『クッキングパパ』の“荒岩流ホイル焼き”を再現!

最近、近所のケーキ屋さんが「コミニュケーキ」という興味深いケーキを販売していたので、内心感心しました。要約すると「このケーキには外の生地から中のソースに至るまで、会話が弾む様々な仕掛けをしてあります。このケーキを一緒に食べる事によって、周囲の方々との会話が弾む事を願っています」という意識をもって新しく開発したお菓子だそうで、バニラ風味のドーム型ムースに何が包まれているのかは食べてからのお楽しみなんだとか。面白いので、今週の土日に食べに行ってみようと思います。
どうも、コンビニはオリジナルのお菓子や珍しい中華まんを置いてある確率が非常に高いローソンとミニストップがお気に入りのあんこです。

今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任が大の偏食家だった新入社員時代の梅田君の為にこっそり作ってあげた“荒岩流ホイル焼き”です!
荒岩流ホイル焼き図
梅田君が初登場したのはコミックス第三巻で、『クッキングパパ』がまだ序盤な時でした。当初は入社式の日にお母さんの車に乗って会社の前へ送ってもらったり、口癖が「お母様が~」だったり、肉も魚も野菜もお酒も全くダメだったりと色んな意味で困った新入社員でしたが、素直で心根が優しく温和という長所は現在と同じです(ただ、後になって梅田君はこの頃の自分を黒歴史だとみなしていました;)。後々部下を育てるのが上手くて慕われる上司になっているので、今になって考えてみると梅田君は営業と言うよりはもしかしたら管理職向きなのかもしれません。
肉・魚・野菜など、あらゆる物が苦手だった新入社員時代の梅田君;
ちなみに、実を言いますとごく初期の梅田君は、何と夢子さんに対してほのかな恋心を抱いているような描写がありました;(←給湯室で夢子さんが梅田君に優しくお茶の淹れ方を教えてあげたのがきっかけです)。後に、皆さんご存知の若々しい愛妻・ユミちゃんと知り合ってからはそういう設定は自然消滅してしまいましたが、もし梅田君が社会人サークルに入らず会社と家の往復をするだけの毎日だったら、案外田中君のよき恋のライバルになっていた…かもしれないです。今となっては、FF7の「もしエアリスが生き続けていたら…」並に永遠の謎ですが(^^;)。
実は、相当な初期には夢子さんに憧れていた梅田君
そんなある日、会社主催の新入社員歓迎ソフトボール大会(塁に行くたびビールを一杯飲まなければいけないという、かなり過酷なルール;)の後に夢子さんのアパートで行われたホイル焼きパーティーの際、梅田君が食べるよう薦められたのがこの“荒岩流ホイル焼き”鯖バージョン。最初は「こ、これは鯖だ!!よりによって一番苦手な魚…」と嘆いていた梅田君ですが、田中君から「お前絶対食えよ!木村先輩が作ったんだからな」と言われた途端に照れや嬉しさで顔を真っ赤にし、「よ、よーしっ(`・ω・´*)!」と一念奮起するところが微笑ましかったです。
作り方は通常のホイル焼きとほぼ同じで、強いて言うならレモンとワインとマヨネーズを使うのが重要なポイントって感じでした。レシピ欄の荒岩主任曰く「レモンとワインが魚・肉の臭味を消すから何でもおいしくたべられるぞ!」「魚にはマヨネーズがよく合う」との事で、これをおいしく食べれるならワインだってうまく飲む事が出来ると作中で語られていました。あと、このホイル焼きはホイルの底にたまるスープが肝らしく、梅田君も最後には思いっきりおいしそうに飲み干していました(この飲みっぷりはいつ見てもお見事!)。
スープまでおいしく頂けるホイル焼き
ホイル焼きは昔っから大好物でしたので、小学校の時に初めて読んだ時からずっと憧れていました。あの頃はワインなど手に入れることは夢のまた夢でしたが、十分過ぎる程大人になった今は心置きなく再現してみようと思います!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、材料の用意。レモン、ピーマン、玉ねぎは薄くスライスし、しめじは下の部分を切り取って適当にほぐします(個人的に、しめじの他にはエリンギ・しいたけ・えのきが合うように感じました)。
荒岩流ホイル焼き1
荒岩流ホイル焼き2
生鯖の半身は斜めに切って余分な水気をキッチンペーパーでふき取り、両面に塩とこしょうをまんべんなくまぶしておきます。この時、味付けは結構しっかり目に付ける事を推奨致します。
荒岩流ホイル焼き3
次は、肝心の焼き作業。アルミホイルの中央に指でバターorマーガリンを破らないように塗りこみ、その上へ玉ねぎ→生鯖(トースターで焼くなら、結構薄くて小さめの物にした方がいいです)→しめじの順に材料を乗せ、マヨネーズを好きな量だけ絞ります。
荒岩流ホイル焼き4
荒岩流ホイル焼き5
荒岩流ホイル焼き6
そこへ、さらにもう一枚生鯖→ピーマン→レモンの順に残りの材料を乗せ、赤ワインを振ります。
※本来なら白ワインの方が魚の味をより引き立ててくれますが、作中で見る限り使用されていたのは赤ワインの方でしたので、今回はあえて原作の描写に対して忠実に作ってみました。ここはもう、各々の好みでいいと思います(但し、赤ワインでも特に不自然さは感じなかったので、一度は赤ワインでお試しして下さると幸いです)。
荒岩流ホイル焼き7
荒岩流ホイル焼き8
この具乗せアルミホイルを出来る限りピッチリ隙間なく密閉しながら包み、200度に設定したオーブンかトースターで中心に火が通るまでしっかり加熱します。実は、レシピだと焼き時間は約十五分と書かれていましたが、その時間だけしか火にかけないと中が生焼けのままなケースが三度中三度起こったので(うちの機械が古いだけかもしれません;)、ちょこちょこ中を確認しながら焼くか、もしくはフライパンの中で蒸し焼きにするのがベストなように感じました。
荒岩流ホイル焼き9
鯖や野菜が焼けたらお皿へ取り出し、赤ワインの入ったグラスが置かれた机の上へ運んでホイルを破れば“荒岩流ホイル焼き”の完成です!
荒岩流ホイル焼き10
直接火にあてずに蒸して仕上げたせいか、非常に見た目が色鮮やかでキレイです(一見生っぽいですが、お箸でほじるとばっちり火が通っていたので家族揃って歓声をあげました)。マヨネーズとレモンの香りが鼻を心地よくくすぐる為、食欲がそそられます。また、底に溜まっていたほんのり赤ワイン色がついているスープがみるからにウマーそうで、実際どんな味がするのか楽しみです。
荒岩流ホイル焼き11
それでは、マヨネーズとスープを鯖にたっぷり含ませていざ実食!いただきま~す!
荒岩流ホイル焼き12

さて、味はというと…鯖の新たな一面が分かって旨し!赤ワインとの相性がものすごくいいです!
鯖をおいしく食べれてびっくり
蒸し焼きにされて肉汁たっぷりに仕上がった鯖の身がほっこりフワフワ~とした柔らかい舌触りになっていて、下ににじみ出ているスープへ浸して食べると青魚好きには堪えられない物があります(特に、腹側の白い部分はトロ~ッと舌の上でほどけていく為癖になりました)。マヨネーズ独特のまろやかで強いコク、レモン汁の爽やかな酸味、そして赤ワインの熟成されたブドウの風味が程よく脂ののっている鯖にぴったりで、旨味が濃い割にさっぱりした後味なのが特徴的です。あっさりマイルドな塩マヨネーズ味が魚本来の自然な旨さを引き出していてとっても美味で、個人的にこれは「西洋風野菜たっぷり鯖の酒蒸し」だな~としみじみ感じました。アルコールで蒸して調理したおかげで臭みはまるで残っておらず、それどころか鯖から流れ出るエキスは最小限で済んでいるのがナイスな魚料理です。
ヘニャヘニャした歯触りがおいしい玉ねぎの甘辛い味、野趣溢れるしめじのシコシコしている食感、そしてサクッとしたピーマンの僅かな苦みが鯖の付け合わせとして最適な出来です。作中で荒岩主任が言っている通り、底に溜まっているスープをすするとまさに極上の味わいでした。ある意味鍋の残り汁に通じる物が練れたおいしさで、鯖の旨味出汁や赤ワインの優しい甘味がじんわり効いているのがたまらないです。

個人的に、鯖と言うと「鯖の味噌煮」や「しめ鯖」の方のイメージが強かったんですが、この料理のおかげで洋風な楽しみ方もあるんだな~とさらに視野が広がりました。これなら荒岩主任の言う通り、魚嫌いの方でも抵抗感なく食べられそうな感じです(^^)。鯖の他にも、鮭やタラが合いそうな料理でした。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.11.09 Tue 22:15  |  いいですね!

これも懐かしいです~!

やっぱり生焼けになりますよね?多分機械のせいではないかも・・・しれません。最後に飲む汁、ご飯にかけて醤油たらしてもいいです☆

  • #1n9Tsjm2
  • ぱぴぴ発狂食品
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  • Edit

2010.11.10 Wed 07:49  |  ぱぴぴ発狂食品さん、こんにちは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

私も作っていて懐かしかったです(^^)。
私も恐らく家にある機械が古い上、ホイル焼きの中身をつい増量してしまったからだと思うのですが、二百度で十五分だと生焼けになる確率が高かったです;。
なので、個々の機械の癖を把握して中身も少なめにしたら、一度でうまくいくんじゃないかなと推測しています。
それにしても、最後の汁に醤油をかけてご飯にかけるとおいしいとは嬉しい情報です。
早速今度試させて頂きますね!

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際にまた読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.11.11 Thu 14:04  |  

ここでは初めまして。

私も近々、この料理にチャレンジしたいと思っていたところでしたので、いい勉強になりました!
鯖やシメジは今が旬ですし、そう考えると(作中では春ですが)秋にぴったりの料理ですね。

  • #-
  • あおまるねこ
  • URL

2010.11.11 Thu 19:39  |  あおまるねこさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

いえいえ、拍手コメントにてご挨拶は頂きましたので、
お気遣いなさらなくても大丈夫ですよ~;。
逆に、私の方が恐縮してしまいました(^^;)。
こんな何の変哲もない再現ですが、あおまるねこさんの
参考に少しでも慣れましたら嬉しいです。
鯖やしめじって、今が一番おいしいですよね。
これからどんどん作っていきたい料理だな~と感じました。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際にまた読んでくださりますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
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