『風流つまみ道場』の“白身魚のキムチサラダ”を再現!

 つい最近、実家へ一時帰省した妹さんに作っためかぶそば(めかぶのみで泡が出てくるまでよく混ぜ、粘りを出す→ネギと麺つゆを入れてさらに混ぜる、納豆や大根おろしなどを入れるとさらに美味→茹でて冷やして水気を切ったそばを投入→ガーッと混ぜて粘りが麺にしっかり絡んだら出来上がり)がえらく好評だったのにすっかり調子に乗ってしまい、ここ数週間はほぼ毎日作って食べている状態です;。普通のざるそばもさっぱりしていて好きなんですが、濃い目の味がついた混ぜそばは食欲がない時でも一気にズルズルッといけちゃうので、暑い日には重宝しています。
 どうも、この時期は水まんじゅうや串だんごといった和菓子が無性に恋しい管理人・あんこです。

 今回再現する漫画料理は、『風流つまみ道場』にて主人公・錦ちゃんが夏の暑さに弱い恵梨華さんに体力をつけてもらおうと思って作った“白身魚のキムチサラダ”です!
白身魚のキムチサラダ図
 ある夏の日、料理やお酒というよりはもはや物ぐさなママとの会話を楽しむのがメインとなりつつあるという本末転倒な馴染みの飲み屋・<夕月>でいつもの如くほろ酔いになっていた錦ちゃんは、密かに恋している美人なお嬢様・恵梨華さんと、そのお父さんが激しい口論をしているのを目撃します。よくよく話を聞いていると、どうやら毎年夏バテでひどく体力を落とす恵梨華さんを心配したお父さんが「キムチ鍋を食べて汗をかけば夏バテ知らずだぞ」とキムチ鍋を猛烈プッシュしてくるのを、恵梨華さんが「こんな暑い日にキムチなんて嫌!」と言って断固拒否したのが原因。何でも、恵梨華さん曰く「そんなもの食べたら、鼻水は出るわ…メイクは崩れるわでも~大変!絶対に女性向きじゃないって!」だそうで、確かにそんなすさまじい姿を人に見られるのは結構勇気がいりそうだな~とつい苦笑してしまいました(^^;)。キムチ鍋は美味しいですし栄養も取れますが、一旦食べだすと汗が止まらなくなるので一緒に食べる人を選ぶ食べ物だと思います。ただ、よくよく思い返してみると当管理人は新卒対象の研修合宿時に参加した野外バーベキューで初々しい交流をする同期達の輪から外れ、汗ダクになりつつ肉やら野菜やらホイル焼きやらを無心に頬張ったという恥知らずな所業を行っていた為、今更キムチ鍋で恥じらいを感じるのはおかしいのかも…とという事に気づきましたorz。
汗だくでキムチ鍋を全力否定するえりかさん
 そんなこんなで、あまりの嫌がりようにとうとうキムチ鍋を勧めるのは諦めたお父さんですが、それでもキムチは健康にいいのだから是非食べて欲しいとなおも言い募り、ついに恵梨華さんから「だけどキムチって味が強すぎてお酒のつまみになりにくいのよねぇ~」とそっぽをむかれてしまいます。うーん、そう言われてみればキムチ単品のみでお酒を飲むのはちょっと難しいような気がします。キムチ+他の食材(例:豚キムチ、キムチチャーハン、キムチのチヂミ、タコキム和え、キム奴など)だったら一気にお酒のおつまみ&おかずとして俄然量が入るようになりますが、油を使ったものはおつまみというよりは主菜や主食って感じですぐお腹一杯になりますし、だからと言って単純に組み合わせた物はお酒にすこぶる合うという訳ではない物ばかりですし…難しい所です。
 すっかり困り果てたお父さんは、最後の手段として料理上手な錦ちゃんへ「何かないかな、夏でもサッパリと食べられて酒のつまみにぴったりなキムチのつまみは?」と頼み込みます(ちなみに、お父さんは錦ちゃんが恵梨華さんを好きなのを知っててお願いしているので、なかなかの策士です;)。
キムチは健康食品なので、夏バテ対策に最適
 そんな時、錦ちゃんが「いきなりの難題だけど…まあ考えてみましょう。他ならぬ恵梨華さんの為ですし」と意気込んで考え出した新・キムチ料理が、この“白身魚のキムチサラダ”!作り方は下準備に少々時間がかかるもののお手軽な部類で、薄く切って塩や醤油で下味をつけた白身魚をレタス・赤ピーマン・玉ねぎ・キムチ・小ネギ・ピーナツなどと一緒に和え、レモン汁をたらしてよく混ぜ合わせたら出来上がりです。たったこれだけの手順なのに俄然お酒とぴったりなキムチ料理に変身するとの事で、栄養だけでなく食欲増進効果もあるみたいなので夏場にはもってこいなレシピだと感じました。
 ちなみにその後、恵梨華さんは“白身魚のキムチサラダ”を大いに気に入って食べまくり体力をつけますが、「今度お友達とハワイのコンドミニアムへ遊びに行くから、その時にも作っちゃおう」と言って錦ちゃんを「お友達なんて話してるけど、絶対男だよ、男!父親に嘘ついて行くにちげえねー。・゚・(ノД`)・゚・。ウワァァン」と奈落の底へ叩き落していました;。けれども、錦ちゃんの妄想が誤解にしろ本当にしろ(恵梨華さんの性格だと99%友達だとは思いますが^^;)、涙やら鼻水やらをダラダラ流しながらキムチ鍋をヤケ食いしている錦ちゃんを「友達って女の子だよ、きっと(・ω・)」「ともかく、その事はたくさん汗をかいて忘れなさいな(´∀`)」と慰めてくれる心優しい女性の友人やママが身近にいる錦ちゃんは、十分幸せな人なんじゃないかな~と個人的には感じます。
最後によ~く混ぜるのがポイント!
 初めて読んだ時から、この料理は是非暑い時期に再現したいと考えていました。レシピも作中で詳細に図入りで説明されている事ですし、早速作ってみようと思います!

 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。白身魚(私の場合、お手頃価格だったセール品の鯛を使用しました)は斜めに出来る限り薄くそぎ切りにして刺身状にし、全体にパラリと塩をふって醤油をたらしたら軽くもみます。白身魚全体に味がなじんだら、そのまましばらく放置します。なお、より夏向きにしたい時はお皿に入れてラップでフタをし、冷蔵庫で軽く冷やすのもいいです。
 ※白身魚は鯛以外だと、スズキ、カレイ、アイナメ、ホウボウ、コチなどがおすすめだと欄外に書かれていました。筆者のラズウェル細木先生が言うには、カンパチ、ヒラマサ、アジ、サヨリなどもいけるとの事です。こうして書いてみると、白身魚なら基本的に何でもOKみたいですね。
白身魚のキムチサラダ1
白身魚のキムチサラダ2
 その間、流水で洗ったレタスはザク切り、赤ピーマン(パプリカでも可)はヘタと種を取って細くスライス、玉ねぎはスライスした後水にさらして辛味を抜いたらキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。今の時期だと、新たまの方がこのサラダによりぴったりなのでお勧めです。
白身魚のキムチサラダ3
白身魚のキムチサラダ4
 次は、混ぜ作業。ボウルへさっきのレタス、赤ピーマン、玉ねぎを投入して軽く混ぜたら続けて鯛の下味付き刺身、キムチを加えてざっくり混ぜ合わせます。この時、キムチは汁も少々たらした方が野菜にも鯛にも程よく絡んでいい味がつくので、お好みで量を調節しつつ入れることを推奨いたします。キムチ好きの方は、思い切ってドバッと入れてみてもナイスです(但し、あんまり入れすぎると汁っぽい出来になって後悔するので引き際が肝心です。まるで人生のよry)。
白身魚のキムチサラダ5
白身魚のキムチサラダ6
 材料が混ざったら、そこへレモン汁、小口切りにした青ネギ、刻んだピーナッツを投入し、底からすくいあげるようにしてまんべんなくザックザックとよ~~~く混ぜます。浅漬けっぽい軽めの仕上がりがお好きな方はキムチの汁が全体に回ったくらいの時、古漬けみたいに濃い目の味がお好きな方はキムチの汁で野菜類がしなっとするまでが混ぜ上がりの目安です。今回、私は一番無難な中間くらいの時に混ぜるのをやめました(^^)。
 ※真夏の時は、冷蔵庫で一旦冷やしてから供するのも乙です。ひんやり口当たりがよくなるので、お酒の進みが倍の速度になる事必至です。
白身魚のキムチサラダ7
白身魚のキムチサラダ8
 材料と調味料が混ざったらお皿へ適度な量だけ盛り付け、そのままお好きなお酒と共に机へ運べば“白身魚のキムチサラダ”の完成です!
白身魚のキムチサラダ9
 韓国風というよりは東南アジア風なイメージを抱かせる一皿で、案外果実系のチューハイにも合いそうな感じです。赤と緑と白の三色が綺麗で、突き出しとしてお客様に出すのに向いてそうでした。夏場に汗をかきつつつまんですかさず冷たいビールでキュ~ッと喉へ流し込んだら、スタミナがつくわ食欲がわくわで一気に元気が出てきそうです。
白身魚のキムチサラダ10
 それでは、作中で錦ちゃんがアドバイスした通りキムチと鯛を一緒にお箸でつまんでいざ実食!いっただっきまーす!
白身魚のキムチサラダ11

 さて、味はと言いますと…キレのあるさっぱりした辛味が効いていて、お酒にばっちり合って旨しっ!野菜がびっくりする程食べられる、ヘルシーな一品です。
夏のキムチのよさに目覚めちゃいました
 最初にしっかり塩を振っておいたおかげで鯛の身が程よく引き締まっており、キムチでしっとりし湿りつつもムチムチした弾力ある歯触りがたまりませんでした。作中で恵梨華さんが言っている通りキムチとその汁で十分ドレッシング代わりになっており、レモンのフレッシュな酸味と合わさってかなり爽快なすっきり甘辛味って感じのおいしさです。しかし、一見韓国風に見えますが実際に食べてみると相当にエスニックな味わいで、一応キムチを使ってはいるのですがどちらかと言うと「タイ風ピリ辛刺身サラダ」という印象を持ちました(タイのチリソースの甘味をぐっと控え目にし、海産物の複雑な旨味成分をプラスしたような感じのソースになってます)。キムチのおかげでちょうどいい塩加減がタイや野菜にしっかり染み込んでおり、どこを食べてもとても食べやすいのがよかったです。
 レタスのシャキシャキバリッとした張りのある食感、赤ピーマンのどこか青臭いほのかな甘さ、キムチに入っている白菜の絶妙に酸っぱ辛い後味、青ねぎの鮮やかな風味、玉ねぎのサクサク感やツンと舌を刺す辛さ、ピーナツの香ばしさがキムチの汁によって一つにまとめあげられており、結果バラバラなようでうまい具合に統一された仕上がりになっています。特にキムチとピーナツがいい仕事をしていて、ピーナツのカリカリした歯応えや豆類独特の強いコクが味のマンネリ感を防ぐと同時にいいアクセントとなっており、キムチの熟成された発酵食品ならではの練れた美味さが味に膨らみを与えていました。意外にも、キムチの汁気をまとった後もタイの味がちゃんと残っていたので驚きです。

 作中で紹介されていた通りビール・日本酒・サワーにぴったりで、お酒が進みます。サラダとお刺身を一緒に和えることによって食べやすさも栄養も飛躍的にアップしていますし、何よりキムチの辛さで食欲が刺激されるのが夏場には嬉しかったです。今度は、他の白身魚でも試してみたいな~と感じました。

●出典)『風流つまみ道場』 ラズウェル細木/芳文社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
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 …『拳闘暗黒伝セスタス』
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