『クッキングパパ』の“モツじゃが”を再現!

 その昔、相方さんは『北の国から』の純・『Dr.コトー診療所』の五島・濱口まさるさんに似ていると周囲から言われていましたが(後に調べると、前者二つは吉岡秀隆さんという同一の俳優さんが演じていました;)、最近は「ひとしくん人形に似てきた」と自分で言うようになりました。
 「そんな馬鹿な」と思い、画像を検索してみたところ…確かに、もう少し鼻を縮めたら相方さんにそっくりで、思わず苦笑しました;。

 どうも、最近顔がアンパンマンに似てきた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任が一樹君・ナナちゃん兄妹と一緒に作ってあげた“モツじゃが”です!
モツじゃが図
 以前、妹のナナちゃんの為に料理を覚えたいとお願いをしに来た事があるみゆきちゃんの友達・一樹君が(詳しくはこちら)、ある日久々に荒岩家へ訪れます。
 何でも、骨折が原因で入院していたお父さんが明日やっと退院出来るようになったとの事で、それを聞いた荒岩主任と虹子さんは「おめでとう!」「頑張ったもんねー、一樹君」と大喜びします。
 その為、一樹君は今までのように背伸びする必要はなくなったはずなのですが、すっかり料理にはまった一樹君は出来る事ならお父さんの大好物で退院を祝いたいと考え、また荒岩主任に料理を教わりたいと思ってナナちゃんと共にお願いをしに来たと語っていました。
 正直、一樹君はまだまだ外で遊ぶのが楽しくてしょうがないお年頃なので、「もういっか!」と料理しなくなる可能性は高そうだな~と勝手に予想していたのですが、荒岩主任によって伝えられた料理を楽しむ心が尚も一樹君の心の中に生き続けているかと知り、ちょっとほっとしたのを覚えています。
 そのせいか、荒岩主任の顔もどことなく嬉しそうで、はしゃぐ一樹君とナナちゃんを温かい眼差しで眺めていたのがとてもほほえましかったです。
骨折していたお父さんがやっと退院することになり、喜ぶ一樹君とナナちゃん
 ちなみに、一樹君のお父さんは焼き肉屋でホルモン焼きを食べては「これとビールがあれば何もいらない」と言い切るほど大のモツ好きで、その姿が印象的だった一樹君は、荒岩主任に「モツ料理を教えて下さい!」と熱心にお願いします(←用意がいい事に、一樹君は既にビニール袋一杯のモツを持参してきており、みゆきちゃんをひっくり返るくらい驚かせていました;。もしお母さんが持たせたとするなら、なかなか豪胆な方ですね;)。
 どうやら、お父さんは博多名物・モツ鍋も大好物な渋~い味覚との事で、それを聞いた荒岩主任はいいアイディアが閃いたらしく、「じゃあ、ちょっと面白い料理にしよう」と言います。
 こうして、モツ好きなお父さんの為に一樹君とナナちゃんが荒岩主任に色々教わりながら作ったお祝いの料理が、この“モツじゃが”です!
 作り方はそこそこ簡単で、徹底的に炒め煮して臭みを抜いた牛モツ・にんにく・唐辛子・玉ねぎ・じゃがいも・糸こんにゃくを出汁で煮込み、醤油・みりん・塩・味噌で味付けしたら出来上がりです。
 荒岩主任が言うには、「隠し味の味噌が臭みを消し、旨味を足す」のがこの料理のミソで、下ごしらえの時点でモツから如何に臭みを取りきるかが最大のポイントだそうでした。
 ビールだけでなく、熱燗や焼酎にもぴったりだとレシピ欄で語られていましたので、夕食時に晩酌を済ませてしまう当管理人のようなタイプにはうってつけなお惣菜料理です(^^;)。
モツ焼き、モツ鍋が大好きで、これさえあればビールが進むとお父さんは喜ぶそうです
 そして翌日、一樹君とナナちゃんがワクワクして待つ中、遂にお父さんが帰ってきて出来たての“モツじゃが”を食べてくれるのですが、お父さんは感動のあまり「うまいっ!!」と大声で叫んで二人を抱きしめます。
 余程嬉しかったのか、体育会系っぽいお父さんは「こんなうまいモツは初めてだ!」「ありがとう、ありがとう!」と一樹君達をえんえん抱き続け、そのせいかもう思春期に入り始めている一樹君は最初少し閉口していた様子でしたが(←難しい年頃ですよね;)、その内素直に「お帰り、とうちゃん」と心の中で甘えていました。
 読むたび、「家族っていいなぁ…」と感じるエピソードです。
感極まったモツ好きお父さんは、子ども達を思いっきり抱きしめて感謝します
 当管理人自身モツは大好きなので、前々から是非再現したいと考えていました。
 先日、いい牛モツを扱うお店をようやく見つけたので、早速作ってみようと思います。


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、牛モツの下ごしらえ。何もひかずに熱したフライパンへ牛モツミックスを投入し、全体に火が通るまで混ぜ続けます。
 この時、牛モツから恐ろしい量の脂や白い水がドバドバ出てきますが、これが臭みの元凶なので、ほとんど出てこなくなるまで根気強く加熱します。
 牛モツに火が通りきったらザルに入れ、よく水洗いした後余分な水気を切っておきます。
モツじゃが1
モツじゃが2
 次は、炒め煮作業。
 油をひいて熱したお鍋に、芯を取ってスライスしたにんにくと種を除いた赤唐辛子を入れてじっくり火を通し、いい香りがしてきたらざっくりとくし形切りにした玉ねぎ、乱切りにしたにんじん、一口大に切って水にさらしたじゃがいもを加えて炒めます。
モツじゃが3
モツじゃが4
モツじゃが5
 そこへモツを入れてさらに炒め、じゃがいもの表面がうっすら透明になってきたら昆布とカツオ節の合わせ出汁を注ぎ、アクを取りながらコトコト煮込みます。
 ※モツが入っている為、通常の肉じゃがよりもアクが出やすくなっています。
モツじゃが6
モツじゃが7
モツじゃが8
 じゃがいもやにんじんといった硬い具が煮えてきたら糸こんにゃくを投入し、醤油とみりんで味付けしたらさらに約十分煮ます。
 調味料と汁がなじんできたら塩で味の調節をし、最後に好みの味噌を溶き入れます。
 ※個人的に、合わせ味噌か麦味噌が特に相性がいいように感じました。
モツじゃが9
モツじゃが10
モツじゃが11
 しばらく煮込んだら火を止め(冷めてから温めなおした方が、味がよく染みます)、器へ汁ごと盛り付ければ“モツじゃが”の完成です!
モツじゃが12
 香りはもうまるっきりモツ鍋のそれで、モツ特有の胃袋を刺激するような濃厚な風味がふわっと漂ってくるのがたまりません。
 ただ、香りが強烈な割には持つ料理にありがちな脂ギトギト感がほとんどなく、ほっとしました。
 モツで肉じゃがを作るのは初めてなので、一体どういう味がするのか楽しみです!
モツじゃが13
 それでは、熱々ホカホカの内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
モツじゃが14


 さて、味はと言いますと…モツがじゃがいもとばっちり合ってて旨し!ビールにもご飯にもぴったりな飲兵衛向けの一皿です!
 ホクホクのじゃがいも、じんわり甘いにんじん、トロトロな玉ねぎ、ツルツルシコシコな糸コンニャクに、モツから出たこっくり濃厚な極上の旨味エキスが芯までしっとり染み透っており、普通の肉じゃがよりも若干濃いめな仕上がりになっています。
 汁はモツ鍋のスープによく似た、ホッと落ち着くコク旨味噌味で、にんにくのガツンとくる風味がついている為食べれば食べる程食欲が沸いてくる感じでした鷹の爪を入れた割には後から少しくる程度の控え目な辛味なので、辛い物が苦手な方にもお勧めです)。
 一方モツは、歯をグイグイ押してくる力強い弾力、こってりした味わい、わずかに残ったとろけるように甘い脂分が美味で、噛むごとに味に深みが出て来るのが大人の味だな~と思いました。
 モツのせいで一見しつこそうですが、ほとんど脂が抜けているのでむしろ後口はサラッとベタつかない印象で、例えるとするなら「ギリギリさっぱりさせたモツ煮込み」というイメージです。
 最初は「独特の臭みがつかないかな…」と心配でしたが、下処理の時にモツをしっかり火入れしたおかげで匂いはほとんど残っておらず、逆に味噌のふくよかな香りがフワッと口の中へ広がっていくのがいいです。


 モツ好きなら気に入る事間違いなしの、酒肴風創作肉じゃがです。
 この他にも、『クッキングパパ』百巻にはモツを牛すじに代えて作る“スジじゃが”(こちらは打って変わってさっぱり風です)のレシピがありますので、ご興味をお持ちの方は是非ご確認をお願いします!


P.S.
 ぽっきり様からご質問があったラー油の件ですが、あれは本当に初心者が一発勝負で作った物です;(その為、過分なお言葉に恐縮です)。
 確かに、温度管理はそこそこ難しかったので簡単とは言い難かったですが、逆に言えばそれと火傷に気をつけてくださったら、ほとんどの初心者が製作可能だと思います。
 未熟者ゆえ、あまり詳しいアドバイスが出来ず、申し訳ございませんm(_ _)m。


●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
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