンビニ界で数少ないヘルシー食として
人気が出そうな気がするのですが…ちょっと食べてみたいです。大根と一緒に(^^)。
『食キング』関連ですと、「マンガ食堂」のumebonさんが取り組んでいらっしゃるので、
私も内心鰯ハンバーグの再現を心待ちにしています。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お時間が空いたときにまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.11.07 Sun 07:16  |  

そういえば餃子鍋が流行っているとか聞いたことがありますねー。
中華一番のマオとチョウユさんの翡翠色の餃子でやったら旨そうです。
イワシのつみれかー
こっちはイワシが滅多に手に入らないですけど、つみれは他にどんな魚があいますかね

2010.11.07 Sun 20:37  |  ギンさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

はい、今年はどうやら餃子鍋がクローズアップされているようです。
翡翠餃子は、確かに鍋向きな感じでしたね~。
ツルンといけそうです(^^)。
イワシの他につみれに向いた魚…う~ん、残念ながら私では思い付かないです。
そういえば、『美味しんぼ』ではタイのつみれを揚げた団子をいれたおでんがあったような気がします。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の時にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
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 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
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