『風流つまみ道場』の“タイのマヨネーズ焼き”を再現!

 昨年から放映されている『ジョジョ』のアニメを毎週見続けているのですが、第一期も第二期もOPが秀逸で、内心小躍りしています。
 内容だけでなく、OPも燃えるくらい力が入っているアニメは『タイガー&バニー』以来初の事なので、一気にテンションが上がりました。
 一月、長年待ち焦がれた挙句見た映画が期待ハズレだった分、余計そう思います(映画名を挙げると露骨なので、あえて伏せさせて頂きます)。

 どうも、その昔『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を映画館で見た時、涙と鼻水と嗚咽を抑えず泣かれていた方が居た為、いまいち集中出来なかった事がある管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『風流つまみ道場』にて主人公・錦ちゃんが差し入れされた天然真鯛を使って作った“タイのマヨネーズ焼き”です!
タイのマヨネーズ焼き図
 錦ちゃんが週に何度も通っているなじみの和風居酒屋・<夕月>は、基本的にママが表に張り出しているおすすめ料理しか出されないお店ですが、「お店の雰囲気は好きだけど、いつも同じ料理で飽きた~」「もっと他のも食べたーい!」という常連客達によって、差し入れが持ち込まれることもしばしば。
 正直、厨房はお店側にとってお客さんに一番踏み込んで欲しくない場所だと思うので、<夕月>のようにお客さんがしょっちゅう出入りしては好きな材料で好きに料理を作るというシステムはかなり珍しいのですが、もしこういうお店があったら本当に家にいるみたいでくつろげるだろうな~と錦ちゃん達を羨ましく感じました。
 もっとも、ママの場合「お客さんとのおしゃべりは好きだけど、料理はなるべく手抜きしたい」と考えてて料理に全くこだわりがないタイプなので、こういうスタイル以外の営業はむしろ無理なのかもしれません;。

 中でも、眼鏡がトレードマークの常連・松田さんは違う物が食べたいと何度も言い出してはママを困らせており、その結果錦ちゃんに何度もおつまみを作ってもらっている問題客です(^^;)。
 ある日、松田さんは趣味の釣りをしている時に大物を釣り上げたとはしゃぎながら<夕月>に駆けつけ、なかなか立派な天然の真鯛を鼻高々にみんなへ見せつけ自慢をします。
 どうやら松田さんは久々に鯛のおつまみを食べたくて持ってきたらしく、それを察したママは「じゃあ、せっかくだからみんなで頂きましょ」と珍しくやる気を出すのですが、普段から「面倒くさいわ」「今日は暑いから」「楽だもの」とわがままを言っては錦ちゃんに丸投げする事が頻繁だったせいか、すかさず松田さんから「じゃあ、錦ちゃん起こすか。ママに任せるの不安だから」と天然なのか皮肉なのか分からない言葉を返され、さすがに「何ですって」とむくれていました;。
 普段の行いからくる自業自得とはいえ、立つ瀬がなくなったママを見ると少し気の毒です;。
一応店主だというのに、鯛を任せるのは不安だと言われておかんむりなママ;
 この時、酔ってうたた寝していたのを起こされた錦ちゃんが、皮付きのサクに切り分けた鯛の身で手早く作り上げたのが、この“タイのマヨネーズ焼き”!
 作り方は意外とお手軽で、塩こしょうと小麦粉をまぶしてソテーした皮付き鯛の上に、マヨネーズ・卵黄・青のり・ペッパーソースを混ぜたソースをぬってオーブントースターで焼き、バターで炒めたわかめが乗ったお皿に置いたら出来上がりです。
 錦ちゃん曰く、「これには、辛口の白ワインで決まりだね」との事。
 塩とこしょう、又は醤油で焼いた鯛は途中から味がどうしても単調になりがちですが、この“タイのマヨネーズ焼き”はマヨソースや炒めたわかめが程よいアクセントになって飽きが防げるのだそうで、松田さんを始めとする常連さん達から大絶賛されていました。
 パリッと焼けた鯛の皮の描写が見るからにおいしそうで、読んだ当初は「鯛は和風がいいと思っていたけど、これなら洋風もいいな…」とお腹がなったのを覚えています。
ポイントは、皮をパリッとさせることと、特製のマヨネーズソースをきかせること!
 ちなみに、この場には「もしかして、錦ちゃんに気があるのでは…?」という疑惑があるタカラジェンヌ風のキリリとした美女・雪絵さんがいたのですが、“タイのマヨネーズ焼き”を食べていつも通りブレていない錦ちゃんの料理の腕にうっとりし、「さすが錦之介さん。相変わらずいい腕前してる」とワイングラスを傾けながらじっと錦ちゃんを見つめてドキリとさせていました;。
 実を言いますと、錦ちゃんには(まるで相手にされていないものの)片思いしている女性・恵梨華さんがいるのですが、この雪絵さんの潤んだ瞳にはグラリと心が揺れたらしく、「えっ…そう?嬉しいなあ、雪絵ちゃんにそう言ってもらえると…。今度うちに来てくれたら、もっと色々とご馳走するよ」とバレバレな誘い文句を口にしており、思わず「コラーーーッ!」と突っ込んでしまいました;。
 確かに、錦ちゃんは独身なので恋愛は自由だと思うのですが、雪絵さんも恵梨華さんも<夕月>の常連でよく会っている仲な為、お互い錦ちゃんからちょっかいを出されているのがひょんなきっかけでバレたら、まさに「二兎を追う者は一兎をも得ず」な結末になる事は目に見えている為、思わずため息が出てきます。 
 もしかしたら、錦ちゃんがモテないのは、数打てば当たる戦法をずっと繰り返しているからなのかな~と、失礼な空想をしてしまいました;。

 とはいえ、幸い(?)雪絵さんはあくまで気になる程度だったらしく笑ってごまかされ、周囲の常連さん達からも「ダメよ、雪絵ちゃん。そんな誘いに乗っちゃ」「そうだよ!そもそも、この鯛は俺が釣ったものなんだから」「<エビで鯛を釣る>ならぬ、<鯛で鯛を釣る>なんて図々しいったらありゃしない」とボロクソに言われてしまい、錦ちゃんは「そ…そんなに言わなくたって(´;ω;`)」とすっかりしょげちゃってました。
 まあ、こういう残念な面がありつつ、どことなく憎めないところが錦ちゃんのいい所だと思いますので、いつか望み通り一緒に晩酌に付き合ってくれる彼女が出来てくれたらいいな~と祈るばかりです;。
相変わらずな錦之介さんの料理の腕に、惚れ惚れとするタカラジェンヌ風美女・雪江さん
 先日、珍しく天然で皮付きの鯛の切り身が売られていた為、いい機会だと思い再現することにしました。
 作中のレシピ通り、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、鯛の下準備。キッチンペーパーで水気を拭き取った皮付き鯛のサクを適当な大きさに切り分け、表裏に塩こしょうを振ったら全体に小麦粉を薄くまぶし、余分な粉ははたいて落とします。
 ※画像のように袋の中で小麦粉をつけると分厚くついてしまいがちなので、はたき作業は念入りにしておくことをお勧めします。
タイのマヨネーズ焼き1
タイのマヨネーズ焼き2
 次は、マヨソース作り。
 ボウルへマヨネーズと卵黄を入れたら泡だて器でガーッとなめらかになるまで混ぜ、その途中に青のりとペッパーソース(又は一味唐辛子。辛いもの好きな方は、両方使うのもありです)を加え、さらによく混ぜ合わせます。
 調味料が完全に混ざりきったら、マヨソースは用意OKです。
タイのマヨネーズ焼き3
タイのマヨネーズ焼き4
タイのマヨネーズ焼き5
 ここまできたら、後は焼き作業。
 オリーブオイルをひいて熱したフライパンに、鯛の皮が下になるよう身を入れ、皮目がパリッとするまで焼けたらひっくり返して片面も焼きます(後々、オーブントースターに入れるので、八割方火が通るくらいがベストです)。
 両面が焼けたらアルミホイルの上に乗せ、皮の部分に先程のマヨソースをまんべんなくかけ、スプーンで伸ばしながらぬります。
 ※薄めの味がお好きな方はこの一回だけで十分ですが、ボリュームのある味わいがお好きな方は、表面がちょっと焼き固まる→上からまたマヨソースをぬる→再度オーブントースターで焼くを一~二回繰り返して焼いた方がいいです。
タイのマヨネーズ焼き6
タイのマヨネーズ焼き7
タイのマヨネーズ焼き8
 マヨソースが熱々になったら、アルミホイルごと鯛をオーブントースターから取り出します。
 その間、バターをひいた別のフライパンで食べやすい大きさに切ったわかめをちょっと焦げそうなくらい炒め、塩とこしょうでこしょうで味付けしておきます。
タイのマヨネーズ焼き9
タイのマヨネーズ焼き10
タイのマヨネーズ焼き11
 このバター炒めのわかめをお皿へ敷き、その上へ焼きたて熱々の鯛のソテーを乗せれば“タイのマヨネーズ焼き”の完成です!
タイのマヨネーズ焼き12
 卵の黄身によって鮮やかな黄色に染まったソースが、見るからにおいしそうです。
 マヨネーズやマヨネーズを使っているため、香りがとても食欲をそそる感じで、画像を撮っている時思わず喉がゴクリと鳴りました;。
 一体どんな味がするのか、楽しみです!
タイのマヨネーズ焼き13
タイのマヨネーズ焼き14
 それでは、一口大に切り分けていざ実食!
 いっただっきまーす!
タイのマヨネーズ焼き15


 さて、味はと言いますと…思わず笑いが込み上げてくる程洒落た味わいで旨し!確かにこれは辛口の白ワインがグイグイ進みます!
 表面はカリッと、中はホロッとジューシーに焼き上がった淡泊な塩味のタイに、マヨネーズのふくよかなコクがリッチなボリューム感をプラスしており、まるでレストランで頂く料理のように本格っぽい仕上がりだったのに感動しました。
 よく揚がった唐揚げの皮みたいにパリッと軽く砕ける食感の皮が特に美味で、半ば揚げ焼き状態になっているのがしっとり柔らかな白身部分といい対比になっています。
 上のマヨソースも、タバスコのスパイシーな辛酸っぱさ、一味唐辛子のビリッとくる辛味、卵黄入れマヨネーズのまったり贅沢な旨味の効いた刺激的な味わいが、あっさりしたタイに絡んで程よいアクセントを与えていて相性抜群でした。
 無国籍風にアレンジしたマスタードマヨソースという印象だった為、一言で例えるなら「タイの悪魔風マヨソテー」という感じです。
 作中で言われている通り、こうするとタイ料理にありがちな単調さを打ち消せるので内心な調理法だと思いました。
 一方、心配していたバター炒めのわかめも、バターの濃厚な味が海草と意外に合う事に気付かされ驚愕しました。
 微妙にニュルニュルとしたぬめりがありつつもザクザクと歯切れのいいわかめに、焦がしバターのこの上なく芳しい風味が芯まで染み込んでおり、噛んだら噛んだだけバターに負けない程強烈な磯の旨味が押し寄せて来るのがよかったです(塩バターラーメンに乗っているわかめを、さらにゴージャスにしたみたいな味わいでした;)。


 凝って見える割にはあっという間に出来るので、普段用にしてもおもてなし用にしてもよさ気だと思います。
 一つ注意点があるとするなら、冷めると味ががくんと落ちるので、作ったら間をおかずすぐに食べてしまった方がいいと感じました。


P.S.
 前回頂いたコメントの中で、特に答えを明確にすべきご質問がございましたので、僭越ながらこの場にてお返事コメントを書かせて頂きます。
 ○薬子様
 →はい、覚えていました。遅くなり、申し訳ございません。お約束した以上は、時間がかかっても再現すべきだと考えての記事アップでしたので、わざわざコメントを頂けて非常に嬉しかったです。 
 ○ふじちぃ様
 →約八年前のつたない記事に目を通して下さり、ありがとうございます;。確かに、猫との関係も人間同様、こちらから尊重すべき姿勢を示すとうまくいきやすいですね。幸い、今ではそこそこ猫とコミュニケーションを取れるようになりましたので(時々、猫パンチを食らいますが;)、ご助言通りさらに仲良くできるよう努力したいと思います。

 最後に、当ブログにコメントを投稿してくださる皆様、いつもありがとうございます。
 一つ一つ拝見するたび、嬉しくなったり、申し訳なくなったり、感心したり、反省したり、参考にしたりと、次への再現に向けて前向きになるいい刺激をいつも頂いております。
 改めて、感謝の一言に尽きます。

●出典)『風流つまみ道場』 ラズウェル細木/芳文社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2013.02.05 Tue 00:58  |  

はじめてコメントさせて貰いました。
いつもあんこさんの再現料理楽しく見てます(*´ω`*) 

結構前にこのブログを発見してからあんこさんのファンです。
今までは見る専門だったんですが、ジョジョについて書かれていたので思わずコメントしてしまいました! ジョジョのアニメop素敵ですよね。

私自身福岡に住んでいるので、あんこさんの福岡についての話は共感することが多々あります^^
これからも更新楽しみにしてます。頑張ってください。

  • #blG/h6Yw
  • 猫森
  • URL
  • Edit

2013.02.06 Wed 12:48  |  

毎回美味しそうな写真が多くてお腹が空きます(・ω・)

その映画とは…全4部作の3作目だったりして(笑)

  • #-
  • URL

2013.02.06 Wed 20:50  |  訃報

西ゆうじさんが亡くなられたそうですね。
私はあんこさんのblogを通じてしか知りませんが
西さん考案のレシピを見れなくなるのは残念です。

  • #QFTSt91Q
  • oxy
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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