『クッキングパパ』の“おからのクッキー”を再現!

 当管理人の本名は、どちらかと言うと古くて堅い方に分類される為、名前が被ることは現実でも創作物でも滅多にないのですが、数年前に見たある推理ドラマでは被害者役の名前に抜擢されており、少し驚きました。
 それだけならすぐに忘れていたと思うのですが、どういう運命のいたずらか、何と犯人役の名前は相方さんの本名と同じで、びっくりし過ぎて爆笑したのを覚えています;。

 どうも、出来れば探偵役の名前がよかったな~と思う管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にてみゆきちゃん達が保育園の芦原先生へ結婚祝いとして送った“おからのクッキー”です!
おからのクッキー図
 みゆきちゃんがまだ保育園に通っていた頃、年少の時に担任をしていた芦原先生が結婚する事になり、元教え子だったみゆきちゃん・リナちゃん・たっくん(←新キャラで、豆腐屋さんの息子さん。リナちゃんの子分だとか;)は、何かプレゼントする事にします。
 そこで、みゆきちゃんは荒岩主任に何をプレゼントしようか相談するのですが、一部始終を聞いた荒岩主任は「芦原先生が大好き」「お祝いしたい」というたっくんの気持ちを尊重したかったようで、たっくんの実家のおからでお菓子を作り、結婚式の翌日に送ったらどうかと提案します。

 そして、芦原先生が結婚式を挙げる当日、みゆきちゃん達が荒岩主任からレシピを教えてもらいつつ和気藹々としながら作ったのが、この“おからのクッキー”です!
 作り方は簡単で、おから・バター・砂糖・バニラエッセンス・卵・くるみ・小麦粉を練って用意したクッキー生地を好きな形に成形し、高温のオーブンでこんがり焼いたら出来上がりです。
 ポイントは、おからをしっかり炒って水分を飛ばしてから使う事、分離しやすい組み合わせなのでスピーディーに記事を練り合わせる事の二つだそうで、この二点さえ守ればおから臭さのないクッキーになると作中で語られていました。
 この手順だけで既に美味しそうな予感がプンプンしますが、今朝豆腐屋さんで豆乳から絞られたばかりの新鮮なおからで作ったのなら、尚更風味豊かに出来上がりそうだと、読むたびにうっとりします(´Д`*)。
たっくんの実家の豆腐やさんで出ているおからを使い、お祝いクッキーを作ります
 こうしてクッキーを作り終えたみゆきちゃん達は、残りの時間は遊びに費やそうと決めて自転車で公園に向かうのですが、途中たっくんはブレーキを踏み、何やら考え込んでしまいます。
 心配したみゆきちゃんは慌てて止まり、たっくんに理由を聞くのですが、何とたっくんは「今からこのクッキー渡しに行きたい」と大胆な事を言い出した為、みゆきちゃんとリナちゃんは仰天します。
 当初は「自転車で?!ムチャよ、子どもたちだけで危ないじゃない!」「車で行っても、ダメだね。結婚式は招待状がないといけないもの」と反対するリナちゃんの意見が優勢で(←まだ四~五歳くらいなのに、かなり大人びていて頼もしい限りです;)、みゆきちゃんも「一日くらい待ちなよ。ねっ、たっちゃん」と説得にかかるのですが、最終的に「オ…オレ、先生の結婚式に行きたい。先生のお嫁さん姿が見たい。そして、おめでとうって言いたい」とつっかえながらも真剣に訴えるたっくんの様子に心打たれ、色々不安を持ちつつも結婚式場であるグランドホテルへ行く事を決意します。
先生の花嫁姿をみたい、そして直接クッキーを渡したいというたっちゃんの熱意にほだされます
 初見時は「小学生ならまだしも、まだ幼稚園に通っているような子ども達が、地図や携帯もなしに目的地へたどり着けるのだろうか…?」とハラハラしましたが、どうやらリナちゃんはつい最近、グランドホテルで行われた親戚の結婚式に参加していて大体の場所を把握していた上、「目的地へ向かうバスについて行けば大幅には道に迷わないはず」という論理的な考えで進路を決めていたようで、一読者の心配を他所に無事グランドホテルへ到着していました;。
 正直、このへんの流れを読むとリナちゃんのかしこさ・リーダーシップ・男気がみゆきちゃんをはるかに越している為、パッと見だとリナちゃんが主人公に見えて思わず苦笑しました;(微妙なたとえで恐縮ですが、『ドラクエⅤ』の幼少期クエストを思い出しました。キャストは、ビアンカ=リナちゃん、Ⅴ主人公=たっくん、キラーパンサーの子ども=みゆきちゃん←失礼ですみません…orz)。
 
 それにしても、たっくんは初登場時からずっと内気で声も小さく、いつもしっかり者で活発なリナちゃんに引っ張られる部分が多々あったというのに、芦原先生の結婚式に関してだけは弱々しくも必死に抵抗したのが、何ともいじらしくて胸を突かれました。
 リナちゃんも、何だかんだ言ってガキ大将のジャイアン(但し、映画版に限る;)のように、いざ腹をくくったら最後まで仲間の力になろうと行動力を発揮する所が見ていて微笑ましく、みゆきちゃんはいい親友に恵まれたな~と感じました。
 ※小さい子どもだけで動くと危険がいっぱいなのは確かなので、よい子は真似しないでください;!!
天神行きのバスについて行ったり、人に道を聞いたりして自転車で前進していました;
 その後、みゆきちゃん達はグランドホテルに入ってからも芦原先生の結婚式がある部屋が分からず少し迷いますが、そこまで時間をかけえずに現場へ乱入でき、やっと芦原先生に“おからのクッキー”を渡せていました。
 まさか、子どもだけでグランドホテルに来れるとは思ってもみなかった芦原先生(と結婚式に呼ばれていた園長先生)は、突然の展開にびっくりしていましたが、みゆきちゃん達が先生の花嫁姿を見たくてきたと知ってからは芦原先生は感動し、ご主人共々“おからのクッキー”を食べて「たっちゃん、リナちゃん、みゆきちゃん、ありがとう。とってもおいしいわ」と涙ぐんでいました。
 確かに、ここまで教え子達に慕われていると実感したら、誰だって嬉し泣きしたくなるだろうな~とこちらまで目がうるんでしまったエピソードでした(つД`)。
頑張って自転車をこぎ、やっと先生の結婚式が行われているホテルに到着!この展開とおからクッキーに、さすがの先生も思わず涙していました
 ちょうど新鮮なおからが手に入っていたので、これをいい機会と思い再現する事にしました。
 幸い、作中に分量がきっちり記されていました為、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、生地の準備。おからは何も敷かずにから炒りして冷ましておき、その間にボウルへバター、砂糖、バニラエッセンスを入れてクリーム状になるまで泡立て器でよく練り、さらに卵を投入して素早く混ぜます。
 ※卵を入れた時は特に分離しやすいので、一気に混ぜる事をお勧めします。
おからのクッキー1
おからのクッキー2
おからのクッキー4
 卵が生地から分離する事なく混ざって表面がなめらかになってきたら、あらかじめオーブン等で七分程度から炒りして大雑把に刻んでおいたくるみ(ピーカンナッツを足してもナイス)を加え、さらに混ぜ合わせます。
おからのクッキー5
おからのクッキー3おからのクッキー6
 そこへ、先程炒って冷ましておいたおからとふるいにかけた小麦粉を投入し、木べらでざっと混ぜます(←練りすぎると硬くなりますので、要注意)。
 混ぜ終えたらラップをかけ、冷蔵庫で約一時間かけて寝かせます。
おからのクッキー7
おからのクッキー8
おからのクッキー9
 生地がしっとりまとまったら麺棒で伸ばして好きな形に成形してクッキングシートに乗せ(作中ではハート形と棒状の二種類だった為、当管理人もその形にしました)、170度に熱したオーブンで約二十分くらいかけて焼きます。
おからのクッキー10
おからのクッキー11
 中にまで火が通ったらオーブンから取り出し、網の上で粗熱が取れるまで冷ませば“おからのクッキー”の完成です!
おからのクッキー12
 おからの匂いよりもバニラエッセンスの芳しい香りの方が強い為、見た目だけではおからクッキーだと分かりません。
 ほのかにナッツの香ばしい匂いもするのが鼻に心地よいです。
 おからクッキーは今までに何度か食べましたが、果たして荒岩主任の考えたクッキーはどんな味がするのか、非常に楽しみです。
おからのクッキー13
 それでは、好きなクッキーをつまんでいざ実食!
 いっただっきまーす!
おからのクッキー14


 さて、味はと言いますと…さっぱりした甘さとザクホロ感が食べやすくて美味し!軽~く食べられるのが嬉しいおやつです!
 おからデザートにありがちな大豆臭さはバニラエッセンスの甘やかな香りで、そしてパサつきは通常よりもやや多めに配合したバターによってほぼ消失しており、予想していたよりも遥かにクオリティが高い出来栄えです。
 バター・砂糖・卵を使っているので、お世辞にも低カロリーなダイエット向きお菓子とは言えないのですが、市販のクッキーみたいに最初からガツンと甘いタイプではなく、後からジワジワ甘くなってくるという卵ボーロタイプの素朴で砂糖控え目なクッキーなので、十分ヘルシーと言えるのではないかな~と感じました。
 また、から炒りして一段と風味が豊かになったクルミのザクザク感がいいアクセントになっていて、噛んだ途端に香ばしい匂いと、木の実ならではの滋味深いコクが炸裂するのがたまりません。
 おからが小麦粉と同じくらい入っている為、おからなしのクッキーに比べると口の中ですぐにホロホロ崩れて口溶けがいいのが特徴的でした(焼きたてはソフトクッキーに似た食感で、冷えてサクッとした物とはひと味違うのも面白いです)。
 あと、アーモンドがトッピングされている方は香ばしさが二倍なのが美味なので、ナッツ系のお菓子が好きな方には嬉しい一品でした。


 おから系のお菓子は失敗すると、口の中の水分がなくなるくらいバッサバサになるので少し躊躇していたのですが、食べてみるとそんなことはなくてほっとしました。
 ナッツを砕いて入れたり、チョコチップを入れてみても乙かもしれません。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
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