『クッキングパパ』の“プレーン和風ポテピザ”を再現!

 先日、三週間ぶりにお寺の猫達に会いに行ったのですが、ものの見事に顔を忘れられていたみたいで、ナデナデをやんわり拒否されましたorz(少しナデナデすると、数歩テクテク歩いて座る→少し時間を置いてナデナデ→ちょっとは許すものの、また数歩歩いて座るの繰り返し;)。
 再度顔を覚えてもらって、前みたいに抱っこしてゴロゴロいわれるような仲になれるよう頑張りたいと思います…。

 どうも、また新しい猫が増えていていた為「住職さんは本当に猫好きだな~」とほのぼのした管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任の部下・青木ルリ子さんがピザに対するわだかまりを消す為に作った“プレーン和風ポテピザ”です!
プレーン和風ポテピザ図
 長年荒岩主任のいる部署で頑張っていた女性社員・吉田さんが辞めた後、可愛さと気立てのよさで既に周囲に知られていた新入社員・青木ルリ子さん(愛称:ルリちゃん)が営業第二課へ転属される事になります。
 実は、田中君の部下である江口君とは同期の間柄で、ルリちゃんの事を入社以来ずーっと片思いしている江口君からは何度も露骨なアタックを受けていたのですが、友達としてなら好きなものの彼氏として付き合うにはどうしても抵抗があったらしく、結局最後まで江口君の想いが実る事はありませんでした;詳しいエピソードは、また別の再現料理を作る際にお話しする予定です)。
 大人しそうな外見とは裏腹に、ルリちゃん作の料理は寿司をほぐして炒める“寿司チャーハン”、讃岐うどんに洋風のソースをまぶす“スパゲティ風讃岐うどん”など結構大胆な発想の物が多く、あの荒岩主任に感心される程でした。

 そんなルリちゃんが、営業第二課のメンバーに大分馴染み始めた頃の事。
 お昼時間、けい子ちゃんにピザを分けられようとして「すみません…あたし、ピザダメなんです」「きっと、小さな頃食べ過ぎたんですね…」とルリちゃんが断っていた現場を見て少し気になっていた江口君は、一緒に仕事している時に「ルリちゃんにも、苦手な物があったんだね。好き嫌いなんて全然ないと思ってたよ」と話しかけ、理由を聞こうとします。
 すると、ルリちゃんは「昔はピザ、大好きだったの」と遠慮がちに言い、ピザが嫌いになったキッカケのお話をします。


 ルリちゃんがまだ小学生でピザが大好きだった時、弟のまさる君と音楽の習い事をしていたそうなのですが、まさる君を担当していたバイオリンの先生が「弟さんはなかなか見所があります。ひとつ本気でやってみませんか?」と紹介状を渡した事から、お母さんはまさる君と週の半分は遠くの先生の元へ行ってレッスンを受け、夜遅く帰ることが多くなるようになります。
 幸いまさる君の才能は本物で何度も賞を取るようになり、お母さんはますます本気になっていくのですが、そんな時期、お母さんの帰りが遅くなる時は必ずテーブルに置かれていたのが、ピザ。
 日頃まさる君に構ってばかりなのを申し訳なく思っていたお母さんは、せめてルリちゃんの大好物であるピザを置いて出かけるようにしており、最初の内はルリちゃんもピザを食べられる事を喜び抵抗感はなかったそうなのですが、大きくなるに連れて段々ピザを見るのが嫌になっていきます。
 そして中学生になったある日、もう温めなおすのが面倒になっていたルリちゃんはそのまま一口食べるのですが、途端に吐き気を感じてもどしたそうで、それ以来ピザは嫌いになってしまったとの事でした。


 正直、ルリちゃんが何故けい子ちゃん達にピザが嫌いな理由を話し辛そうにして黙っていたのか、初見時はよく分からなかったのですが、理由を知ってみると何となく分かるような気がしました。
 思うに、「あたったから」「食べ飽きたから」などという単純な理由ならともかく、これは遠まわしに家族に責任があるのではないかと人から捉えられかねない複雑な理由な為、現在お母さんやまさる君と良好な関係を築いて仲良くしているルリちゃんは、その疑いを示唆する事を口に出してしまうのを恐れたんだと思います。
 もしかしたら、多感だった時期はルリちゃんも色々あったのかもしれませんが、せっかく穏やかに過ごせている今、わざわざ気まずくなるような事を言いたくないルリちゃんの気持ちは、痛いほど分かりました(←事実、ルリちゃんのご家族はルリちゃんがピザを嫌いになっていることを未だに知りません)。
ルリちゃんは小さい頃ピザが大好物で、夕食は様々なピザが用意されていました
 理由を知った江口君は、普段のおちゃらけた顔をひっこめてなんともいえない顔になるのですが、続けてルリちゃんが「今、弟はヨーロッパ留学中よ!」と明るく言うのに「へえ~、すごいね!」と無難に返していました。
 けれども、江口君はあえて笑顔で「でも、そんなに前の事なら案外もう平気かもしれないね」とさりげなく言い、ルリちゃんにそろそろ食べてみてもいいんじゃないかな?という意思をやんわり伝えてみていました。
 どうやら、ルリちゃんはその江口君の言葉が妙に心に残っていたらしく、それから数日経ったある日曜日、朝食にハッシュドポテトを用意して食べている時、ちょっとした案を閃きます。

 その際、ルリちゃんが「本当にもう、ピザは大丈夫なんだろうか?」と実験的に作ったのが、この“プレーン和風ポテピザ”です!
 作り方は少々変わっており、オリーブオイルを引いたフライパンへ千切りにしたじゃがいもを乗せて押し付けながら両面をパリッと焼き、バター・鰹の塩辛・トマト・ベーコン・ピザ用チーズ・セリを散らし、全体に火を通したら出来上がりです。
 アンチョビの変わりに鰹の塩辛、バジルの変わりにセリを乗せるポイントだそうで、もっと和風にしたい時はタケノコやニラを具にするといいとの事でした。
 ルリちゃん曰く、「オーブンで焼いてもOKだけど、これだとフライパン一つで出来るわよ」だそうで、生地を発酵させる手間がない分、かなり簡単だな~と思います。
微妙な仲の江口君から「案外もう平気かもしれないね」といわれ、少し考えていました日曜日、ハッシュドポテトを食べているときに閃いたオリジナル料理です
 その後、出来たばかりの“プレーン和風ポテピザ”をルリちゃんは恐る恐る食べるのですが、一口食べた途端すぐに笑顔になり、「ママ…やっぱり、ピザって美味しい!!」と見事ピザ嫌いを克服していました。
 ちなみに、この後ルリちゃんはある意味恩人でもある江口君にスペシャルな和風ポテピザをプレゼントしに行き、ピザ嫌いが治った事を報告していましたが、「もうちょっといても…」と引き止める江口君を尻目に、さっさと帰ってしまっていました;。
 やはり、人として好きという感情と、彼氏にしたいという感情は、そうそう都合よく並び立つものではないようです…(^^;)。
ピザのおいしさを再確認し、ようやく色んなわだかまりがとけたルリちゃんでした
 先日、母が愛用していた千切りスライサーが見つかったのを機に、再現を決意しました。
 本当にじゃがいもがピザ台っぽくなるのか、レシピ通り作って確かめようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、じゃがいもの台作り。皮をむいたじゃがいもを千切りスライサーで大量に細く切り、塩こしょうを振って下味をつけておきます(水分が出てきますので、キッチンペーパーで軽く拭いた方がいいです)。
 このじゃがいもを、やや多めにオリーブオイルを引いて中火に熱したフライパンへどっさり入れ、平らで丸い形になるよう、フライパン返しなどでギュ~ッと押さえつけます。
 ※平たくなったら、片面が焼けるまで極力触らないようにします。
プレーン和風ポテピザ1
プレーン和風ポテピザ2
 じゃがいも全体がくっついてきたら、ひっくり返してもう片面もギュ~ッと押さえつけながらこんがり焼き、香り付けにバターを乗せて溶かしながら絡ませます。
 これで、じゃがいものピザ台は準備OKです!
プレーン和風ポテピザ3
プレーン和風ポテピザ4
 次は、具を乗せて焼く作業。
 先程用意したじゃがいものピザ台の上へ、少量の鰹の塩辛を薄くまんべんなく塗りつけ、食べやすい大きさに切ったベーコンを乗せます(鰹の塩辛はかなり塩辛いので、乗せすぎに要注意!)。
プレーン和風ポテピザ5
プレーン和風ポテピザ6
 その上へスライスしたトマトを並べてピザ用チーズをたっぷり振りかけ、一旦フタをして中火のまま焼き、チーズが七割方とろけるまで待ちます。
 チーズ全体がとろけだしたら、ざっくり刻んでおいたセリを散らしてまたフタをし、二~三分くらいかけて焼きます。
 ※実は、原作では具を入れるタイミングは全部一緒なんですが、セリは後から入れた方が色合いがきれいな為、今回は分けて入れました。なので、そういった事が気にならない方は、最初から全部入れて大丈夫です。
プレーン和風ポテピザ7
プレーン和風ポテピザ8
 ピザ用チーズが完全にとろけきり、セリがしんなりしてきたら火からおろし、そのままお皿に盛り付ければ“プレーン和風ポテピザ”の完成です!
プレーン和風ポテピザ9
 焦げたじゃがいも特有の香ばしい香りと、チーズの濃厚なにおいが食欲をそそります。
 今までセリをピザの材料に使うことはなかったので少々戸惑いましたが、実際に作ってみるとしっくりなじんでいたのでほっとしました。
 本当にピザっぽい味なのか、食べて確かめたいと思います!
プレーン和風ポテピザ10
 それでは、熱々の内に切り分けていざ実食!
 いっただっきまーす!
プレーン和風ポテピザ11


 さて、味の感想ですが…今まで食べた事がない、新感覚のピザ!洋風な見た目に反し、味はちゃんと和風っぽいです!
 ピザの外側は「揚げずに作ったヘルシー・ハッシュドポテト」というイメージで、カリッと軽くて香ばしい歯触りが美味なんですが、内側はベーコンの肉汁やトマトの果汁を十分に吸ってしっとり湿っており、モチモチ感とホクホク感が入り交じった不思議な食感になっていて面白いです。
 また、材料が似ているせいか「ピザ味のジャーマンポテト」と例えたくなるような味わいに仕上がっており、かなり濃厚な後口だった為ビールのおつまみとして最適でした。
 普通のピザ生地とは違い、芳しいバターの風味がついた台が具と共にトロトロと柔らかくほどけ、口の中で一体化するのが心地よいです。
 当初は「鰹の塩辛がアンチョビ代わりになるかな?」と半信半疑でしたが、実際に食べると確かに癖が強く野性味のある感じだったものの、アンチョビとはまた異なる熟成された力強い塩気がじゃがいもにいい味付けを全体に施しており満足しました。
 一見バラバラに見えますが、チーズのこってりしたコク、カツオの塩辛の奥深い塩味、トマトのジューシーな甘酸っぱさが合わさると意外な程しっくりまとまっていて、結構バランスがよかったです。
 あと、セリのしんなりシャキシャキした張りのある歯応え、鮮やかな香りがいいアクセントになっているのがナイスでした。


 鰹の塩辛の代わりにアンチョビを使ったり、セリの代わりにイタリアンパセリを散らしたりしても美味しいと思います。
 ピザとはまた一味違った食感が楽しめるので、お勧めです。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2013.03.30 Sat 00:54  |  

クッキングパパ・フォーチュンクエスト・鍵ばあさん・こまったさんが好きです。
たまたまこのブログを発見して、楽しく拝見させてもらいました(^^)
特にフォーチュン料理まで再現されてるのに感動!
ぜひ他のフォーチュン料理も見てみたいです。
あー、フォーチュン読みたくなってきた(^^)

  • #-
  • 森之助
  • URL

2013.04.02 Tue 05:09  |  ピザ

クッキングパパが大好きな宮崎牛です(o^∀^o)
ご無沙汰しておりました。

クッキングパパには、沢山のピザが出てきましたね。
最初からしてイタリアン鍋ですから、日本人向けになりやすいのでしょう。

お餅をベースにしたぺったんピザや、田中くんの誕生日ピザなどいつも楽しそうなことばかりですね。

  • #zji3W7cc
  • 宮崎牛
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
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※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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