『華中華』の“カボチャと豚ひき肉のチャーハン”を再現!

 あまりに今さら過ぎてお恥ずかしいのですが、最近DS版ソフトでプレイする『逆転裁判』シリーズに夢中になっています。印象に残る主要キャラ、奇想天外な展開、「異議あり!」発言の爽快感が見事に組み合わさった良作なので、「なるほど、これは人気が出て当然だ」と今更感丸出しの感想を抱く今日この頃です。
 どうも、『逆転裁判4』の評価の低さを目の当たりにして「承知の上で割り切ってプレイすべきかな~」と迷っている管理人・あんこです。

 今回再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが結婚後に初めて康彦さんの実家で作った“カボチャと豚ひき肉のチャーハン”です!
カボチャと豚ひき肉のチャーハン図
 前々回は結婚式、前回は新婚旅行と、ハナちゃん・康彦さん夫婦は順調に段階を踏んでめでたく新婚生活に入るのですが、新生活へ突入してわずか一週間で早くもトラブルが発生します。
 それは、久しぶりに満点大飯店と上海亭のお休みが重なって康彦さんの実家へ帰れることになったある休日の事。実はハナちゃんは、修行先である二店がお休みの時のみ嫁ぎ先である斉藤家へ帰ってくるという休日婚をしているので未だにお店の寮住まいで、従って康彦さんと会えるのは週に一度あるかないかという状態だった為、結婚後初めて新しい家族一緒に過ごせるこのお休みをとっても楽しみにしていました。そしてそれは康彦さんも同じで、休みの前夜に軽トラックで迎えに来た康彦さんとハナちゃんはお互いニコニコしながら「一週間、寂しかったですか?」「はい。だからあと六日、あと五日って数えながら仕事してました!」「俺も一緒だ!」と聞いているこちらが照れくさくなるなるような会話をしていたのですが(軽トラックの荷台に乗っていた楊貴妃さんは、お二人のラブラブぶりに呆れ顔で「ばーか(´Д`)!」となかなか辛らつな呟きをもらしていました;)、いざ斉藤家に到着した時に異変に気付いてびっくりします。それは、何の事前連絡もなしに抜き打ちで親戚一同と近所の方々が集まっての結婚披露宴の準備が完了していたからで、いきなり着物や羽織に身を包んだお義父さんとお義母さんに「お帰りなさい!さあ、挨拶はいいから早く入りなさい(´∀`*)!」「そうよ、皆さんお祝いに集まってくださっているんだから~(・∀・)」と上機嫌で迎えられたハナちゃんは目を白黒させます。
 何でも、三浦半島でも指折りの大農家である斉藤家の意向としては、日頃からお世話になっている大勢の方々を披露宴に参加させないまま、跡取り息子の結婚という一大行事を終らせる訳にはいかない!という事で、お義父さんとお義母さんとしては何としてもハナちゃんをみんなに「いいお嫁さんなのよ~」と自慢兼お披露目をしてから新生活を始めたかったとの事。当管理人としては、「結婚は二人だけの問題ではないし、周囲に紹介がてらの集まりの席を設ける事も時には確かに必要だろうな」と思う一方、「それにしても、ハナちゃんに相談なしでいきなりぶっつけ本番でするのはちょっと…;」と感じた流れでしたが、ハナちゃんは根がいい子なので、すぐに気を取り直して「私、嬉しいです!早く皆さんに私を紹介してください、こんな時間まで待っててくださっていたんですから(^^)」と健気にも言って斉藤家の大広間へ我先にと駆け出し、朝早くまで総勢五十名は下らないであろう宴会の接待役をそつなく務めていました。正直、仕事が終わってクタクタになった後なのに体を休める間もなく一晩動き回れたハナちゃんは、相当に強靭な精神力の持ち主だと心から感嘆させられます(ハナちゃんよりもずっと年上な当管理人ですが、同じ状況なら間違いなく途中で眠って大恥をかく自信がありますorz)。
康彦さんのご両親が用意した田舎の披露宴の席は、とにかく人がいっぱい!
 翌朝、やっと田舎の宴会にありがちな徹夜のドンチャン騒ぎ…もとい;、披露宴を終えたハナちゃんはお昼過ぎまでかけて大広間の後片付けを一人で行い、一時くらいにようやく一息つきます(何と、畳にこぼれたおかずやビールのシミ取り、配膳の片付け、食器洗い、畳の拭き掃除までハナちゃんは完璧に終了させていました!二十歳になるやならずやでこの出来る奥様ぶりは凄いと思います;)。
 この頃にはようやくクタクタに疲れきって先に休んでいたお義父さん、お義母さん、康彦さんが起き出すのですが、気がきく事にハナちゃんは「おはようございます。何かお作りしましょうか?」と今度はエプロンをつけ、お義母さんに台所の残り物は何かないですかと確認します。その際、お義父さんの「チャーハンがいいな!」というリクエストと、お義母さんから渡されたカボチャ・豚コマ肉・昨日のご飯を使ってハナちゃんが腕によりをかけて作ったのが、この“カボチャと豚ひき肉のチャーハン”です。作り方自体は比較的簡単で、揚げたカボチャと挽き肉状にして味付けした豚コマ肉を基本チャーハンに入れてざっと混ぜるだけでもう出来上がりというお手軽さなのですが、唯一豚コマ肉の下準備にこだわりがあります。それは、豚コマ肉を包丁で叩いて挽き肉状にする事!もちろん、市販されている普通の豚挽き肉でもおいしく作れるのだそうですが、自宅で一から叩き切りにして挽き肉にした方が食感がいい上に肉を食べている充実感が味わえるとの事で、時間があれば試す価値ありみたいです。
 その後、斉藤家のみんなは“カボチャと豚ひき肉のチャーハン”を「華子さんはチャーハンの天才だ!」「こんなおいしいのを毎週食べられるなんて、嫁に来てもらって本当に良かったわ!」と大喜びしていました。その様子を見てようやくハナちゃんは安堵するのですが、何とこの後ゆっくり休む間もなく康彦さんの友人達がハナちゃんと康彦さんの為にお店を一晩借りて開いた飲み放題・食べ放題のパーティーに緊急参加することになり、結局ハナちゃんはろくに眠れないままもう一晩過ごす事になったのでした…。正直今改めて読み返してみても、指折り数えて待ったせっかくの休日を不眠不休で過ごす事になってしまったハナちゃんが気の毒でなりません(つД`)。
 結局、ハナちゃんは電車で仮眠をとりつつ満点大飯店へ出勤する事にするのですが、やはり相当な疲れがたまっていた模様で、何と逆方向の電車に気付かず乗車し、横浜中華街へ向かうはずがそのままぐっすり寝込んで千葉の成田空港駅までうっかり乗り過ごすという大失敗をしてしまいます;。ハナちゃんが言うには満点大飯店の規則はものすごく厳しい為、休み中に無断で寮から出て外泊した事がバレた上に遅刻でもしたらクビになりかねないとの事で、新婚気分もつかの間で急遽大ピンチに陥ってしまいます!果たして、ハナちゃんは満点大飯店を本当にクビになってしまうのか…という所で、この後のお話は次回にまたご紹介させて頂こうと思います(^^)。
包丁で豚コマ肉をみじん切りにするのがポイントの一つ
 「女子どもは芋やカボチャが大好き」という世間での風評に違わず、当管理人もカボチャは大好きなのですが、今までカボチャといえば煮物・天ぷら・お菓子でしか口にした事がなかった為、チャーハンに入れたら果たしてどんな味になるのか、そして本当に会うのか全く想像がつかずにいます。せっかく巻末にレシピが載っている事ですし、ためしに早速作ってみようと思います!

 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。豚コマ肉は包丁二刀流でダダダッと叩き切りにし、やや粗めのみじん切りにして挽き肉状にします。この作業は当初予測していた通り、結構大変な体力作業でちょっと時間がかかりましたので、体力に自信がない方やお忙しい方の場合は、フードプロセッサーで細かくなりすぎないよう頃合を見ながら挽き肉状にするのもありです。
カボチャと豚ひき肉のチャーハン1
カボチャと豚ひき肉のチャーハン2
 このお手製豚挽き肉をボウルに入れ、醤油、日本酒、こしょう、ごま油を振りかけたら手でよく練り合わせます。全体に下味がついたら、豚挽き肉は準備OKです。
カボチャと豚ひき肉のチャーハン3
 カボチャは丸一個を半分に切ってタネとワタを取り除いた後、少し大きめのダイス状に切り分けます。その際、カボチャを小さく切ってしまうとチャーハンに混ぜる時に形が崩れやすくなったり、いざカボチャを食べた時の「お!」というインパクトのある甘みが少々薄れてしまいますので、出来れば最低でも二センチ角の大きさに切ることを推奨します(これは、作中のレシピでもお勧めされていました)。
カボチャと豚ひき肉のチャーハン4
カボチャと豚ひき肉のチャーハン5
 このカボチャを約180度の油で中に火が通るまで素揚げし、香ばしく揚がったらキッチンペーパーの上でよく油をきっておきます。ちなみに、カボチャは揚がると段々上の方へプカプカ浮かんでくる為、揚がったかどうかの見分けが結構つきやすいです(^^;)。
カボチャと豚ひき肉のチャーハン6
カボチャと豚ひき肉のチャーハン7
 次は、チャーハンの具作り。フライパン(又は中華鍋)に油を引いて火にかけたらお手製の豚挽き肉を投入して炒め、透明な肉汁が出てくるまでしっかり火を通します。そこへ先程の素揚げカボチャを加え、挽き肉や肉汁の味が表面に馴染んだのを目で確認できるまでささっと軽く和えます。これでチャーハンの具は用意完了ですので、一旦お皿へ移しておきます。
カボチャと豚ひき肉のチャーハン8
カボチャと豚ひき肉のチャーハン9
カボチャと豚ひき肉のチャーハン10
 ここまできたら、いよいよチャーハン作り。あらかじめ、中華鍋(又はフライパン)で以前に作り方をご紹介したハナちゃん流基本チャーハンのレシピ通りに、基本チャーハンをさっと作っておきます。この出来たばかりの基本チャーハンへ、さっき準備しておいたチャーハンの具である豚ひき肉やカボチャを汁ごとざっと入れ、あおりながらチャーハンと具をよく混ぜ合わせます。
カボチャと豚ひき肉のチャーハン11
カボチャと豚ひき肉のチャーハン12
 チャーハン全体に豚挽き肉とカボチャが混ざったら火からおろし、そのままお皿へ盛り付ければ“カボチャと豚ひき肉のチャーハン”の完成です!
カボチャと豚ひき肉のチャーハン13
 当初、カボチャをチャーハンに混ぜるとご飯がカボチャ色に染まって混ぜご飯状態になるのではと危惧していたのですが、揚げたカボチャを使用したおかげで彩りも香ばしさも申し分ないチャーハンに仕上がっており、ほっと一安心しました。油分によってツヤツヤになったカボチャの皮が見るからに美味しそうで、一体どんな感じの味がするのか非常に楽しみです。
カボチャと豚ひき肉のチャーハン14
 それでは、出来たての内にいざ実食!いっただっきま~す!
カボチャと豚ひき肉のチャーハン15

 さて、味はと言いますと…ほっと落ち着くのどかな後味が印象的で美味し!意外とカボチャはチャーハンに合います!
カボチャチャーハンはお義父さんとお義母さんにも好評で、ほっと一安心
 外はしっかり、中はホコホコした口当たりの素揚げカボチャがほのかな塩気が効いている基本チャーハンにばっちり合っており、互いが互いを引き立てあっています。それまで私は、カボチャの天ぷらみたいに薄い揚げ物は食べた事はあっても、こんなに分厚いカボチャの揚げ物を食べた事はなかったのですが、正直分厚い方が「カボチャを食べた!」という充実感があるので俄然好きになりました。まるで蒸し栗みたいなほっこりした食感、じわ~っと舌に響く素朴な甘さ、郷愁を誘うふくよかな香りが噛むごとに口の中で広がり病み付きになる感じで、共に試食した母曰く「いい箸休め」との事でした(皮も揚げる事によってちゃんと火が通り、パリッとしているような柔らかいような不思議な歯触りに変化しています)。
 ひき肉状になった豚こま肉へゴマ油の風味が絡んで香ばしく、醤油味が染み込んで味わい深くなっており、ネギのしゃっきり感とあいまってとても美味です。包丁で一から粗く刻んだ豚こま肉を使用したおかげでがっつりした噛み応えで、通常のひき肉に比べてみると肉の旨味エキスがより感じられる所がナイスでした。ひき肉と細切り肉の中間くらいな独特の食感がパラパラチャーハンとよく合い、見た目よりもかなりボリュームのある栄養満点・家庭的な一皿です。

 それまでは個人的に、カボチャを使ったおかずはご飯と一緒に食べるのではなく単品で…と考える派だったのですが、この“カボチャと豚ひき肉のチャーハン”に関しては十分ありだ!と思いました。一回揚げる事によって形崩れが防がれている為甘々になる事も無いですし、栄養満点なので幅広い年代の方におすすめしたい一品です。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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2011.11.02 Wed 06:03  |  管理人のみ閲覧できます

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・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
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 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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