『華中華』の“ちりめん山椒チャーハン”を再現!

 去年の暮れ、父や母と一緒にものまね番組を見ていた時、偶然『アンパンマン』のアニソンが流れて「そういえば、あんこは昔アンパンマンが好きで、アンパンマンの格好をした事があったなぁ」「本当に好きやったもんね~」という話をされ、くすぐったいやら照れるやらで困った事がありました;。
 その際、「生まれて初めて見たアニメは『アンパンマン』だったからね~」と苦笑しながら言ったのですが、父がボソッと「アンパンマンはいいな、歳を取らないから」と自嘲気味な言葉を漏らした為、色んな意味で胸が詰まりました(´・ω・`)。

 どうも、幼少期は天丼マンを見るたび「おいしそう」「アンパンマンみたいに、分けてくれないかな…」とお腹をすかせていた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんの師匠である島野さんが考えた京野菜チャイナメニュー・“ちりめん山椒チャーハン”です!
ちりめん山椒チャーハン図
 京野菜チャイナ第一弾・“賀茂茄子チャーハン”が大ヒットして以来、今や陳料理長をもしのぐ発言権を得た島野さんは、その後も次々と京野菜チャイナの新作を発表していきます。
 第二弾は万願寺唐辛子を使った肉詰めにしようとしたものの、構想段階で上海亭に“肉詰め獅子唐チャーハン”を売り出されて先を越された為(詳しくはこちら)、やむなく島野さんは“伏見唐辛子と近江牛の青椒肉絲飯”をメインにしたランチを発表するのですが、「第三弾に予定している“ちりめん山椒チャーハン”こそは、絶対邪魔させない!」と燃えに燃えていました;。
 セレブマダムが主な客層である満点大飯店と、ごく普通の庶民が客層である上海亭とは全く接点がなく、お客を取られる心配もないので、正直そこまでライバル意識を持つことはないと思うのですが、どうやら島野さんにとっては上海亭は別格らしく、いつになっても「負けない!!」と執念深く後を追う姿には苦笑させられます;。
 けれども、十分な地位を手に入れながら満足することなく現場で腕をふるい、飽くなき向上心を持ち続ける姿勢は敵ながら天晴れだと思うので、貪欲さもここまでくると呆れを通り越して感心します(もっとも、目の仇にされている上海亭=ハナちゃんはたまった物ではないですが;)。
京野菜チャイナ第三弾は、京都から取り寄せたちりめん山椒を使ったチャーハンにすると決めた島野さん
 しかし、新作チャーハンに情熱を燃やす島野さんの背後に、思わぬ陰謀を企む人間達が忍び寄ります…。
 その人物とは何と身内で、三馬鹿トリオの呼び名がすっかり定着しているチビ太さんとノッポさん(ブーちゃんは反対したものの、無理やり巻き込まれた被害者;)!
 とは言っても、レシピや情報を盗もうという大それた事ではなく、島野さんの助手になったブーちゃんの手によって激辛四川唐辛子をこっそり“ちりめん山椒チャーハン”の中に混入させて味を変え、その罪をハナちゃんに着せてしまおうという、如何にも小物なチビ太さんらしいケチな作戦;。
 どうしてこんな陰謀が持ち上がったかと言いますと理由は単純で、「オネエな島野さんの助手が嫌で逃げたが、助手をしているブーちゃんは女の子にモテモテになってて羨ましい→今からでも助手になりたいけど、華子とブーちゃんの二人で間に合ってて今更入る隙間がない…→なら、華子がミスをしたような罠をしかけて助手を辞めさせ、自分達がその後釜に乗り込めばいい!」という、要はモテないのを何とかしたいと考えた男二人の悪あがきで、こんな理由でゴタゴタに巻き込まれるであろうハナちゃんが本気で気の毒になりましたorz。
 ブーちゃんも断ればいいのに、上京して以来ずっと仲良くつるんできた二人な上、気弱な性格が災いして強引に言いくるめられて渋々頷いてしまったので、初見時はどういう展開になるか分からずやきもきしたのを覚えています。
チビ太たちのせこい陰謀に無理やり巻き込まれ、苦しむぶーちゃん…
 こうして、ブーちゃんは良心の呵責に苦しみながらも、“ちりめん山椒チャーハン”の仕上げに入れる刻んだ赤万願寺唐辛子へ四川唐辛子を混ぜてハナちゃんに渡し、調理中の島野さんの所へ持っていってもらいます(実は、ハナちゃんはこの時点でブーちゃんが何かしているのに気付いた様子だったんですが、苦しそうなブーちゃんの顔色を見て何か思うところがあったのか、黙って持って行っています…。もしかしたら、件の二人に自分を陥れるよう何か言われた所まで読んでいたのかもしれません)。
 が、プロの島野さんは入れた瞬間の匂いですぐさま四川唐辛子が入っているのに勘付き、味見をしてからハナちゃんに「お華!あんた、四川唐辛子も入れたでしょ!?」と厳しく追求し、震えて汗ダラダラなブーちゃんを盗み見てから「すみませんでした!」とあえてかばいます(←人がいいのを通り越して、もはや菩薩レベルです;)。
 すると次の瞬間、予想外な事に島野さんが言ったのは「小憎らしい真似をしてくれたわね!四川唐辛子の辛さがあたしのちりめん山椒チャーハンをさらにおいしくしてくれてるわ!」「お華の一工夫、採用!但し、今度からあたしに一言言ってからにしなさいよ!」という、誉め言葉。
 何と偶然にも、四川唐辛子とちりめん山椒は相性がよかったらしく、そのおかげで島野さんはハナちゃんがこっそり工夫したものと解釈したようで、何とかハナちゃんとブーちゃんは紙一重で助かるのでした;。
 その後、ハナちゃんとブーちゃんは「ブー先輩のアイディア、私の手柄になってすみません」「いや、いいんだ…。これからも仲良くしてくれる?」と丸く収まり、一方チビ太さんとノッポさんはまたモテずに悶々とする日々を過ごす事になるのでした…(←こっちは自業自得ですね)。

 ちなみに、“ちりめん山椒チャーハン”の当初のレシピは、基本チャーハンにちりめん山椒と赤万願寺唐辛子を入れるだけだったんですが、今回のトラブルで赤万願寺唐辛子ではなく四川唐辛子を入れる方にレシピが変更されていました。
 仕上げにシャキシャキレタスとにんじんのスライスを添えるのがミソだそうで、島野さん曰く「サラダ感覚で食べられるチャーハン」だそうです。
偶然にも、四川唐辛子はちりめん山椒チャーハンのいい味のアクセントになったとの事!
 何故か近所のお店でちりめん山椒を扱っているところが見つからず、お取り寄せしようかどうか迷ったのですが、先日あるスーパーで偶然見つかったので再現を決めました。
 作中のレシピ通り、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、四川唐辛子の用意。乾燥している四川唐辛子を一旦水に浸けて戻し、ヘタを切って中の種を取り出したら小口切りにします(丸っこい形でかわいかったです^^)。
 その間、レタスを流水で洗って食べやすい大きさにちぎり、にんじんの薄切りに星の型やハートの型を押し付けて切り出しておきます。
 ※辛い物が苦手な方は、パプリカor万願寺唐辛子or獅子唐で代用してOKだそうです。
ちりめん山椒チャーハン1
ちりめん山椒チャーハン2
 次は、チャーハン作り。
 あらかじめ、以前に作り方をご紹介したハナちゃん流基本チャーハンのレシピ通りに中華鍋かフライパンで基本チャーハンを作っておき、仕上げの段階でちりめん山椒を投入してザッと混ぜ合わせます。
 チャーハン全体にちりめん山椒が行き渡ったら、味見をしながら先程の四川唐辛子を加え、好きな辛さになるまで量を微調整します。
ちりめん山椒チャーハン3
ちりめん山椒チャーハン4
ちりめん山椒チャーハン5
 チャーハンの味が決まったらお皿へ丸く盛り付け、最後にレタスとにんじんをトッピングすれば“ちりめん山椒チャーハン”の完成です!
ちりめん山椒チャーハン6
 思ったよりも焦げ茶色のチャーハンに仕上がっており、少し驚きました。
 ただ、レタスやにんじんがいい具合に彩りになっている為、そこまで殺風景なチャーハンになっておらず、ほっと一安心;。
 醤油の香ばしい香りが如何にも美味しそうなので、どんな味か楽しみです!
ちりめん山椒チャーハン7
 それでは、出来たての内にいざ実食!
 いただきまーす。
ちりめん山椒チャーハン8


 さて、味はと言いますと…ちりめん山椒がチャーハンにしっとりなじんで旨し!味のバランスが取れていて程よい塩梅です。
 ふんわりパラパラして旨味が凝縮されたちりめん山椒を噛み締めると、キレのある甘塩っぱさが山椒のパチッと弾けるほのかな辛味と共に舌をじんわり刺激し、基本チャーハンへさらなる奥行きを与えています。
 山椒のスーッと鼻を抜けていく清涼感溢れる風味がチャーハンに爽やかさをプラスしており、見た目よりずっとあっさりした和風な味わいになっていました。
 意外な事に、黒胡椒や山椒に似たビリリと痺れる四川唐辛子の辛味はチャーハンには染みておらず、噛んだ時に初めて炸裂する為、思ったよりは激辛ではなくちょい辛程度で食べやすかったですただ、香りはとても複雑かつスパイシーなのが特徴的で、火を通したらさぞ鮮烈であろう事が窺えました)。
 おかげで甘過ぎず辛過ぎずちょうどいいアクセントになっており、ちりめん山椒の味わいをさらに高めています。
 生のにんじんのパリパリサクサクした食感や素朴な甘味、そしてレタスの張りのあるシャキシャキ感と瑞々しさが、香ばしい醤油の香りが色濃く残っている甘辛ちりめん山椒チャーハンをしっかり受け止め、後口をさっぱりさせているのが最高でした。
 その為、作中で島野さんが言ってた通りサラダ感覚で軽くヘルシーに食べられるチャーハンという印象で、中華料理店にあるひき肉のレタス包みによく似たフレッシュな醍醐味を味わえます。


 今回はハプニング後のレシピである、四川唐辛子入りの辛い味にしましたが、辛くないバージョンも美味しかったのでそちらもおすすめです。
 レタスを巻いて食べるとかなり爽やかな味になるので、夏場に食べるのに向いていそうなチャーハンです。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
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 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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