『クッキングパパ』の“ジャパニーズフレッシュカクテル三種”を再現!

 数週間前、ある再現料理に使う目的で桃の花のつぼみがついた枝を二本購入し、花瓶に入れて花開くのを待っていたのですが、日に日に成長していく桃の花の様子を見守っていく内、最近では再現料理より観察の方が第一目的となりつつあります;。
 水を吸い込みやすくなるよう水切りしたり、栄養を十分取れるよう砂糖や十円玉を入れた水に活けたり、乾燥しないよう霧吹きで水を与えている内、今ではすっかり情が湧いてしまいました;。
 その為、再現料理に使用するのは大分遅くなりそうです…(←使うのは花びらなので、毎日微量に散ったのをせっせと集めながら「あともう少し散ったら再現できるな…」などと考えている今日この頃)。

 どうも、生き物の世話をする喜びに目覚めつつある管理人・あんこです。 


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にてカツ代さんが友達のおタキさんの為に開いた和風カクテルパーティーで用意した“ジャパニーズフレッシュカクテル三種”です!
ジャパニーズフレッシュカクテル図その一ジャパニーズフレッシュカクテル図その二
 今回は『クッキングパパ』では珍しい事に荒岩主任が全く登場せず、代わりにその母・カツ代さんが主人公となって進むある冬の日のお話。
 再婚した夫の吉岡さんとコタツでのんびりくつろいでいたカツ代さんの元へ、ご近所で一人暮らしをしている同年代の女性・おタキさんが「ハ~イ、どげんね今日のあたしのファッション!」と言いながら、短めのスカート&ブーツというなかなか刺激的な服装を見せびらかしにやって来ます。
 おタキさんにとっては渾身のコーディネートだったみたいですが、気心の知れた仲であるカツ代さんは容赦なく「アホウ、なんちゅう格好してんだいっ!」と突っ込みます;。
 けれども、残りの人生も若かった時のようにエンジョイしたいと考えているおタキさんは、少しひるみつつも「お…女はね、いくつになってもオシャレ~~にしとかないけんとよ、イカシとろーが」と反論するのですが、すかさずカツ代さんは「イカシとうどころかイカレとるわい!!そげな格好しとるとカゼひいて寝込むとがオチたい」と痛烈なセリフを返しており、小心者の管理人は「ここまで本音100%で話されると、いっそ清々しい…」とカツ代さんの正直な性格を羨ましく感じました;。
 女性の友情はお世辞・陰口・張り合いが蔓延しがちなので、ここまで裏表なしにはっきり言ってくれるカツ代さんは、ある意味とんでもなくいい人なんじゃないかな~と思います。
 ジョジョ風に例えるなら、「さすがカツ代!俺たちにできない事を平然とやってのけるッ、そこにシビれる!あこがれるゥ!」という感じです;。

 けれども、カツ代さんに負けず劣らず口が立つおタキさんは一向に懲りず、「お~ヤダヤダ、女心を捨てたおなごは悲しかね~。旦那さんがかわいそうたい」「やかましか!」という他愛ないやり取りをした後、若奥様方から誘われたフレンチ料理付きのマナー教室へ参加しに出かけていました。
 おタキさん曰く、「カッちゃん、今女の平均寿命いくつか知っとお?!80越えとうとヨ!」「あたしたちゃまだまだウブなばーさまよ、これからたい!!」だそうで、個人的にこういう明るいロックな生き方をするご年配の方は好きです(^^)。
女はオシャレ心を忘れないべきというおたきさんと、無理するなと反論するカツ代さん;
 が、意気揚々とレストランに入ったおタキさんに待ち構えていたのはフレンチのランチではなく、何とカクテルとワイン!
 どうやらおタキさんはマナー教室の予定を逆に覚えていたらしく、今月はカクテル入門がメインだったそうなのですが、午前中にお酒を飲む経験は初めてだったおタキさんはドギマギし、遂には酔い過ぎて途中離脱してしまいます。
 実はこの時、おタキさんは心の中で「ばってん…こんな昼間からお酒飲んどったら…あたしの死んだじいさまに申し訳なかバイ」と反省しており、不覚にも少し萌えてしまいました(^^;)。
 少なくとも、月二回休日のお昼に飲酒している当管理人よりも、おタキさんの方が余程大和撫子してると思います。
 このシーンを読むたび、「こんな初々しい時も、あったな…」と甘酸っぱい思いで一杯になります(『クッキングパパ』には、こういう「大人の階段の~ぼるー♪」を実感するエピソード目白押し;)。

 その後、フラフラになったおタキさんは「オッス!!」とハイテンションのままカツ代さんの家を訪れ(←思わず「悟空か!」と突っ込みました;)、酔いがさめるまで一休みするのですが、お昼でも強いカクテルを飲める若奥様のパワーに圧倒されたおタキさんは、朝の元気はどこへやら、「ま、まいった~っ!ついていけんバイ…」「しばらくおとなしゅうしとく」とすっかり弱気になってしまいます。
 しかし、何だかんだ言いつつもおタキさんの生き様が好きだったツンデレなカツ代さんは、「な~んば言いようとね、こんくらいでめげてどうすっとかい!」と喝をいれ、「うちたちのカクテルパーティーばしようや!!」と提案します。
不意打ちでカクテルを飲む事になり、「無理、若奥様にはついて行けない~;」と酔いつぶれてしまいます;おたきさんに喝をいれ、「うちたちのカクテルパーティーをしよう」と持ちかけます
 そして数日後、おタキさんと若奥様方を自宅に招いたカツ代さんが、お手製の煮物やサラダをを並べたコタツの上で手際よく作ってみせたのが、この“ジャパニーズフレッシュカクテル三種”です!
 カクテル名を一つずつ挙げると、“ジャパニーズ・スプモーニ”“ジャパニーズ・スクリュードライバー”“ジャパニーズ・ミモザ”で、作り方は料理よりも遥かに簡単。
 “ジャパニーズ・スプモーニ”はカンパリ+みかんジュース+トニックウォーター、“ジャパニーズ・スクリュードライバー”はウオッカ+みかんジュースを氷入りのグラスに入れて混ぜるだけで、“ジャパニーズ・ミモザ”に至ってはシャンパン+みかんジュースをワイングラスで合わせるだけで出来上がります。
 カツ代さんが言うには、本式ではオレンジやグレープフルーツで作る所を、鹿児島の温州みかんを絞って作るみかんジュースを使う事によって日本風にアレンジしたとの事で、どことなく親しみの持てる甘い味のカクテルが出来上がるとレシピ欄で語っていました。
 調べてみると、意外な事に“ジャパニーズ・スクリュードライバー”に似たレシピはちらほらあったものの、“ジャパニーズ・スプモーニ”や“ジャパニーズ・ミモザ”のようなシンプルかつストレートに和を感じさせるレシピはネット上にはほとんどなかった為、改めてカツ代さんの発想力はすごいな~と感じました(他にも、こちらのような和カクテルも独創的で面白そうです)。

 最初は怪訝そうだった若奥様たちですが、すぐにカツ代さんの手を抜いていないお惣菜やフレッシュでおいしいジャパニーズフレッシュカクテル三種”の虜になっており、その後途中参加した吉岡さんと共に和気藹々と日本ならではのカクテルパーティーを楽しんでいました。
 バーで傾ける洒落たカクテル…というのも確かに憧れですが(←「あちらのお客様からです」とか、一度でいいからされてみたいです;)、カツ代さん達のようにコタツでのほほんとくつろぎながら飲むカクテルも乙な感じで、初見時は「いつかやってみたいな~」と微笑ましい気持ちになったのを覚えています。
おコタで温まりながら和惣菜をつまみ、和カクテルを飲む…これぞ日本のカクテルパーティーです!
 先日、いい温州みかんを手に入れることが出来た為、再現を決意しました。
 作中のレシピ欄には詳しい配合比率やコツが細かく書かれていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現カクテル!
 最初は、ベースとなるみかんジュース作り。
 温州みかん(英語でSatsuma Mandarinと言われるくらいですので、本場の原産地である鹿児島県産の物がベストですが、無い場合はもちろん他のみかんでもOKです)を横半分にスパッと切り、絞り器を使って果汁をギュ~ッと絞ります。
 ※日本のみかんはオレンジと違って皮から身が簡単に取れるので、絞った後の皮から残った果肉を食べた方が、栄養的にもエコ的にもお勧めです(^^)。あと、皮はカラカラに乾かせば陳皮という漢方薬にもなります。
ジャパニーズフレッシュカクテル1
ジャパニーズフレッシュカクテル2
 次は、いよいよジュースとお酒の調合。
 “ジャパニーズ・スプモーニ”は、氷を入れた長めのグラスにカンパリとみかんジュースを注いだ後、トニックウォーターで中を満たし、細長いスプーン(パフェ用スプーンが最適)で底を軽く回しながら混ぜます。
 この時、泡を立てないよう静かに混ぜるのがポイントです。
 混ぜ終えたらスプーンを取り出し、上にみかんスライスを乗せて出来上がり!
 ※写真だと最初から氷を入れていませんが、今回は撮影用と割り切ってグラスの中が見えやすくなるようギリギリまで氷を入れなかっただけですので、上記のレシピで作って頂いて大丈夫です。
ジャパニーズフレッシュカクテル3
ジャパニーズフレッシュカクテル4
ジャパニーズフレッシュカクテル5
 “ジャパニーズ・スクリュードライバー”は、氷を入れた長めのグラスへウォッカとみかんジュースを注いで中を満たし、細長いスプーンで泡立てないようそっと底を混ぜます。
 仕上げに、レモンのスライス(酸味が強い方がお好きな方は、隠し味にレモン汁を入れるとナイスです)を乗せて出来上がりです。
ジャパニーズフレッシュカクテル6
ジャパニーズフレッシュカクテル7
ジャパニーズフレッシュカクテル8
 “ジャパニーズ・ミモザ”は、細いワイングラスへみかんジュースを注ぎ、後からよく冷やしておいたシャンパンで中を満たしたら出来上がりです!
 なお、「シャンパンは高くて手が出せないし、第一カクテルに使うのはもったいない…」という方は(←当管理人もそうでした;)、発泡白ワインで代用しちゃっても大丈夫です。
ジャパニーズフレッシュカクテル9
ジャパニーズフレッシュカクテル10
 これらのカクテルをテーブルへ運び、傍らに和風のお惣菜を用意すれば“ジャパニーズフレッシュカクテル三種”の完成です!
 想像していたよりもずっとカラフルな出来栄えで、味の方も期待大です!
ジャパニーズフレッシュカクテル11
ジャパニーズフレッシュカクテル14
 それでは、セリの胡麻和えと煮物をおつまみにしつつ、いざ実飲!
 いっただっきまーす!
ジャパニーズフレッシュカクテル16


 まず一番目は、“ジャパニーズ・スプモーニ”。
ジャパニーズフレッシュカクテル12
 さて、味の感想ですが…見た目よりも遥かに個性が強くて衝撃的!なかなかパンチが効いてます。
 じわっとほろ苦いカンパリと、さっぱり甘いみかんが組み合わさる事によって生まれる絶妙な甘苦さが何とも言えない感じで、カンパリの癖が残ってる割には結構飲みやすい仕上がりになってます。
 最初は程々甘いのに、キレがあってべとつかない、清々しくドライな後味なのがたまりません。
 喉をビチビチッと強く刺激してくる炭酸のおかげで、ビールっぽいスカッとした爽やかさが出ていました。
 時折よもぎ系のハーブを思わせる異国な香りが漂う為、完全なジャパニーズというよりは「日本人とイタリア人の陽気なハーフ」という印象でした。


 続いて二番目は、“ジャパニーズ・スクリュードライバー”。
ジャパニーズフレッシュカクテル13
 さて、味はと言いますと…体中に染み渡る、ほっとする甘さに感動。確かに、正真正銘のジャパニーズ・カクテルです!
 絞りたてでフレッシュな国産みかん果汁のみに約束された瑞々しい甘味が、日本人のDNAを呼び覚まします。
 雑味がなくてひたすら透明な印象のウオッカのおかげで、みかんの良さが殺されず全面に出ており、それでいてただのジュースになる所を「カクテル」になるようアルコール分をプラスして洗練した味わいに仕立ててくれてます。
 オレンジを使った本式の物より酸味は少なく、すっきり感は控え目ですが、代わりに穏やかな春の陽光を思わせる素朴な甘酸っぱさが口を満たしてくれます。
 どことなく、ポンジュースを彷彿とさせられるカクテルでした。


 最後は、“ジャパニーズ・ミモザ”。
ジャパニーズフレッシュカクテル15
 さて、味の感想ですが…先程の二つとはガラリと変わり、一気になまめかしい味わい!アルコール度数も高く、大人な美味しさでした。
 トニックウォーターの勢いのある炭酸とは違い、発泡性ワインの炭酸は淡く喉をくすぐるような繊細な炭酸で、ビロードのように滑らかな舌触りが堪えられません。
 カクテルというよりはみかんワインと言いたくなる程、上品で落ち着いた味がします。
 ウオッカより存在感のあるワインを割っている為、みかんの自然な甘味だけでなくブドウの熟成した甘味も同じくらい主張してくるイメージで、そのせいか酸味はほぼ消えてまろやかな後口になっていました。
 その為、ジャパニーズというより「クォーターの令嬢」という印象です。


 それまで、自宅でカクテルを作るのは難しそう…という思い込みがありましたが、実際にやってみると結構簡単で驚きました。
 おまけに安上がりで、その上面白い組み合わせや配合が出来て楽しかったので、今後もちょくちょく自宅カクテルを作る事になりそうです。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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