『クッキングパパ』の“田中流スペシャルミソカレー”を再現!

 今夜、月を見上げるとべっ甲色を帯びた見事な赤色だった為、「卵黄の醤油漬け」を思わず連想し、一気に食欲が湧いてきました;。
 我ながら何でも食に結びつける意地汚さを情けなく思いつつも、既に明後日に向けて卵黄の仕込みを完了させちゃいましたorz。
 これをアテに、ほかほかのご飯を食べるのが今から楽しみです。

どうも、個人的に金星や木星は本当にあそこまで劣悪な環境なのか少し気になっているあんこです(現代の最新機器で調査してみたら、意外な事実が判明しそうな気がします)。

 今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて田中君が弟・二郎君とそのガールフレンドのはるみちゃんの為に作った“田中流スペシャルミソカレー”です!
田中流スペシャルミソカレー図
 田中君には二郎君と三郎君というユニークな弟さん達がいるのですが、三兄弟の仲でも一番要領がよくて人好きのするタイプである二郎君には、何と高校生時代からずっとお付き合いをしている彼女・はるみちゃんがいます。
 実を言いますと、二郎君とはるみちゃんのカップルは田中君から教わったカレーパンのレシピがきっかけで付き合うようになったも同然の為、いわば田中君は恋のキューピッドとしてお二人から感謝されている節があります(もっとも、肝心のレシピを渡したのは荒岩主任ですので、つきつめれば荒岩主任のおかげでもあるんですが…;)。
 そんな二郎君とはるみちゃんが無事博多大学へ進学できたある日、はるみちゃんはすっかり家族ぐるみで仲良くなった田中家の夕食の席で「私たちが付き合う事になれたのはお兄さんのおかげだから、是非会いたい」と二郎君にお願いします。
 普段の田中君のちゃらんぽらんっぷりを知るご家族は、遠まわしに「そんなの気にしなくていいって~」と思い留まらせようとするのですがはるみちゃんは聞かず、とうとう二郎君・はるみちゃんカップルは田中君のアパートへ遊びに行く事になります。
 それを知った金丸産業のみんなは「弟さんにはちゃんと彼女いるんですね~(by梅田君)」「あんた、部屋の片付けやトイレ掃除くらいしときなさいよー(byけいこちゃん)」などと様々な発言をするのですが、中でも夢子さんは田中君がやけに自信満々に「よーし、ここはいっぱつ特製カレーを作ってもてなすかね」「小学生のキャンプの時より作り続けて二十年!カレー作りの天才とは俺のことだぜ!」と公言しているのを見て内心ハラハラします。
 確かに、日頃インスタントやコンビニお弁当しか食べないと断言している男性が「俺のカレーは世界一ィィィ~(゜∀゜)!」と言っていても、あまり信じられない気がします;。
カレー作りだけは大得意で自信がある田中君
 そして運命の日曜日、心配になった夢子さんがアパートを訪ねると、案の定パンツ一丁の田中君が目も当てられない程散らかった部屋の中心で大の字になってグースカ眠りこけていた為、仕方なく部屋の片づけを手伝ってあげていました。
 それにしても、この時から既に「しっかり者のお母さんと、それに甘えて好き勝手するやんちゃ坊主」というべきお二人の図式は完成されていたんだな~と思い、苦笑しました(^^;)。
 おかげで田中君はカレー作りに熱中する事が出来、ある傑作カレーを生み出す事となります。それが、この“田中流スペシャルミソカレー”!
 作り方のポイントは味噌で、味噌をそのまま使うのではなく一旦にんにく・しょうが・七味唐辛子・ゴマ油・白ゴマなどを投入して火入れする事によって作り上げたスペシャル味噌を味の決め手として加えるのがおいしさの秘訣とのことでした(作中だと田中君が手作りしたのではなく、近所のラーメン屋さんからおすそ分けされたものを使用したという設定でした)。
 あと、練り辛子や醤油、インスタントコーヒーを隠し味として入れるとさらに深みが増すのだとか。
 元はといえば、カレー粉はあるけどカレールーがないという不測の事態に田中君が臨機応変に考えて入れたのが誕生のきっかけで、夢子さんは「ま、待って!ねっ、田中君。やめよう、そんなカレー。弟さんの彼女腰抜かしちゃうわよ(´∀`;)アセアセ」と相当に反対していたのですが、実際に食べてみるとこれがかなり予想外な旨さだったそうで、夢子さんも感心していました。
 ついでに言いますとこの特製カレーはスパゲティと殊更よく合うんだそうで、てっきりご飯と合わせるものだと考えていた私は二重に衝撃を受けました;。
 なんと言うか、既存の料理のセオリーに染まっていない分天才的な閃きが随所に生きているのに凡人な当管理人は目が回りっぱなしです。
 ちなみに、この特製カレーは二郎君とはるみちゃんにも大好評で、帰り道にはるみちゃんは「とっても面白くて、優しくて、いいお兄さんじゃない」と嬉しそうに次郎君へ語りかけていました。
ラーメン屋さんからもらった調味味噌がカレーの隠し味はるみちゃんがカレー好きな事をちゃんと知っていた田中君
 実はこの再現料理記事、去年のクリスマス頃に作ってまとめ済みだった少々古い物なんですが、「マンガ食堂」のumebonさんが先に素晴らしい東海林さだおの味噌カレーという再現記事をアップなさっていた為、私如きの未熟な再現をタイムリーにアップしてもアラが目立つだけだと思い、本日まで発表を延ばしていました;。
 アップを今日まで延期した所で画像と文章に見劣りするところに変わりない為汗顔の至りなのですが、本当にいいレシピでしたので恥を忍んで公表させていただきますm(_ _)m。

 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下準備。カレー用豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんはやや大きめの一口サイズに切り、にんにくは細かく刻み、赤唐辛子(ヘタと種は取る)は輪切りにしておきます。
 この時、じゃがいもはなるべく水につけてアク抜きをしときます。
田中流スペシャルミソカレー1
 次に、油をひいた大鍋に刻んだにんにくと輪切りの赤唐辛子を投入して香りが立つまで弱火で炒め、ちょっと色づいてきたら中火にしてカレー用豚肉、にんじん、玉ねぎを入れて塩・こしょう・カレー粉を好みでふりかけ、ざっと炒め合せます。
 私の場合、田中君がカレー粉にこだわりを持っている描写はどこにも見当たらなかった為、個人的に定番だと考えているS&Bの昔ながらのカレー粉を使いました。
田中流スペシャルミソカレー2
田中流スペシャルミソカレー3
田中流スペシャルミソカレー4
 材料に半分くらい火が通ってきたら固形スープの素(コンソメ系よりブイヨン系がおすすめです)で作ったスープとじゃがいもを加えて、そのままアクを取りつつ約三十分以上煮込みます。
 カレールーを使用しない分、アクなどの不純物はもろ味に影響を与えやすいので、徹底してアク取りする事をおすすめします。
田中流スペシャルミソカレー5
田中流スペシャルミソカレー6
 その間、スペシャル味噌作り。
 フライパンへ白味噌(本当はレシピに書いてある味噌は白味噌だけなんですが、内心不安だったのでついいざという時の伏兵として八町味噌と麹味噌を加えてしまいました;)、すりおろしたにんにくとしょうが、七味唐辛子、ゴマ油、白ゴマ、醤油を入れ、よーく混ぜながら弱火~中火で火入れします。
 やがて香ばしい匂いがしてきたら、スペシャル味噌の出来上がりです。
 味見をしてみると、このままご飯のお供に出来そうなくらい秀逸なおかず味噌だった為、感動しました(´Д`*)。
 ゴマ油のコクと七味唐辛子の辛さが効いていて、そのまま食べるのはもちろん他の料理に使ってみても面白そうです。  レシピ欄に登場している田中君曰く、「このスペシャル味噌をお湯で溶けば味噌ラーメンスープにもなるぜ」との事ですが、確かに十分いけそうな調味料でした!
田中流スペシャルミソカレー7
田中流スペシャルミソカレー8
 このスペシャル味噌を弱火にした先程のカレースープへどっさり投入し、仕上げに練り辛子、醤油、インスタントコーヒーを隠し味として加えます。
 その際、塩加減が物足りなかったら塩とこしょうで味の微調整を行ったり、もう少しとろみが欲しい場合は水溶き片栗粉をお好みで入れます。
 ただ、荒岩主任はそこまで勧めてなかったので、最小限に抑えました。
田中流スペシャルミソカレー9
 このまま煮込んだり冷まして熟成させたりしたら火を消し、茹で立てのスパゲティを盛り付けたお皿へルーをかければ“田中流スペシャルミソカレー”の完成です!
田中流スペシャルミソカレー10
 香りの方はカレーばかりで、正直味噌の存在感はほとんど感じませんが、それでもどことなく「和」なイメージの香りが好印象なカレーです。
 とろみがそこまでついていないせいかサラサラいけそうな感じで、何物か判別がつかない香ばしい風味が気になる一品でした。
 果たしてどんな味か、非常に気になります!
田中流スペシャルミソカレー11
 それでは、スパゲティが伸びてしまわない内にルーを絡めていざ実食!
 いただきま~す!
田中流スペシャルミソカレー12


 さて、味はと言うと…ほんわかした後味でとてもウマーーーーー!びっくりするくらい、カレーとスパゲティの相性は素晴らしいです!
面白くて美味しい味噌風味のカレー
 最初の一口目は「まごうことなきカレー。強いて言うなら和風かな?」と言うしかない味わいなんですが、二口三口と食べ進めて行く内にスペシャル味噌の香ばしくて奥深い風味が朧気に浮かんでくるという面白いおいしさになっています。
 割合は「カレー:スペシャル味噌=8:2」という感じで、例えるなら「長時間煮込んだにも関わらずドロドロしていない、さっぱりサラサラした和の熟成カレー」というイメージの味でした。
 また、練り辛子や赤唐辛子を使用しているせいかビリビリッと舌を指すような強烈な辛味が後から効いてくるんですが、白味噌をたっぷり加えている為サラッとした自然な甘味が辛さをいい具合に和らげているのに感心しました。
 白ごまとごま油の濃いコク、七味唐辛子の香り高さ、しょうがの爽やかな後口、にんにくのがっつりした旨みが予想外にも強く効いていて、たったあれだけの材料で作れたとは信じられない程複雑な味がする和洋折衷料理です。
 不思議な事に、たった二時間くらいしか煮込んでいないのに何日も寝かせたみたいな独特のコクが出ていたのが印象的でした(恐らく、発酵食品である味噌の力だと思います)。
 トロリと口の中でとろける玉ネギ、ホコホコした食感がいい箸休めになるじゃがいも、さっくりしてほのかに甘いにんじん、じっくり煮込まれてホロホロに柔らかくなった豚肉も、このカレーにぴったり合っています。
 シコシコとコシのある歯触りのスパゲティにあっさりかつこってりしたミソカレーがしっかり絡み、完全に調和しているので癖になりました。
 どことなく懐かしい味わいのカレーで、老若男女全てに受けが良さそうです。


 カレー粉が勇猛果敢な主将、味噌が控えめに淡々と役割を果たす軍師になった感じの料理で、喧嘩せずに融合しているのにほっとしました(^^;)。
 ちなみにこの“田中流スペシャルミソカレー”は当然ご飯、おもち、うどんにも格別に合う為、まさに主食を選ばない万能カレーです!
 特に、スペシャル味噌は思わぬ発見だった為、これ以後も常備菜として活用しようと思いました。
田中流スペシャルミソカレー13

●出典) 『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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2013.03.23 Sat 17:54  |  

チーズのせて焼きカレースパゲティにしたらもっと美味そう!

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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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