『くーねるまるた』の“アジの開き炊き込みご飯”を再現!

 先月、去年相方さんから誕生日プレゼントとしてもらったものの、あまりに可愛いデザインで「すぐに使うのは勿体無い…」としまっていた新しい牛皮財布を、やっと使い始めました;。
 使い勝手がよくホクホク顔になっていますが、今度は財布から漂う新しい物特有の匂いを「この匂いはどこかでかいだことがある…」と考え込む羽目になり、なかなか心静かに使うことが出来ません(←いつも物はギリギリまで使い倒す為、新しい物に慣れていない貧乏性ですorz)。

 どうも、ついさっき「そうだ!この匂いは、おろし立てのランドセルの匂いだ!」と気付いた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんが思いがけず手に入ったアジの開きを使って作った“アジの開き炊き込みご飯”です!
アジの開き炊き込みご飯図
 それは、ある寒い冬の日の事。
 何故か唐突に「お刺身が食べたい」という欲求に突き動かされたマルタさんは、新鮮で安いとご近所で評判な魚屋さんへ足を運びます。
 こういう時、お財布に余裕があると「食べたいお刺身が売り切れたらいけないから、早く行こう!」という前向き思考で出来るだけ急いで買いに行くのが常だと思いますが、慢性的に金欠状態なマルタさんの場合はすぐに買いに行かず、さらに安くなるのを見越して閉店間際に行くと作中で語られており、思わず苦笑しました。
 当管理人自身、給料日前は赤と黄で「○割引」とデカデカ書かれたシールを頼りに夕食用のお刺身を吟味するので、マルタさんの気持ちはよ~く分かります;。
 ただ、閉店時間ギリギリに買いに行くのは実は結構リスキーで、場合によっては全く残り物がなかったり、あるいは割り引かれててもまだ微妙~に高い品しか余っていなかったり(例:刺身盛り合わせ4000円に半額シール→2000円)という諸刃の剣的な側面があるので、確実にお刺身を食べたい日にはあまりおすすめしない戦法ですorz。
 残念ながら、今回マルタさんはタイミングが遅すぎたようで、「ありゃ~残念!今日の分の刺身売り切れちゃったよ。ごめんね」と魚屋さんから申し訳なさそうに謝られて落胆していた為、初めて読んだ時はこちらの方まで「お…遅すぎた…」とがっかりしたのを覚えています;。
急にお刺身が食べたくてしょうがなくなったマルタさんは、閉店間際のお魚やさんへ行きます
 しかし、そんなマルタさんを気の毒がった魚屋さんは「これならあるけど、どうする?50円でいいよ」と言ってある品を差し出します。
 その品とは、日本人の定番干物・アジの開き!
 何でもマルタさんの故郷であるポルトガルでは、アジは塩焼きにして食べる事はあるものの干物にして食べる事はほとんどないとの事で、マルタさん自身日本に来て初めて食べたそうなのですが、これは日本食の中でも割とすぐ気に入った食べ物だったようで、喜んで購入していました。
 ちなみに、部屋に帰ったマルタさんはアジの干物を見つめながら「きみ(干物)もおいしいからよしとしよう…ふふふ」と微笑んでいるのですが、そのちょっと得意げな笑い顔がまた可愛くてほのぼの癒されます。
 ※その後、気になって調べてみたのですが、実はポルトガルのナザレという地域ではアジの開きに限りなく近い食材があるとの事(日本とは違い、二~三日程度しっかり干すので生でもいけます!)。なお、一番ポピュラーな料理はじゃがいもと一緒に茹でてオリーブオイル・レモン汁・にんにくのみじん切りをかけた物だそうで、これは日本製アジの開きで試してみてもいけるんじゃないかな?と感じました。
魚屋さんのご厚意で、アジの開きを格安で譲ってもらっていて満足そうでした
 その後、気分が乗ってきたマルタさんが「さて…ここでただグリルで焼くのは素人…」(←つい数年前まで素人どころか初心者だったのに、そう言える程日本に馴染んだマルタさん萌え)「私はとーってもいい事を思いついてしまったのです…ふふふ」と目を光らせながら作ったのが、この“アジの開き炊き込みご飯”!
 作り方は非常に簡単で、お米・水・醤油・日本酒・しょうがの千切り・お湯をかけて臭みを抜いたアジの開きを炊飯器に入れ、そのままスイッチを入れて普通に炊き上げたらもう出来上がりです。
 ポイントは、炊き上がったらすぐ骨を取って身をほぐしてから混ぜ、青ジソと白ゴマを投入して混ぜ合わせる事で、こうすると「干物の旨味と風味がご飯全体に行き渡って、何とも言えない優しい美味しさに」仕上がると、マルタさんは幸せそうな顔で実感していました。
 「もしかしたら、これをこうしたらもっとおいしくなる?」という勘が当たるととても嬉しくなるのは当管理人も同じな為、読み進めるうちについニヤニヤしちゃいました(^^)。

 あと、中でも個人的に惹かれたのが、“アジの開き炊き込みご飯”を合計二杯(一杯目はそのまま・二杯目はほうじ茶をかけてお茶漬け風にアレンジ)を食べてもまだ満足出来なかったマルタさんが三杯目に食べた、バター乗せ炊き込みご飯!
 “アジの開き炊き込みご飯”の上にバターをのっけ、ご飯の熱で溶かしながらかき混ぜて食べるだけの簡単アレンジなのですが、これが妙に美味しそうで、マルタさんの「アジとバターってこんなに合うの(゜Д゜;)!?」と興奮する姿とあいまってかなり印象に残っています;。
アジご飯の美味しさのあまり、じっとしていられなくなったマルタさん;バターを乗せて食べたり、ほうじ茶でお茶漬け風にして食べてもいけるそうです^^
 先日、安くて美味しそうなアジの干物を手に入れたので、これはいい機会だと思い再現しようと思い立ちました。
 作中にある描写通り、早速作ってみようと思います! 


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、下準備。炊飯器の中へ研いで水気をきったお米、醤油、日本酒を入れたら分量に合うお水を加え、続けて皮をむいて千切りにしたしょうがを投入し、しばらくそのまま浸けます。
 その間、アジの開きに沸騰した熱湯をまんべんなくかけ、臭みを消しておきます。
アジの開き炊き込みご飯1
アジの開き炊き込みご飯2
アジの開き炊き込みご飯3
 時間が経ったら、水気をキッチンペーパーで拭き取った先程のアジの開きをお米の上に乗せ、そのまま普通に炊きます(炊き込みご飯モードがある場合は、そちらに設定してから炊いた方がいいです)。
 やがてご飯が炊き上がったら急いでアジの開きを取り出して頭・骨・ぜいごを取り除き、刻んだ青ジソや白ゴマと共にまた炊飯器の中へ戻し入れ、しゃもじでさっくり混ぜ合わせます。
 ※炊き上がった後、アジの開きは柔らかくなって身が崩れやすくなっていますので、落としてバラバラにしないようスピーディーかつ慎重に取り出すことを推奨します(←ボロボロ落としてしまうと、後々骨の取り出し作業が大変になります;)。
アジの開き炊き込みご飯4
アジの開き炊き込みご飯5
アジの開き炊き込みご飯6
 アジと青ジソと白ゴマがご飯に行き渡ったらお茶碗によそい、冷めない内にお箸と一緒に机へ運べば“アジの開き炊き込みご飯”の完成です!
アジの開き炊き込みご飯7
 一見普通の炊き込みご飯ですが、アジと青ジソのいい香りが湯気と共に立ち上る為、地味ながらも食欲をそそります。
 思ったよりも薄味そうに仕上がりましたが、その方が他のおかずと組み合わせやすいのでちょうどいいのかもしれません。
 一体どういうアジ…もとい、味がするのか楽しみです!
アジの開き炊き込みご飯8
 それでは、炊き立ての内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
アジの開き炊き込みご飯9


 さて、味はと言いますと…余計な部分が何一つない、体にしっくりくる味わいで旨し!家庭的な一品で心に染み渡ります!
 干物にする事によって深みが出た、アジの骨と身から出た旨味エキスを隅々まで吸い込んだご飯がしみじみ美味しく、疲れている時でも胃にすんなり収まってしまう魅力がありました。
 しんなりザクザクした青ジソの清涼な風味と、プチプチと口の中を刺激する白ゴマの香ばしさがいいアクセントになっています。
 アジの干物の皮と身の間にある、あっさりしつつもコクのある脂分が一粒一粒に程よく絡んでふっくらモチッとした食感になっている為、ピラフ的要素もある仕上がりだな~と思いました。
 甘味も辛味も一切感じない、清々しいくらいさっぱりした薄口醤油味なのが返ってアジの旨さを引き立てており、感心です。
 五目ご飯のように具が主張してこない為、どうしても地味で主役になれるとは言いがたい炊き込みご飯なんですが、しょうがの控え目ながらも噛むごとにすっきりする爽やかな香気と、じんわり体が温まってくる薬効によって体に優しい味になっており、癒されました。


 あと、作中でおすすめされていたほうじ茶漬け&バター乗せを試してみたんですが、イチ押しなのはバター乗せ!
 ほうじ茶漬けの方は、正直炊き込みご飯自体の味が淡泊なせいかぼんやりした味になってイマイチだったのですがバターを乗せて食べると一気にこってりまろやかな洋風味に変貌するのがナイスで、例えるとするなら「アジの和洋折衷風醤油バターピラフ」という感じで美味しでした。
アジの開き炊き込みご飯10
アジの開き炊き込みご飯11


 シンプルながらも色んな発見のある炊き込みご飯で、有意義な再現になりました。
 今度は、先月発売された単行本に載っていた“豚肉の紅茶煮”“ソッパ・アレンテージャーナ”“パン耳生地のなんちゃってエッグタルト”を再現してみようと思います。


P.S.
 先日、いい殻付きカキが手に入ったので、以前リクエストされた『美味しんぼ』20巻の“カキの清蒸風”を再現して記事のストックに入れました(ついでに、101巻の“和風ハンバーグステーキ”も作りました;)。
 文章を書いてアップするのは来月になりますが、もう少しお待ちして下さると幸いです。


●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
   (週刊ビッグコミックスピリッツ2月4日号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2013.03.01 Fri 02:48  |  

はじめまして。
最近こちらを知り、毎回涎を垂らしていますw
牡蠣のオイル漬けやおはるな鴨ご飯は、実際に作ってみました。
いや、美味しくて感謝感謝です♪

今回の鯵開きの炊き込みご飯は、漫画になってたとは知らずに我が家の定番でした。
漫画との違いは、開きをさっと焼いてから使う事。
香ばしさが増しますよ。
このご飯は、我が家では夏の定番で、薬味も青しその他にネギや茗荷を使う事が多いです。
茗荷のシャリシャリと風味が鯵と絶妙に合うので、是非一度お試しを。

  • #-
  • URL

2015.02.16 Mon 12:54  |  

干物の話なので、最初の振りは魚の匂い、となるかと思いました。
現在革製品の多くは魚の脂で鞣されているらしいです。
北海道の鮭のとばとか革製品に良く似た香りがします。

  • #-
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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
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