『華中華』の“春節・牡蠣の餡かけチャーハン”を再現!

先日、相方・マサル君からデジカメを誕生日プレゼントとしてもらって以来、将来的にはあまりにも汚すぎる画像(去年記事にした再現料理などがいい例だと思います)やリメイクのリクエストがあった画像をもう一度撮ってアップしようかな~と画策しています。あと、去年書いた記事は文章が今以上にお粗末な物が多い為、それもいずれ手直ししていこうと考えています。ただ、現在はまだまだ新しく再現したい物がたくさんある為、長い目で待っていただけますと幸いです(^^)。
どうも、それを聞いた相方さんから「あれはあれでこのブログの試行錯誤の後が見えていいし、成長日記って感じで面白いけどな~」という微妙にショックな意見を頂戴した管理人・あんこです。

今回再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが横浜中華街の伝説的な元料理人・王大人にチャーハンはちゃんとした料理だと知ってもらう為に作った“春節・牡蠣の餡かけチャーハン”です!
春節・牡蠣の餡かけチャーハン図
ハナちゃんが横浜中華街へ修行をしにやって来て早三年目の二月、中国風のお正月を祝う行事・春節が街中で行われて賑やかになります。ハナちゃん曰く、横浜中華街の春節で一番の目玉は新年の祝福と商売繁盛を祈る「獅子舞の採青巡行」だそうで、二月は横浜中華街にとって一~二を争う程盛り上がる行事だとの事。う~ん、一度ぜひ参加してみたいです(^^)。
そんな中、ハナちゃんの修行先である満点大飯店では毎日のように水餃子が大量に売れ、お店は一時期てんてこ舞いになります。実を言いますと、水餃子は春節の時期だといわゆるお餅のような存在な為大変縁起が良い食べ物で、春節のお祭りが続くある日ハナちゃんは「豚ひき肉がいっぱい入ったチャーハン入り水餃子」を上海亭で出そうと考えて徹夜で準備します。
そして翌日、ハナちゃんが午前中に満点大飯店で仕事をしている間、おじいさんとおばあさんはハナちゃんによって用意されていた水餃子の具を専用の皮でせっせと包んでいたのですが、引退後も春節が来るたび懐かしんで横浜中華街へやって来る偉大な料理人兼おじいさんの大恩ある師匠・王大人(もちろん、某漫画の「死亡確認!」の王大人とは無関係です;)はそれを見ててっきり「腕を痛めたことを言い訳にし、残った残飯チャーハンを水餃子の具として使い回している!」と誤解し、激昂してボウルをひっくり返してその場を去ってしまいます。その騒動のすぐ後にやって来たハナちゃんは「チャーハンが残飯だなんて」と悲しみ怒るのですが、おじいさんが言うには「王大人が、チャーハンを残飯だと言い切っても仕方のない時代もあったんだよ」との事で、「昔はチャーハンは残り物で作る物だったし…中には、客の残り物を炒め直して出すような店もあったんだ」とか。正直、こういう裏話は外食業界の片隅だと未だに残っていたりする悪習ですので、読んでいてちょっと切なかったです。
しかし、現在では昔に比べると大分そういう一面が改善されてきているのも事実。今はそんなお店はないと断言したハナちゃんは、「おじいさん、王大人に知ってもらいましょう。チャーハンは残飯なんかじゃない。立派な中華料理だってことを!おじいさんとおばあさんと私とで作っているのは…特に違うチャーハンだって事を、分かってもらわなきゃいけないでしょ?!」と熱く語り、おじいさんに王大人を探してもらっている間に新しい渾身のチャーハンを作る下準備を始めます。ここらへんの展開は久々にハナちゃんが情熱的だった為、読んでいてワクワクしたのを覚えています(・∀・)。
チャーハン入り水餃子の仕込み風景を見て、誤解した王さん
その後、おじいさんと影ながら協力していた楊貴妃さん(ハナちゃんに半ば無理やり駆り出される形で渋々出動していました;)によって王大人は上海亭に戻り、目の前でハナちゃんが材料の産地や作り方を丁寧に説明しながらチャーハンを作るのをじっと見つめていました。その時に出来上がったのが、この“春節・牡蠣の餡かけチャーハン”です!
おじいさんの「中国では正月によく牡蠣が食べられている」という言葉をヒントにハナちゃんが考え出したチャーハンで、オイスターソースで味付けした牡蠣と野菜がたっぷり入った豪勢な餡を基本チャーハンの上にかければ出来上がりです。
このチャーハンの出来上がりの素晴らしさ、そしてハナちゃんの料理人としての器量をしかと見届けた王大人は何とかチャーハンを中華料理として認めてくれた為、無事おじいさんはかつての恩人に減滅されたまま去られるという不名誉を蒙らずに済んだのでした。
頑張るハナちゃんを見て立派な料理人だと実感する大人
まだ春には程遠いですが、牡蠣好きの私は読み返している内にすぐにでも食べたくなってきたので、早速作中のレシピ通り忠実に再現してみようと思います!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、材料の下ごしらえ。生牡蠣は新鮮な物を用意してさっと湯通しをし、ボウルの中で日本酒、醤油、こしょうで下味をきっちりつけておきます。数十分経過して牡蠣の表面に味が染みたら片栗粉をまぶし、高温の油で回りが固まる程度くらいにまで揚げてキッチンペーパーで余計な油分をきります。
※後々熱した餡で再度火が通るので、本当に短時間揚げるだけで大丈夫です。
春節・牡蠣の餡かけチャーハン1春節・牡蠣の餡かけチャーハン2
春節・牡蠣の餡かけチャーハン3春節・牡蠣の餡かけチャーハン4
白菜、にんじん、タケノコは薄い一口切りに、干ししいたけは砂糖を少量入れたお湯でゆっくり戻した後に細切りにします(戻し汁は重要な味の要となるので、捨てずに取っておきます)。
春節・牡蠣の餡かけチャーハン5春節・牡蠣の餡かけチャーハン6
その間、以前に過去記事でレシピをご紹介したハナちゃん流基本チャーハンをあらかじめ作ってお皿に丸く盛りつけておきます。この時、餡の味が加わることを考えて塩や醤油はそこそこ控えめにした方がいいです。
春節・牡蠣の餡かけチャーハン7春節・牡蠣の餡かけチャーハン8
次は、餡作り。熱して油をなじませた中華鍋(又はフライパン)に先程準備しておいた野菜類を全て投入して炒め、段々火が通ってきたら干ししいたけの戻し汁を加えて少し煮ます。
春節・牡蠣の餡かけチャーハン9春節・牡蠣の餡かけチャーハン10
段々しんなりしてきたら、オイスターソース、醤油でやや濃い目に味付けし、水溶き片栗粉を何回かに分けて流し入れてとろみをつけます。その際、一箇所へ一気に入れたり、すぐに火入れをやめたりしたらあまり頑丈でないとろみになりますので、少しずつ回し入れながらしばらく加熱する事をお勧めいたします。
春節・牡蠣の餡かけチャーハン11春節・牡蠣の餡かけチャーハン12
春節・牡蠣の餡かけチャーハン13
餡全体にとろみがしっかりついたら火を止め、仕上げに熱々の餡を軽く温めなおした基本チャーハンの上へどっさりかければ“春節・牡蠣の餡かけチャーハン”の完成です!
春節・牡蠣の餡かけチャーハン14
野菜やオイスターソースのいい香りが強く、見た目も透明感のある薄い焦茶色の餡が黄色いチャーハンにどっぷりかかって見るからにウマーそうです。こんなに本格的なチャーハンが家で楽々に作れるとは思っていなかったので、嬉しい誤算でした。本来、これは春用の料理のはずなんですが、こんなにあったかそうな料理ならむしろ寒い冬にこそ相応しいんじゃないかな~?と感じました。
春節・牡蠣の餡かけチャーハン15
それでは、チャーハンに餡をたっぷり絡めていざ実食!いっただきまーすっ!
春節・牡蠣の餡かけチャーハン16

さて、味はというと…圧倒的美味!ハナちゃんの言う通り、チャーハンというよりはもはや立派なメインの中華料理です!
喜ぶ王大人。但し、「死亡確認!」の方じゃないですよ~;
舌が火傷しそうなくらい熱々でとろけるオイスター風味の餡をパラパラチャーハンに絡め、タプタプにした状態で口に運ぶと、あっさりかつこっくりした深~いコクの醤油味でじわじわと満たされていくのが分かります。恐らく、この何とも形容しがたい複雑な味わいは干ししいたけの戻し汁のおかげで、即席で作ったにしてはびっくりする程プロっぽい味わいでした。また、片栗粉の衣でツルツルと滑るような舌触りになった牡蠣がかなりウマーで、噛み締めるとまるでミルクみたいな旨味溢れるエキスがジュッと飛び出るのがたまらなくよかったです。程よく揚がった牡蠣と、餡に溶け込んだオイスターソースが一緒になる事によって牡蠣の旨味を二重に楽しめる仕掛けになっている為、牡蠣好きには堪えられない一皿だと感じました。
白菜のしんなりクタクタした食感と瑞々しさ、にんじんのサクサクした歯触りとほのかな甘味、タケノコの噛み応えあるザクザク感、干ししいたけの噛めば噛む程溢れてくるお出汁が餡はもとよりシンプルな基本チャーハンと相性が良く、ちょうどよく引き立て合ってくれていました(茹でた豆腐に乗せても合いそうです)。あと、意外な事に徐々に溶けてシャバシャバになった餡を吸ってしっとりしたチャーハンも濃いめなスープチャーハンみたいでおいしかったです。自分用にはもちろん、ここぞというもてなしにも向いていると思いました。

餡かけチャーハンは『中華一番!』のエビチリチャーハンを初めて食べた時から大好物の為、とても有意義な再現になりました。確かに昔は一部の料理店によって「残飯処理」という一面があったかもしれない不遇の料理・チャーハンですが、現在は幅広いバリエーションの誕生によって立派な一品料理として通用するまでに成長した事がとても嬉しかったです(^^*)。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.11.05 Fri 12:17  |  管理人のみ閲覧できます

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  • #

2010.11.05 Fri 20:26  |  らむねさん、初めまして。

こんばんは、当ブログの管理人・あんこです。
非公開コメントをして下さり、ありがとうございます。

いつも楽しみにしてくださっているとのお言葉、大変光栄だったです!
しかし、容量オーバーのために携帯でまとめがみれないという状態は
私自身も心を痛めておりましたので、もっともなご指摘だと反省いたしました。
貴重なご意見を下さり、ありがとうございます。

もう少し時間が出来次第、何か対策案を練ってみる予定です。
誠に申し訳ございませんが、もうしばらくお待ちして頂けますと幸いですm(_ _)m。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.11.06 Sat 20:59  |  管理人のみ閲覧できます

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  • #

2010.11.07 Sun 00:44  |  らむねさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
非公開コメントをして下さり、ありがとうございます。

いえ、こちらこそ快くご返信して頂き、感謝です。
ご指摘通り、日々の様々な出来事ややるべき事をしている中の更新な為、なかなか行き届かない点が多々あるのが当ブログの現状でお恥ずかしい限りです。
正直、満足のいかないペースでしか存続出来ないなんてと、我ながら羞恥と反省の気持ちに苛まれる事もしばしばです。
ですが、らむねさんのように寛大にもご理解して下さる方がいらっしゃる為、何とか続けさせていく活力が沸いて来ます。

当ブログがきっかけで『きのう何食べた?』をご購入して頂いた事、そして地味にネタに困りつつも書いている前置きを褒めてくださった事など、大変ありがたかったです。
これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.11.26 Fri 00:20  |  

王大人・・・




叶親――――――――!


すみません何でもないですw
いつも更新を楽しみにしています。
もし可能なら、だいたいの分量を記載いただけると嬉しいです(特に炊き込みご飯系)。

2010.11.28 Sun 22:36  |  名無しさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

王大人ネタに反応して頂けて嬉しかったです(^^)。
いつも更新を楽しみにして頂いているとのお言葉、
非常に心強くて光栄でした。

大変申し訳ございませんが、当ブログでは去年のクリスマスに
更新した記事にて「丸写しのレシピ、分量の記載は一切しない」
という意思表明をしております。
今のままでも正直過激な内容だと感じておりますので、
恐れ入りますがご了承して頂けますと大変ありがたいです。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際に又読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
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 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
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