『クッキングパパ』の“そば焼き”を再現!

この事をブログのネタとして書くのはもう三回目くらいになる為、気が引けるのですが…当ブログの題名は実は私が考えた物ではなく、大学時代の友人が言った言葉からそのままとってつけたものです(こちらの初回記事にも書きました)。
あれはまだ私が大学二年だった頃、一人暮らしをしている同性の友人に誘われて遊びに行き、ダラダラしていた時「部屋にある本もう全部読み終わっちゃったけど、他に何かないかな?」→「ないよ(文献を読みつつ、手書き指定のレポートを作成中)」→「あとどれくらいかかりそう?」→「分かんない」→「…もう二時間は経過しているよ。邪魔になるなら帰ろうか?」→「いやいや、一人だと寂しいからゆっくりしていってよ」→「うーん、でも暇だから退屈だよ~何もする事ないよ~」→「(友人、パソコンを指差し)本がないならブログをお読み!最近は面白いブログがいっぱいあるから、それを過去ログから見ていきゃー何時間でも暇つぶしできるよ」→「…そうかな(´Д`;)?」という流れになったのが印象強くて、それをブログ名にしちゃいました。けれども、今は当然の帰結として私の発言だと解釈され「何様?」というコメントをごく稀に頂く為、ちょっと後悔していますorz。
どうも、本性は小物かつ平凡そのもので、パニック映画で真っ先に殺される一般人みたいな地味さと運の悪さを兼ね備えているあんこです。私のブログも、どなた様かの暇つぶしになれたら幸いです。

今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任が田中君の失敗をきっかけにして即興で作り上げた“そば焼き”です!
そば焼き図
『クッキングパパ』がまだ初期だった頃のある夏、荒岩主任率いる営業第二課のいつものメンバーは取引先のイタリア人・ティートさんからロメオ・アルフ社特製の新作水着を全員分プレゼントされた事がきっかけで、終業時間後に志賀島の海へ遊びに行く事にします。志賀島は車で「海の中道」という両側が海になっている爽快な道路を通れば気軽に行ける上に、海・水族館・遊園地などが楽しめる事で地元民に親しまれていますが、実は「漢委奴國王」の金印が出た事でも有名だったりします(何故そんな大層な物がここに埋まっていたのか…歴史のミステリーって感じで興味深いです)。
現地へ向かう車中で荒岩主任は「泳ぐついでに、鉄板で焼きそばパーティーってのはどうだ?」と提案してみんなの大賛成を得るのですが、途中スーパーにて大急ぎで買い物を済ませてから海岸にたどり着いたところ、何と肝心の中華麺やソースの代わりに日本そばとそばつゆしか袋に入っていないのに気付きます。ちなみに、この大ポカをやらかしたのはやっぱり田中君で、本人の言を借りると「あっ、そうか!焼きそばだったんだ!俺てっきりそばそばって慌てちゃって…間違えちゃったよ、アッハッハッハッ」との事で、うっかり思い込みで間違えてしまったと軽いノリで弁解していました;。それにしても、お腹がすいて気が立っている営業第二課のみんなからシラ~ッとした目で見つめられているのに明るく振舞える田中君は、結構度胸があると思います(^^;)。恐らく私だったら、『テルマエ・ロマエ』のルシウスの如く下腹部がキリキリと痛んで真っ青になってしまいますorz。
確かに、中華そばと日本蕎麦とではえらい違いですね;
その後、ケイコちゃんから「ちょっとどうすんのよ、日本そばで焼きそば作ったなんて聞いた事ないわよ」と呆れ顔で言われるとさすがの田中君も責任を感じたらしく、「急いで取り替えてきます~!」と海パン一丁で(?!)スーパーへ戻ろうとするのですが、荒岩主任は「待った!そんな事をしていたら肉も野菜も黒コゲになっちまうぜ。それに…面白いじゃないか、やってみようぜ!」と助け船を出します。そして、日本そばとそばつゆで荒岩主任が手際よく作ったのが、この“そば焼き”です。
手順自体は普通の焼きそばとほぼ同じ、具は野菜やお肉などごく普通なもので、強いて違いを挙げるとするなら麺は日本そば・ソースはそばつゆに置き換えてあるという箇所くらいです。しかし、見た目は何ともおいしそうで、むしろ日本の暑くて蒸し蒸しした夏にはこっちの和風焼きそばの方がぴったりなのでは?と感じました。事実、作中でも「いけるじゃない!」「僕この味好き~」とかなり好評でした。考えてみれば「瓦そば」という山口の郷土料理やそば粉のクレープががあるくらいですし、そばは案外焼いたり炒めたりしてみてもおいしいものなのかもしれません。
荒岩主任の飽くなき探究心に乾杯!
あまりにもみんなから受けたせいで、田中君も思わず「にゃはは、俺のポカのおかげだぜぃ!」と調子付いてしまっていましたが;、どんな味なのか気になりましたので早速再現してみます!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、材料の準備。キャベツ、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、豚バラ肉の薄切りを適当な大きさにザクザク切り、かまぼことちくわは好きな厚さにスライスします(ちくわは斜めに切った方が食べやすくて見栄えもいいです)。
そば焼き1
次は、炒め作業。油をひいて熱した鉄板(又はホットプレート)へ豚バラ肉を入れてジュージュー炒め、完全に火が通りきったらその他の具を硬い順に投入してよく炒め合わせ、塩とこしょうで軽く味付けします。ちなみに私の場合、勝手な予想でにんじん→キャベツ→玉ねぎ→ピーマン・かまぼこ・ちくわの順番に加えました。
そば焼き2そば焼き3
そば焼き4そば焼き5
そば焼き6そば焼き7
野菜類に火が通ってきたら、蒸してある袋入り日本そばをほぐしながら投入してかき混ぜ、そこへそばつゆをたっぷり注ぎ込んで混ぜ合わせます。この時、強火で煮詰めるようにして炒めると香りも味も良くなりますが、程ほどにしないと焦げ付いてしまうので要注意です。
そば焼き8そば焼き9
日本そばがそこそこそばつゆを含んできたらすぐに火を止め、仕上げに刻んだ万能ネギと紅しょうがを散らせば“そば焼き”の完成です!
そば焼き10
温かいお出汁の香りが結構おいしそうなのですが、見た目が無国籍風なのでちょっと混乱します;。「焼きそばのように見えなくも…いや、やっぱり違う…」という不思議な外見で、いろんな意味で早く食べたいと熱望させられます。うっすら黒く染まっている麺が如何にも食べ応えがありそうで、予想以上にの出来です。
そば焼き11
それでは、一人前に取り分けていざ実食!いただきまーすっ!
そば焼き12
そば焼き13

さて、味はと言うと…さっぱりしているのに不思議とボリュームがあって美味!純和風焼きそばとして十分通用します!
みんなも日本風の焼きそばに舌鼓を打っていました。
例えるならば「パリパリにせず、具沢山かつ和洋折衷な味付けにした瓦そば」って感じで、甘辛いそばつゆを存分に吸い込んで黒く染まったおそばが香ばしくてかなりウマーです。作中で指示されていた通りそばつゆを大量にドバッと入れたのが効を成してしっとりツルツルな仕上がりで、煮詰められて少々とろみがついたそばつゆごとジュルジュルすするおそばの口当たりは思わず病み付きになりそうでした。普通の焼きそばよりどうしても歯ごたえや濃厚さに欠ける分(蒸しそばだと、どうしてもフニャッとしがちです;)、代わりに爽やかな後味とあっさりさがプラスされているような感じです。それにしても、塩こしょうと野菜と日本そばがこんなに合うとは意外な料理でした。
見た目によらず割と迫力のあるがっつりした味で、豚バラ肉の肉汁や野菜のエキスが程よいコクをプラスしているのがよかったです。また、紅しょうがの汁が絡んだ部分は酸味が効いていた為、より焼きそばっぽい味わいを楽しむ事が出来ました。サクサクしたにんじんの素朴な甘味、キャベツならではのザクザクと歯に響く食感、玉ねぎ独特の旨味、ピーマンのほろりとくる苦甘さ、そしてかまぼこやちくわといった練り物組のほんわか和む弾力ある歯応えがこの珍しい炒め日本そばにぴったりで、どんどん食が進みます。ビール・日本酒・焼酎・チューハイがオールマイティーに合うおいしさでした(←またまた好奇心で飲みながら食べてしまいました;)。

日本人なら、誰もが「お、いける!」と感じるであろう料理です(^^)。このままでも十分おいしいですが、もう少し辛味が欲しい方は七味か一味、もしくはワサビ(日本そばを使ったせいか、意外にも合うんです!)を混ぜて食べてみてもおつな味に変身します。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.10.17 Sun 02:13  |  懐かしいです!

これ美味しそうですよね~!買い間違えた物でこんなすばらごい料理を作れるなんて!確かにワサビも合いそうですね!

ブログタイトルに関してはただ『上手い事言うな~』と感心していたんですが、そんな秘密があったんですね!事実読む本があらかた尽きてブログを探していたらこのブログに出会いましたので・・・

  • #1n9Tsjm2
  • ぱぴぴ発狂食品
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  • Edit

2010.10.17 Sun 20:59  |  

これ読んだことありますね。結構おいしそうでしたがやはり美味しいですか。クッキングパパってまだ連載してるんですか?

2010.10.18 Mon 01:09  |  ぱぴぴ発狂食品さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

あっさりかつボリュームがある感じで、意外とおいしいですよ~(^^*)。
普通の焼きそばももちろんウマーですが、このそば焼きは後口さっぱりなのでつい箸が進みやすいのが特徴的です。
わさびを入れると、より和風っぽくて不思議な感覚に浸れます。

はい、そんな秘話(という程大層ではなく、お粗末なものですがorz)がタイトルにありました;。
ブログの題名についてそうおっしゃって頂けますと、非常にありがたいです。
この先もどなた様かの時間が余った時に、「しょーがない、ここで時間つぶすか~」と思って頂けましたら嬉しいです。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お時間が空いた時にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.10.18 Mon 01:15  |  ギンさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

はい、見た目よりしっくりくる味で結構おいしかったです。
ちなみに、『クッキングパパ』は今でも絶賛連載中です(^^)。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.10.18 Mon 21:58  |  男の料理ですなぁ。

ありあわせの材料で一品料理をつくる。
細かいことは気にしない。この回は「男の野趣料理」ですよね。
(でも荒岩父さんなのでまずいということは無いという。)
以前「豚骨ラーメンスープの素で塩焼きそば」を作って失敗したことが
ある身としては、「この方法があったか」と目から鱗が落ちたような
思いです。
そーそー、この間「男の料理!」(手越原徹先生)という漫画が本の山の中からでてきました。
金持ちの坊ちゃんと執事がいろいろな料理を作るという話です。
それにしても、
「ゼリーフライ(埼玉)」・「ベロベロ(石川)」・「やせうま(大分)」の
作り方が載っている漫画はこれくらいではないでしょうか。
(私は、「ヤンソンさんの誘惑」が食べてみたいですが。)では。

  • #-
  • 波多野鵡鯨
  • URL

2010.10.19 Tue 22:39  |  波多野鵡鯨さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

波多野鵡鯨さんのご指摘通り、荒岩主任が作る料理はありあわせの物で作れるのにとてもおいしい!のが多いです(^^)。
『クッキングパパ』の料理はどれもウマーですが、個人的には今回みたいな既成概念に縛られていない斬新なレシピの回の方がより好きですね;。
細かい事は気にせず豪快に作るのも、たまにはいいかな~と感じました。
そういえば、『クッキングパパ』には粉末のラーメンスープの素を使って作る肉野菜炒めのレシピがあったように思います。
塩焼きそばがダメなのなら、やはり野菜炒めにしても外れの可能性が高いのでしょうか…気になります。

あと、お金持ちの坊ちゃんと執事が色んな料理を作ると聞いて、真っ先に『鉄鍋のジャン』のスグルぼっちゃまと花梨さんを思い出してしまいました(^^;)。
ゼリーフライややせうまの名前は聞いた事がありますが、それを作るという発想はありませんでした。
興味深いので、是非一度『男の料理!』を読んで見ようと思います。
貴重な情報を下さり、誠に感謝です。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お時間が空いた際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.10.24 Sun 23:44  |  

初コメントします!

こんな感じの料理を、昔祖母が作ってくれた覚えがあります。
「お昼に焼きそばを作る」と言うので期待した所、なんと日本そばと野菜を炒めていたんです!!
でも食べてみるとおいしくて…今度自分でも作ってみようと思います。

  • #-
  • Luna
  • URL

2010.10.26 Tue 22:30  |  Lunaさん、初めまして!

こんばんは、当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。
この度はご返信が遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。

そんな以前から和そばを焼きそば風に調理するという大胆な考えを持たれ、尚且つ実践なさっていたとは…Lunaさんのお祖母様は料理のセンスが優れた方だったんですね(^^)。
『クッキングパパ』の荒岩主任だけのアイディア料理だと思っていましたが、どうやら早とちりだったようです;。
野菜・和そば・そばつゆを炒めるというのは一見かなりびっくりする光景ですが、これがなかなかいけるんですよね~!
その為、Lunaさんにもお試しして頂けますと非常に嬉しいです。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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