『クッキングパパ』の“荒岩流サンサンド”を再現!

 先日、知人からセブンイレブンの冷凍食品が意外とおいしいという意見を聞いたので色々試しているのですが、確かに冷凍食品とは思えないほどどれも出来がいいので、深夜の一人飲みのいい友となっています。特に、カルボナーラは198円の冷凍食品の域を超えた味わいで、「とうとう、日本の冷凍食品はここまで進化したんだな~」とちょっとした感動を味わいました。
 どうも、ホタルイカのボイル+ほうれん草+チーズをトースターでチンして作るミニピザも夜食のいい友になっている当管理人・あんこです。

 今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任が田中君に作り方を教えて早朝に作るよう指示した“荒岩流サンサンド”です!
荒岩流サンサンド図
 今では部下を持って役職つきになり、すっかり一人前の社会人になったように見える田中君ですが、『クッキングパパ』初期に出てきていた二十代の田中君はかなりの問題児で、もはや芸術的とすら思えるおっちょこちょいな行動で数々の失敗を起こしては上司である荒岩主任をよく怒らせて拳骨を食らうのが日常パターンとなっている、典型的なお騒がせキャラでした;。すぐに思い出せる失敗を順々に並べてみても、重要なお得意先とフランス料理店で会食している時にパンかご飯かと聞かれた時に紙鉄砲をパーン!と鳴らして「…という事で、俺はパンね(^^)」と言ったり、顧客と打ち合わせをしている時に他の方々がコーヒーのみを頼んでいても「コーヒーとミートソーススパゲティとミルクケーキね!」と遠慮なく注文した挙句話の途中で長くトイレにこもったり、難しいお得意先を接待に連れて行った時にお得意先そっちのけでご馳走をウハウハ言いながら食べて「すんませーん、俺食い物が目の前にあるとつい食っちゃうんですよ~」と軽いノリで謝ったりと(幸い、その時は「荒岩君、君は面白い男を飼っているの~」と大笑いされて事なきを得ています;。しかし、「ちょっと変わった生き物ですが、一応仕事は出来ますので…」と心底帰りたさそうな顔をしていた荒岩主任が気の毒でなりませんでした;)、クビにならずに済んでいるのが不思議なくらい多くの失態をやらかしちゃっています。それでも、何だかんだ言いつつ周囲に何とか助けられながら危機を乗り越えていますので、ある意味日本一ラッキーなサラリーマンなんじゃないかと毎回感心させられるキャラです(^^;)。
 そんな田中君ですが、中でも最もひどかったのが遅刻癖。一時期は「遅れて当然」と営業二課のみんなからあらかじめ遅刻が予測されては呆れられているほどで、おかげで焦った田中君は勢いで「俺はもう、絶対遅刻せんけんな!もしも年内遅刻したら全員に昼食をおごるぜい!!」と約束します。ちなみにその際、メガネさんは「やったね、こりゃもうおごってもらうようなもんだ」と全然信用していない笑顔で余裕に構えており、如何に田中君が日頃から信用されていないかがビンビン伝わってきて思わず苦笑してしまいました;。
反省した田中君は、遅刻したらみんなに昼食をおごるという約束をします
 それから約一週間近く、田中君は何とか約束を守ろうとして毎朝遅刻せずに出社してくるのですが、その代わりギリギリの時間に起きて朝食も食べずにバタバタ動き回ってせいで朝の内に体力のほとんどを使い果たすようになるという周囲としては困った事態に陥ってしまいます。最初は荒岩主任も我慢して様子見していた感じでしたが、朝っぱらからお腹ペコペコで仕事の能率が下がっていたり、11:30頃から既に昼食の事で頭が一杯になって仕事が手につかなくなったり、昼食から戻った後は約四十分トイレにこもって用を足したりするまでに至り始めた田中君をついに見過ごせなくなります;。何と言いますか、最近新しく社会に進出してきたゆとり社員が問題になっていると報道でよく騒がれていますが、色んな意味で田中君はゆとり社員をはるかに凌駕していると思わず圧倒されてしまいます…。問題行動もここまできたら、もはや個性の一つかもしれませんが、荒岩主任としては胃の痛い日々だっただろうなと同情の一言に尽きますorz。
 頭を抱えた荒岩主任は一計を案じ、夢子さんにも協力してもらってサンドイッチセット一式を田中君に渡し「これで明日はちゃんと朝食を食ってこいっ!これは命令だ!!」と言い、心ひそかに朝からシャキッとした状態で出社してきてくれる事を願います。
あまりにもひどい勤務態度に激怒した荒岩主任は、早起き&朝食を指示;
 そして翌朝、荒岩主任の指示に従って一時間以上早起きした田中君は昨日もらったサンドイッチセット一式を開き、荒岩主任のメモ書き通りにサンドイッチを作ります。この時、田中君がぎこちない手つきながらも何とか用意したのが“荒岩流サンサンド”!作り方はものすごく簡単で、明太子マヨネーズ・輪切りリンゴ・青しそ・海苔をサンドイッチ用食パンに挟んで食べやすい大きさに切ったらもう出来上がりです。荒岩主任がレシピ欄で「鍋も火も使わず今まで全く料理を作ったことがない一人暮らしの男性にも簡単に作れる」と言っていただけあっていつでもすぐに作れるお手軽サンドイッチで、味の方も田中君自身が「うめえ!俺って料理の天才じゃなかろうか!」と自画自賛したくらいなかなかいけていたようでした。正直、福岡では大分昔からめんたいフランス(明太子マヨネーズとバターをフランスパンの切れ目に入れて焼いたパンですが、かなり美味です)が定着しているものの、さすがに明太子マヨネーズを挟んだサンドイッチはまだ主流ではない為、一体どんな味なのかちょっと予想がつかない感じです。
 その後、“荒岩流サンサンド”の美味しさにすっかり気を良くした田中君はコーヒーを飲みつつ音楽を聞いて「最高!」「やっぱり、一日の始まりはこうでなくっちゃね!」と余裕を持ったひと時を過ごすのですが、いい気分に浸りすぎて逆に遅刻してしまうという、まさに本末転倒な結末を迎えてしまっています;。おかげで、珍しく取り乱した荒岩主任が「アホかあっ、あまえはーーーッ!!」と田中君に怒鳴る横で、けいこちゃん達が「やったね、今日はみんなお昼代浮いたね(´∀`)!」と喜ぶという非常にシュールな絵図が最後で繰り広げられていました。荒岩主任には申し訳ないですが、田中君は本当に期待を裏切り予想を裏切らないキャラだな~とついつい笑ってしまったエピソードでした。
早起きの素晴らしさに酔いしれた田中君ですが…
 リンゴや青しそに、明太子マヨネーズが果たして合うのか…という不安は少々残りますが、どういう味なのか気になって仕方がなかったので再現してみる事にしました。早速、作中のレシピ通り作ってみようと思います!

 という事で、レッツ再現調理!
まずは、材料の下ごしらえ。リンゴは流水で洗った後に芯くり抜き器で中心の芯を一気に取り除き、三~四ミリ幅にスライスして変色を防ぐ為塩水に少し浸けます。一方、皮をとった明太子とマヨネーズを好きな割合だけ入れてよく混ぜ合わせ、明太子マヨネーズを作っておきます。
荒岩流サンサンド1
荒岩流サンサンド2
 次は、具を挟む作業。先程の明太子マヨネーズを、サンドイッチ用食パン(ただ、自分でお好みのパンを用意して使ってもいいと備考欄に書かれていました)二枚の片面にぬりつけます。明太子好きな方は、たっぷり塗ることをお勧めします。
荒岩流サンサンド3
荒岩流サンサンド4
 その明太子マヨネーズを塗った上から、青じそ→輪切りリンゴ(水気はしっかり拭く)→味付け海苔(普通の海苔を火で軽く炙った物でも代用可)を従順に乗せていき、最後にもう一枚の明太マヨネーズ塗り食パンを上からかぶせ、食べやすい大きさに包丁で切り分けます。
 ※通常のサンドイッチですと、パンと具を馴染ませるために数十分置いておく時間が必要ですが、これは時間勝負で出来たらすぐ食べた方がいいと説明がされてありましたので、作ったら真っ先に食べる事を推奨します。
荒岩流サンサンド5
荒岩流サンサンド6
荒岩流サンサンド7
 切ったら時間をおかずにすぐお皿に盛りつけ、そのままコーヒーなどと一緒に机の上へ運べば“荒岩流サンサンド”の完成です!
荒岩流サンサンド8
 パッと見はごく普通のサンドイッチですが、近づいてよく見ると明太子マヨネーズのピンク色がチラリと見える為「本当に合うのだろうか…」とつい困惑と疑念に駆られてしまう見た目に仕上がっております;。青じそと海苔もサンドイッチにそうそう使われる食材ではないのでパンとの相性は未知数ですし、一体どんな出来栄えなのかドキドキさせられます。
荒岩流サンサンド9
 それでは、出来たての内にいざ実食!いただきま~す!
荒岩流サンサンド10

 さて、味の感想はと言いますと…意外と悪くない相性でそこそこおいしいです!明太子がいい仕事をしています!
 荒岩主任の言う通り「海苔のパリッ、りんごのシャクッ、めんたいのピリッ、しその香り、この四つのコンビネーションが実に爽やか」な美味しさで、これは味はもちろん食感を楽しむサンドイッチだと思いました。味付け海苔の程よい醤油味が全体を引き締めつつ、パリパリ砕けていく口当たりのよさがいいアクセントになっているのがよかったです。明太子マヨネーズのまろやかにピリリと辛い旨味がりんごの素朴な甘みをさらに引き立てており、不思議に甘塩っぱい味わいが後を引く面白い創作サンドイッチでした。ハマる人がハマッたら、一気に中毒になりそうな味わいです。
 ただ、これは作って数秒以内にすぐに食べないと海苔がヘナヘナになってあっという間に味が劣化しますし、明太子マヨネーズも量を間違えると一気にくどくなって途端にヘビーな味付けになってしまう為、正直誰にでもおすすめ出来る一品ではありません;。明太子マヨネーズを自分好みに加減したり、あっさりめにしたい時は普通の海苔に代えたりして、尚且つ作りたてをすぐにパクッと頂ける状況なら大抵の方でもいけるのではと考えましたが、万人向きではないのでそこが難点だと感じます(個人的に、明太子マヨネーズおにぎりと野菜サラダを同時に食べられる方かどうかで評価が分かれそうだと思いました)。

 思ったよりもちゃんとした一品でしたが、人によって評価がかなり異なりそうなサンドイッチです;。作中で田中君が言っていた通りコーヒーと合いますが、逆に言えばコーヒー以外の飲み物とあわせるのはよした方がよさそうです(←一通り試し、つい無言になりましたorz)。勇気のある方におすすめします。

○追記:ソムナムナー様、そして前々から当ブログへコメントをして頂いている皆様、毎回温かなコメントを下さり誠にありがとうございます。コメントは確認出来る時にすぐ目を通しており、さらなるブログ運営への励みにしております。
 ただ正直、去年から仕事や私生活が慌しくなるにつれてコメントのご返信がずっと滞っている事態には大変胸が痛んでおり、このままコメントを下さる方にきちんとご返信をお返しするという誠意をすぐにお見せできない以上は、いっそコメントを受け付けないよう再設定をするべきなのかもしれないと少し悩んでおります。いつになるかははっきり断言出来ませんが、数年以内には時間が大幅に取れる状態になることが予想出来ている為、その時に少しずつでもコメントのご返信をしていきたいと考えているのですが、その意見をご不快に感じられる方が多かった場合は一旦コメント欄を閉じようと思っております。もし宜しければ、正直なご意見を頂けますと幸いです。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2012.05.14 Mon 19:56  |  コメント欄存続希望

あんこさん、こんばんは。いつも楽しく拝見しています。

さて、コメント欄に関する意見ですが、僕としてはあんこさんに
届いている事が判れば良い、と思っていますので、このまま
コメント欄を存続していただければな、と思います。

その際、お手間でなければ、投稿したコメントを開示して
いただければ嬉しいです。他のブログなどでブログを書いて
いる方がコメントに返事を返さなくても投稿されたコメント
が表示される、そういうのもありますよね。

投稿した側としては、お返事いただけなくても他の方々が
記事に対してどんな意見をコメントをしているのか見られる
だけでも楽しいのです。また、自分の投稿したコメントが
表示されるだけでも「あ、無事届いたんだな」と思って
安心出来る意味もあります。

お返事できないコメントがたまって宿題をずっと放置して
いる重い気分になってらっしゃるのかも知れませんが、
こちらとしては頻繁に更新される記事をいつも楽しませて
いただいてますので、あまり深く思い悩まずに、ブログを
続けてくださいませ。

長々失礼しました。では、また〜。

  • #SFo5/nok
  • kawajun
  • URL
  • Edit

2012.05.14 Mon 23:40  |  

その辺りは完全に管理人さんのご都合次第なので、こちらとしては全く構いませんよ
ただ、ずっと承認待ちにせず、コメントを閲覧出来るようにして頂ければ幸いです
他の方のコメントも拝見してみたいですし・・・・

  • #-
  • URL

2012.05.16 Wed 10:44  |  

>コメントのご返信がずっと滞っている事態には大変胸が痛んでおり、

そんなことで胸を傷める必要はないですよ。
胸が腫れて、大きくなるなら、ぜひ、傷めてもらいたいですが。
『返信しないといけない』なんて義務はないのですから、そんなことを気にする必要はありません。
そういう義務感を持ってやっていると、段々、ネットを開くのが憂鬱になってきます。
その結果、更新されずに放置されていく個人のhpやブログの多いこと、多いこと。

そうならないためにも、気が向いたとき、レスしたいものだけ、レスすればいいのです。
『単なる暇つぶしなんだ』と開き直ったほうが、精神的に楽になり、より長続きしますよ。

  • #.bUgN.og
  • ソムナムナー
  • URL
  • Edit

2012.05.16 Wed 12:38  |  

こんにちは。
今日も美味しそうな再現ありがとうございました。

追記のコメント返信についてなんですが
私としては、再現料理をしてくれる上に楽しいお話が書いてある
このブログが好きで読みに来てます。
たまに感想書いたりしているのは
今回の記事を読んで私の感じたことも知ってくれるといいなぁという
気持ちであり、コメントにいつでも返信が欲しいという考えでは
なかったですよ。

何回も読みにいきたいと思うブログだから
だまってみて通り過ぎてしまうよりも
一言たまぁに書かせてもらえる場があった方が
後ろめたくなくっていいななんて思ったりもします。

望むのは長くこのブログを続けていってくれることです♪
それが読みに来てる私の楽しみです~

  • #-
  • rikko
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プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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