『クッキングパパ』の“ねばとろ丼”を再現!

仕事柄封筒を開ける回数が多いのですが、ある取引先の会社からやって来る封筒に必ずと言っていい程アニメ絵の切手が貼られているのが気になってしょうがありません。ある時は某セーラー服戦士、またある時は某機械アニメの赤い彗星、またまたある時はちょっと前に最終回を迎えた鋼の彼…他にも、数え切れないくらい来ました。正直アニメとは何の関連もないそこそこの規模なお堅い会社なので、不思議すぎて夜も寝られないです。
どうも、事務員さんの趣味説が有力だと真剣に考えている頭がお花畑な管理人・あんこです。

今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて虹子さんが自分とまこと君の夏バテを改善する為に張り切って考え出した創作料理“ねばとろ丼”です!
ねばとろ丼図
虹子さんがみゆきちゃんを無事出産した一年目の夏、荒岩主任一家はあまりにも酷暑な気温のせいですっかりダウンします。中でも症状が重かったのは虹子さんとまこと君で、虹子さんは出産直後の育児や家事の疲れ・まこと君はクロール泳ぎの練習のし過ぎ(何と千メートルも泳いでました!そりゃ~バテない方がおかしいですね^^;)でそれぞれ完全にぐったりしてしまいます。
そんな時、虹子さんが「よし、やるわよっ!今日は母ちゃんがうんと元気が出る夕ご飯を作るかんね!」と力強く宣言して作ったのが、この“ねばとろ丼”。元はと言えば、虹子さんが何年か前に貧血でフラフラになった際に荒岩主任が心をこめて作ってくれた“鉄火丼”が着想のきっかけで、これをベースに他にも何かたくさん元気がでる食べ物を合わせちゃおうと閃いた虹子さんは八百屋さんで「ネバネバドロドロ糸引くもの、何でもいっぱいちょうだい!」とかなり大胆な注文をしていました;。もし私が八百屋さんの立場だったら最初はびっくりしそうですが、最後らへんはノリノリで「これなんかいいと思いますよ!」と調子に乗って手伝っちゃいそうです(こういうほんのり悪ふざけな注文は個人的に好きです^^*)。
八百屋さんでとんでもないリクエストをする虹子さん
作り方は名前通り結構強烈で、マグロ・山芋・オクラ・もずく・なめこ・じゅんさい・納豆を包丁で徹底的にたたきながらわさび醤油などで味付けし、そのままご飯の上にぶっかけて薬味を飾れば出来上がりというある意味清々しい調理法です。
何しろ、作っている張本人である虹子さんですら「どんな料理になるか、母ちゃんにもわかんないんだ」「大丈夫、死にゃしないって」という無茶苦茶不穏な発言をしてしまう代物だったんですが、いざ二人とも恐る恐る食べてみると「おいしい!」と歓声を上げていました。レシピコーナーの荒岩主任曰く、「野菜や海草のねばねばぬるぬるは疲労回復・滋養強壮・病気予防など非常に体にいい物なのだ」との事で、確かにこんな丼を食べたらすぐに元気が出ちゃいそうです。それにしても、二十巻代の虹子さんが作る料理は本当に活き活きとした創作意欲溢れる面白い料理が多く出てくるので、読んでいると私の方も「負けられないぞー!」とガッツが湧いてきます(^^*)。
ネバりまくる見た目に、二人とも最初は躊躇;
虹子さんとまこと君、そして料理の達人・荒岩主任が手放しで絶賛している様子が本当においしそうだったので、早速体力が落ちている私も再現してみようと思います(最近どうかしたのかめっきり体調が悪いので、本気で作中のような効果をあやかりたいです…orz)!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、材料の準備。なめこ、じゅんさい、もずくはお湯をさっとかけて軽く洗い、ザルにあけて余分な水気を十分にきります。その間、筋を大雑把に取り除いたマグロの赤身、熱湯で二分前後火を通したオクラ、皮をむいた山芋は適当な大きさに切っておき、トッピング用の海苔と小ネギは細かく刻んでおきます(これらの薬味はぬめりをキレよくする為に絶対必要なので、多めに用意するのをおすすめします)。
※マグロの赤身の筋を取る作業は面倒でしたら省いても大丈夫ですが、取っておいた方が後々相当に食べやすくて味わいがぐんとアップします。
ねばとろ丼1
ねばとろ丼2
次はメインであるたたき作業。大きいまな板に先程のマグロの赤身、オクラ、山芋、納豆を乗せ、包丁二刀流で「これでもか!」というくらいダダダダッと細かく刻みます。なお、マグロの赤身の方が少々切れにくいので、最初にあらかじめ適度にたたいておくのもアリです。
調味料を入れる前はそこそこカラフルなので色合いが美しく、目で楽しめるのが嬉しいです。
ねばとろ丼3
ねばとろ丼4
たたいている最中、塩、こしょう、わさびを適量混ぜ溶かした醤油を少しずつ加え、全体によくなじませながらさらに細かくたたきます。この段階から徐々に具がゆるい感じになってくるので、ちょっとたたきやすいです(^^)。
ねばとろ丼5
調味料が材料全てに行き渡ったらなめこ、じゅんさい、もずくも投入し、自分好みな刻み加減になるまでトントンたたいたら具の出来上がりです。私の場合、細かくたたく方がなめらかな舌触りになるような気がして好きなので、下記画像みたいになるまでたたきました。ちなみに、これはそのまま生で食べておつまみにするのも、焼いてハンバーグみたいにしてから食べても違った印象で美味しいと作中にて詳しく記述されています。
ねばとろ丼6
ねばとろ丼7
この特製ねばねば具を炊き立てご飯をよそった丼の上へどっさりかけ、仕上げに刻んだ小ネギと海苔をパラパラッと散らせば“ねばとろ丼”の完成です!
ねばとろ丼8
見るからにネバネバのドロドロ~ンって感じで、虹子さんとまこと君の言う通り確かにこれは初見だと躊躇しそうなビジュアルです;。ただ、予想していたよりもずっと色味が明るいですし(恐らくマグロの赤とオクラの緑の効用がデカイと思います)、何よりすごく体によさそうです。ワサビのツンと鼻を走る爽やかな香りも食欲を煽り立ててくれますし、これは期待が持てます。
ねばとろ丼9
それでは、ご飯に具をたっぷり乗せていざ実食!いっただっきまーす!
ねばとろ丼10

さて、味の感想ですが…完全に和風なお味で、かなりおいしいです!疲れた体が「うん、これこれ!」と歓喜の声をあげるような旨さでした!
荒岩主任も納得の旨さで、元気が出てきたと言ってました^^
熱々の炊きたて白ご飯に、ひんやり冷えてネバネバ・ヌルヌル・ドロドロ~に仕上がった特製の具がばっちりマッチしていて、ぐるぐるかき混ぜて泡立てながら食べるとさらに一体感が増します。口当たりは卵かけご飯のあのトロッとした感じと酷似しており、味はマグロ山掛け丼と納豆ご飯を足して二で割ったような極めて迫力のある個性的なおいしさでした。わさび醤油特有のしっかりした辛味と塩気が一癖も二癖もある具をちゃんとまとめあげている為不思議と統一感のある味わいで、そのせいか完全にあっさりしているのに結構しっかり濃い後味です。全部細かく刻まれているので丼にしては非常に喉越しがよく、一気にズルズルっと啜るとネバネバ好きには堪えられない快感を堪能出来ました。
ほとんどの具がもはや判別がつかない状態になっていますが、それでもマグロの赤身のプルプルした歯触り、オクラのザクザク感、モズクのシコシコツルンとした舌触り、山芋のサクサクした食感はアクセントとして優秀なので、すぐに分かります。イメージ的に「具沢山ななんちゃって五色納豆丼」(材料は五つ以上ですが;)って感じで、相当に豪快かつ野趣溢れる味の割にはさっぱり頂けちゃうのが特徴的な料理でした。とろろご飯っぽい醍醐味があるので、卵を入れてみるのもありだと思いました。

荒岩主任の言う通り、マグロの赤身の旨さが強烈な野菜達を丸ごと包み込んでいるみたいな感じで感心しました。中に沢庵を刻んだ物や、めかぶなどといった他のネバネバ食材を入れても合いそうです。焼肉と同じくらいスタミナがつく割には一気にかっこめる為、食欲がないときでも気軽に食べられそうなところが良かったです。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2010.11.30 Tue 21:59  |  ちょーおいしいもの!

これはビックリしましたね~。見事にネバネバであり、しかも好きな物ばかり入ってるという!個人的にはオクラが美味しそうで・・・めかぶ入れたらどんなに美味しいか・・・

あまりネバネバ食材が揃う事がないんですが、やってみたいですね。やまかけつながりでイカも合いますかね?


関係のないお話で恐縮ですがよつばと!10巻出ましたね!ちょーおもしろいものですねあれは

  • #1n9Tsjm2
  • ぱぴぴ発狂食品
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  • Edit

2010.12.01 Wed 08:50  |  

おいしそうです!!!
食べたいです!!!

私も家族でよく食べていたので、とても懐かしいです。
My favoriteの一つです。
私の住んでいる所では、なかなか生で食べられる魚が買えないのと、日本食材が高価なのとで、きっと一時はお目にかかれない一品ですが、あんこさんの写真を見て、食べた気になります(笑)
お箸ですくっている写真が、また食べた気を増します!
ありがとうございます!

元気がでて、体調が戻りますように(^▽^)

  • #-
  • 花売り
  • URL

2010.12.02 Thu 22:52  |  

こんばんは。
再現お疲れ様です。

丼物というとやたら脂っこい物やボリュームがすごい物が多いですが、これはそれとは全く違う感じの丼ですね。
熱いご飯+冷たい具材の組み合わせはご飯が進むというか、食べやすくて良いですね。これは夏向きを思わせる丼ですが、冬でも美味しそうです。

  • #-
  • あおまるねこ
  • URL

2010.12.03 Fri 21:47  |  夏向きな料理ですねぇ。

切手:それは趣味ではなく、郵便局で切手を買ったら
そういうのだった。ということだと思いますよ。
だって送る側からすれば額面があっているのなら絵柄は
何でもいいわけですから。それに以前郵便局に切手を買いに行ったときに「記念切手と普通の切手どっちがいい?」と聞かれたことがあります
もので。多分趣味ではないと思います。
(もっとも違うとも言い切れませんが・・。)
ねばとろ丼はどちらかといえば、冬よりもものすごく暑い時に
食べるという料理ですよね。「鶉の玉子」を入れるともっとよいかも
知れません。
夏はこういうネバネバしたものが恋しくなりますよねぇ、
特に暑さでバテているときなどに。
(でも大抵納豆で済ましてしまいますが。)では。

  • #-
  • 波多野鵡鯨
  • URL

2010.12.05 Sun 02:35  |  ぱぴぴ発狂食品さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。
ご返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。

正直、今回の再現は一般受けはまず絶望的だと考えていた為、
そうおっしゃって頂けると非常に嬉しいです(^^)。
私もオクラとか納豆などの粘る物が大好きなので、
ぱぴぴ発狂食品さんに共感です。
確かに、イカも合うんじゃなイカ?と思います(イカ娘ネタを入れてすみません;)。
イカと納豆の相性はいいので、マグロの代わりに入れたら
さらにさっぱりな印象の丼になりそうですね~!
実はよつばと十巻、私も近々買う予定です!
ちょー面白い出来だと回りから聞いているので、楽しみです(^^)。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際に又読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.12.05 Sun 02:42  |  花売りさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。
ご返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。

花売りさんのコメントを拝見して以来無性に食べたくなったので、
早速再現記事をアップさせていただきました(^^)。
それにしても、ご家族でこんなに美味しい食べ物をfavoriteとなるまで
お食べになっていただなんて、すごく羨ましいです。
うちはせいぜい、五色納豆か納豆かけご飯が関の山って感じでした;。
確かに、海外ではなかなかこれらのネバネバ食材の調達は難しそう
ですね~。考えてみれば、日本人ほど粘る食物が大好きな民族は
そういないように思うので、ある意味独特なセンスを日本人は持っている
のだと思います(あと、モチモチ好きもアジア人特有の好みですよね)。
それにしても、私の拙い画像でも花売りさんのお役に少しでも立てたの
でしたら非常に光栄です。
こちらこそそうおっしゃって下さり、ありがとうございます!

幸い、体調は何とか復活したので大丈夫そうです!
これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際に又読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.12.05 Sun 02:44  |  あおまるねこさん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

いえいえ、あおまるねこさんこそ再現お疲れ様です。
毎度ながらクオリティの高い再現ばかりで、勉強になります。
確かに、丼というとボリュームたっぷりというイメージでしたが、
このねばとろ丼は全く違う次元のさっぱり丼って感じでした。
ぐったりした時でも食が進むので、夏バテや体力が落ちたときなどに
最適な料理だと思います。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際に又読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
  • URL

2010.12.05 Sun 02:59  |  波多野鵡鯨さん、こんばんは。

当ブログの管理人・あんこです。
コメントをして下さり、ありがとうございます。

なるほど、確かにその節の方が荒唐無稽な趣味説よりずっと
有力だと思います。教えてくださり、感謝です。
正直、こう何ヶ月もほぼ毎日連続で頂くとついつい
「好きなのかな…」と勝手に妄想しちゃいました
バリエーションも豊かなので、仕事でなければコレクション
したくなっちゃったくらいです(^^;)。
あと、波多野鵡鯨さんがおっしゃる通りこれは夏が一番おいしく
食べられる料理だと思います。さっぱりしているので、
夏バテしている時にはたまらなさそうです。
ただ、冬にストーブが聞いている室内で食べるのもなかなか乙でした(^^)。
実を言いますと、私も普段は納豆ご飯ばかりなので勝手に
波多野鵡鯨さんに親近感を抱いちゃいました;。

これからも色々な漫画料理を再現していきますので、
お手隙の際に又読んで頂けますと幸いです。

  • #-
  • あんこ
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
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 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
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 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
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