『花のズボラ飯』の“花さん流鮭茶漬けスパゲティ”を再現!

 先日、ふと気になって当管理人が小学生~高校生の時にかけてずっと読んでいた漫画・『こっちむいて!みい子』をネットで検索したところ、未だに長期連載中と知り大興奮しました。
 当時、当管理人は『りぼん』を読む同級生が圧倒的多数だった中『なかよし』or『ちゃお』派だった為、話が合う友達がほとんどおらずまるで隠れキリシタンの如く肩身の狭い思いをしていたのですが、それでもなお『ちゃお』をやめられなかったのは、『こっちむいて!みい子』が大好きだからだったので、とても嬉しかったです。
 
 どうも、ほんの一時期だけ放映された『アニメ週刊DX!みいファぷー』内に組み込まれたアニメ版『こっちむいて!みい子』を知る方とリアルで未だ出会った事がなくて切ない当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんが夢中になって読んでいる小説に登場した料理を再現しようとして作った“花さん流鮭茶漬けスパゲティ”です!
花さん流鮭茶漬けスパゲティ図
 元々花さんは大の本好きで、普段から職場の本屋で店長の目を盗んではよくお気に入りの本をこっそり読んでいるのですが(←実は、薄々店長にはバレている模様;)、ある日手に入れた川下弘美さんという作家さんが書いた小説には並外れてハマったようで、昼夜問わず読みふける日々を過ごす事になります。
 どうやら花さんのツボにドンピシャな作品だったらしく、勤務中だけでなく電車待ちしている時も、乗車している時も、エレベーターに乗っているときも、自宅に着いてくつろいでいる時もず~っと魂を抜かれてしまったかの如く読書に熱中し、果てにはトイレでお尻丸出しのままずっと読んでしまって「やだも~あたしってば!」と赤面していました;。 
 正直、当管理人も花さんみたいに本の続きが気になってしょうがない時は同様の行動をとっていたので、この辺の描写はすごく共感しました(´∀`;)。
 なまじ、小説は流し読みをしていたらすぐに前後の内容が分からなくなるのでパラパラ読みが出来ませんし、文章だからこそ出来る複雑微妙な表現に痺れてヒートアップしたりするので、一旦火がついたらもう目が離せなく気持ちは痛いほどよく分かります。
 ちなみに、当管理人は中学の時に一度本に夢中になり過ぎてすっかり目的駅の事を忘れて読み、その上睡魔が襲って眠りについてしまい、気がついた時には薄暗い車内に自分一人がガタンゴトンと揺られ遥か彼方の駅にまで乗り過ごすという恐怖体験をした事があったので、尚更花さんの我の忘れっぷりに頷きっぱなしでした(…って、どうでもいい話を長々とすみませんorz)。
 なお、花さんワールドにいる川下弘美さんは明らかに川上弘美先生がモデルだと思うのですが、残念ながら花さんの読んでいる小説名は最後まで明かされなかった為、川上弘美先生のどの作品をモチーフにしたかは不明のままです。
 個人的に「どの作品が一番近いのかな?」と気になったので、作中に出てきたわずかな文章を頼りに手元にある作品集を何冊かひっくり返したり、ネットで調べてみたりしたのですが、結局わからずじまいでした(なので、架空作品の可能性が高いです)。
通勤中も、家のあらゆる場所でも読書に読みふける花さん;
 花さんの独り言の内容から察するに、この作品は何かから身を隠している内に雪山の小屋に閉じ込められた男主人公のお話で、少なくともグルメ小説ではないようですが、食いしん坊の花さんらしく食べ物に関する描写が出てくるや否や釘付け度はマックスになります(以下、『エレガンスイブ』2012年11月号内の『花のズボラ飯』より引用)。


―外の吹雪はますます強くなっている。
 明日もこのまま振り続ければ、ここに閉じ込められる事になる。
 食料はこれだけだ。
 俺は雪を溶かして湯を沸かし、迷わず全ての麺を鍋に投じた。
 青いガスの炎に、かじかんだ手をかざす。
 茹で上がった麺を金笊に投げ込むと、麺の匂いの湯気がなれなれしく俺の顔にまとわりついた。
 突然けわしい食欲が腹の底から沸き起こった。
 お茶漬け海苔の袋をもどかしく引き裂いて、中身を麺に振りかける。
 曇りきったアルミのフォークで麺をかき回してたぐりこんだ。
 麺の香りにその弾力に、これほどの威力を感じたことはない。
 海苔の香りに、これほどの智恵を感じたことはない。
 空腹が叩き起こされざまに猛り狂ったが、悪魔のような旨さにねじ伏せられていく。


花さんが読んでいた小説に出てきたスパゲティが、これまたおいしそう!
 …当管理人自身、非常に食欲を突き動かされる素晴らしい文章ですが、ちょうど夕ご飯時だった花さんにとっては尚更刺激的だったらしく、読み終わった途端に「うまそ~っ!」とよだれをたらしながら絶叫していました。
 摩訶不思議な事ですが、食事描写にさほど期待していなかった別ジャンルの作品に、思いがけず美味しそうな食べ物が登場した時の「すぐに再現して食べたい度」は料理漫画に出てくる料理をも上回る場合があるので、花さんのこの反応は至極当然だと納得です;。
 その際、いてもたってもいられなくなった花さんが早速小説に出てきた料理を再現しようと立ち上がり、手元にあるお茶漬けの素で手早く作ったのがこの“花さん流鮭茶漬けスパゲティ”!
 作り方は概ね前述した男主人公の独白通りなのですが、花さんは「海苔茶漬けの素ではなく、家にある鮭茶漬けの素で代用」「エクストラバージンのオリーブオイルをスパゲティにかけて、麺同士くっつかないようにする」とまた神アレンジを施していたので、それがポイントといえば唯一のポイントです。
 作中で花さんがお湯を沸かしながら呟いていたセリフの一つに、「本読んでて、ウマそうなものが出てきて、それが食べれない状況って超悶絶!食べたいものが出てきて、それが完全に作れる超幸運」というのがあるんですが、当管理人が再現料理をする時に感じていた心境そのものだったので、思わずほほが緩みました。
 食べたい!と思った時にたまたま材料が揃っていると、「これはもはや作れと天啓が下ったも同然!」と思い込み、ウキウキするあの瞬間はまさに至福の一語につきます;。
読書中、たまらなくなって「うまそ~っ!」と叫ぶ花さん可愛いです(^^)
 その後、花さんは「あ~、<なれなれしい湯気>きましたあ!」「<けわしい食欲>きたきた~!」とすっかりなりきりながら“花さん流鮭茶漬けスパゲティ”を美味しく頂き、引き続き小説の続きを満喫していました。
 実を言いますと、実食する時花さんはわさびをつけるというアレンジも試していましたが、「不味くはないけど、別方向に行き過ぎた気がする」と反省していたので、素っ気ないほど簡単なスパゲティはやはり手を加えすぎないのがおいしく食べるコツなのかな~と読んでて思いました。
 それにしても、ラストのコマで「あ~ヤダヤダ!!こんなに面白いのに、もうちょっとで終わっちゃう~」とベッドの上でゴロゴロしながら悶える花さんの気持ち、デジャヴを感じまくりでまた頷いてしまいました;。
 おかげで脳裏に「これまで感動した小説ベスト10」が駆け巡って自室の本棚へ直行したり、読み終わりを惜しむあまりラスト直前で数ヶ月本を放置した記憶まで呼び覚まされました(^^;)。 
面白すぎて読み終るのがもったいない小説、ありますよね~;
 花さんと同じく、鮭茶漬けの素が家の戸棚にあったので、すぐに再現する事を決めました。
 あっという間に出来る料理なので、張り切って作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、スパゲティの用意。塩と水を入れて沸騰させておいた大鍋にスパゲティを放り込んでアルデンテに茹で、ザルでささっと湯きりします。
 ※シンプル過ぎるほどシンプルな料理なので、麺はいい物を使う事をお勧めします;。
花さん流鮭茶漬けスパゲティ1
 軽く湯きりしてお皿に盛ったスパゲティに、エクストラバージンタイプのオリーブオイルをかけて混ぜ合わせ、その上にお好みの鮭茶漬けの素をふりかけます。
 作中の絵を見る限り、花さんは永○園の物を使ったのではないかな~?と思ったので、当管理人もそれに習ってそちらを準備しました(^^*)。
花さん流鮭茶漬けスパゲティ2
花さん流鮭茶漬けスパゲティ3
 鮭茶漬けの素を全部振りかけたら急いでテーブルに運び、フォークを右手にスタンバイさせれば“花さん流鮭茶漬けスパゲティ”の完成です!
花さん流鮭茶漬けスパゲティ4
 出来上がりを眺めるのもそこそこにし、フォークでざっとかき回した途端、鮭茶漬けの素にお湯をかけた時に出るあの香りがスパゲティから漂った為、目をつぶって嗅ぐと一瞬「あれ、お茶漬け作ったんだっけ?」と混乱します;。
 しかし、エクストラバージンオイル特有の透明感のある芳醇な香りも同時に漂うので、ぎりぎりスパゲティソースっぽい感じにはなっていました。
 お吸い物の素でスパゲティを作った事はありますが、お茶漬けの素は初めてなので、一体どんな味になっているのか興味津々です。
花さん流鮭茶漬けスパゲティ5
花さん流鮭茶漬けスパゲティ6
 それでは、出来たて熱々の内にいざ実食!
 いただきまーす!
花さん流鮭茶漬けスパゲティ7


 さて味はと言いますと…極限状態じゃなくても、ゼーンゼン旨し!お腹が空いててすぐ食べたい、お財布も寂しいという時にぴったりな即席スパゲティです!
本当、極限状態じゃなくでも満足できる味です
 意外な事に、スパゲティを噛み締めると鮭の味わいだけでなく色んな出汁成分を凝縮させたような複雑な塩気が染み込んだ感じで、「塩辛いだけでのっぺりした味なんじゃ…」という予想を見事に裏切ってくれました。
 お茶漬けの素最大の特徴である、刻み海苔や抹茶顆粒のあのほっとする風味が強く漂う為、「味も匂いもお茶漬けそっくり!」と瞬時に連想するんですが、よく味わうとむしろ出汁茶漬け系の濃い美味しさってイメージです。
 うまく言えないんですが、醤油を多めにかけたおかかみたいに「ちょっと塩辛いけど、後から旨味がジワジワ追いかけて来て舌がビリビリ震える」と例えたくなるようなあの旨さにそっくりでした。
 あんまり気になったので袋の裏を調べてみると、原材料名には「鰹節エキス、鰹節粉、魚介エキス、昆布粉」と出汁の素がズラリと並んでおり、「だからすまし汁みたいな味になったんだ!」と大いに納得です;。
 花さんが言っていた通り、エクストラバージンオイルを加えると麺がくっつきにくく俄然ツルシコな仕上がりになっており、何よりオリーブの芳醇な香りによってちょっぴりリッチ感が増していたので、内心「花さんグッジョブ!」と親指を立てました。
 途中、あられのサクサクした食感と、まだ微妙に乾燥している鮭フレークのしょっぱ旨さがいいアクセントになっているのがよかったです。
 あられのせいか、「気軽に駄菓子感覚でかっこむスパゲティ」という印象の一皿で、不思議と懐かしい気持ちになりました。


 カロリーも鮭茶漬け一袋につき13kcalと低いのでカロリーを気にせず食べられますし、一人用の即席スパゲティとしてはかなり上出来なほうだと感じました。
 鮭でもこんなに美味しいんだったら、梅茶漬けの素や海苔茶漬けの素でもいけそうだと感じたので、一度試してみようと思います。

●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2012.10.07 Sun 21:41  |  

初めまして、いつも再現料理をこなしてすごいなあと思いながらブログ読んでます
このお茶漬けスパというのは、昔オーマイコンブという料理漫画でもあったんですが、それとはまた違った感じなんですね

  • #-
  • URL

2012.10.08 Mon 23:24  |  

クッキングパパのバジリコブみたいな感じですかねー
塩昆布といい昆布茶といい旨味の塊ってスパゲッティに合うもんですが、まさか永谷園とは…さすがズボラ飯

  • #Wa8vY8KE
  • はむ
  • URL
  • Edit

2012.10.09 Tue 19:56  |  

あぶらーがきめてか。

  • #-
  • でーぶ
  • URL

2012.10.09 Tue 21:17  |  

『おかわり飯蔵』の貧乏料理もとい節約料理対決で、節約料理家の方がこれと同じ料理を出してきて、飯蔵がコテンパンにやっつっけちゃった記憶が、、、

(こんなもんばっかり食っとたら、栄養が云々というお説教まで飯蔵さん付けて食らわしてやってた記憶も、、、)

2012.10.09 Tue 21:28  |  

はじめまして。いつも楽しく見ています☆

私もみぃファプー知ってます!!ちょうど小学生のころにやっていて、当時ちゃお派だった私は迷わず見ていました(^^)ちなみに現在22歳です。
知ってる人周りにいないんですよね・・・あんこさん知っていてテンションあがりました(笑)

これからも再現料理お待ちしています☆

  • #7lEK1RN6
  • くろねこ
  • URL
  • Edit

2012.10.15 Mon 23:25  |  お久しぶりです。

美味しそうですネ(*^o^*)
スパゲティは普段あまり食べないですが、食べたくなりました(≧∇≦)

スーパーくいしん坊って漫画ご存知ですか?
仕事で行った場所に数冊単行本置いてたんですが、メタボな男の子が味っ子みたいな面白い料理を作っていく漫画です(^O^)
椀子スパとか再現してほしいです(≧∇≦)

  • #/2CD/BNk
  • 桜海
  • URL
  • Edit

2014.08.19 Tue 21:00  |  いつも楽しく拝見してます

再現料理と、あんこさんの文章がとても面白くて、毎回楽しみにしてます!
フォーチュンクエストの再現料理は感動して、わたしも参考に作りましたー!

こっちむいてみいこ、わたしも読んでました。
ちゃおに合体する前のぴょんぴょんて雑誌の時から読んでました。現在32歳です!
なかなか同じ作品を好きな人に出会えなくて、あんこさんがご存じと聞いて嬉しく思います!
エプロンまま子もリアルタイムで読んでました~♪ヽ(´▽`)/

これからも応援してます!
頑張ってください!

  • #-
  • まる
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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