『クッキングパパ』の“チーズチキン”を再現!

 つい先日、飲み会の際に大きいチーズを器にして作るチーズリゾットを頂いた事があったのですが、チーズの旨味がアルデンテのお米に「これでもか!」というくらい絡みつき、思わず目が潤むほど美味でした。
 同じ時に食べたイカ墨入りチーズフォンデュもおいしく、たまには普段お目にかかれないような食事をしてみるのもいい刺激になるな~と周囲の方々に感謝した一日でした。
 どうも、日に日にエンゲル係数が高くなっているのを実感して恐ろしい気持ちになっている当管理人・あんこです。


 今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて田中君が荒岩係長達会社の仲間や夢子さんの為に自ら調理して振舞った“チーズチキン”です!
チーズチキン図
 夢子さんと結婚して息子・元輝君をもうけた後も、独身時代と変わらずちゃらんぽらんに生きてきた田中君ですが、ある日を境に急にクールな大人風の言動&行動をするようになった為、種ヶ島ちゃんや梅田君を始めとする営業二課のみんなから不審がられます。
 それでも、最初の内は田中君と長い付き合いであるけいこちゃんの「たま~にあるんよね、こういう事が」という言葉のおかげで、みんなひとまず放置する事にするのですが、何とあれほど大好きな飲み会にすら「ふっ、また今度な」とあっさり断って行かなくなった事にはさすがに全員皆仰天し、一体どうしたのかと一時騒然となっていました;。
 しかも、最近は仕事が終ったら即効会社から出る割に、家へ帰ってくるのは毎晩十時過ぎで必ずどこかへ寄ってから帰宅している様子だと既に夢子さんから聞き出していたけいこちゃん達一同は、「もしかして、また悪い病気が騒ぎ出して毎日キャバレーへ通っている…?」と怪しみます。 
いつもは落ち着きのない田中君ですが、ここ数日は珍しく大人な雰囲気に
 そんなこんなで田中君の素行が気になったけいこちゃん・種ヶ島ちゃん・梅田君・工藤君ら四人組は、いけない事だと思いつつ、会社帰りにどこかへ向かっている田中君の後をこっそりつけることにします。
 すると、田中君が入って行ったのは見るからに大人なムードが漂う<Bar咲良>という、陰のある男達が密かに根城にしてそうなお店(イメージとしては、ゴルゴが依頼人と仕事の打ち合わせをしてそうな「いかにも!」って感じの静かなバーです;)。
 「渋い店~!」「こんな店、中洲にあったかしら」と思わぬ展開に驚いたけいこちゃん達は、中の状態を窺おうとブレーメン音楽隊のように縦並びになって盗み聞きをしようと企みますが、まるで西部劇の映画にでも登場しそうな硬派なバーのマスターにあっけなく見つかってしまい、中にいた田中君に「何だ、君達?」と少々驚かれていました(←勝手な意見かもしれませんが、こんな時でも憎らしい程ハードボイルドを気取ろうとしている田中君の様子を見て「こんなの田中君じゃないよ~不気味だよ~。何かにとり憑かれたみたいだ~(つД`)」と感じてしまいました;)。
 その後、田中君はけいこちゃん達に色んなカクテルをご馳走したり、グラスを傾けつつバーへくるようになった経緯を淡々と語りだすのですが、これが意外にもまともな内容でちょっとびっくりしました(←失礼;)。
 何でも、お正月に学生時代の友人達と同窓会で再会した時に「田中君ちっとも変わらないのね」「相変わらずバカだな~」と笑われながら言われたのが結構ショックだったようで、それを機に「そうだ、俺もいい加減渋くなろう。もう結婚して子どももいるんだ、ちゃらちゃらなんてしてらんねーぜ」と考え出したとの事。
 そんな時に偶然見つけたのが、この時が止まったような趣のある<Bar咲良>だったそうで、ここでカクテルを飲みつつマスターと大人な会話を楽しむ事によって渋い大人の男の修行を積む事にした…というのが、事の真相だったようです。
 確かに、歳相応の落ち着きを持つ事は大事だと思いますが、あまりそれが過ぎるとその人ならではの個性が薄れてしまって少し寂しくなる事もありますので、加減が難しいな~と感じます。
 ただ、田中君の場合酔った時に半ケツ踊りをするのはさすがにやり過ぎだと思いますので、これくらい自重してくれた方がいいのかもしれません;。
何と、大人の男になる修行の為にバーへかよいつめてました
 実はこの時、田中君はこれ以上心配させないようにとちょうど夢子さん・元輝君・荒岩係長をお店に呼んでいたようで、田中君がちょうど一部始終を話し終えた頃くらいに、夢子さん達はバーへ入ってきます。
 何と、田中君は夢子さんを電話で呼ぶ際に「料理を作る」と言っていたとの事で、荒岩係長は「面白い事をするみたいだな」と興味深そうに田中君に話しかけていました。
 その時、田中君が「この店のとびっきりうまいメニューをマスターに習ったんだ」と言いながらみんなの目の前で手早く作ったのが、“チーズチキン”!
 作り方は凝って見える割にはなかなか簡単で、にんにくを浸けておいたオリーブオイルで一口大の鶏肉、玉ねぎ、マッシュルームを炒めて白ワインとチーズを加えて混ぜ、トマト・モッツァレラチーズ・塩・こしょうを上に乗せて蒸し焼きにしたらもう出来上がりです。
 どうやら、田中君は荒岩係長みたいに料理上手にもなりたくてこっそり特訓していた模様で、レシピ欄では「どうだいっ、俺もやる時はやるぜ。ビーフで作っても旨いぜ!」と自慢げに語っていました(^^;)。
 
 ちなみにこの後、田中君はみんなから「おいしい!」「やるじゃない!」「すごいですよー」と賞賛されたり、荒岩係長からも「うむ、なかなかやるじゃないか」とお墨付きをもらったりしてすっかり鼻高々になるのですが、自分が味見をする段になってもう我慢の限界がきたようで、「おいちいっ!」と素の田中君に戻ってからは調子に乗って酔って踊り狂い、バーのマスターから「はいっ、破門ね」と笑われながら引導を渡されていました;。
 どうやら、田中君が渋~いかっこいい大人になるのは、当分先の事になりそうです;。
結局、我慢し切れなかった田中君は素のちゃらんぽらんモードへ逆戻り;
 とろ~っととろけるチーズの絵がチーズ好きの当管理人にはたまらなく、ずっと前から再現したいと考えていました。
 先日、ちょうどいい事に鮮度のいい地鶏肉がお買い得価格で手に入ったので、作中のレシピをなるべく忠実に沿いながら作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下ごしらえ。鶏もも肉から余分な黄色い脂肪を大雑把に取り除いてから大き目の一口大に切り、やや濃い目に塩とこしょうを振ってなじませます。
 玉ねぎはみじん切り、トマトはヘタを取って輪切り、マッシュルームは薄く切り、モッツァレラチーズとパセリは粗く刻んでおきます。
 その間、小さい器に芯を取ってスライスしたにんにくとオリーブオイルを入れ、しばらく放置します。
チーズチキン1
チーズチキン3
チーズチキン2
 次は、焼き作業。
 弱火で熱したフライパンへ先程のにんにく入りオリーブオイルをぶちまけてじっくり香りを引き出し、やがていい匂いがしてきたら強火にし、鶏もも肉を皮側からフライパンへ載せて焼きます(その際、鶏もも肉の両面にしっかり焼き目をつけるのがポイントです)。
 途中、玉ねぎを投入したら中火にし、水分を飛ばすようにして炒め合わせます。
チーズチキン4
チーズチキン5
チーズチキン6
 玉ねぎがしんなりしたらマッシュルームを加えてさらに混ぜ、白ワインを注いでアルコール分を飛ばしながら軽く煮込みます。
 白ワインからアルコール分が抜けてきたと感じたらピザ用チーズ(ここでもモッツァレラチーズを使うとかなり贅沢ですが、ピザ用チーズで充分です)を振りかけ、鶏もも肉へ絡めるようにしながら混ぜ合わせます。
チーズチキン7
チーズチキン8
チーズチキン9
 ピザ用チーズが溶けて形がなくなったら、その上に輪切りトマト→たっぷりのモッツァレラチーズ→塩とこしょうの順に具と調味料を重ねていき、フタをして中火で約七~八分程度蒸し焼きにします。
チーズチキン10
チーズチキン11
 モッツァレラチーズがとろけたらフタを開けて器へ汁ごと盛り付け、仕上げに刻みパセリをパラパラッと散らせば“チーズチキン”の完成です!
チーズチキン12
 トマトの赤、パセリの緑、モッツァレラチーズの白の三色が綺麗に映え、まるでイタリアの国旗を思わせる出来栄えです(ピザのマルゲリータを思い出しました)。
 チーズの濃厚な香りをまとった湯気がふわりとあたりに漂い、香りだけでもう既においしそうな印象を受けさせられました。
 正直、思っていたよりもスープ風の煮汁の比率が多かった為、一体どんな味がするのがとても気になります。
チーズチキン13
 それでは、熱々の内にとろけるチーズをチキンに絡ませ、いざ実食!
 いっただっきま~すっ!
チーズチキン14


 さて、味の感想ですが…ワインやビールにがっちり合う硬派な洋風惣菜。予想以上に優しい味でびっくりする美味しさです!
 スッと歯で噛み切れるのにグムッグムッとした歯応えのある弾力も兼ね備えた鶏もも肉で、地鶏のグリル焼きにも似たジューシー感や香ばしさだけではなく、まるでチキンのクリーム煮込みみたいな柔らかさも堪能出来る一皿でした。
 例えるとするなら「チキンのガーリックステーキ風チーズクリーム煮込み」という感じで、一見こってりそうに見えますが実際はかなり穏やかな味わいで、白ワインベースであっさり仕立てられたスープ風の煮汁が後口をまろやかにしています。
 一口飲むと、チーズから溶け出たほのかなコク、トマトの淡い酸味、玉ねぎの控え目な甘味、そして鶏もも肉の旨味エキスがゆっくりジワジワと押し寄せるようで、一言でまとめるなら「鶏風味のオニオントマトクリームスープ」というイメージでした。
 その為、具である肉はもちろん、スープも十分主役足り得る料理です。
 スープとなったチーズの静かな塩気(意外ですが、そこまで塩味は強くなかったです)、上に乗っているモッツァレラチーズのとろけつつもコシのある食感や癖のないミルク風味の旨味が鶏もも肉といい具合にマッチしており、お酒のつまみとしてだけではなくパンと一緒に食べてみてもいけそうです。
 生と煮込みの中間くらいに火が通ったトマトのホロリとした舌触りといい、マッシュルームのシコシコ感といい、どれ一つ取っても不足のないイタリア風鶏肉料理でした。


 見た目が豪快で洒落ている割には意外と簡単かつ失敗なく作れるので、普段料理をしない方でも手軽に作れそうなおもてなし料理です。
 上に乗せるチーズは普通のピザ用チーズでもいいと書かれていましたが、モッツァレラチーズの方が満足度の高い出来になるのでそちらの方をおすすめします。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
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 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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