『華中華』の“ピリ辛親子チャーハン”を再現!

 最近、近所にあるスーパーのアルコール売り場でノンアルコール商品が結構なスペースを取りつつあるのに悲しみを感じています…。飲めない事情がある方々のためにそういう商品が多く出るのは喜ばしいことなのですが、その代わり安いのに酔いやすいお得チューハイ・氷結や-196の種類がその店では激減してしまった為、最近はウオッカとジュースを買って家で独自にブレンドしながらちびちび飲む毎日を過ごしています。
 どうも、期間限定で出ている初号アサヒビール復刻版が予想以上においしかった為「スーパー○ライの生産数を減らしてこっちを日頃から売ってほしい…」と思った管理人・あんこです。

 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが島野さんから教えてもらったレシピをヒントにアレンジした三百円チャーハンシリーズ第ニ弾・“ピリ辛親子チャーハン”です!
ピリ辛親子チャーハン図
 ハナちゃんがお昼の休憩時間を利用して毎日通ってはチャーハン作りをしているお店・上海亭の客層は、基本的に近所で働く大人や観光客の方々がほとんどなのですが、わずかながらお子さんの常連客もチラホラ存在します。今回ご紹介する少年・勇気君もその一人で、夕方五時~夜十時まで学習塾で勉強する前にちょっと早い夕食として上海亭でチャーハンを食べるのを楽しみにしているという、けなげな小学生。去年の暮れまではほぼ毎日のように上海亭へ通っては五百円チャーハンを食べていたそうですが、去年の暮れにお父さんの給料が減額されて家計がギリギリになってからは渡される夕食代が三百円にまで下がってしまった為、今となっては三百円チャーハンが出される日でしか上海亭に行く事ができず、それ以外の日は牛丼やコンビニ弁当で夕食を済ませているとの事でした。ただ、当の勇気君は仮に上海亭のチャーハンが食べられない日でもすぐに「しょうがない!」と考えを切り替えた後に笑って肉まんを食べたりするなど悲壮感があまりなく、それどころか限られた環境でどうやってやりくりするか楽しんでいる観があったので感心しました。思えば当管理人自身、子どもの頃はまずまず平均並のお小遣いでも如何にうまく節約しつつ欲しい物を手に入れるのかをそれなりに面白がりながら考えて行動していた節がありましたので、案外子どもはたくましい生き物なのだと思います(まあ、お小遣いが多い同級生を横目でうらやむ場面も多々ありましたが;)。
 しかし、偶然道端でぶつかったのをきっかけに勇気君と公園で肉まんを一緒に食べながらお話を聞いていた島野さんは、「上海亭では毎日三百円チャーハンが出されるようになった」と謝った情報で誤解していたのもあり、五百円チャーハンを出す日もあるというお話を聞いて「もう三百円チャーハンを出すのは諦めたのね(`Д´#)!」と勘違いして激怒してしまいます;。そして一計を案じ、三百円で出しても十分採算が取れる「親子チャーハン」のレシピをメモへ走り書きし、このチャーハンを作ってもらうよう上海亭にリクエストしなさいと言って結城君に渡します。どうやら島野さんはこのレシピをそのまま作るのか、それとも自分なりに工夫して作り直して作るのか、もしそうなった場合は自分を上回るのか下回るのか上海亭を試そうとしていたようで、作中では「とっても楽しみね…フフフ」と不敵な笑みを見せていました。正直、このシーンを読むとバトル物の料理漫画の主人公にはハナちゃんより島野さんが向いているだろうな~と苦笑してしまいます。キャラも濃いですし(^^;)。
夕食代を節約する少年の為、300円チャーハンのレシピを与える島野さん
 その後、上海亭のおじいさんとおばあさんを介して勇気くんから渡された島野さんの「親子チャーハン」のレシピと、一部始終を見ていた楊貴妃さんから聞いた島野さんの企みを聞いたハナちゃんは負けても勝っても厄介な事態になる事を重々知りつつ、「お客様が一番大事ですから」と言って自分流に本気でアレンジしたチャーハンを作ります。こうして出来上がったのが、三百円でも楽しめるハナちゃん渾身の一品・“ピリ辛親子チャーハン”です!
 実を言いますと、島野さんが渡したレシピは上海亭がどこまで出来るのかを確かめたかった意図が透けて見えるようなかなり単純なもので、下味はつけない・具は軟骨と長ネギと卵のみ・味付けは醤油やこしょうだけという大雑把な物だったのですが、ハナちゃんは下味として軟骨に一味唐辛子・醤油・日本酒など多くの調味料を染み込ませたり、チャーハンへただ軟骨を入れるだけではなく玉ねぎと共に片栗粉をまぶして唐揚げにしてから投入したりと、相当に手を加えていました。ハナちゃん曰く、満点大飯店で島野さんから「中華料理は下味が最も重要なんですからね!」と習っていたおかげで思いついたようで、島野さん本人は上海亭の料理人=ハナちゃんである事を知らないから仕方がないとは言え、皮肉だな~と思いました;。
 その後、勇気君は“ピリ辛親子チャーハン”をたった三百円で食べる事が出来て元気になり、島野さんは自分のレシピ以上の物を出してきた上海亭に対して余計対抗心を燃やすのでした…;。
島野さんの言葉を思い出し、試されている事を見抜くハナちゃん
島野さんの教え通り、中華の基本・下味を大事にするハナちゃん
 軟骨の唐揚げもピリ辛味も大好きなので、初めて読んだ時から「これは絶対作るぞ~!」と考えていました。近所のスーパーでお得価格の軟骨も手に入った事ですし、早速作ってみようと思います!

 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、軟骨の下準備。作中で使われていたヤゲンと呼ばれる胸軟骨(お店で出される軟骨唐揚げは膝軟骨を使用した物がほとんどですが、今回は作中に沿って胸軟骨の方にしました。もちろん、膝軟骨で作ってもOKです)を約一センチ幅に切って耐熱ボウルへ入れ、醤油、日本酒、顆粒チキンスープ、こしょう、一味唐辛子、ごま油をかけて手で揉んで混ぜ合わせたらラップをかぶせ、電子レンジでさっと加熱して味を染み込ませておきます。
 ※あんまり電子レンジにかけ過ぎると食感が悪くなりますので、表面に火が通ったかな?というくらいで大丈夫です。
ピリ辛親子チャーハン1
ピリ辛親子チャーハン2
 このボウルへ同じく約一センチくらいに切り揃えた玉ねぎを加えて手でよく揉みあわせ、玉ねぎに調味料がなじんできたと思ったら片栗粉を振りかけて全体にまぶすようにして混ぜます。この時、あんまり片栗粉を入れすぎると衣が厚くなってしまう上にせっかくの味付けも薄まってしまいますので、程ほどの量に抑えることをお勧めします。
ピリ辛親子チャーハン3
ピリ辛親子チャーハン4
ピリ辛親子チャーハン5
 約二百度にまで熱した揚げ油に、先程の片栗粉をまぶした軟骨と玉ねぎを投入してカラリと揚げ、キツネ色になってきたらキッチンペーパーへ取り出して余分な油分をきります。これで、具となる軟骨の唐揚げは出来上がりです。このまま食べても一品料理や突き出しとして通用するくらい十分おいしいので、この段階で食べちゃうのもありかもしれません;。
ピリ辛親子チャーハン6
ピリ辛親子チャーハン7
 次は、いよいよチャーハン作り。中華鍋(又はフライパン)を準備し、以前に作り方をご紹介したハナちゃん流基本チャーハンのレシピ通りに作った基本チャーハンを用意して、最後の仕上げの段階でさっきの軟骨と玉ねぎの唐揚げを投入してざっと混ぜ合わせます。
 ※あんまり唐揚げをいじってしまうと衣がはがれて台無しになってしまいますので、鍋を軽く数回ふって混ぜるくらいがちょうどいいです。
ピリ辛親子チャーハン8
ピリ辛親子チャーハン9
 チャーハン全体に軟骨と玉ねぎが混ざったのを確認したら火を止め、そのままお皿へ盛りつければ“ピリ辛親子チャーハン”の完成です!
ピリ辛親子チャーハン10
 揚げ物特有の香ばしい匂いと、唐辛子の刺激的な匂いが入り混じり、見るからにボリュームがありそうな感じです(居酒屋さんで時々漂う、胃袋を鷲づかみにされる香りっぽいイメージでした)。中華料理屋さんとかでよく見かけるチャーハン定食にはよくから揚げがおかずとして添えられている事が多いですが、今回みたいに「から揚げとチャーハンを合体させちゃいました☆」という一品は初めてですので、どんな味か楽しみです。
ピリ辛親子チャーハン11
 それでは、熱々の内にいざ実食!いっただっきま~すっ!
ピリ辛親子チャーハン12

 さて、味の感想ですが…ビールがこの上なく合う大人向けのチャーハン!様々な食感が楽しめて口の中が賑やかになる一品です!
 揚げられる事によって数段ぐっと甘くなった玉ネギと、ピリ辛味がしっかり染み込んだ軟骨唐揚げが組み合わさる事によって全体的にどことなく甘辛い仕上がりになっており、一回食べると病み付きになります。軟骨は下味をつけるのが難しい食材ですが、電子レンジを使う事によって短時間でもいい具合に味を染み込ませるのに成功しておりいました。日本酒の香り、チキンスープの旨味、醤油の塩気が表面に染み込む事によって単品でもいける程完成度の高い味わいになっていて感心です。カラッと唐揚げにしてあるので辛味がいきなり舌を刺す事はなくまろやかで、尚且つ程よいコクがチャーハンに効いているのがよかったです。
 実を言いますと、今回使った軟骨は唐揚げに使われる事が多い膝軟骨ではなく、作中で使用されていたヤゲンという焼き鳥に多用される部位だったのですが、よく食べる膝軟骨の唐揚げよりもよりしなやかで口当たりが優しく、脂っこさのない極めてあっさりした味わいが特徴的でした。
 軟骨のカリカリコリコリした小気味良い歯応え、玉ネギのしんなりシャキシャキした歯触り、片栗粉の衣の最初はサクサク軽く後々はフワッと柔らかい食感などが口中に溢れかえり、大変食べ応えのあるチャーハンです。さっぱりめな塩味の基本チャーハンと、そこそこボリュームのある軟骨や玉ネギの香ばしい旨辛醤油味の相性がよく、酒飲みにとっては後を引くチャーハンだと感じました。

 唐辛子のおかげで、食べ終わる頃には体がぽかぽかに温まります。膝軟骨のジューシーな唐揚げも濃い目な味なので大好きですが、サクサクカリカリしたヤゲンの唐揚げはまた違った魅力があるので、今回の再現で大好きになりました。軟骨は安いので家計的にも助かりますし、これからもちょくちょく作りそうです。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2012.01.30 Mon 12:55  |  軟骨入りチャーハン初めて

こんにちは。
下味をしみこませるのに電子レンジって役に立つんですねぇ
ヤゲン軟骨はから揚げで食べる機会しか知らなかったので
この組み合わせは新しい発見です☆
焼き鳥にもあるんですか、歯ごたえありそうです。
今回の再現メニューも大変美味しそうでありました。
作る工程の写真をとりながらの料理作り、いつも参考になります。
今後も応援してますね。

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・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
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 …『拳闘暗黒伝セスタス』
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