『クッキングパパ』の“カキとホタテのしぐれ丼”を再現!

 先日、毎年冬から初春にかけてのみオープンする期間限定の牡蠣小屋がもうすぐ営業開始すると聞きつけ、ワクワクしています。
 炭火焼きで醤油を直にたらしつつ、殻から取り出してハフハフいいながら頬張る牡蠣は生とは又違ったよさがあるので、今年も通い詰めようと目論んでいます。

 どうも、以前炭が「バチィッ!」と派手な音をたてて破裂した時、ますだおかだの岡田さんみたいに大声で「ワオ!」と言って恥をかいた事がある管理人・あんこです。


 今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて田中君が久しぶりに再会した弟の二郎さんと三郎さんの為に作った“カキとホタテのしぐれ丼”です!
カキとホタテのしぐれ丼図
 それは、『クッキングパパ』の単行本がちょうど百巻目に突入した頃の事。
 年末、鹿児島にある夢子さんの実家へ一日遅れで駆けつける予定になっていた田中君は、久々に一人暮らしをしている三郎君のアパートへぶらりと会いに行きます(どうやら西鉄大橋駅付近に住んでいるようで、近辺に在住している当管理人は無茶苦茶親近感を持ちました;)。
 何でも、大学へ進学して以来三郎君は一人で頑張っていると聞いていた田中君はずっと気になっていたそうで、ちゃんと一人暮らし出来ているかどうか確認したり、一緒に飲んで話をしたくなったとのことでした。
 普段はけいこちゃん曰く「ちゃらんぽらん」「やんちゃ坊主」な田中君ですが、時々お兄ちゃんらしさを発揮するのでさすがだな~と思います。
 その後、運よく休みが取れて早めに地元へ帰ってきていた東京のデパート勤めの次男・二郎君も訪れ、偶然とはいえ奇跡的に三人揃った田中君達は、すき焼きやお寿司を囲みつつ宴会をすることになります。
 田中家の三兄弟は顔も性格もそっくりで、連載初期から仲はいい方だったものの、如何に気が合ったとしてもやはり社会人になると疎遠になるんじゃないかな~と心配していたんですが、実際はたま~にとはいえちゃんと交流を持っていたのでほっとさせられました。
 下のコマで田中君自身が言っている通り、結婚して子どもが生まれて以来すっかり落ち着いて歳相応になった(お酒を飲んで暴れない、喧嘩っ早くなくなるなど)のには、連載当初の荒れた生活を送っていた田中君を見ていた当管理人にとって感無量です。
久々に会って近況報告をしあう田中さん兄妹
 実はこの時、二郎君は高校時代から付き合っていたはるみちゃんと結婚して新婚早々もう尻にしかれていた模様で、田中君に「いいな~、俺なんか飲みに行くのも嫁さんの顔色うかがいながらだもんな~」と哀愁を漂わせつつ言っていたのには泣かされました(つД`)。
 考えてみれば、高校時代もはるみちゃんからデレ抜きでツンツンされていたような気がしますので、この未来は必然だったのかもしれません;。
 ちなみにその際、三郎君と二郎君は「昨日は仲間と朝まで飲んでたぜ」「お前はいいさ。まだ独身だし、大学の研究室に入って、好きなラッキョウの研究をしてりゃいいんだから…」「兄ちゃん達も、好きなところで好きな事すりゃいいじゃん!!」「そうはいかないんだよ、サラリーマンはなー」と危うく軽い言い争いをしそうになったシーンは、まさに学生VS社会人の縮図みたいで、思わず苦笑しました(^^;)。
 正直、社会に出てから辛酸を舐めるどころかジョッキで一気飲みする羽目になった当管理人は、「お勤めしてみたら自然と分かるよ、三郎君…orz」と二郎さんの方に共感を覚えてしまいます。

 そんな一幕もありつつ、お酒を飲みながらインディアンポーカーやファミコンで盛り上がっていた田中君達ですが、手元にほとんど食べ物がなくなった状態で小腹がすいてしまいます。
 すき焼きの残りを食べようにも糸こんにゃくのみで、二郎君も三郎君も困るのですが、そんな時田中君が珍しくピンときてありあわせで作った料理が、この“カキとホタテのしぐれ丼”です!
 作り方はそこそこ簡単で、醤油・みりん・しょうが・唐辛子・砂糖を合わせて作ったつゆでカキとホタテをさっと煮、鍋から引き上げる時に溶き卵につけ、甘辛く炒り煮にしておいた糸こんにゃく乗せご飯の上へ乗せたら出来上がりです。
 田中君が言うには「ポイントはしょうがだね!」「中途半端より思い切り甘い方がうまいよ」だそうで、溶き卵でとじるのではなく生のまま絡ませることによってすき焼きっぽい味に仕上がると話していました。 
すきやき鍋に残っていた糸こんにゃくを、新しい料理にリサイクルするまで上達した田中君
 「田中家流の飲み会といえば、すき焼きやろ!」という程すき焼きが大好きな田中三兄弟は大喜びでこの“カキとホタテのしぐれ丼”をかっこみ、ますますテンションが上がって余計お酒が進んでいましたが、調子に乗ってギターまで持ち出し大合唱した為「うるさいぞー!!」と近所から苦情が来ていました;。
 こうしてつかの間の自由なひと時を満喫した田中君と二郎君でしたが、翌朝になると少しスゴスゴしながらそれぞれのお嫁さんの下へ戻っていったと書かれていた為、思わず「男はつらいよ」のフレーズが頭に蘇りました;。
 それにしても、最初は荒岩主任指導の下“たかなライス”“荒岩流サンサンド”といった初心者おすすめメニューしか作れなかった田中君がこんな立派なオリジナル料理を考えつくようになるとは思わなかったので、ちょっと感動です;。
この後、調子に乗った田中三兄妹は夜中にドンチャン騒ぎをして怒られてました;
 海産物大好き人間な当管理人にとって、カキもホタテも大好物だった為、一も二もなくすぐさま再現を決意しました。
 作中には詳細なレシピもあるので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、糸こんにゃくの炒り煮作り。ボウルに糸こんにゃくと塩を入れてよくもみこんだらザルに移して熱湯を回しかけてアクを取り、食べやすい大きさに切ります。
 小鍋に先程の糸こんにゃく、砂糖、醤油、みりん、日本酒、合わせ出汁、しょうがの千切り、輪切り唐辛子を投入して火にかけ、焦げないよう絶えずかき混ぜながら炒め煮にします。
 水分が充分飛んで味が染みたら、糸こんにゃくの炒り煮は準備OKです。
カキとホタテのしぐれ丼1
カキとホタテのしぐれ丼2
 次は、具の用意。
 フライパン(又は小鍋)に醤油、みりん、千切りしょうが、輪切り唐辛子、砂糖を入れ中火にかけて溶かし、つゆを用意します。
 つゆが沸騰してきたら、塩水でさっともんで洗った生食用カキと、横に半分に切っておいた生食用ホタテを入れ、約一~二分火を通します。
 ※あんまり加熱し過ぎると固くなるので、カキがぷっくりしてきた頃にさっと取り出すくらいにしていた方が無難です。目指すは、半生です。
カキとホタテのしぐれ丼3
カキとホタテのしぐれ丼4
カキとホタテのしぐれ丼5
 カキとホタテに火が通ったらすぐに火からおろして溶き卵に素早く絡め、炊き立てご飯の上に糸こんにゃくの炒り煮をドーナツ状に盛り付けておいた丼の中心へ乗せていきます。
カキとホタテのしぐれ丼6
カキとホタテのしぐれ丼7
 カキとホタテを全部乗せおえたらさっきの溶き卵とつゆをお好みでかけ(やや多めがお勧め)、しょうがの千切りを散らせば“カキとホタテのしぐれ丼”の完成です!
カキとホタテのしぐれ丼8
 飴色に光り輝くカキとホタテがとにかくおいしそうで、見ているだけで思わず喉が鳴ります。
 すき焼きを作ったときに漂うあの甘辛~い香りがプンプン漂うのが空腹にはたまらない感じで、田中君達みたいにシメに食べるよりも最初からメインとして食べた方がいいんじゃないかな~と思いました。
 カキとホタテをすき焼き風にして丼にするのは初めてなので、一体どんな味になるのか楽しみです。
カキとホタテのしぐれ丼9
 それでは、出来たての内にいざ実食!
 いただきま~す。
カキとホタテのしぐれ丼10


 さて、味の感想はと言いますとカキとホタテの二大スターが見事な共演を果たしていて旨し!これは、半生だからこそ味わえる醍醐味です!
 表面はさっくり、中はしっとりなめらかな舌触りのホタテと、ぷっくりトロンとした食感がたまらないカキが濃いめの味付けに負けないくらい甘みが濃くて美味で、食べ応え満点です。
 作中で田中君が言った通り、みたらし団子のタレやウナギのタレのようにまったり甘辛~い味わいのつゆで、どこまでも優しくとろけていきそうなのを、しょうがのキッと舌を刺激してすぐに消えるドライな辛さと鮮烈な香りが後口を爽やかにしてくれるのがちょうどいい感じでした特に、カキは時雨煮にそっくりな味わいです)。
 一言で例えるとするなら「カキとホタテの辛甘すき焼き丼」という感じで、海鮮すき焼きの残りをご飯にかけたらこんな美味しさなんだろうな~と幸せ気分になりました。
 糸コンニャクはブルブルシコシコした弾力のある歯触りが癖になる上、中にまでしっかりきんぴら風ピリ辛醤油味が染み込んでいるのがご飯のおかずにぴったりで、これも辛い所を除けば本当にすき焼きに入っている糸コンニャクみたいなのでカキやホタテとも相性抜群です。
 魚介類の旨味エキスが溶け出た昆布風味の溶き卵がご飯全域にたっぷり染み込んでいるせいか、白ご飯というよりは豪勢な卵かけご飯っぽい濃厚な味わいに仕上がっており、他の丼に比べて食べ応度がアップしているような気がしました。


 すき焼きの残り汁にうどんを絡めたり、溶き卵入りの取り皿に残った汁をご飯にかけて食べるのが好きな方には、気に入る事間違いなしな料理です。
 ただ、原作のレシピの分量ですと、甘すぎるのが苦手な方にはきついかもしれませんので、その通りに入れるよりは味見しながら調整する事をお勧めします。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2012.11.05 Mon 08:51  |  以外と贅沢

どうも。
秋が深まってきましたね。
カボチャや里芋が美味しくて毎日食べております。
牡蠣は栄養たっぷりで味覚を良くするという亜鉛も含まれている、
まさに海のミルクですね。
小生は仙台出身なので、よく松島の牡蠣を食べておりました。
小生としては焼き牡蠣に甘辛い味噌をつける食べ方をお勧めします。

クッキングパパは子供の頃から読んでいる、
小生の料理の先生です。
コロッケ屋の徳さんがお気に入りです(⌒‐⌒)
カボチャカレーのくだりは大好きですね。
三郎君の変わりようはすごいですね。。。
ちょっと前まで坊主頭で少々頼りない感じでしたが、
今はガッシリとしてしかも料理上手で男気がステキな男性になっております。
いったい留学先の中国で何が?(゜_゜;)
再現料理を見ていると、
以外と贅沢な丼だったんだなと思いました。
すき焼きの残り出汁を吸ったコンニャク。
生でも食べれる新鮮な牡蠣とホタテ。
それらを丼にするわけですからとても贅沢ですね。
卵で旨味と甘さをプラスし、
生姜で味を引き締める事がポイントでしょうか。

次回も楽しみにしてます。
頑張ってください(⌒0⌒)/~~

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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